ウィル・フェレルのいかにもなアングロサクソンなサル顔って、たぶん日本では好まれないのだと思う。しかし本作は彼の抑えた絶妙な演技がこの映画のすべて。彼って『プロデューサーズ』観てからとても好きさ。
「良い小説を完成させる為には人を殺してもいいのか」という、非常に重く、そして全く非現実的なモラル問題に対して、周囲の人、そして主人公本人の変化と決断がなんとも府に落ちる。非常に哲学っぽいです。日本人好みだと思う。
ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソンと実はキャストも豪華。マギー・ギレンホールもあまり好みではなかったのですが、この作品ではキュート極まりなく、良い感じ。
地味な映画ではあるが、主人公の退屈な日常を斬新な手法で表現するなど、演出もキラリと光る。脇を固めるスタッフもよさそう。
軽く笑えて、軽く心あたたまる良作。クスっとできる場面が多く気楽に楽しめる。 予想以上の出来。
エンディングはもっともっと哲学的に終わってもよいかも。
ま、あれもハリウッドぽい終わりでよい。満足
評価:★★★★★
実は僕の2006年No1作品としたいぐらい好きだったりする。じわじわ来ます。
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