蝶みたいなトラガ、そしてアサギマダラの臨終

　アカタテハがやってきたのかなーと派手な正体を見ていたら、どうも飛び方がへたなのだ。そのうちに、低い雑草に止まったのでシャッターをきった。
　これは蛾に違いないと調べてみたら、「トラガ（虎蛾）」（ヤガ科）だった。

　　　　　　　　　

　蛾にもきれいな種類が少なくないとは聞いていたが、鮮やかな色調だ。
　黒と黄色のコントラストから名前もついたようだ。体は蜂の模様なので蜂と蝶の合体なんだ。

　幼虫の食草は「シオデ」というから、わが道草山のシオデを食べて大きくなったのに違いない。

　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　先日発見した「アサギマダラ」がチャノキに止まったまま死んでいた。
　残念ながら台湾への旅は果たせなかったんだなー。バトンタッチできたのだろうか。
　翅に記号が書かれていることがあるそうだが、このマダラにはなかった。
　つまり、人間に確認されないまま飛行を続けてきたことになる。
　目立たない場末のチャノキで毅然とした死を迎えた姿が美しい。
　合掌。
　自分もこのように死を迎えられるだろうか。あこがれてしまうアサギマダラだった。