山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

河原に輝くキササゲの花

2011-07-04 21:44:44 | 植物
 近隣にある「ホタル公園」隣の気田川の河原にたたずんでみた。
 というのも、土手沿いから見かけない大きな花が見えたのだ。
 近くにあった「アカメガシワ」と同じかなと思っていたら、どうも様子が違う。

         

 河原に降りてその花に近づいた。全体で見ると黄白色でパッとはしないが、一つをよく見るとまるでラン科の花のようにノーブルだ。気品がある。
                 

 ノーゼンカズラ科の「キササゲ」という樹であった。野菜の「ササゲ」のような長い豆果が見事だ。秋にもう一度実を見に行きたい。
 かつて、品川区の場末の個人宅や植物園で見たきりだった。荒涼とした河原で人知れず咲くキササゲのつつましさと野望の大きさを感じてしまう。

 恩師新島襄が徳富蘇峰に送ったとされる蘇峰の庭にあった「アメリカキササゲ」はとくに白い花が美しく、一時心を奪われたこともあった。花屋や花瓶にあるのではなく、樹の上に爛漫と咲いている姿が、世界を知った明治の改革者の魂を彷彿とさせる。
コメント
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