明るいときに見えないものが暗闇では見える。

映画を消費モノにさせないための咀嚼用ブログ。自己満足風。
それと苦手な文章の練習用。

【007/カジノ・ロワイヤル】 胸板に男惚れ

2009年10月12日 | 映画



本作はめずらしく地上波で観賞した。最近は劇場もしくはDVDで観賞することが多くなったためどうしても自身の観賞優先順位で下位にある映画はなかなか日の目を見ることがない。今回の新生007もその部類の作品であり、なんとな~く観たいとは思っていたのだが劇場で観損ねてからグズグズと早三年の月日が経っていた。そういう意味でたまにこの手の地上波放映というのは、思いのほか気持ちよく背中を押してくれるときがある。

さて、ところでボクの中でのジェームズ・ボンドは実はロジャー・ムーアである。ティモシー・ダルトンでもピアース・ブロスナンでもなければ、ましてやジョージ・レーゼンビーでは絶対ない。どころか大半の人々ボンド像として思い浮かべるであろうショーン・コネリーに至ってはインディ・ジョーンズの親父にスッポリ納まってしまっている始末だ。幼少の頃に地上波で見た007がほとんどロジャー・ムーアだったためそれも致し方ないことと思う。そのためボンドと言えば上品でスタイリッシュ、自身の手は汚さず、汗や血にまみれることもないというイメージがある。今回の6代目ダニエル・クレイグに関しては喧々諤々賛否両論あったようであるが、あまりにもボクの中のボンド像とかけ離れすぎていたため、全く違うアクション映画として楽しめた。

ハリウッドのネタ不足からビギンズものが乱発されている昨今、007も例外に漏れず本作が作られたワケだが、全く白紙からボンドを作り上げるという点では成功していると思う。金髪と青い目は立派にブリティッシュなのに、どうしても労働者階級のニオイがプンプンしてしまうというボンドは誰もが予想しなかっただろう。筋骨隆々のスーパーアクションは荒削りながら『ボーン』シリーズもビックリ。そしてあの拷問シーン、男なのに興奮したのはボクだけではあるまい。。。少なくとも新宿二丁目では嬉しさに悲鳴の上がる出来だ。また最近の007に見られた過剰な演出やCGの多用によるリアリティのなさを一度リセットして本来のスパイアクションとしての007を本気で作り直そうという意気込みも十分感じられた。

ま、ストーリーはだいたい読めるし驚くほどの展開もない。残念ながらボンド・ガール(って言っていいのか)のエヴァ・グリーンには魅力感じなかったので、本作の主題である愛の封印という意味合いではちょっと拍子抜けなのだけど、今回は初登場で彼の厚い胸板を印象づける回だったと思えば十分の出来ではないでしょうか。いちおボンド・カーはアストン・マーチンだし、小道具もそこそこ出てて楽しかったですしな。(ボクの中のボンド・カーは潜水艦になるロータス・エスプリなんだけど。)

最後も「My name is Bond. James Bond.」でシメててかっちょ良かった。007のオープニング音楽もやっと鳴りましたね。冒頭に銃口からの目線でバキューンって恒例のヤツがなかったですが、次作からはあるのかな?『007/慰めの報酬(2008)』も俄然観てみたくなってたりして。


評価:★★★☆☆

MI6よ、AEDのボタンは遠隔で押せるようにしとけw


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【かいじゅうたちのいるところ】 ボクの中のWILD THINGS

2009年10月12日 | 映画



世界中でベストセラーのかの絵本『かいじゅうたちのいるところWhere The Wild Things Are)』が映画になるらしい。たぶん誰もが一度は表紙ぐらいは見かけたことがあると思う。ボクは学生になってからこの作品に出会った。一目見るなりなぜだかものすごく魅力を感じて学生生協の書店で衝動買いしたのを覚えている。特にかいじゅうたちの絵柄が大好きで、後に原書も買い求めた。

「君を大好きだから、食べてしまおう。」

来年の1月。ボクの心の中のWILD THING達がどのように映像化されるのか、今から楽しみだ。

公式サイト&予告編はこちら
http://wwws.warnerbros.co.jp/wherethewildthingsare/



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