すでにお読みになった方も多いのではないかと思いますが、今回、敢えてご紹介するのは、早坂隆氏著の『世界の日本人ジョーク集』です。コメント欄でも何度か引用させてもらっていますが、日本人が外からどう見られているのかを、ジョークを通して紹介している本です。その中にフランス人も時々顔を出しています。日本とフランスが同時に出ているジョークをまとめてご紹介しようと思います。ジョークですので、特徴を少々デフォルメしてはいますが、それだけに、なるほど、こうなんだ、と理解しやすく、分かりやすくなっています。人種・民族に関する微妙な部分もありますが、そこはジョーク、気軽に読んでください。
(夜毎、多くの国々からの観光客でにぎわうムールン・ルージュの昼の顔です)
●早く飛び込め!
ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければならなかった。
船長は、それぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込んでますよ」
●浮気現場にて
会社からいつもより少し早めに帰宅すると、裸の妻が見知らぬ男とベッドの上で抱き合っていた。こんな場合、各国の人々はいったいどうするのだろうか?
アメリカ人は、男を射殺した。
ドイツ人は、男にしかるべき法的措置をとらせてもらおうといった。
フランス人は、自分も服を脱ぎ始めた。
日本人? 彼は、正式に紹介されるまで名刺を手にして待っていた。
●遅刻の対処法
国際的な学会の場で遅刻してしまったために、発表の持ち時間が半分になってしまった場合、各国の人々はどうするだろうか?
アメリカ人・・内容を薄めて時間内に収める。
イギリス人・・普段通りのペースで喋り、途中で止める。
フランス人・・普段通りのペースで喋り、次の発言者の時間に食い込んでも止めない。
ドイツ人・・・普段の二倍のペースで喋る。
イタリア人・・普段の雑談をカットすれば、時間内に収まる。
日本人・・・遅刻はありえない。
●完璧な人間
完璧な人間とは、以下のような人物のことである。
イギリス人のように料理し、フランス人のように運転し、イタリア人のように冷静で、日本人のようにユーモアがあり、スペイン人のように謙虚で、ポルトガル人のように勤勉で、ベルギー人のように役に立ち、オランダ人のように気前がよく、韓国人のように忍耐強く、インド人のように上品で、ロシア人のように酒を飲まず、トルコ人のように計画性があり、イラク人のように温厚で、ルクセンブルク人のように存在感がある人のことである。
●作文
ある時、学校の先生が「象」を題材にした作文を書いてくるよう、子どもたちに言った。
フランス人の生徒は、象の恋愛についての短編エッセイを書いてきた。
ドイツ人の生徒は、象の生態についての分厚い研究論文を書いてきた。
インド人の生徒は、象と宗教の関係について調べたレポートを書いてきた。
ユダヤ人の生徒は、「象と反ユダヤ主義」という論文を書いてきた。
日本人の生徒が書いてきた作文の題名は、「象と日本式経営術」だった。
●望み
日本人とフランス人が逮捕され、懲役二〇年という刑が下された。ひどく落胆した様子の二人に、刑務官が言った。
「特別に一〇年ごとに一つだけ何でも望みを叶えてやろう。それでは、最初の一〇年のためにほしいものはなんだ?」
日本人は一〇〇〇冊の本を頼んだ。フランス人は一〇〇〇本のワインを頼んだ。
それから一〇年が経ち、再び刑務官がやって来た。刑務官は次の一〇年のために何が欲しいのかを尋ねた。
日本人はまた一〇〇〇冊の本を頼んだ。
フランス人は栓抜きを頼んだ。
●飼育員の対応
動物園の人気者だったゾウが死んだ時、各国の飼育員の対応は以下のようなものだった。
フランス人はそのゾウの思い出を一編の詩にしたため、涙した。
中国人は巧みに調理して食べてしまった。
日本人は一生懸命、大粒の汗を流しながら、みんなで墓を掘り始めていた。
●無人島にて
ある時、大型客船が沈没して、それぞれ男二人と女一人という組合せで、各国の人々が無人島へと流れ着いた。それから、その島ではいったい何が起こっただろうか?
