活字の海で、アップップ

目の前を通り過ぎる膨大な量の活字の中から、心に引っかかった言葉をチョイス。
その他、音楽編、自然編も有り。

神々のインターセクション■KAGAYA監督トークショーinわかやま館(その22)

2012-07-06 00:49:48 | 宇宙の海
日時:平成23年8月20日(土) 午後2時~
場所:わかやま館1Fイベントホール
主催:みさと天文台友の会
テーマ:「星への憧れ-宇宙と神話の世界-」
写真画像提供:@j_pegasus(わかやま館元シアターディレクター村田氏)
CG画像提供:KAGAYA氏(※ 掲載は、氏の許可を得て行なっています)



<Atention>
 このレポートは、KAGAYA氏のトークショー、ならびにその前後に
 氏に対してブログ主が行った質問等を再構築しております。
 内容に関して事実と齟齬等有った場合には、その責は当然ながら
 全てブログ主に帰します。

<Atention2>
 文中の呼称については、敬称略で統一とします。
 

■神々のインターセクション(交差点)

こうして二日間に渡るマチュピチュ訪問を終えたKAGAYAは、
再び陸路をクスコへと戻ることになる。

この旅の最終目的地である、イースター島へと向かうために。

その道程では、ナスカの地上絵をセスナから観望するツアーも
体験されているが、それについてはトークショーでは語られる
ことはなかった。

いや、時間さえ許せば、恐らく話したい四方山の内容があった
のだろうが、この時点で既にトークショー開始から約2時間
近い時間が経過しており、トークショーとしてのKAGAYAの
持ち時間を示す砂時計の砂は、殆どが下に落ちきっている状況
であったための、やむなき取捨選択の結果であろう。

ただ、地上絵観望の様子等は、KAGAYAのブログであるデイリー
KAGAYA通信でイキイキと語られている
ので、是非そちらを
ご覧いただければと思う。


そして。
残された僅かな時間で、今回の旅の最後として、KAGAYAが
どうしても伝えたいと思っていたこと。

すなわち、イースター島への旅程について話のフィールドは
移っていくこととなる。

オーストラリアで、はやぶさの帰還を迎えた後に、間髪を
入れずにKAGAYAがどうしても次の旅に出立したかった、
その最大の理由がそこにはあった。

それが2010年7月11日(現地時間)に、イースター島にてなんと
1400年振りに起こったとされる、皆既日食である。

もっとも、KAGAYAの皆既日食好きは、今に始まったものでもない。

KAGAYAスタジオHP内の、「南極旅行レポート」にもあるとおり、
2003年の南極で起こった皆既日食ツアーにも参加している。


 ※ なお、この際の皆既日食をバックに南極の地平に立つ
   KAGAYAの姿を捉えた壮大な写真が、上記のツアー
   レポートに掲載されている。

   当然ながら撮影者はKAGAYAではなく、同じツアーに
   参加していたFred Bruenjesさんによるものである。

   KAGAYAスタジオ内の写真については、本ブログでの
   掲載の許可を頂戴しているが、この写真については
   KAGAYAご自身に著作権があるものではないため、
   ここへの掲載は差し控えるものとする。

   もし未見の方がいれば、是非このリンクを訪れて
   その素晴らしい情景を堪能してほしい。

 追記 どこかで見たと思ったら、角川映画「復活の日」
   でも、太陽をバックにくしくも南米の山脈を流浪
   する草刈正雄のポートレートがあった。

((C)角川映画「復活の日」)

   ちなみに、僕はこの作品が、原作も映画も大好き
   なのである。


youtubeに、KAGAYAが見た南極の日食の情景がUPされて
いたので、せめてこちらをご覧になってKAGAYAの体験を
擬似追体験してみたいと思う。

南極の皆既日食





ちなみに、今回のイースター島ツアーでKAGAYAがもっともして
みたかったことといえば、こちら。




KAGAYA曰く、”モアイ一直線”


…ではなく。

モアイと皆既日食を、同時に撮影したいということであった。


古来、日本を含め、太陽は神の象徴として考えた地域も多い。
動植物にエネルギーを与え、あるいは旱魃(かんばつ)をもたらし、
大空の中心にどっかりと腰を据え、一日の人々の暮らしを見守る
ように毎日周回していく様(さま)を見れば、むしろそう考えない
方が不自然であろう。

そうした太陽=神という信仰を持つ人々に取っては、日食は神が
お隠れになるとしか思えなかったであろう。
天照大御神が天の岩戸に引きこもったのも、日食をモチーフと
している
とはよく言われる話である。


(世界各地の太陽神については、こちらの「太陽神学研究会」の
 HP
によくまとめられている)


そして、モアイ。

この像が、どのような目的でどのようにして造られたのかは、
まだ明らかにはなってはいないが。

そこに、何らかの祭祀的な要素が入っていると考えるのが
自然であろう。


モアイが、神を模しているのか。
あるいは、人なのか。


石切場から、一人で歩いてアフと呼ばれる島の高台にまで行った
という伝説
もあることから、モアイはあるいは神そのものだった
のかもしれない。

今は、静謐の中に佇んでいるものの、休火山のように何かの
きっかけでもって、再びモアイが動き出す…。
そんな夢想もまた、愉しいではないか。


ともあれ。

日食とモアイ。
共に、神と関係のある二つの事物を同時に視野に収めること
ができる今回の情景の中に、KAGAYAとしてはどうしても我が身を
置いてみたかったのであろう。


そんなKAGAYAの想いが天に、いや太陽に通じたのか、イースター島
への旅程においてはマチュピチュまでのようなトラブルも無く、
スムーズに辿り着くことが出来たようである。

更には、当地では天候が悪いことが多い時期にも関わらず、在島中は
好天に恵まれて、皆既日食も星空も堪能することが出来たのだという。

(実際には、当日の朝までは雲が多かったようであるが、日食の
 あった現地時間で午後2時過ぎには綺麗に晴れ渡ってくれた
 ようである)
 

そうしたお話しも、トークショーの中では直接的に語られることは
無かった。


では、KAGAYAはどのようにして、イースター島での日食の情景を
伝えてくれたのか。

次回は、それをお伝えしたい。


(この稿、続く)









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