山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

濁流から轟音が聞こえたかな!?

2011-07-21 20:05:40 | できごと・事件
 わが家から歩いて数分のところにつつましい川がある。
 ふだんは山紫水明の風景も、台風前後では様相を変えてその川は「オニ」となる。
古来日本では、神と鬼とは同義語だったらしい。古事記にあるように神も悪さをする。

 それはきっと、自然そのものに神を見出す日本人の縄文DNAが息づいているからに違いない。つまり、急峻な自然とともに日本人は、自然の持つ素晴らしさと恐怖・畏敬というものの二面性を見つめて生活してきたということだ。
 それは神は自然をも越える絶対とする西洋の一神教とは違う。

                

                  

 そんな考えがよぎりながらも、轟音のする川岸でしばらくたたずんでいた。
 台風が直撃していたらきっと冠水はまちがいない勢いだ。

 岸辺では咲こうとしているヤマユリが、現実の厳しさをじっと耐えている。
 
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台風6号は目の前を川にした

2011-07-20 18:55:53 | できごと・事件
 心配していた台風の直撃もなく、夕方には雨も止んだ。
 降り続いた雨は予想通り、わが家の前の道路を小川にした。
               

 茶畑の石垣からは雨水が噴出している。集中豪雨だったらこの石垣は耐えられるだろうか、と考えてしまうほど勢いが良い。

                   

 裏の畑のトマトハウスの脇でも小川ができている。おいしいトマトができれば文句はない。

                    

 わが家の入口付近を見たら雨が止んでも道路を流れる雨量は変わらない。
 わが家はまったく被害はなかったけど、空き家になっている隣の家の床下からはどくどくと雨水が流れ出ていた。

 台風前に植えたオクラ・エダマメ・モロヘイヤ・バジルは無事だった。
 炎天下ではなかなか根を張るのは難しかったに違いない。
 全国ニュースで大雨が報道された地域だったが、いつものように無事平穏だった。
 そして、雨天をいいことにぐうたらの極みを体験している。

  
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清流は泥流と化した!

2011-07-19 19:57:08 | できごと・事件
 時速15kmという遅い強烈台風が日本列島にぶつかって直角に曲がるという珍しいコースをたどるようだ。
 きょうは昨夜から大雨が断続的に降り続いている。

 土砂災害が身近な問題として浮上してくる。
 近くの川はすでに泥流である。
 自然の二面性は神・運命の二面性でもある。

           

 地震もそうだが、自然のエネルギーのはかりしれないパワーが泥流の中で唸っている。
 謙虚さを失った人間どもの生き様にときどきお灸をすえる。
 日本はその意味では自然と調和しながら生きてきたが、西洋文明への拝跪によって自然を「市場」として換算してしまった。多くのムラの自然は価値を生まない重荷になってさえいる。

              

                   

 河川敷が見えなくなった。
 明日の台風上陸が心配だ。
 国道が土砂崩れで寸断されるとわが集落は陸の孤島になってしまう。
 さいわい食料は自然からの恵みによってたっぷりある。
 屋根や壁があるだけでも感謝している。

 
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心身に優しいハーブティー試飲中

2011-07-18 21:45:15 | 食彩・山菜・きのこ
 わが畑には西洋ハーブが四種類ある。
 オレガノ・ペパーミント・レモンバーム・ローズマリー。

 このところ、冷たいものばかり飲んでいたので胃の調子が悪い。
 そんなとき、あったかいハーブティーはおすすめ。

 
 しかも明け方の女子サッカーを見ちゃうとますます体のリズムが狂ってしまう。
 いつもなら、コーヒーをのむところだが、ハーブにした。
 ガムの匂いがするペパーミントはとくに上半身をスッキリさせてくれる。
 記憶力は復旧どころかますます衰退の道へ。
                  

 オレガノはすでに室内に干してあるが、ときに芳しい匂いが部屋に漂い、ホッとさせてくれる。(画像は左から、ミント・オレガノ・レモンバーム)

 ちょうど麦茶もなくなったので、これからもっとハーブを飲もうとヤカンいっぱいつくる。
 さらに、この三種類を干していろいろ量を変えたりして試飲することにしよう。

 それにしても、「なでしこジャパン」の世界一、素晴らしい。ありがとう。
 夢はかなえるものなんだねー。
 目標を持つこと、あきらめないこと、これが大事だ。
 
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失敗だってあるさ!?

2011-07-17 19:48:42 | 農作業・野菜
 エダマメ作りは難しい。
以前ではホソヘリカメムシに全滅させられたが、昨年はなんとか「だだちゃマメ」を口に入れることができた。
 しかし今年のエダマメは、芽が出たのが2本のみ。なんじゃあ、こりゃ。
 種が古かったせいにしたいが、肥料のせいかもしれない。

 いやなんとも、いまだ確信が持てないばかりの無免許百姓である。
 都会にいたら緻密でないオイラの弱点に自己嫌悪のきわみにいただろうが、さすが田舎の自然はそんな欠陥人間を癒してくれる。そこが素晴らしい。

                 

 それにもう一つ。
 ナスが難しい。まわりの人たちは成りすぎて困っているほどなのに、このところ、わが家は失敗続きだ。
 まずはテントウムシなどの虫害がはなはだしい。
 無農薬の難しさにため息が出る。
 失敗もよしとして「次をがんばればいいじゃないか」と和宮様の眼を見ないで放言する。

 そんな様子を知ってかどうか、となりの師匠が見事なナスを8本ほどくれた。
 夕飯はそのナスを入れた熱いラーメンで、すべてを忘れる。
 裸になっているのもかかわらず、汗を放水しながら食べたのだった。

 風よ、たまにはそよと吹いておくれ。
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夏野菜カボチャパワーはスゴイ!

