アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手に付き合う為の「心理教育・心理トレーニング」です。アンガーマネジメントの目的は「怒らないこと」ではなく「怒る必要のあることは上手に怒れ」「怒る必要のないことは怒らなくて済むようになる」ということが目標です。
いま日本でアンガーマネジメントが注目されています。アンガーマネジメントが注目され始めたのは、働き方改革にともなって「ハラスメントの防止」に社会全体が力を入れ始めたことがきっかけです。特に若者世代を中心に、怒ったり𠮟られたりすることでモチベーションが低下し、生産性の低下につながるケースも多く、部下の指導や教育に悩む管理職は少なくありません。
介護職がアンガーマネジメントを取り入れるメリットが5つあります。
「怒りを感じる頻度が低くなり、それによるストレスが減る」、「怒りの原因を整理して適切に対処できるようになる」、「怒りを相手が納得しやすい表現で伝えることができるようになる」、「モチベーションの維持・向上に役立つ」、「利用者や家族、同僚とのコミュニケーションがしっかりと取れるようになる」上記5つ以外にも介護職がアンガーマネジメントを身につけることで得られるメリットは多くあります。
アンガーマネジメントを実践する9つの方法があります。
1、「心の中で6秒間カウントして気持ちを落ち着かせる」2、「一度その場を離れて気分転換をする」3、「口角を上げて笑顔を作りポジティブな気持ちを取り戻す」4、「(冷静になろう)と自分に言い聞かせる」5、「間食をして気分を紛らわせる」6、「手をグーパーして意識を怒りから遠ざける」7、「怒りの内容をメモに書き出して分析する」8、「相手に対する(~すべき)という考え方をやめる」9、「怒ることで変えられる内容かどうかを見極める」上記の9つの方法をできそうなことから実践してみて、自分に合ったアンガーマネジメントを習得してみましょう。