旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

デッド or ライヴ

2010-03-22 19:37:53 | 老人のつぶやき

先日冬の美瑛に行って来たんですが、出発前の予報は雪・雪・雪…

で、「これは何かアトラクションを…」と思って持参したのがこのCD。
谷山浩子さんの『メゾピアノ』、自身の曲をピアノ演奏のみでカバーした
インストルメンタル盤。美しい旋律の曲がたくさん入っているのでお気に入りの
CDのひとつです。普段は何かしながらのBGMに小さめの音でかけることが多いの
ですが、宿泊先の「山荘ゆずりは」さんで大きい音で鳴らしてみたところ…

   

迫力のある音、朗々と鳴るピアノの響きに驚きました! 普段聴いている音と全然
違って聞こえたからです。山荘で聴いた音が耳に残っているうちに家に戻って
すぐに大きな音でかけてみましたが、やはりあの響きとは違いがありすぎます。
山荘の音が「グランドピアノ」なら、こちらのは「おもちゃのピアノ」みたいな音で
がっかりしました…

       

山荘のおじさんのオーディオとは機種が違うので単純に比較はできないけど、
どちらもそれなりに音にはこだわりのモデル(けっして最高級機種ではない)ですが、
一番違いが大きいのがスピーカーでしょうか? 私の愛機はここ5年くらいの間に
故障等で機種交換が進みましたが、スピーカーだけは20年以上使い続けている
セレッションのSL6Sというイギリス製の古いモデル。当時小さいサイズながら
おそろしく音がいいのに驚いたけど、その後も長い間まったく不満なく使ってきて、
それなりにいい音で音楽を楽しんでいると自負していたんだけど…
一方おじさんのスピーカーはここ数年内に発売されたパイオニアのフロア型
(トールボーイ・スタイル)のモデル(ただし、それほど大型ではなく、価格的にも
けっして高級機ではない)。デジタルに対応した技術が進み、今時の普及タイプの
スピーカーってこんなに優れ、高性能なんだろうか?


ただ、同じスピーカーを使ったからって、山荘と同じ音が出せるものでもない。
最も違うのが聞いている部屋の環境。山荘は20畳以上はゆうにあろうかという
洋間で、しかも天井も高く、さらに部屋内から二階へ続く階段があり、その先までが
同じ容積内とすると膨大な空間! 10人以上座れる大きなテーブルセットが
あるけど窓にはカーテンもなく、吸音しそうなものと言えば飾られたたくさんの
ドライフラワーと薪ストーブにくべるために積まれた薪くらいなものか?

方やこちらは8畳一間。一応洋室だが部屋の半分くらいには厚手のカーペットが
敷かれ、さらにその上には厚手のこたつ布団。窓には中厚手のカーテン&レース。
部屋をとり囲むように机、パソコン関連のラック、本棚、CDラック、大型のテレビ、
オーディオのラック等々が所狭しと並べられ狭いこと狭いこと!!
これじゃ、音はどちらかと言うと響きのほとんどない「デッド」ですよね。

音が「ライブ」なのが必ずしもいいとはいえない、不必要で耳障りな残響音が
音を濁す可能性も高いけど、しかし響きの良さは七難隠す? 山荘のあの豊かな
響きに浸ってしまうともう後には戻れない!?  山荘はどちらかというと響き過ぎ
なのかもしれないけど、いや~でもやっぱりうらやましいです。

スピーカーの買い替えとともにもうちょっといい環境で音を楽しみたくなってきたよ。
ないものねだりかなあ? オーディオにそれなりに興味を持つ者にとっては
専用の広いリスニングルームを持つことはある種「夢」ですからねえ…


今度山荘に行く時にはもっとハードなCDを持っていこう。山荘でクリムゾンなんかが
鳴り響いているのはちょっと想像できないんだけど、違和感あっていいんじゃない?
アコースティックな音では対抗できそうにないので、ボーカルとか電気楽器なんかで
なんとか勝負できないものかね?



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