活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

起:それは、「祈り」から始まった!■HAYABUSA、いのちの物語(その2)

2011-05-20 00:12:22 | 宇宙の海

HAYABUSA、いのちの物語
開催日時:2011年5月5日(木) 14時~ 約1時間半
会場:すばるホール 2階ホール
主催:財団法人 富田林市文化振興事業団
協賛:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
講演者:上坂浩光氏(HAYABUSA BACK TO THE EARTH監督)



■プレリュード:講演会(その2)

照明がやや落とされた舞台は、空なればこそ尚一層の期待感に
満ちた空間となっている。

舞台の中央縁には、大ぶりの三連プロジェクターが鎮座ましま
している。

「凄いプロジェクターですねぇ」とは、みさと天文台友の会
松本氏。

「いやいや。古いだけかも?w」とは僕(失礼!)。

そして。
舞台の上手(観客席から見て右手側)には演台が、演者の登壇を
今や遅しと待ち構えている。

と。
その前に。

部隊の袖近くに用意されたマイクスタンドに登場したのは、
すばるホールの上田直哉氏。

いや。
一部の人には、@nao_planetariumさんと言った方が通りやすいかも
しれない。

言わずと知れたゲージツ系プラネタリアンのなおさんである。

その。
芝居仕込みのよく通る声と滑舌で、上坂監督を紹介していただく。

少しビックリしたのは、講演を聞くに当たって録音録画は禁止と
説明されていたこと。

それだけなら当たり前の話なのだけれど、どうも前日までの
飯山学芸員や阪本先生の講演会では、それらは解禁されていた
ようなのである(勘違いであれば、ごめんなさい)。

一観客としてはそうした自由度は嬉しい限りなんだけれど、
著作権の問題とか大丈夫なんだろうか?と老婆心ながらに
思えてしまう。

更に言えば。
ホール側が動画を撮影し、それを後日有料コンテンツとして
HPで公開、あるいはDVD等のメディアで販売すればよいのに
と思うのだけれど。

昔と異なり、媒体がDVDとなったことで製作は素人でも容易に
出来るようになったのだから。

後は、やる気と商売っ気と講演者とのギャランティも含めた合意
があれば、ビジネスとして結構成り立つと思うのだけれどなぁ。


勿論、すばるホールのように運営母体が自治体繋がりだと、
様々な制約もありそうなことは想像に難くないけれど。



閑話休題。
いよいよカーテンの奥から白い麻?のブレザーに身を包んで、
監督が登場である。

場内は、拍手に包まれる。

なおさん、監督を舞台中央へと誘導しようとするが、マイクや
スライドコントロール用のMACは演台にあることを思い出し、
慌てて舞台上手へと手を差し伸べる。

釣られて舞台中央に歩を進めそうになった監督。
苦笑いをしながら演台の前へ。

さあ!
いよいよ、メインイベントの始まり!である。


監督の操作によって、スクリーンにはなんとも言えない味の
あるはやぶさのイラストがタイトルバックに投影される。

こ、これはぁ!
(ここ、「超兄貴」風に読んで欲しい戴ければとw)

と、思わず(リアルに)呟く。

そう、映しだされたそれは、まごうことなきHBTTE応援団長
である@galileo_falcon画伯のイラストであった。


((C) @galileo_falcon画伯)


前日のtwitterでの会話の中で、

「明日の会場、オープニングの画面に注目~」

と呟いていたその真意がやっと分かった。

凄い!
画伯、メジャーデビューじゃないか!
おめでとう!!

その興奮も覚めやらぬ中、監督の講演がその幕を開けた。


冒頭。
監督から、今回の講演に向けた思いが語られる。

90分というある程度まとまった時間を頂けたので、今までの
講演等で話してきた内容の集大成とするべく、色々な要素を
詰め込みました。

その言葉に、思わずワクワクして身を乗り出す会場の面々。

画面に映しだされたのは、「起」の文字。

どのような4章がこれから紡ぎだされるのだろうと、更に
期待感はヒートアップ。


そして…。
静かに、監督が語りだしたのは。

HBTTEが生まれるまでの、遥けき旅路についてであった。


■起:それは、「祈り」から始まった!

HBTTEに先立つこと、約4年。
監督は、JAXAが和歌山大学の尾久土教授とコラボして製作
した「祈り」
という作品にCG担当として参加していた。

小惑星探査機「はやぶさ」物語~祈り


※ 「祈り」の製作裏話は、こちらで


科学番組としては珍しい、<癒し系>をそのコンセプトに
据えたこの作品は、甲斐恵美子さんの生み出した美しい曲に載せて、
声優の富沢美智恵さんが演じる女神(勿論、ミューズとMUSES
とを掛けていることは想像に難くない)がタッチダウン後に意識を
無くして虚空を漂うはやぶさに『目覚めなさい』と呼びかけるところ
から始まる。

この声で。

引きこまれた! という人と。
引いた! という人と。

僕の知る限り世間の反響は二つに大別できるが、僕はストレートに
前者である…。

(この稿、続く)




table border=0 colspacing=0 cellpadding=0>Lullaby of Muses 2 (小惑星探査機はやぶさの組曲)クリエーター情報なしインデーズ・メーカー

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