【さくらとスイセンと新緑と~岩手県北上展勝地にて/2016.04.19撮影】
【ふたり春を往く~北上展勝地にて/2016.04.20撮影】
北上展勝地は昨年も訪れ、「まあ、こんなものだろう」とそれなりに納得して、強く再訪を望んでいた
わけではなく、天候や開花状況の都合でこの年もまた訪れることになった。しかしながら、もう一度行って
よかった。桜の花付が前年と比べてはるかにゴージャス、受けた印象がまったく変わったからだ。
上の写真は前回も同じく撮影を試みた場所で、桜並木のすぐ横の荒地(河原)に点在して咲くスイセンと
木々から芽吹いた新緑の組み合わせが素敵で、なにやら北欧(行ったことないけど)を彷彿させるような
メルヘンチックな雰囲気だ。それで今回も前回同様、あれやこれやと構図を変え撮影を重ねたが、
やっぱりどうも思い描いたような仕上がりとはならずままならない。掲載したのは縦位置のもので、もちろん
横位置でもたくさんシャッターを切っている。思い通りに写真が撮れないもどかしさよ。
結局翌日もまたここで撮影することになってしまった。この頃桜前線がやや停滞気味で、これ以上
先に進んでもここよりも状態のいい場所はないだろうと考えたのだ。前日と同じようにあれこれ写し、
新しい構図を模索していて、このベンチと曲がりくねった遊歩道、それと延々続く桜並木の取り合わせが
お気に召して撮影に挑んだ。
いつもの散歩コースなのだろう、そこへ年配のご夫婦がやってきてしばらくベンチに座り込んでしまった。
あらら仕方ないなとしばらく待機していて、ようやく歩き始めて立ち去ってくれやれやれだが、ふと思い直して
ふたりを入れて数枚シャッターを切ったうちの一枚がこの写真だ。
結果、人物が写り込んでいないものより気に入って、セレクトするならこっちだとの考えに至るのだから
不思議だ。まあでも、そんなものだ。