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旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

2010北海道・秋~北海沢全景・黒岳よさらば

2011-02-25 20:50:01 | 旅鴉の唄

原則、撮影順にお届けしている秋シリーズですが、この写真は前回の北海岳編の前、
そこへ登る途中で撮ったものです。この方角(東側)だけみたらいい天気ですが、
背後(西側)は雲が広がり始め、すでに風も強くなり、引き返そうか迷ってる最中ですね。

北海沢付近をほぼ見渡しています。右奥のカタツムリみたいな山容が黒岳、
その左手の小山が桂月岳です。

それなりにいい斜光が差して、陰影もついてメリハリがありますが、惜しむなくは
ナナカマドの状態が良くないことですね。一番手前のナナカマドが顕著で、
この時点ですでに色づいていたものは、こんな感じで枯れたようにチリチリなのが
圧倒的に多かった。しかし、まだまだ青々した葉もあり、もしかしたらこの先、
良くなる可能性があるかも… 少しは希望を持てるかもしれないかなと思っていました。


下山後、YHなどでの情報交換の際、「黒岳に行ってみたら」と私は勧めていたのですが、
皆の反応は鈍く、懐疑的でした。この時点で黒岳に登っていた方は、ナナカマドの状態が
よくないことはわかっているのですから、すっかり見切りをつけて、このあとは
まだ紅葉が進んでいない、これからの赤岳や緑岳に望みを託したのは無理もない話です。

しかし、私の言う黒岳とは、七合目からの斜面だけではなく、北海沢や雲の平も含めてのことで、
ナナカマドはまだ色づいていないものも多かったし、なによりチングルマなどの草紅葉がきれいで、
このあと期待できそうに思っていたのです。その後、20日(月)にここを訪れた方には、
「黒岳(北海沢)がよかった!」との報告を聞きました。銀泉台(赤岳)から縦走したようですが、
本来の目的だった赤岳よりもこちらの方がよかったというのです。やはり可能性はあったのだ…
もしかしたら、この秋、大雪山中で、一番紅葉が良かったのは黒岳周辺だったのかもしれません。
実際、全部を自分の目で確かめたわけじゃないんだけど、悪い悪いと言われた中ではね。


テント撤収後、管理人さんにごあいさつ、「もう登ってこないの?」と聞かれたのですが、
「いや、実はかなり後ろ髪引かれる思いなんですよ。たぶん、もう一度戻ってきます。」と
答えた私。20、21日といい予報が続いていたら、テント担いで再び登り返したでしょうが、
残念ながら、21日は予報悪く、「日和見主義」の私は山泊を断念せざるを得ませんでした。


下山したら「おとん、まっしぐら~」で上川の あさひ食堂 へ。船の上から北入り後にかけて、
コンビニ弁当か山用食料の類しか食ってなかったので、やっとグルメにありつける~。
なにわともあれ、おとん満足、これも私にとっての「北海道」ですからね。



*第一部の「黒岳テント泊編」、ようやく終了です。疲れた~また休養が必要やね。
  しかし、お待たせしたその割に、内容はいつもと変わらない、お粗末さまでござんした。

*今日は暖かかったですね! 4月並み? スギ花粉も本格的に飛び始めて、さあ大変。



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2010北海道・秋~北海岳を越えて

2011-02-25 20:16:11 | 旅鴉の唄

赤石川セッションを終えRさんと別れ、北海岳へ向かいます。
先に述べたように、昨日までの穏やかな天気は一変、北西の風は時間を追って
強まるばかり、雲(ガス)が風にのってどんどん流れてきます。

北海岳の登りはそれなりにきつい上、天気もあまり良くないようだし、何度も
「もうやめよう」と思いながらも、牛歩の歩みで登っていきます。
稜線に出たら吹き飛ばされそうな強風! ものすごく久しぶりに北海岳の山頂を踏みますが、
標識にさわるのがやっとで、休憩することもできず、大慌てで白雲岳方面へ下ります。

ほどなく北海洋さんに指南された現場へ到着です。北海岳が壁になっているとはいえ、
強い風が絶え間なく吹きつけます。しかも、流れてきた雲が同じ場所にかかり続け、
目的の場所(撮影場所)になかなか陽が当たりません。それでも待っていると時々
雲の切れ目から陽が差す瞬間があって、その一瞬の隙にシャッターを切りました。
風でぶれないように、シャッタースピードはやや早めに設定しています。

風の強い晴天なのに、トムラウシがややモヤっている(霞んで見える)のが残念。


   

左手のシルエットが白雲岳。もう少しチングルマの紅葉の密度が高かったらさらに良かったけど、
この構図で撮ったのは初めてだったので、その点「良し」としましょう。


   

ほぼ同じ場所で、逆側を撮ったのがこの写真。チングルマの密度はこちら側の方が上。
中央右の鋭鋒は烏帽子岳。右端が赤岳。この構図の写真もまったく初めてなのでよかった。
写真ではわかりませんが、この瞬間にも、絶えず強風が吹き荒れています。


結局、光待ちなどで粘ったので、ここで1時間以上撮影にかかってしまいました。





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