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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

徒然に:朝菌は晦朔を知らず・・・

2014年10月04日 | 日記
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ブログを開設して今日でちょうど90日目・・・。
思いのほか、嵌りまくって楽しいので、まだしばらくは精力的に続けられそう・・・。

それで、漢検・漢字の関連でネットを見たり調べたりする時間も格段に増えている今日この頃・・・。
その中で、気になる記事を見つけた。その記事には、

・築地本願寺の境内にある掲示板には「蟬は春・秋を知らない だから今が夏だと知らない ~論註より~ 」とある。
・「論註」とは七高僧の一人である中国の曇鸞大師が書いた『無量寿経優婆提舎願生偈註』(略して浄土論註または往生論註)・・・
・その中で曇鸞大師は、荘子の「朝菌不知晦朔、蟪蛄不知春秋」(朝菌は晦朔を知らず 蟪蛄は春秋を知らず)を引用して、
 「蟪蛄(けいこ)春秋を知らず、伊虫(いちゅう)あに朱陽(しゅよう)の節を知らんや 知るものこれをいふのみ」としめしている・・・。
・意味は、「蝉は春秋を知らない。 ゆえにこの虫は夏ということも知らないのである。 ただ蝉が鳴くのは夏ということを人間が知っているというだけである。」・・・親鸞聖人の『教行信証』信巻にも引用されている言葉らしい。
と書かれていた。

さすがに奥が深いですねえ・・・。

菲才な私としては、「1級(初合格めざす)チャレンジャーは、まだ1級の世界を知らない、1級リピーターは、まだ漢字の世界を知らない」と、卑近な解釈しかできませんが・・・(^^;)
197点取ったと云ったって、まだまだ、漢字の奥深い世界からしたら、何も知らないのと同じ・・・ということか(^^;)
確かに、4000~5000年も続き、今なお生き残っている文字なんて、漢字ぐらいしかないらしいから、その歴史や文化なども踏まえると、まだまだ・・・というか、一生かけても極めることなんかできないと感じてしまう・・・。

でも、だからこそ、少なくとも、目標としては、せめて満点をめざし、改めて、本気で取り組まなくちゃ・・・と思った次第(^^;)。

👋👋👋オシマイ👋👋👋


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故事成語類(実践問題・補習)

2014年10月04日 | 故事成語類
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「故事成語類(実践問題その40)」以降、休載していましたが、以下、幾つかの故事成語を紹介しておきます。実践問題は休載です。

①<牙後慧(ガゴケイ、ガゴのケイ) 出典:世説新語(文学)
●意味:①人の知恵や意見をうけうりすること。 ②人の意見を聞かないうちに、その意見を理解すること。 ③他人の片言のまねをする。
●類義語: 拾人涕唾

②<・・・国君には綏視(スイシ)し、大夫には衡視(コウシ)す・・・>出典:礼記・曲礼
●該当文「天子には視ること袷より上らず、帯より下らず、国君には綏視し、大夫には衡視し、 士には視ること五歩す。」
●意味:天子に対しては視線を襟元より下で帯よりも上へ、諸侯に対しては顔よりも下で襟元より上へ、大夫に対しては顔を正面から、士に対しては正面からかつ左右五歩の距離まで視線を動かしてもよい。
●その説明文:「凡そ視ること、面より上れば則ち敖り、帯より下れば則ち憂え、傾けば則ち姦あり。」→視線が顔よりも上へ向かえば傲慢であり、帯より下にいき過ぎては憂いごとがある様に見えてしまい、顔をかしげるなどして脇見をすることは良からぬ思いを抱いている様に見える。
綏視(スイシ):字通では「平衡よりやや下方に視る」 大漢和では「”妥”に通じる」とあったので、綏視:「ダシまたはタシ」と読むのかと思いましたが、「スイシ」で良いようです。

③<衣裳綻び裂くれば箴に紉(ジン)して補い綴らんと請う>出典:小學・明倫第二
該当分の前後と江戸時代の儒学者・稲葉黙斎の通釈を、以下、ご参考に供します。
●「褻衣衾不見裏。父母唾洟不見。見裏爲其可穢。唾洟輙刷去之。冠帶垢和灰請漱、衣裳垢和灰請澣。和、漬也。手曰漱、足曰澣。衣裳綻裂紉箴請補綴。綻猶解也。少事長、賤事貴、共帥時。共猶皆也。帥、循也。時、是也。言禮皆如此」
●説明:親には一々尋ねてする様にする。親は問われることを面倒とはしない。また、親に事えるのと同じことを長者にもする。
●通釈
「褻衣衾」。普段着物の裏は垢が付いて汚れが多いものなので裏を見せない。親の唾洟は直ぐに取り除け人目に掛けない様にする。「見裏為可其穢」。灸のしみもあるもの。穢れたものなので親の目に見せない様にする。褌の類を洗濯しても親の鼻先へ干してはならないと思いなさい。唾洟の飛淡や唾の類が、親が吐いて目の前にあれば、早く刷去しなければならない。それは見られて心持ちのよくないもの。「冠帯垢云々請漱」。洗いましょうと請い問うこと。これは問わなくてもしなさいということではない。何事でも毎回親に請い問う。親は問われることを面倒だとは言わない。悦ぶもの。衣裳が綻び裂れば縫い綴る。これは婦人の当たり前である。「少事長」。これまで父母に事えることを言ったが、少の長に事えるのも皆この通りをする。賎が貴に事えるのも同じ。親に事えた通りを伯父や祖父にする。また、軽い者が官長の者に事えるのも親に事えた様にする。どこへ持って行ってもこれで悪い筈はない。

