🌸寺院と教会は土地を抱え、強大化した
⛳寄進のカラクリ
☆ポイントは、宗教が持つ土地に課税されないこと
☆ポイントは、宗教が持つ土地に課税されないこと
*日本だけではなく、世界的な傾向で、昔からそうでした
*それを利用して行われたのが寄進
☆日本での平安時代以降の土地の寄進
*開発領主など土地所有者は、貴族などに土地を名目だけ寄進し
*開発領主など土地所有者は、貴族などに土地を名目だけ寄進し
*荘官として利権を確保した荘園(寄進地系荘園)
☆利権とは、「租税の免除・官吏の立ち入りを拒否の権」
*その後、寺社にも寄進されるようになった
☆寺院は経済活動をする場所ではない
*その後、寺社にも寄進されるようになった
☆寺院は経済活動をする場所ではない
*建立する際、建築費以外の費用とし、併せて土地を寄進した
*寺院は、土地から上がる収益で、維持・管理費を賄う
☆鎌倉中期の地頭・波多野は所領だった越前国の志比荘を道元に寄進した
*道元はその地に傘松峰大仏寺(永平寺)設立した
☆寺社に寄進すれば、その土地の税金を払う必要がなくなる
☆寺社に寄進すれば、その土地の税金を払う必要がなくなる
*宗教的に善行したとして、満足感も得られる
*それにより、寄進が行われるようになった
☆有力な寺社は経済力を高めていく
*これはキリスト教世界でも同様です
⛳宗教が大きな力を獲得した要因
☆土地の寄進によるものと言っても過言ではない
☆興福寺・延暦寺の二大寺院が大きな力を持ったのも
☆興福寺・延暦寺の二大寺院が大きな力を持ったのも
*盛んに寄進を受けたから
☆興福寺の場合、奈良県ほぼ全部の荘園を所有していたことあった
*大和国の税金は、興福寺を通して徴収されていた
☆宗教が力を持った背景に、宗教が持つ神秘性もある
*寺社が出した厄除けの護符で「牛王宝印」と呼ばれるもの
*中世以降は起請文を書く用紙としても使用された
*中世以降は起請文を書く用紙としても使用された
*参加者全員が神に誓って約束を守る意味で
* 表に誓いを書き、裏には法印が印刷されている
☆宗教には神秘性を帯びた権威があり、契約を守ることにつながった
⛳仏教VS神道
☆京都の八坂神社スサノオノミコトと同体とされる牛頭天王を祀る
*全国に約2300ある祗園信仰の本社
☆京都の八坂神社スサノオノミコトと同体とされる牛頭天王を祀る
*全国に約2300ある祗園信仰の本社
☆祗園祭は、疫病の平癒を祈願した御霊会が起源
☆京都の多くの土地は八坂神社に寄進された
☆京都の多くの土地は八坂神社に寄進された
*八坂神社を支配下に置いたのが興福寺
*背景には、日本独自の神仏習合の信仰です
☆神社の境内に建立された神宮寺
*神仏習合とは仏教側が士着の神道を取り込んだところに生まれた
☆八坂神社はその後、興福寺と争って勝利した延暦寺の支配下に置かれる
☆八坂神社はその後、興福寺と争って勝利した延暦寺の支配下に置かれる
*八坂神社は、高利貸しなども行う
☆延暦寺はそれにより京都で大きな力を持つようになる
⛳京都八坂神社とは
☆延暦寺が鎮座する比叡山の東山麓の日吉大社
*平安後期以降延暦寺の支配と保護を受けていた
*日吉大社の神人(神社に奉仕する下級の神職)
*商工業・運輸業の他、高利貸し業も営むようになる
☆延暦寺の支配下にある八坂神社
*神社としては日吉大社の末社
*寺院としては延暦寺の末寺と位置づけられていた
⛳延暦寺の力の源
☆経済力を蓄え、僧兵という軍事力まで抱える
☆朝廷や幕府に不服があれば
*日吉神社の神輿を担いで要求を通す「強訴」まで行う
☆延暦寺の力、神仏の力がバックボーンになっている
*これはキリスト教の教会も同様
(敬称略)
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⛳出典、『宗教になぜ金が集まるのか』
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寺院と教会は土地を抱え、強大化した2
(『宗教になぜ金が集まるのか』記事他より画像引用)
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