慶喜

心意気
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「寅さん」「テロルの決算」「宗教二世」

2023年11月10日 | 社会
🌸テロリストが「物語化」される理由3

「寅さん」は、社会に接続できるアウトサイダー
 ☆人々には、アウトサイダーことにジレンマもあった
 *無秩序なアウトサイダーヘの憧れを抱きながらも
 *人々は高度成長で得た豊かさを手放す気はなかった
 *秩序を棄て去る気などは毛頭なかったのである
 *人々は、アウトサイダーの人生は最終的には否定した
 ☆アウトサイダーたちにはカッコ良く死んでもらう
 *映画を観ているあいだ、アウトサイダーの人生に肩入れして没頭
 *最後に彼らに死んでもらうことで
 *映画を見終えたら安心して日常に戻ることができた
 ☆48作もつくられた長寿シリーズ『男はつらいよ』
 *寅さんは、テキヤというアウトサイダーだった
 *寅さんが、長寿の映画シリーズになるためには
 *悲劇的結末は避けなければならない
 *寅さんは、アウトサイダーであるのと同時に
 *葛飾柴又という帰ることのできる場所が用意された
 *この一点で、寅さんは日本社会と接続し
 *完全なアウトサイダーになることは免れた
 ☆菊地史彦氏は著書『「幸せ」の戦後史』
 *寅さんシリーズの根底は同じだ
 ☆アウトサイダーに憧れながらも、アウトサイダーを否定する
 *豊かになり安定した生活を楽しみながら
 *アウトサイダーという無秩序なはぐれ者に憧れる
 *1970年代には、そういう時代感覚があった

山口二矢を伝説にした傑作ノンフィクション
 ☆沢木氏の『テロルの決算』の傑作が生まれた
 *社会党委員長の浅沼稲次郎刺殺事件をテーマにした作品
 *被害者の側と刺殺した17歳の右翼少年山口二矢の双方
 *フラットかつ冷静な視点で描いている
 *最終章に1970年代のアウトサイダー観を象徴する描写が出てくる
 *テロリスト山口二矢はテロ犯でなく
 *ヒロイックなアウトサイダーの物語へと昇華している
 ☆「テロを許してはならない」のが当たり前になった現代の価値観
 *違和感を感じる人も多いだろう
 *このようなテロリストの物語化は
 *同書が書かれた時代には、おかしなものではなかった

日本赤軍は、アウトサイダーそのもの
 ☆海外に出て、派手なテロ事件を立て続けに起こした日本赤軍
 ☆悲劇的な映画のアウトサイダーと異なり
 *重信房子氏をはじめとして多くの日本赤軍兵士たち
 *現在に至るまで生き延びている
 ☆各国の警察から犯罪者として追われ
 *日本に帰ることは許されず、日本赤軍は永遠の逃亡者となった
 ☆日本赤軍の「この先はない」という末期的な性格
 *1970年代の日本人のアウトサイダー観に合致していた
 ☆70年代の古い時代感覚、現代の新聞・テレビ・年老いた知識人に
 *いまだ凍結保存されている
 ☆安倍首相暗殺事件のテロリストを称揚し
 *アウトサイダーそのものであるという文脈に落とし込むことで
 *「宗教二世」=「被害者の物語」として描くという姿勢
 *70年代のアウトサイダーの物語となんら変わっていない
 ☆この凍結保存されたメディアの価値観
 *どう「解凍」していくのかがいま日本社会に求められている
                      (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『「神話」解体』




「寅さん」「テロルの決算」「宗教二世」
(ネットより画像引用)

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