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熟語の読み・一字訓読(実践問題その28) 洒 捫 徇

2014年10月04日 | 熟語の読み(音・訓) ー1級-
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熟語の読み・一字訓読(実践問題その28)です。回答はマウスを動かせば、すぐ見られるようにしてあります。参考までに、末尾に、解説や周辺知識等を記載しています。当面、1級対象漢字から整理していきます。

問題1 「洒」 ①洒心(サイシン) - 洒(あ ら)う  ②洒涕(サイテイ) - 洒(そ そ)ぐ  ③洒濯(サイタク、セイタク) - 洒(す す)ぐ  ④洒腆(サイテン) -洒(つつし)む *2016.1.4訂正:「洒腆」→「センテン」が正しいようです。詳細は、「漢検1級 27-②に向けての学習状況  その95」(2015年10月15日)をご覧ください。
問題2 「捫」 ①捫心(モンシン) - 捫( な )でる  ②捫蘿(モンラ) -捫( と )る  ③捫蝨(モンシツ) -(ひ ね)る 、(ひねりつぶ)す

問題3 「徇」 ①徇陳(ジュンチン) - 徇(と な)える  ②徇財(ジュンザイ) - 徇(したが)う  ③徇察(ジュンサツ) -徇(め ぐ)る 

<解説(周辺知識等)>
問題1 洒:サイ、シャ、セイ、セン、ソン、あら(う)、そそ(ぐ)、すす(ぐ)、つつし(む)①洒心:心を洗う、悔い改める。他に、「あらい、すすぐ」意の熟語:「洒脱(シャダツ)」:俗気がなく、さっぱりしていること。あかぬけしていること。また、そのさま。洗ったようにさっぱりしている。「瀟洒(ショウシャ)」:=瀟灑:すっきりとあか抜けしているさま。俗っぽくなくしゃれているさま。「洒落(しゃらく)」=灑落:物事にこだわらず、さっぱりしていること。また、そのさま。洒々落々。「洒豁(サイカツ)」=開闊
②洒涕:=流涕:涙をそそぐ、流す。他に、「そそぐ」意の熟語:「洒掃(サイソウ)」=灑掃:(洒」・「灑」は、ともに水を注ぐ意。水をかけたり、ちりを払ったりして、きれいにすること。掃除。
③洒濯(サイタク・セイタク):洗濯する、あらいすすぐ、清潔にする、潔白にする。他に、上記①。
④洒腆(サイテン→センテンへ訂正):恭しく祭る。他に、「洒如(サイジョ→センジョへ訂正)」:恭しい、恭しくつつしむ。 *「うやまう、つつしむ」意のときは「セン」音よみ。
<周辺知識等>
●「洒」には上記のほか、①「おどろく、寒さに震える」の意 ②「高く切り立った、鮮やかなさま」の意 がある由。(大漢和)
 ①の熟語:洒淅(ソンセキ):寒いさま、ぞっとする、畏れはばかるさま。 洒洒(ソンソン):冷え込む、寒さにおののくさま。
 ②の熟語は見当たりませんでした・・・。
●「洒然(サイゼン)」にはさまざま意味がありようです。*2016.1.4訂正 「サイゼン」だけでなく、音による意味分けがあります。下記の大漢和の①は「ソンゼン」、②は「サイゼン」、③は「センゼン」、④は「シャゼン」・・・詳細は、「漢検1級 27-②に向けての学習状況  その95」(2015年10月15日)をご覧ください。  字通:①心が洗われる  大漢和:①おどろくさま ②水がそそぐさま ③つつしむさま ④心がさっぱりしてわだかまりがないさま
●四字熟語:円滑洒脱、軽妙洒脱、滑稽洒脱、洒掃応対、洒掃薪水、洒洒落落 (しゃしゃらくらく)
●その他「洒」の熟語 :「洒家(シャカ)」:「私」のこと、自称の語。余、己。「洒屑(サイセツ)」:粉茶、茶店の語。「洒墨(サイボク):揮毫」「洒派(サイハ)」:分派、分離。
しゃれ 「洒落」:動詞「しゃれる」の連用形・・・「洒落」は当て字。。「―を飛ばす」「―が通じる」「駄―」「―にならない」「お―をして出かける」「―者」など・・・「洒落者」「洒落本」もこの類い。
しゃら「洒落」: ①物事にこだわらず、さっぱりしているさま。しゃれているさま。いき。②しゃらくさいさま。生意気。③遊女。近世、越前でいう。 しゃらくさい(洒落臭い):しゃれたまねをする

