山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

援農で麦茶づくり

2010-07-14 14:39:32 | できごと・事件
 援農をしたとき、刈り取った大麦で麦茶を作ることにこだわるマロンさんの執念には脱帽です。
 昼食や雑談に花を咲かせているときでも、マロンさんはひたすら大麦を炒ったり、臼と杵で殻を取ってみたり、研究に余念がありません。
 おかげで、みんなで麦茶をいただくことができました。
 こうばしい匂いがして、雨で濡れた体が温まりました。

 残念ながら、畑の主の奥さんは退院後間もなく昨夜お亡くなりになりました。
 有機農法や自然農にも関心をもっていて、長野県での講演会にも私が誘われるほどの力の入れようでした。まさに、自然との共生の田舎暮らしを実践したばかりの矢先でした。
 またもや、田舎暮らしの「同志」を失ってしまいました。

 逆説的に言えば、私たちが援農することとは、地元の人や田舎暮らしをはじめた人やこれから始めようとする人たちとが交流する場を彼女が作ってくれたことになります。
 それは人のためというより、自分の居場所を確認する作業でもあったのではないかと思うのです。
 その意味で、彼女の遺志を継ぐ活動とは、自分自身のあり方を確認する検証作業でもあったに違いありません。

 「人の幸せってね、誰かの役に立って、感謝されて、自分の存在を認めてもらうことだと思うの。」と千葉で不動産業と地域貢献事業をしている野老真理子さんの言葉(『季刊地域』No.2)に共感してしまいます。

 
 
 
コメント
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