小便するなら一人で便所へ行け。
言い換えるならば、
仕事で用足しに行くなら一人で現場へ行けだ。
修行もひとりで行きなさい。
山にこもるなら一人新幹線に乗り夜の景色を見ながら孤独感をまとい行くのだ。
一切の情報と先入観を入れずにまっさらにして行け。
病気だって最後は自分自身との戦いを自分一人でやらなきゃならない。
誰も代わりになれないのだ。
もちろん誰かの力を借りているし助けられてはいる。
ひとりで生まれてくるのも死んでいくのも。
自分の内側の奥の奥に眠っている自分を引き上げるのだ。
誰も代わってやってやることはできない。筋合いじゃない。
一人でやりきるのだ。
孤独という錯覚に押しつぶされるな。
なにかが見守ってくれる。
だから押しつぶされずに一人やりきるのだ。