明るいときに見えないものが暗闇では見える。

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【主人公は僕だった】 ある意味哲学。

2009年02月09日 | 映画



ウィル・フェレルのいかにもなアングロサクソンなサル顔って、たぶん日本では好まれないのだと思う。しかし本作は彼の抑えた絶妙な演技がこの映画のすべて。彼って『プロデューサーズ』観てからとても好きさ。

「良い小説を完成させる為には人を殺してもいいのか」という、非常に重く、そして全く非現実的なモラル問題に対して、周囲の人、そして主人公本人の変化と決断がなんとも府に落ちる。非常に哲学っぽいです。日本人好みだと思う。

ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソンと実はキャストも豪華。マギー・ギレンホールもあまり好みではなかったのですが、この作品ではキュート極まりなく、良い感じ。

地味な映画ではあるが、主人公の退屈な日常を斬新な手法で表現するなど、演出もキラリと光る。脇を固めるスタッフもよさそう。


軽く笑えて、軽く心あたたまる良作。クスっとできる場面が多く気楽に楽しめる。 予想以上の出来。

エンディングはもっともっと哲学的に終わってもよいかも。
ま、あれもハリウッドぽい終わりでよい。満足


評価:★★★★★

実は僕の2006年No1作品としたいぐらい好きだったりする。じわじわ来ます。


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