好きな歌が、
好きな人と消えていくとき、
青春を思い起こすとき。
病院で定期的に透析を受けている母に言われた。
一緒に受けているほかの人らはみんなアンタみたいな四、五十代くらいの
男の人ばっかりよ。アンタも気を付けなさいよ酒飲むんだから。
…。
我腎臓ありがとう。美味しい酒が飲めるのも君のお陰だ。
お袋有難うよ丈夫な体に産んでくれて。オレの心配は良いからしっかり治療して残りの人生楽しんでくれよ。
怖気づいたり、ビビったりなんかいまだにある。
半世紀生きてきていても足がすくむことは多々ある。
生温い生き方してきたつもりはないが、人生ここぞという時にしくじってしまう。
準備がなってないんだと自省する。
まとまった金が手に入るなら即リタイヤして余生を楽しむ。
そんなことがまだまだ現実味を帯びないから退屈しない毎日が送れるのだ。
住むと来なくても食うや食わずでも、打ち込める何かがあればいいのだ。
生まれてきた意味はそこしかない。オレにはね。
金が絶対の世の中になってしまった。
金さえあればという念が充満しているから笑える。
金があれば他人と比べて二段三段跳びで上り詰められるがそのうち足を踏み外して下へ転げ落ちるのだろう。元の木阿弥だ。
笑って生きたいのだ。
自分を笑い飛ばしたいのだ。
誰にとやかく言われたくない。笑われたくないのだ。
生きることは戦いだと思う。
自分の生き方を持たないとどんどん振り回されて巻き込まれて他人の人生を生かされてしまう。油断するなオレ。
そんな時でも自分で自分を笑ってやりたい。
深刻になるな。
必要以上に心配するな不安がるな。
退屈した人生を送るな。つまんない人間になるな。
自分を最高の味方にする。
True Grit
真実の根性じゃあ意味がぼんやりするからここは「ど根性！」と捉えよう。
新しい世界へいくのは勇気がいる。トゥルーグリットを呼び覚まさないといけない時が来る。
うっとうしい仕事が一個片付いた。
こういう時にはまっすぐ家へ帰らず寄り道ドンドン。
でも明日の事考えるとやっぱやめるか。
明日は大好きな街へ行ける。
まあ半分仕事だ。
でも二日酔いでは行きたくない。
これでまた腹立つことが勃発してしまったら「飲み」確定だ。
ま、そんなの関係ないんだけどもな。
春は残酷な季節。
春は人を狂わせる。
春は愛別離苦の季節。
渇いた地平線からは真っ赤な落日しか見えない。
春は潔い。
春は透明。
春は無色。
無色のキャンバスに、無色のパレット、そして無色の夢。
大好きな、憂鬱な、光の闇がやって来る。
来る。
来る。
来るよ。
来た。
