
「Japanese Bal KITSUNE?」

「どうしました?」

「ここってこんな店あったっけ?」

「そうですねぇ。ここは鶏料理屋じゃぁなかったでしょうか?」

「そうよのぉ。饗ってお店じゃぁったはずなんじゃが」

「よくご存じですね。あれ、もしかしてそこに行こうと思ってたんだったりして・・・」

「な、何を言ぉるんじゃ・・・」

「あ、図星」

「儂は最初から此処に来よう思うちょったで」

「でも、なんか雰囲気の良さそうなお店ですよね」

「入るぞ」

「ええんですか?」

「あのぉ、2人なんじゃけど」

「カウンターにどうぞ」

「先輩、入り口近くには宴会中の若人達ですね。」

「ちょっと騒がしいけど仕方ないのぉ」

「カウンターはお店の中央なんですね。L字型カウンターは4+2席で2席側には既にお客さんが入っていらっしゃいますね。」

「そうじゃの、会社の上司と部下って感じじゃの。」

「そうですね。ええ感じで飲んでいらっしゃいますね。」

「生と雨後の月を頂戴な」

「とりあえずさっとお品書きに目を通してみましたけど、お店は洋風な雰囲気ですがJapanese Balというだけあって和テイストなメニューですね?」

「ほうなん?」

「なんですか、ほうなんいうて?」

「儂は基本的にその日のお薦めから選ぶ派じゃけん」

「それは知ってますけど、この店にホワイトボードや黒板は似合わないでしょ!」

「何をおっしゃるウサギさん。カウンターに置かれてるの見えないの?」

「ウサちゃんにウサギ扱いされるのはしゃくですけど、確かに本日のおすすめってありますね」

「おばんざい盛り合わせと刺身盛り合わせ頂戴な。後はゆっくり考えるけん。」

「承知いたしました。ちなみに当店の一押しはポテトサラダです。」

「じゃぁ、それも頂戴な」

「ありがとうございます。」

「これはもしかして・・・」

「アサヒすぅ~ぱぁ~どらぁ~い。」

「兄貴ぃ、ぶちきれんで・・・」

「ええんよ、儂は。じゃが、チビッと鬼泡じゃったけんのぉ・・・・」

「新橋のすぅ~ぱぁ~どらぁ~いを美味く飲ませるお店が懐かしいですね!」

「おいおい、すぅ~ぱぁ~どらぁ~いとスーパードライ(Super Dry)を混同しちゃぁいけんで。ちゃんと飲ませてくださるお店はスーパードライ(時にSuper Dry)。適当にだしてくるお店はすぅ~ぱぁ~どらぁ~いじゃけん、そこのとこヨロシク!」

「兄貴の好きな佐藤さんの泡ですね!」

「芸術品じゃろ!」

「いつものように、画角の小さい写真は昔の写真かピンぼけ写真なんですね」

「じゃけど、PCで見たら写真の大きさに差があるけどスマホじゃったら同じサイズなんじゃけどの^^;」

「DryDockの方の写真がええのんが残っとらんけど、許してつこうさい」

「泡が綺麗だと美味しくいただけますよね」

「君も少しは解ってきたねぇ」

「泡が綺麗なお店だと大阪のお店でも兄貴が『アサヒすぅ~ぱぁ~どらぁ~い。』って云ってないように思えて来ました。」

「何云うとんやら??」

「要は、スーパードライという名前だけに頼るんじゃなく、グラスの洗い方や注ぎ方にも気を配って欲しいというエールですね?」

「日本の大手ビールはエールじゃのぉて、ラガーじゃけんね」

「まさか、兄貴が蘊蓄を語るとは・・・」

「とりあえず」

キャンパ~イ

「おばんざい5点盛りです」

「なかなか綺麗じゃの!」

「そうですね、美味しそうです!」

「わぁい、蛍烏賊です」

「南蛮漬けにマカロニサラダ、手前はピーマンですね!」

「肉じゃがじゃ」

「完全に和のおばんざいですね。」

「ポテトサラダですよ」

「なんか知らんけどこの食感は揚げ物が入っちょるみたいじゃのぉ?」

「見た目のなにやら不思議な感じですね」

「こがいなポテサラもあるんじゃのぉ」

「流石、お薦め品ですね。これってコロッケ潰してありません?」

「儂には専門的なことはわからんのぉ」

「お酒のお代わり良いですか?」

「お~、飲めぇや」

「黒龍ものみたいけど、新政にします」

「お造りの盛り合わせじゃの」

「奇を衒ったラインナップでなくて安心の盛り合わせって感じですね」

「意味はなさそうじゃが、重みのあるコメントじゃのぉ」

「それって、褒めてます?」

「うんにゃ、どちらか云うたら馬鹿にしとるんじゃけど、伝わらんかった?」

「・・・」

「ワイングラスだと日本酒も香りが愉しめますよね」

「ほうなん?」

「ほうなんいうて、時々飲んどるじゃぁないですか」

「儂は質より量、香りより量派じゃけん・・・」

「またまたぁ~。時々、高級日本酒飲んでるじゃぁないですか?」

「たまぁ~のご褒美じゃけん。10回分の飲み代を1回で使え!」

「そうですよね、あの先生の教えですもんね。100回同じレベルのものを見るよりは、それは90回にして、あと1回は10回分奮発して別のレベルを経験せよ。いつも云っておられましたよね。」

「懐かしいのぉ」

「でもあの先生の教えは、人生の見方、社会経験の話だと思ってましたよ。飲み会のレベルの話に恩師の名言を持ってくるってのが兄貴らしいですね。」

「違ごうとったん?あらら、儂、先生の遺言を間違えとったん?」

「兄貴ぃ、先生はまだご存命でバリバリご活躍中ですけど!」

「え?」

「もう一品、いただいてええですか?」

「好きなもん食べんさい」

「ブリ大根くださいぁい」

「煮物もエエ感じですねぇ」

「儂に、まつもと頂戴な」

「そのラベルの写真撮らせてもろうてもええですけ?」

「どうぞ。」

「まが光ってますね」

「お前の事じゃの」

「?」

「間が悪い」

「・・・」

「先ほどのもお持ちしましょうか?」

「(新政と雨後の月はいつも飲んどるんじゃけど)、じゃぁお願いします!」

「本日頂いたお酒たちの復習じゃの」

「なかなかエエ感じのお店ですね」

「4690円。2人でこれですから結構コスパ良さそうなお店ですね」

「ほうじゃのぉ。ショップカード貰うとこうかのぉ」

「ショップカードか何か電話番号書いたものあります?」

「次回、よろしければこれお遣い下さい。」

「おい、2月末にオープンされたばかりのお店なんじゃ。サービス券くれちゃったで!」

「よかったですね。でも直ぐに無くしてしまうんでしょ!」

「余計な事は云わんでええからね!」
ちなみに、
食べろぐによると、
『
JAPANESE BAL KITSUNE (ジャパニーズバルキツネ)』
大阪府大阪市中央区東心斎橋1-19-2 BigOne心斎橋 1F
営業時間:18:00~5:00(L.O 4:30)
定休日:月曜日