管理栄養士ブログ

2024年度より田平ホーム『給食管理委員会』は『管理栄養士ブログ』になりました。

2024.4『桜の木』

2024-04-05 07:00:00 | 日記
 田平ホームの敷地には毎年3月下旬から4月上旬にかけて大島桜が見頃となり、5月には緑色の葉が茂ります。花を見て楽しみ、葉は桜もちに使用したりと、春の行事に欠かせなかった桜の木ですが、残念ながら工事に伴い、伐採されてしまいました。
 その為、今年からは桜の木の恩恵を受けることはできなくなりました。
 新しい施設ではユニットごとに行事食やおやつなどまた違った楽しみ方もできるのではないかと期待しています。
 今後も利用者様がおいしく楽しみにできる食事提供を続けていけたらと思います。
                                            

2024.3『春でも食欲!(^^)!』

2024-03-05 07:00:00 | 日記
利用者の方と会話していると、「もう芋は植えたときゃ?」と言われました。
今はまだ2月ですよと伝えると、「あー芋ば食べたかね~」と言われました。昔からある芋は栄養があり、食物繊維もあります。
以前入所していた利用者の方で、厨房から提供する食事は全く手を付けようとされないのですが、娘さんが持ってこられた芋だけは良く食べられていました。
食欲があるのはとてもいい事です。利用者の方々にも嗜好調査をしながら、すべてを提供する事は出来ないのですが、季節の食事を提供したり、喜んでもらえるよう支援していきます。              
            

2024.2『自律神経と腸内環境』

2024-02-05 07:00:00 | 日記
自立神経は自分の無意識のうちに働き、身体のベストの状態に保つ神経です。
交感神経と副交感神経があり、互いにバランスをとりながら身体の状態を調整しています。
バランスを崩すと病気ではない不調が現れます。
めまい、頭痛、不眠、冷え、むくみ等病院で検査しても原因が見つからない場合、その不調は自立神経の乱れによって引き起こされている可能性があります。
生活リズムを整え、腸活する事で自律神経が整ってきます。
腸活には善玉菌のエサになる水溶性食物繊維が必要です。
 ネバネバ食材
  オクラ 納豆 山芋 めかぶ モロヘイヤ等
 その他の食材
  ゴボウ 海藻 フルーツ等 
                       
暴飲暴食を避けて腸内のダメージを抑えるようにしましょう。
老化防止には腹八分目を心がけましょう。
腸内細菌を整えることで細菌やウィルスの感染を防ぐ事ができます。
腸の中にいる免疫細胞たちが活性化され、風邪、インフルエンザ、花粉症の原因のアレルギー物質等を攻撃してくれる事もあります。
施設の献立もバランス良く食材を取り入れる様心がけてメニューの作成をしています。

2024.1『一番おいしかったもの』

2024-01-05 07:00:00 | 日記
「今までで一番おいしかったものは何ですか?」と聞かれたら、「学生の頃にお母さんが作ってくれた▲▲」とか「あの時○○と行ったレストランの□□」とか、食べたものと一緒にその時のエピソードがついてくることが多いそうです。ただ、おいしいものを食べるということだけでなく、そこにはその時の風景や、一緒に食べた人との関係性などいろいろな思い出が一緒になって甦ってきます。その思い出がより一層「おいしかった」と感じさせてくれているのかもしれません。「食べる」と言う行為には、ただ単に空腹を満たしたり、栄養を摂ると言うことだけでなく、人と人とのつながりにも重要な役割を持っています。
 コロナ禍でなかなか帰省できなかった人たちも、今年は地元に帰ってみんなでお正月を迎える方も多いと思います。久しぶりに会う家族や親戚、友人などと一緒に囲む食卓は何よりのごちそうです。
  田平ホームでも、一人暮らしの方がお正月に一人はさみしいとショートステイを利用されています。「あの時、みんなで食べたおせちはおいしかった」と、少しでもいい思い出になればと思います。
               
 


2023.12『音と食事』

2023-12-05 07:00:00 | 日記
 先日、老人福祉施設協議会の研究発表会に行きました。
某施設で「視覚障害者と音」で快適と感じる音、不快と感じる音を調べる取り組みを発表されていました。人は目で見る情報が8割で残りは触覚、味覚、臭覚、聴覚の五感を使って情報を得ています。
「音」の感じ方は個人差があると思われますが、ヒーリングミュージックを流した際には心が落ち着くとの感想があったそうです。
「食事に興味を示さない方には食欲をそそる声かけをどの様に工夫しているのか」と言う質問があり、「先ず目が見えない方にはクロックポジションで器が何時の位置に置いてあるのかを説明し、調理方法や何処の産地の物を使っているか、調味料等を説明している」とお答えされていました。
 当施設では厨房にて調理をしており、包丁を使う音や食事前になると美味しそうな匂いが漂っています。又、彩り鮮やかに食欲をそそる盛り付けをしており利用者様に「美味しい」と感想を言っていただける事もあります。
利用者様と一緒に食事を作る事はありませんが料理クラブ等にて簡単なおやつを作ったりしています。美味しい食事を作っている厨房職員の皆様に感謝したいと思います。