ちょっぴり腐女子な、つれづれ愚痴日記

 ぐだぐたな日々を愚痴りつつ、のんびり綴っています。気が向いたときに更新。

お昼寝(小ネタ)

2020年02月19日 | 腐女子ネタ

 ※前回、見ている人がいる?と書いたら、いるよとの合図がありました。見てくださる方、ありがとうございます。こんなの書いている暇があったら、仕事しろよとどっかからか突っ込みが来そうですが…。現実逃避、楽しいじゃなーいですか。というわけで、前回の続きです。

 田口が遠慮がちにうたた寝をしたと反省しつつ、目を覚ませたとき、なぜか隣で速水がすうすうと眠っていた。起きているときは何かに追われているような、獰猛な目をしている将軍だが、今は無防備に眠っている。
 睫毛長いよなぁ。鉛筆を乗せたら乗るかも…。こいつの顔はハンサムと言うより綺麗系だよな。日に当たらないから、色白だし。体力勝負の外科医であり、中学高校大学と剣道部で鍛えられているので、それなりに体格もバランスがいい…。背も高い…。髪の毛、さらさら。
 性格はあれだけど…。
 田口は速水を眺めながら、どうでもいいことを思っていた。要するに、現実逃避しているのだ。
 端から見れば、いい年の男が、これまた、机で寝ている男を凝視しているという、少々、寒い絵である。が、そこは極楽病棟。こんな光景は日常茶飯事なので、いつの頃からか看護師間では、抜け駆け禁止の極秘協定が結ばれている。こんな無防備の将軍を間近で見られるのは、田口がいるからだと彼女たちは肝に銘じている。

 『田口先生。兵藤先生がオーダーし忘れている薬を代わりにお願いします』
 『研修医の仕事、兵藤先生は確認終わっていますか?』
側を通りがかった看護師が、付せん紙を田口の前に貼り付けた。
 兵藤。院内をうろうろしている暇があったら、きちんと仕事しろ。研修医の仕事のチェックはお前の役目だろう。頭痛がして来る。何で俺の周りには、手の掛かる奴ばかりが揃っているんだ? 田口は半分、ため息である。とは言っても、看護師を敵に回すのは世界を敵に回すのと同じなので、黙って頷く。
 カンファレンス机の壁側に設置されているパソコンの前に座り、病室ごとに患者のカルテを呼び出す。電子カルテになってからは、治療方針や使っている薬、診察記録などが一画面で管理できるので、オーダー忘れやミスが減った。そして、誰がそれを指示したのかも、改ざんできないようになっている。しかも、他の科で処方された薬や既往症、アレルギーの既往なども一目で分かるようになっている。いつでも、誰が見ても患者情報が的確に把握できるようになったのは、とても重要だ。
 しかし、個人情報保護から、医師や看護師は自分のID番号でしかアクセスできない。ついでに言えば、薬の処方も医師が指示しないと、処方箋が発行されないため、薬剤部から薬が届かない。ちなみに東城大学医学部では、医師個人個人のID番号は、首から掛けているストラップに院内専用携帯電話と一緒にカードで下げている場合が多い。胸に下げている名札は、所属や名前を外部の人間に分かるようはめている。
 兵藤のバカヤロウ。このツケは大きいぞ。と、田口は呪詛のように、小さく呟きながら、薬剤のオーダーを入れていった。4人分すべてをいれてしまうと、指示が間違っていないかAIに確認させてから、OKを出す。
 あんなのが医局長って、誰が決めたんだよ。と昔、速水が文句を言って来たことがあったが、田口が自分から医局長のポストを譲ったと言ったら、ものすごい剣幕で怒鳴られたことを思い出す。
 若かったなぁ。お互いに…。と田口は眠る速水を見ながら思う。

 起きた速水の首に掛かっているストラップに、携帯電話とIDカードとともに銀色のリングが付いているのに周りが気づくのは、もう少し先の話。

 

 ※疲れています。年度末になりつつあって、仕事が山積です。夏からいろいろ修羅場っていて、切りに行けなかった髪の毛が限界かも。Lunaの行きつけの美容院は予約しないと対応してくれないけど、予約できる日の予定が立たない。職場では、ノートパソコンとiPadを持って、うろうろ。転勤の可能性もあるので、何から手をつけるとよいのやら…。
 
 



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