2011-07-16 20:52:30 | 農作業・野菜
                      

 カボチャはすごい。
 あんな小さい種からズッシリ重い実をつけてしまう。
 その前には、ザラザラとしたでっかい葉が灼熱の太陽を引き受ける。

 土壌をあまり選ばず目標に向かって「まっつぐ」ツルを伸ばすパワー。
 一粒の種から、かくもパワフルないのちのエネルギーの放射。
 昨年はやらなかったが、今年から孫枝をカットし、「大」をねらう。

 葉にうどんこ病がすでに現れ始めたので、すべて除去した。後日焼却処分の予定。
 さすがのウリハムシもカボチャがここまで大きくなると元気がない。
 
 わが荒地にぴったりのカボチャである。
 鄙びた土壌からあのスウィーティーなカボチャの「出産」が楽しみだ。
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ゴーヤは順調な成育へ

2011-07-15 21:17:29 | 農作業・野菜
 もとゴルフ練習場にあったネットをもらってきて、ゴーヤ・キュウリ畑をつくった。
 昨年不調だったゴーヤのこぼれ苗を移植したりして、ゴーヤはどんどんネットを足がかりに伸びてきた。
 今年は期待できそうだ。

             

                   

 キュウリは植付けが遅かったのでやっとツルを伸ばしてきたばかり。つい先日、最初の一本を収穫したが、まだ花が咲いてまもない。

 畑の半分は雑草の海。そこからススキなどを刈り出して、ゴーヤやキュウリの根元に敷きわらとする。
 灼熱の太陽の下での作業は、肩で息をするくらいになってしまう。Tシャツはぐっしょり。汗が目に沁みる。あごの下から汗がしたたる。

 すぐに、長い休憩に逃げ込む。
 和宮様が作った冷たい梅ジュースが肺腑にしみわたる。
 雲ひとつない青空に、いつもの緑の山塊が遊んでいる。
 
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やっと地デジのテレビが

2011-07-14 21:10:28 | できごと・事件
 大手電気屋ではなく地元優先でと価格には目をつぶって、2月上旬に地元の電気屋に地デジテレビを申し込んでいたのです。が、なかなか連絡がなかったので、6月上旬に電気屋に行き「いつ設置できるのですか」と聞いたら、「あとで連絡します」とのことだった。

 しかし7月に入ってもまたまた連絡がないので、業を煮やした和宮様が確認の電話をしたところ、後日「週末の10日までに入荷する」という連絡がやっとはいったのでした。
 しかし、13日になってもまたまた音沙汰なし。
 入荷はしていたらしいのですが「いつ行こうかと思っていた」とのこと。半年近くまで待たせていたんですから、入荷したら真っ先に届けるべきですよね。
 あまりに顧客に誠実でないので電気屋に電話して断りました。
 忘れていたらしいのですが、謝罪の言葉もなかった感覚が理解できません。

 地元の商店でときどき気になるのは、こうした接遇とか顧客へのサービス精神とかがシロウト感覚(以下)であることです。
 それは同時に、日本人がどんどんコミュニケーションが下手になっていくこととも連動している気がします。
 つまり、相手に対する「想像力」が欠落していることですね。

 ちょうどそのとき、和宮様のお友だちから地デジのテレビをいただけることになり、すぐ接続に成功しました。
 こんなときの救いの神はやはり人のつながりですね。
 ありがたい、ありがたい。

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よみがえったキウイフルーツ

2011-07-13 20:51:15 | 農作業・野菜
 昨年は強剪定のためか、キウイの実が10個くらいしかなりませんでしたが、今年は和宮様の愛情ある剪定で確かな実がつき始めました。

 大きさはまだタマゴほどですが、荒れ放題だったキウイの樹がすっきりした樹勢で端正な実をつけているのがわかります。

 このままいけば、まあまあの収穫は期待できそうです。
 和宮様の執念?が実を結んだんですね。
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南方熊楠を見直す!

2011-07-12 20:00:28 | 歴史・文化財
 前々から気になっていた明治の怪人文士、南方熊楠(ミナカタクマグス)の伝記を読み終えた。 当時の粘菌研究では世界ではトップレベルだが、国内ではあまり注目されず、むしろ世俗的なしがらみに振り回された波乱万丈の一生でもあった。
 著者の神坂(コウサカ)次郎は、読み難い熊楠の手記や足跡を訪ね、丹念に事実を積み上げていき彼の活力にせまっていった。
 水木しげるはマンガをとおして熊楠の庶民的な人間性に肉薄している。

 熊楠は、神社合祀に反対し、その神社林を保護する運動の先頭に立った。今日で言えば、自然保護運動の魁だ。
 粘菌をとおして世界のあり方を見抜いた環境哲学の開拓者だった。
 孫文との交流・友情はその一端だ。
 博物的な知識の広さといい、十数カ国語を駆使するスケールといい、学者然としないピュアな反骨精神といい、どれもがドラマチックだ。
NHKに勇気があれば大河ドラマの主人公になるべき人物だ。連ドラで岡本太郎をとりあげるくらいなら、熊楠はもっとドラマチックだ。

 原発を契機とした今日の日本が、あらためて新しいライフスタイルを構築すべきときに、熊楠の生き方は現代に新鮮に飛翔していると思う。
 
 
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