栄養状態を評価する指標として、血清アルブミン値があります。
アルブミンは、血液中のタンパク質の一種で、肉や魚などのタンパク質をもとに体内で作られ、筋肉や血管、免疫細胞などの機能に不可欠な成分です。
高齢になると、肉など脂っこいものをあまり食べたくなくなり、低カロリー、低脂肪のあっさりした食事を好む傾向にあります。
しかしながら、年齢とともにアルブミンを作る力が弱まる為、若い時以上に意識して肉などのタンパク質を多くとらないと、老化が早まり、様々な病気が進行します。
高齢者は、若い人と同じだけの消化吸収能力があると言われており、「年だから」と食べる量を減らす必要はありません。
タンパク質は、魚や大豆などでもとることはできますが、肉は、鉄分や脂肪など他の栄養もいっしょにとれ、必要なタンパク質を効率的に摂取できます。
かたくて敬遠されがちな肉料理ですが、調理方法を工夫したり、薄切り肉やミンチなどを使用することで、無理なくおいしく食べることができます。
ホームでも、肉、魚などを主菜とし、十分にタンパク質をとれるような献立にしています。