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姫路城探訪 -7-

2025-04-25 07:23:32 | 取材・旅行

姫路城探訪 -7-

2025年4月6日、そして4月18日に姫路城へ行ってきました。その様子を16回にわたって紹介しています。

今日はその7回目。

姫路城侍屋敷図 https://protect-himejicastle.com/senzen/


いよいよ天守に入ります。

水ノ五門から入ります。

大天守と西小天守をつなぐ二階建ての渡櫓につくられた櫓門なので、渡櫓門と言ってよいでしょう。

守りの要なので、総鉄板貼です。

上部の櫓の窓は二層とも鉄格子がはまっており、守りに対する意気込みが伝わってきます。

入り口扉も鉄板貼

入ったすぐの構造にとても興味があります。

地階フロアに入ります。

 

本来は畳敷き。中央が西大柱。

左奥に厠があります。使われた形跡はなかったのですが、噂では外国人が使ったとか・・・・???

他のサイトから画像をお借りします。出典 https://blog.goo.ne.jp/kiko-kiko_2005/e/52c46df5235690a519286d0167bc1f26

Q どちら向きに座る?

Q なぜ片方が広い?


有名な流しです。日本最大の流しと言われています。すのこが敷いてあり、排水口につながっています。

奥が台所です。

地階なのですが、奥に出ると台所。複雑ですね。イの渡櫓から見るとわかります。


 

この広間は54畳敷。天守の広間としては日本で2番目の広さです。

1位は?

細川忠興が築いた小倉城天守1階の天守方役所で88畳。その後に明石城をつくった小笠原忠真が入ります。今回の関係者が登場しますね。


六葉釘隠し

「六葉」の通り、6つの葉の形とその間にできる伝統的な模様である「猪目(ハート)」が女性に人気が出そうです。


石落とし

石垣を上ろうとして上から石が落ちてきたら・・・・。想像してくないですね。

実際には、ここに座って、鉄砲で狙いました。


筋交。耐震性を高めています。


頼山陽 の漢詩がありました。

姫路懐古 頼山陽

五畳城楼挿晩霞    五畳の城楼、晩霞(ばんか)を挿しはさみ。  

瓦紋時見刻桐花  瓦紋(がもん)時に見る、桐花を刻するを。 

兗州曽啓阿瞞業  兗州(えんしゅう)曽(か)って啓(ひら)く、阿瞞(あまん)の業。 

淮鎮堪興匡胤家     淮鎮(わいちん)興すに堪(た)へたり、匡胤(きょういん)の家。  

甸服昔時随臂指  甸服昔時(でんぷくせきじ)、臂指(ひし)に随ひ。

勲藩今日扼喉牙    勲藩今日、扼牙(こうが)を扼(やく)す。  

猶思経略山陰道 猶思ふ山陰道を経略せしを。

北走因州路作叉 北、因州に走りて、路叉をなす。 

頼山陽(安永九年~天保三年/1780~1832)は大阪生まれの「安芸の人」で江戸時代後期の儒学者、漢詩人、歴史家、画家、書家です。

あの有名な『日本外史』を執筆した方です。『日本外史』は史記を参考に、源平2氏から徳川氏までの武家盛衰史で、すべて漢文体で記述されています。幕末から明治にかけてもっとも多く読まれた歴史書で、天皇と武家の関係も書かれ、幕末尊王思想に影響を与えた書物です。

《 おまけ 》

頼山陽は、銘酒・剣菱を飲みながら幕府の恐れに屈することなく、酒標の霊気と酒魂によって『日本外史』を執筆されたそうです。昔買った箱入り「黒松剣菱」の中に冊子が入っており、その中に頼山陽先生が剣菱を飲みながら執筆されている絵が描かれています。また、赤穂浪士の討ち入り出陣の際にも剣菱が飲まれたそうです。その絵も描かれています。  出典 https://synchronicity64.wixsite.com/harima/rai-sanyo

※剣菱は不動明王の剣と鍔が商標となり、武家の慶祝の祝酒に用いられていたそうです。私は、学生時代、自分のアパートに、常に剣菱を置いていました。


西側には、二の渡櫓(水ノ五門の上)を通って西小天守へ抜ける扉があります。

いかがですか? 全面が鉄で覆われたいかにも厳重といった造りですね。

また扉には、基本的に小さな扉があります。閉めた後の夜間の出入り用だといわれています。


大天守には出入り口が4つあります。

ここが、イの渡櫓の1階に降ります。大天守の方が、渡櫓より少し高いのです。


出格子窓

窓は13ありますが、横幅は他の城と変わわず、縦に長いのが特長です。

この点線部分が出格子窓です。

画像出典 https://castle-himeji.com/dic/t/protrude-lattice-window/

窓が13だと左右対称になりません。そのために格子で隠しているそうです。

手前が武者走です。


八角形で太いのも特徴です。

石落としもあります。元は、「足駄狭間」「袋狭間」と言われていました。

外から中は見にくく、中から外は見やすくなっています。


基本は武器庫です。

用具掛けはこの写真では「L字型の金属製」ですが、姫路城内では「竹製」の棒が多いです。


柱をご覧ください。

 

 


破風の間

武器の収納棚です。そこら中にあります。

狭間もそこら中にあります。

動画です。

姫路城第三話 いよいよ大天守内部に潜入! Explore HIMEJI Castle's Hidden Secrets!

明日に続きます。明日は3階以上です。

姫路城探訪 -1- -2- -3- -4- -5- -6- -7- -8- -9- -10-


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