吉備・播磨の旅 -16-
2025年4月4日から6日にかけて、吉備(備中・備前・美作)・播磨に行ってきました。その様子を報告しています。
今日はその第16回。
今回は、下津井城 です。
南側に下津井の町並み、そして瀬戸内海を見下ろす丘陵の上にあります。下津井(祇園下)台場跡、むかし下津井回船問屋などがあるように、海運で繁栄していたことがわかります。
むかし下津井回船問屋
ふるさとの海の歴史を学ぼう!むかし下津井回船問屋 日本財団 海と日本PROJECT in 岡山 2021 #28
画像出典 http://otakeya.in.coocan.jp/okayama/kurasikisi01.htm
連郭式の平山城であり、西より西の丸、二の丸、本丸、三の丸、中の丸、東の丸が直線的に配置されています。また、小さいながらも本丸には天守があったようです。
城の北側には侍屋敷がありました。江戸時代初期に廃城となったため、遺構としては石垣、土塁が残っているのみです。
倉敷市天城の正福寺に城門が移築され現存しています。
倉敷市藤戸町天城にある正福寺の移築門 画像出典 https://kojodan.jp/castle/327/photo/33443.html
沿革
文禄年間(1592年 - 1596年)に、宇喜多秀家が築城。城主に浮田家久が入る。
慶長8年(1603年)池田忠継が岡山藩主となり、赤穂城代池田長政を普請奉行に改修を行う。
慶長12年(1607年)改修が完了。長政は駿府城からの帰途、病没し完成を見ることはなかった。
慶長14年(1609年)池田之助の長男で輝政の甥由之が利神城より城代として転出し、引き続き3万2千石を拝領する。
慶長18年(1613年)輝政の死に際し、由之は明石城に移る。
寛永9年(1632年)由之の子で米子城代で3万2千石取りの出羽守由成が、岡山藩・鳥取藩国替えに伴い城代となる。
寛永16年(1639年)一国一城令により廃城となる。なお、由成は岡山藩家老として天城に陣屋を構え移った。
駐車場から見たブラジリアンパーク 鷲羽山ハイランド
歩いて山頂へ向かうと、途中で遺構が見えます。
おそらく、四国八十八ヶ所霊場に関する観音様ではないでしょうか?
西の丸跡です
瀬戸大橋が見えます。
もっとも西側、奥が馬場になっています。
土橋を渡ると本丸
本丸の石垣です。
本丸広場です。
ユニークな筆跡です。
一段下がると二の丸です。抜群の眺望です。
天候もよく最高でした。当然、船の行き交いもはっきりと見えたでしょう。
北前船が盛んになったのは、この城が廃城になってからなので、もったいない気がします。
平和の時代、存在価値がなくなったのかもしれません。
二の丸です。
奥が三の丸
馬頭観音でしょう。
これは?
矢穴石
武家屋敷のあったところでしょう。
土塁が残っています。
駐車場に戻ってきました。
景色を楽しむ公園ですね。
動画です
備前 下津井城【慶次郎軍功記#36】
下津井城と祇園下台場を空撮(岡山県倉敷市)
明日の17回に続きます。明日は備中国分寺です。
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