山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

川遊びできるしあわせと首相談話

2015-08-14 20:17:04 | 意見・所感
 お盆休みの静けさはさすが中山間地ならではだ。
 どこへいっても混むとか待つとかいうことがない。
 国民の多くは作為されたレールに乗せられて銭をまきあげられていくだけだ。
 過疎地のわが地域では猛暑の中でもほぼ近所の川を独占的に利用できる。

               
 澄んだ川でハヤ・メダカ・オタマジャクシ・サワガニを捕まえることができた。
 虫嫌いだった子どもたちもツマグロヒョウモンを自分の力で捕まえられるほどに成長した。
 「田舎力」は子どもの人間的成長を飛躍させることを確認できる。

                     
食事のほとんどは七輪を中心にした薪・炭の自然エネルギーでまかなう。
 これでパン・ソーセージ・肉・魚・焼き芋・落花生・パプリカなどを焼いていく。
 これに畑のキュウリ・トマト・ルッコラなどが加わる。

      
 至福の時間は子どもたちのおかげで自然の中に生きる昆虫などの生き物の存在を確認することができる。
 そして紺碧の空を見上げて刻々と変わる雲の流れを追う。


戦後70年安倍首相の談話が発表された。
 全体としては誠実な反省のトーンで語られているが、現実の政治との乖離があまりにありすぎる。
 「過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。」と言うが、そんなことより「経済・景気」でしょ、というのが本音。
 「繁栄こそ、平和の礎です。」といいきり、繁栄の陰の格差にめをつぶる。
 
        
  「<積極的平和主義>の旗を高く掲げ」とナルシシズムに酔っているが、実際はアメリカの核の傘によりそい、平和運動をサボタージュしてきたのが実情だ。 本来なら反核運動の先頭に日本は立たなければならないのに、まったく広島・長崎任せだ。
 しかも、沖縄復帰では非核三原則を破り核の持ち込みを黙認してきたくらいだ。

                            
 中山間地など田舎の過疎に拍車をかけ、東京中心主義による経済成長の「パイ」を拡大させることに狂奔してきた。
 原発を地方にアメとムチで押しつけ、基地を沖縄に封じ込め、高慢な政治を担ってきた。
 そんなとき、田舎の持つ「自然力」はなんとか保持しつつある。
 首相談話の自己陶酔の作文にうんざりしながら、捨てられた過疎の集落で川遊びをゆったりできる至福を感じる一日でもあった。
          
 
                   
 
コメント (2)
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