イタリア人・・男二人が女をめぐって争い続けた。
ドイツ人・・・女は男の一人と結婚し、もう一人の男が戸籍係を努めた。
フランス人・・女は男の一人と結婚し、もう一人の男と浮気した。
アメリカ人・・女は男の一人と結婚して子どもも生まれたが、その後に離婚し、親権を争うためにもう一人の男に弁護士役を頼んだ。
オランダ人・・男二人はゲイであり、結婚してしまった。女は無視された。
日本人・・・・男二人は、女をどう扱ったらよいか、トウキョウの本社に携帯電話で聞いた。
ブラジル人・・三人で楽しそうにカーニバルを始め、飽きることなく踊り続けた。
ロシア人・・・女は愛していない方の男と結婚し、三人で果てしなく嘆き悲しんだ。
●神様の前で
ある時、神様の前に各国の人々が集められた。神様が聞いた。
「あなたはお金で幸福が買えると思いますか? もし買えるというのなら、あなたは買いますか?」
フランス人はこう言った。
「私はワインとチーズさえあれば幸福です。それ以上は望みません」
イタリア人はこう言った。
「私はサッカーとパスタさえあれば幸福です。それ以上は望みません」
日本人はこう言った。
「買えるのならもちろん買いますよ。あと、領収書をお願いします」
●食文化
日本を訪れたフランス人が言った。
「日本は豊かな国だと聞いていたのに、海草などを食べている。そんなに食べ物に困っていたなんて」
フランスを訪れた日本人が言った。
「フランスは豊かな国だと聞いていたのに、カタツムリなどを食べている。そんなに食べ物に困っていたなんて」
イギリスを訪れた世界中の人々が言った。
「イギリスは豊かな国だと聞いていたのに、イギリス料理などを食べている。そんなに食べ物に困っていたなんて」
●おかしな世の中
おかしな世の中になったものだ。
世界一のラッパーが白人で、
世界一のゴルファーが黒人で、
世界一のバスケットプレーヤーが中国人で、
スイスがアメリカズカップで優勝する。
政治の世界では、
日本がアメリカを助け、
フランスがアメリカを傲慢だと非難し、
ドイツが戦争に反対する。
本当におかしな世の中になったものだ。
・・・さて、どのようなフランス人像、日本人像が見えてきたでしょうか。似顔絵が、良かれ悪しかれ、その人の特徴を強調しているように、ジョークにも対象になる人たちの個性が明確に示されています。世界は、日本人を、フランス人を、上のジョークのように見ているようです。同感ですか?
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(夜毎、多くの国々からの観光客でにぎわうムールン・ルージュの昼の顔です)
●早く飛び込め!
ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければならなかった。
船長は、それぞれの外国人乗客にこう言った。
アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には「飛び込まないでください」
日本人には「みんな飛び込んでますよ」
●浮気現場にて
会社からいつもより少し早めに帰宅すると、裸の妻が見知らぬ男とベッドの上で抱き合っていた。こんな場合、各国の人々はいったいどうするのだろうか?
アメリカ人は、男を射殺した。
ドイツ人は、男にしかるべき法的措置をとらせてもらおうといった。
フランス人は、自分も服を脱ぎ始めた。
日本人? 彼は、正式に紹介されるまで名刺を手にして待っていた。
●遅刻の対処法
国際的な学会の場で遅刻してしまったために、発表の持ち時間が半分になってしまった場合、各国の人々はどうするだろうか?
アメリカ人・・内容を薄めて時間内に収める。
イギリス人・・普段通りのペースで喋り、途中で止める。
フランス人・・普段通りのペースで喋り、次の発言者の時間に食い込んでも止めない。
ドイツ人・・・普段の二倍のペースで喋る。
イタリア人・・普段の雑談をカットすれば、時間内に収まる。
日本人・・・遅刻はありえない。
●完璧な人間
完璧な人間とは、以下のような人物のことである。
イギリス人のように料理し、フランス人のように運転し、イタリア人のように冷静で、日本人のようにユーモアがあり、スペイン人のように謙虚で、ポルトガル人のように勤勉で、ベルギー人のように役に立ち、オランダ人のように気前がよく、韓国人のように忍耐強く、インド人のように上品で、ロシア人のように酒を飲まず、トルコ人のように計画性があり、イラク人のように温厚で、ルクセンブルク人のように存在感がある人のことである。
●作文
ある時、学校の先生が「象」を題材にした作文を書いてくるよう、子どもたちに言った。
フランス人の生徒は、象の恋愛についての短編エッセイを書いてきた。
ドイツ人の生徒は、象の生態についての分厚い研究論文を書いてきた。
インド人の生徒は、象と宗教の関係について調べたレポートを書いてきた。
ユダヤ人の生徒は、「象と反ユダヤ主義」という論文を書いてきた。
日本人の生徒が書いてきた作文の題名は、「象と日本式経営術」だった。
●望み
日本人とフランス人が逮捕され、懲役二〇年という刑が下された。ひどく落胆した様子の二人に、刑務官が言った。
「特別に一〇年ごとに一つだけ何でも望みを叶えてやろう。それでは、最初の一〇年のためにほしいものはなんだ?」
日本人は一〇〇〇冊の本を頼んだ。フランス人は一〇〇〇本のワインを頼んだ。
それから一〇年が経ち、再び刑務官がやって来た。刑務官は次の一〇年のために何が欲しいのかを尋ねた。
日本人はまた一〇〇〇冊の本を頼んだ。
フランス人は栓抜きを頼んだ。
●飼育員の対応
動物園の人気者だったゾウが死んだ時、各国の飼育員の対応は以下のようなものだった。
フランス人はそのゾウの思い出を一編の詩にしたため、涙した。
中国人は巧みに調理して食べてしまった。
日本人は一生懸命、大粒の汗を流しながら、みんなで墓を掘り始めていた。
●無人島にて
ある時、大型客船が沈没して、それぞれ男二人と女一人という組合せで、各国の人々が無人島へと流れ着いた。それから、その島ではいったい何が起こっただろうか?
