活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

仁和寺の襖絵を描いて

2009-04-20 23:51:08 | 活字の海(新聞記事編)
筆者:東野光生(水墨画家)  毎日新聞 平成21年4月6日(月)夕刊より サブタイトル:水の循環、季節の循環に想い馳せた『四季曼荼羅』 日本画家の、東野光生のエッセイを読んだ。 彼は、昨年京都の仁和寺の襖絵を手がけたのだが、そのときの思い出を まとめたものである。 その中で、とても気になったフレーズがあった。 「雨が大地に沁み入るように、筆先の水が一枚の和紙に沁みていく。  様々な墨の . . . 本文を読む
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聖地日和

2009-04-19 23:47:56 | 活字の海(新聞記事編)
毎日新聞 2009年4月19日(日) 日曜くらぶ2面 神々の場所 5 宮古島・赤崎御獄 筆者:伊藤和史 サブタイトル:神の好み 人の都合 沖縄に、御獄(うたき)と呼ばれる場所がある。 聞いたことはあるだろうか? そう。 沖縄における聖地の呼称である。 沖縄には、色々な島に御獄がある。 その最高峰は、本島南部にある斉場御獄(せーふぁーうたき)である。 沖縄の宗教民俗学は、本土(という表現 . . . 本文を読む
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クラシックミステリー 殺人の四重奏 第二楽章:詐欺師マドレーヌの復讐

2009-04-18 00:01:44 | 活字の海(読了編)
著者 藤本ひとみ  集英社 2006年9月30日 第1刷 1500円(税別) 標題のとおり、四部作で構成されているこの作品。 残りの三作は、読後すぐに書評を書き上げ、アップさせていただいた。  ・第一楽章:寵妃モンテスパン夫人の黒ミサ  ・第三楽章:公爵令嬢アユーラのたくらみ  ・第四楽章:王妃マリー・アントワネットの首 そして、本章が書評で紹介するラストとなる、  ・第二楽章:詐欺師マ . . . 本文を読む
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「超音速漂流」 T・ブロック/N・デミル 

2009-04-17 20:48:33 | 活字の海(読了編)
著者:T・ブロック/N・デミル  訳者:村上博基  文春文庫 「超音速漂流」 1979年に出版された、古典的名作である。 マイミクさんにお勧め本として紹介したものの、随分昔に読んだきりなので、 久しぶりに読み返してみたくなり、先日読了。 ちなみにこの本。 2002年に、改定新版が出されている。 政治情勢や技術情報等の若干の見直し等が加えられた、とのことだが、 そもそも最初に出版された当時は . . . 本文を読む
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大宇宙の墓場

2009-04-16 01:01:18 | 活字の海(読了編)
著者:アンドレ・ノートン ハヤカワSF文庫刊(1972年初版) 訳者:小隅 黎 数日前に、「手紙屋」の書評を書いた。 就職活動に悩める大学生が主人公の作品だが、それに触発された訳でも ないが、ふと、アンドレ・ノートン女史の「大宇宙の墓場」を読みたくなった。 この作品は、デイン・ソーソンという若い宇宙船乗りが主人公のSF 太陽の女王号シリーズの第1作であり、目下累計1700巻を超える . . . 本文を読む
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四十七番目の男(上・下)

2009-04-14 00:42:43 | 活字の海(仕込み編)
著者:スティーブン・ハンター 扶桑社ミステリー(2008/6/28) 訳者:公手 成幸  価格:819円(税抜き) ※上下巻とも。 初めて、スワガー・サーガに触れたのは、何時のことだったろう? このシリーズのうち、日本で最初に出版された「極大射程」は 1998年の刊行となっている。 自分の記憶の中にダイブして見ると、確かこの本は海浜幕張の イトーヨーカ堂に入っているくまざわ書店幕張店で購入し . . . 本文を読む
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ニッポンの将来は、どうなりますか?

2009-04-13 00:06:55 | 活字の海(新聞記事編)
高速道路の官製値下げが行われて、しばらく経つ。 ニュースでは、当初のラッシュの山も過ぎて、SA等で人の増員の 手配をしたところは肩透かし状態だとか。 お役所の需要予測なんて、所詮はその程度。 今までに、まともな経済観測で当たったためしなんて無いではないか。 こう、飲み屋の親父が愚痴るような話で終わらせてしまうには、 今回の話はちとまずいと、アラームが僕の中で鳴っている。 勿論、個人的な生活 . . . 本文を読む
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手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~

2009-04-12 02:54:36 | 活字の海(読了編)
著者:喜多川 泰  ディスカヴァー・トゥエンティワン (2007/8/15)刊 Mixiのあるコミュで、著者の本を薦められた。 薦められた当の本はまだ手に入れていないが、先に縁があって 手元に来たのが本書。 ※ ちなみに、薦められたのは     「『福』に憑かれた男  人生を豊かに変える3つの習慣」 作者の本は初めてだったが、文章も平易で非常に読みやすかった。 ただ、その平易さとは裏腹に、 . . . 本文を読む
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寿命論--細胞から「生命」を考える

2009-04-10 04:51:56 | 活字の海(書評の書評編)
著者:高木由臣 毎日新聞 2009年3月1日 東京朝刊 価格:1,019 評者:海部宣男  サブタイトル:なぜ生物は死すべき運命を背負ったか ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 永遠の命を求めて…。 その昔、鉄郎はメーテルと共に、銀河鉄道に乗って旅をした。 その世界では、生身のままでは不死の夢は実現できず、機械の体を 手に入れたものだけがミレニアム(百年王国)を満喫していた。 . . . 本文を読む
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やんごとなき読者

2009-04-07 23:29:19 | 活字の海(書評の書評編)
著者:アラン・ベネット (白水社・1995円) 訳者:市川恵里 毎日新聞 2009年4月5日 東京朝刊 評者:池内紀 サブタイトル:齢八十、趣味に目覚めたその人は…… ※ この書評の原文は、こちらで読めます。 うーん。と、唸らされた。 上手い。上手過ぎる登場人物のキャスティングである。 確かに、評者がいうように、この小説は日本では、上梓できない だろう。 皇室をパロディの元ネタにするな . . . 本文を読む
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