スイスは3週間の秋休みも最後の週となりました。今年の秋はさっぱり雨が降らず、ここ数週間、毎日のように20度を越える春のような温かさです。
さて、今日は悪い噂ほど人の頭に残りやすいという例の話です。スイスでも、日本でも、昔から『光発電パネルの生産には果てしなく多くのエネルギーが必要で、何年たっても発電分で回収できない』という迷信が、1部の人々の間に根強く残っています。最近は啓蒙や技術普及が進んだためか、あまり聞かなくなりましたが。
実際のところはどうなのかというと、スイス政府のパートナー機関であるスイスソーラーエネルギー専門連盟のホームページによると、今日の光発電パネルの生産、施工、運営、廃棄にかかるエネルギーは、平均して3年で発電分により回収できます。この年数は短縮傾向にあります。また、光発電パネルの寿命は30年以上とされています。
(参照:www.swisssolar.ch スイスソーラーエネルギー専門連盟)
ちなみに太陽熱温水器の生産、施工、運転、廃棄にかかるエネルギーは、1年以内(5~15ヶ月)で回収でき、寿命は20年以上です。また風力発電設備についてはこの期間は3~7ヶ月となるそうです。
(参照:スイスソーラーエネルギー連盟)