イタリア人・・男二人が女をめぐって争い続けた。
ドイツ人・・・女は男の一人と結婚し、もう一人の男が戸籍係を努めた。
フランス人・・女は男の一人と結婚し、もう一人の男と浮気した。
アメリカ人・・女は男の一人と結婚して子どもも生まれたが、その後に離婚し、親権を争うためにもう一人の男に弁護士役を頼んだ。
オランダ人・・男二人はゲイであり、結婚してしまった。女は無視された。
日本人・・・・男二人は、女をどう扱ったらよいか、トウキョウの本社に携帯電話で聞いた。
ブラジル人・・三人で楽しそうにカーニバルを始め、飽きることなく踊り続けた。
ロシア人・・・女は愛していない方の男と結婚し、三人で果てしなく嘆き悲しんだ。
●神様の前で
ある時、神様の前に各国の人々が集められた。神様が聞いた。
「あなたはお金で幸福が買えると思いますか? もし買えるというのなら、あなたは買いますか?」
フランス人はこう言った。
「私はワインとチーズさえあれば幸福です。それ以上は望みません」
イタリア人はこう言った。
「私はサッカーとパスタさえあれば幸福です。それ以上は望みません」
日本人はこう言った。
「買えるのならもちろん買いますよ。あと、領収書をお願いします」
●食文化
日本を訪れたフランス人が言った。
「日本は豊かな国だと聞いていたのに、海草などを食べている。そんなに食べ物に困っていたなんて」
フランスを訪れた日本人が言った。
「フランスは豊かな国だと聞いていたのに、カタツムリなどを食べている。そんなに食べ物に困っていたなんて」
イギリスを訪れた世界中の人々が言った。
「イギリスは豊かな国だと聞いていたのに、イギリス料理などを食べている。そんなに食べ物に困っていたなんて」
●おかしな世の中
おかしな世の中になったものだ。
世界一のラッパーが白人で、
世界一のゴルファーが黒人で、
世界一のバスケットプレーヤーが中国人で、
スイスがアメリカズカップで優勝する。
政治の世界では、
日本がアメリカを助け、
フランスがアメリカを傲慢だと非難し、
ドイツが戦争に反対する。
本当におかしな世の中になったものだ。
・・・さて、どのようなフランス人像、日本人像が見えてきたでしょうか。似顔絵が、良かれ悪しかれ、その人の特徴を強調しているように、ジョークにも対象になる人たちの個性が明確に示されています。世界は、日本人を、フランス人を、上のジョークのように見ているようです。同感ですか?
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ほんと、面白いですよね。世界中には、多くのジョークがあるようです。それらを頭の片隅にでも溜めておくと、会話に困ったときなど、場を和ませるのにも役立ちそうですね。それに、何より、読んだり、聞いたりするだけで、リラックスできますよね。笑う門には、福来る、ですね。
おもしろいですね!
ひとつかふたつ、聞いたことのあるものもあります。
笑いながらも、的を得た観察ぶりにうなってしまいました。
うまい!!
こうして日本人の特徴を捉えたジョークがあるということは日本人の存在が認識されているということだなぁと思ってしまいました。
なぜなら、昨今は日本の影がうすくなりつつあるようで。。
中国のパワーが強まりつつあり
パリで見かけるアジア人の大半が
中国語や韓国語をしゃべっている、
日本レストランのアジア人も非日本人が多くなった、
という光景を見ているからです。
日本人がこうしてジョークに上がってくるような存在感を今後も保ち続けられればいいのですが・・。
おっしゃるとおりで、中国パワー、すごいものがありますね。観光地で、デパートで、大学や語学学校で・・・でも、数では勝負にならないですよね。1億2,000万対14億。では、お金? たとえば観光客一人あたりが使う金額、すでにいくつかの国で中国人の落とすお金が日本人のそれを上回っています。
では何で日本の存在感を示すか? 今のところ、マンガ、アニメ、携帯、ロボット、環境に優しいクルマなどで話題になったり、ニュースに登場したりしていますね。科学技術と、アニメの世界での創造性と丹念な仕上げ。
そして、できれば、世界へ向けての呼びかけ、つまり価値観などの明確な主張があればさらに存在感は増すのではないでしょうか。いつまでも長いものに巻かれろでは、いつかは消えていってしまうのではないか、そんな気がします。
ロンドンからのコメント、ありがとうございます。
貴ブログ拝見しました。旅の、暮らしの面白ネタ満載で、楽しいですね。イギリスらしいジョークに囲まれての日々・・・時々覗かせていただきます。
弊ブログへの、訪問・コメントも、引き続くお願いします。
みんなまじめに自習している中不覚にも笑いが止まりませんでした。
はずかしい・・(日本人としても 笑
「完璧な人間」にある「日本人のようにユーモアがあり」を覆せるよう、若い人にはぜひユーモアを受け入れられるように、あるいは作り出せるようになってほしいと思います。海外に出てから後悔しないように。
ぜひ、充実した留学を!