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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ききょう寺は石灯籠が圧巻

2013-12-04 01:28:33 | 石仏・石造物
 よく目にする石灯篭は、「火袋」の図案が「雲・鹿・三笠山・格子戸」から構成されるものが圧倒的。
 それは春日大社の灯篭で、通称「春日型」と呼ばれる。

 ききょう寺の入口まもなくの灯篭は春日型に近い形式だが、家紋のようなデザインが彫られているのが違う。
 このききょう寺は春日型がないといってもいいくらい多様であるのがすごい。

                         
 石灯籠の「火袋」以外は全て自然石使っている豪快なものもあった。
 地震の時はどうなるんだろうかと、余計な心配をする。

     
 同じように、やや加工した自然石を乗せたものもある。
 これらは分類上では「山灯篭型」ともいうが、統一されているわけではない。

                      
 「火袋」を支えている「竿」の部分を「吾唯足知」の文字でくり貫いているのも初めて見た。
 それにしても「笠」の部分がでかく重量感がある。
 「火袋」も「竿」も四角であるのが特徴だ。

  
 また、「笠」の形がモスクみたいな灯篭もあった。
 これは霧雨の中で佇む鷺の形を表す「濡鷺(ヌレサギ)型」灯篭というらしい。
 鷺の図案が彫られていることらしいが確認していない。

                        
 池に面している「脚付型」灯篭もなかなか見られないものだ。
 火袋は六角形、足は2本。

     
 ついには、灯篭の基本形を解体してアバンギャルドな灯篭もあった。
 「火袋」部分を吊るして松の木のような「竿」で従来の決まりを省略している。
 こうした度肝を抜くような灯篭を配置する住職の闊達な経営手腕にまたもや感心する。

 葬式仏教に堕した日本のお寺に辟易している昨今、こうしたところに目を向けるお寺に少しは安心する。 
                            
 
コメント
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