ルン・ファン (風が吹く)

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骨と筋肉の働き

2009-08-15 00:01:16 | 太極拳
    
 ヒトの身体は、腰から下は2本の軸で、腰から上は1本の軸で支えられている。


脊柱は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎ならびに仙骨と尾骨によって形成されている。
 仙骨は5個の仙椎が、また尾骨は4~5個の尾椎が癒合し、不動椎となっている。


 不動椎までもが、身体が歪むと、動いて、歪んでしまう。


成長とともに脊柱は湾曲し、おおむねWS状を呈する。
 すなわち頚椎は前彎(ほとんど真直ぐ)、胸椎は後彎、腰椎は前彎、仙骨と尾骨で後彎している。
 椎骨の間には、弾力性に富む軟骨の円板(椎間板)がある。その周囲には強力な靱帯があり、上下の椎骨を結合している。
12個の胸椎には肋骨がつながっており、上から7対までは前方で胸骨に連結している。

頭蓋、体幹、上肢、下肢と全身の骨が靱帯と筋肉とによって連なっている。
右足先の指を動かすと、左の足先、指先、耳のあたりが動くのを感じることができるだろう。これは、全身が連なっていることを証明する。

筋肉は大きく3つに分類される。それは骨格筋、平滑筋、ならびに心筋である。
骨格筋は、運動神経の支配を受ける随意筋であり、関節を介して2つ以上の骨に付着する。骨の収縮によって関節が屈曲・伸展し、運動が励起される。
平滑筋は、自律神経の支配を受ける不随意筋であり、胃・腸・膀胱などの内臓や血管の運動に携わる。
心筋は、心臓の収縮に携わっており、自律神経の支配を受ける不随意筋である。

骨格筋はその収縮によって、関節の屈曲、伸展を励起するだけでなく、いくつかの関節が動かないように固定する働きもある。例えば立位姿勢を保持するとき、下腿三頭筋は緊張を維持し続けている。抗重力筋とも呼ばれるのはこのためである。

骨格筋の主な働きを以下の3つにまとめることができる。
① 関節運動
② 姿勢の維持
③ 体温維持のための熱産生


身体の歪みを作り出すのは、日常生活の姿勢や動かし方によって、筋肉が偏ってしまい、身体が歪んでしまう。それえが、骨格のゆがみを作り、中の内臓までも、偏った、むりな圧迫をかけることになる。それが、病気の前兆になる。



 身体において、小さな筋肉の集まりであるが、「表情筋」が見逃せない。
表情筋によって、その人の運命までもが決定してしまうなら。

顔の表情は相手への印象を強く与えてしまう。とくに第一印象では大事である。
緊張すると、顔が強張る。強張り、緊張すると血流が悪くなる。
リラックスすると顔が和み、表情筋の血流も盛んになり、温かさも伝わるのだろう。相手も温かいものをその表情から受け止めることができる。
普段、笑顔筋がよく動いている人は、その部位の筋肉が発達している。
口を「へ」の字にしている人は難しそうに感じる。
眉間にいつも縦のしわを寄せていると、なんとなく、声をかけづらい。

こんなところから、「人相学」なるものが発達し、その人の運命が予測されるのだろう。

「表情筋」はその人の運命までも、決定してしまう。


                  放送大学「運動と健康」参照