滝川薫の未来日記

スイスより、持続可能な未来づくりに関わる出来事を、興味がおもむくままにお伝えしていきます

光発電パネルの生産から廃棄までに必用なエネルギーは3年以内に回収できる

2009-10-04 01:24:10 | 再生可能エネルギー

スイスは3週間の秋休みも最後の週となりました。今年の秋はさっぱり雨が降らず、ここ数週間、毎日のように20度を越える春のような温かさです。

さて、今日は悪い噂ほど人の頭に残りやすいという例の話です。スイスでも、日本でも、昔から『光発電パネルの生産には果てしなく多くのエネルギーが必要で、何年たっても発電分で回収できない』という迷信が、1部の人々の間に根強く残っています。最近は啓蒙や技術普及が進んだためか、あまり聞かなくなりましたが。

実際のところはどうなのかというと、スイス政府のパートナー機関であるスイスソーラーエネルギー専門連盟のホームページによると、今日の光発電パネルの生産、施工、運営、廃棄にかかるエネルギーは、平均して3年で発電分により回収できます。この年数は短縮傾向にあります。また、光発電パネルの寿命は30年以上とされています。
(参照:www.swisssolar.ch スイスソーラーエネルギー専門連盟)


ちなみに太陽熱温水器の生産、施工、運転、廃棄にかかるエネルギーは、1年以内(5~15ヶ月)で回収でき、寿命は20年以上です。また風力発電設備についてはこの期間は3~7ヶ月となるそうです。
(参照:スイスソーラーエネルギー連盟)








 


 

 


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