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酔いどれの誇りと踊る熊たちへ愛を込めて

D・チャゼル監督「セッション」-WHIPLASHまた観ました…

2017-08-11 16:28:07 | 映画感想
音楽業界。

生き馬の目を抜く世界。

数少ない椅子の取り合い。

多くの天才プレーヤーを生み出す音楽院でも同じ。

狭いマーケットの中に天才がひしめいているのだから弱肉強食の世界。

この監督の描く世界観は本当に賛否両論。

今年のマイベスト3ムービーの「ラ・ラ・ランド」は聞く人聞く人、NOを突きつけられてきた。

なぜ?

この「セッション」もヒットはした。だたし賛否両論だ。


僕はこの二つとも大好きだ。

でも、とも思う。

共通する主人公の振る舞い方、考え方、話す内容についていけない奴!だなと感じることあり。

でもそれはこの監督の世界観と個性が画面に表出しているからに違いない。

二作品共に主人公とヒロインが別れる。

これは監督の大学時代の反映だ。

親友の音楽監督は二作品ともに素晴らしい出来栄え。

彼の創り出す音楽に監督は救われているはず。

「セッション」の肝は、名演奏・名曲を生む陰にはある種の狂気がたたずんでいる。

尋常じゃない経験、精神状態、そういった一線を踏み外すような状態に揺さぶられる。

でもそんな世界観も実際に音楽業界で特にプロのジャズミュージシャンは異を唱えることもある。

やっぱりその世界観の灰汁(あく)のようなものが強すぎるのかもしれない。

でも好きなんだよなァ…その癖もあくもイイ感じツボなんだよな。




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