問題2 捫:ボン、モン、な(でる)、と(る)、ひね(る)、ひねりつぶ(す)
①捫心:胸をなでること。他に「捫舌(モンゼツ)」:物が言えないこと(舌を強く押して撫磨する意)、「捫腹」:腹をなでる 「捫頭」:頭をなでる、「捫然」:なでさするだけで行動しないさま *「捫天」:故事(漢書)に「后、夢に嘗て天を捫(お)す」とあり、これも敢えて解釈すれば「ば「なでる」意かと・・・。「天を捫(お)す」という語句は吉兆ではないらしい・・・です。
②捫蘿:蘿(つた)をとる=つたにすがる意。他に、「捫月」など多数あるも略。
③捫蝨:放達の行為。人の前で虱をひねる:晋のころ、世俗の礼法を無視して捫蝨を風流とする俗があった由。
 
問題3 徇:シュン、ジュン、とな(える)、したが(う)、めぐ(る)
①徇陳:宣示すること。他に、「徇通」(あまねくとなえる)、「徇蔽」(かばうこと)「徇徳」・・・など。
②徇財:略。他に、「徇死」「徇名」「徇義」「徇節」「徇俗」「徇国」「徇難」「徇私」など。
③徇察:あまねく調べること 他に「徇行」=巡行。

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過去問等の深掘りシリーズ(その6)

2014年10月04日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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漢検1級初合格をめざしている方々への特別シリーズ   過去問等の深掘りシリーズ(その6)

①「駕籠(か)き駕籠籠に乗らず」 *「か」の書き問題→「
*序(つい)でに駕籠かきのことは、「舁夫(ヨフ)」。音読み熟語も併せて記憶しておきましょう。舁:ヨ、か(く)、かつ(ぐ)

②「(りゅうじょ)之才」(りゅうじょのさい)*「りゅうじょ」の書き問題→「柳絮
*女性の詩才を賞賛する言葉。また、 非凡な才女のこと。 多く、少女期から才能を発揮した女性について言う。
*「柳絮」は、白い綿毛の付いた柳の種子 
*晋の王凝之の妻の謝道蘊が、降る雪を白い綿毛がある種子の柳絮にたとえた詩を詠み、文才をたたえられた故事から。
*類義語:詠絮之才(えいじょのさい) 、詠雪之才(えいせつのさい)、柳絮才高(りゅうじょさいこう)
*「絮」について敷衍・・・絮:ショ、ジョ、わた、わたいれ、くど(い) →「くど(い)」意味の熟語や使い方:「絮説(じょせつ):長く続くさま」、「絮(くど)い話だ・・・」

③「親父の夜歩き、息子のカンキン」→「看経
*序でに、「看経」の類義語、対義語  類:観経(かんぎょう) 対:諷経(ふぎん)
*弊ブログ「広辞苑・電子辞書<難読・対義語・類義語ア行・カ行>で調べました・・・(^^;)
(「看経  対義語 漢検1級 満点めざして」で、すぐ検索できました(^^)・・・皆さんも辞書代わりにどうぞ活用してください(^^;))

④「病、コウコウに入る」→「膏肓
晋(しん)の景公が,病魔が膏と肓の間に 入り,名医も治療できないという夢をみたという「左氏伝 成公十年」の故事から
膏:コウ、あぶら、こ(える)、うるお(す)、めぐ(む)
肓:コウ、むなもと
*「膏」は心臓の下部、「肓」は隔膜の上部  胸元のほうは「」←どこかの問題ででたような・・・。

⑤「臥榻の側ら、人のカンスイを入れず」→「鼾睡」(いびきをかいてねむること)
*「臥榻」(がとう)、「」は「しじ」  榻:トウ、こしかけ、ねだい、ゆか、しじ
*「榻(しじ)の端(はし)書き」:昔、男が女に思いをかけ、百夜続けて通ったら 承知すると女に言われ、九十九夜通って、そのしるしを榻に書きつけたが、百夜目に支障があって通えず、思いを遂げられなかったという故事。深草少将と小野小町の伝説など。

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