ちょっぴり腐女子な、つれづれ愚痴日記

 ぐだぐたな日々を愚痴りつつ、のんびり綴っています。気が向いたときに更新。

登校拒否ならず、当院拒否?(小ネタ)

2011年10月25日 | 腐女子ネタ

           行きたくない朝もあるさ

 秋晴れのすがすがしい朝。
「速水! 早く起きろ!」
「いやっだ」
「起きろ!」
「いやだっ!」
 布団から出てこようとしないのは、速水晃一。必死に起こそうとしているのは、田口晃一。いつもと立場が逆転している。
「…どうしたんだ?」
「事務処理したくないから、休む。って言うか。バカンスに行くから、お前も病院休め」
「はぁ? 話の流れが、ぜっんぜん俺的には分からないんですけど」
 田口は慎重に聞いた。
「俺の処理能力じゃとうてい無理。だから、リフレッシュ。お前、パスポート。まだ、使えるよな」
 速水は国外脱出を本気でほのめかす。田口はそれが速水の本音だと気づくと、あーあと心の中で思いっきり、大きなため息をついた。
 確かに、速水の気持ちも分からないではない。元々、現場至上主義の速水にとって、事務処理は現場を円滑に進めるためのオプションでしかない。なので、上からの指導も指示も、現場の前では無視していたに違いない。その結果というか、そのツケが一気にのし掛かってきたのだろう。
 速水をセンター長にしたのは、誰の責任?と、高階に言いたくなった田口だ。速水が現場第一人者だと知っていたなら、それなりの事務官を付けてやるべきだっただろう。
 と、言えればなぁ。と、田口はやっぱり大きなため息を吐いた。
「行灯。ため息を吐くと、幸せが逃げるから止めろ」
「ため息よりも、お前がごねている方が、俺には不幸だけどな」
「……冷たい…」
 ぐすぐす布団の中から、泣き真似が聞こえた。田口は手元の時計を見ながら、どうしようかと考える。速水がここまで愚図ったら、当分このままだ。自分の外来を考えると、そろそろ出勤したがいい時間になる。
 まっ、子どもじゃないから、ほっておいてもいいか。
「あっ、俺、外来があるから、もう行くからな。このまま、休むなら自分で病院に連絡しておけよ」
 田口は言い残すと、速水に絡まれないうちに、とっとと家を出た。

 一人残された速水は、
「行灯の薄情者。…行灯の薄情者…」
と、言い続けるが、“腹減った”とむくっと起きて、ぺたぺたとダイニングへと向かった。途中、愚痴を聞いてくれる唯一の存在、ありすを見ると、すやすや眠りの世界で…。
 速水の相手をしてくれる者は誰もいないため、速水も現実に戻らざるおえない。
「何か食いもん」
 ぼやきつつ、あくびをする。と、メモが一枚目に入った。どうやら、田口が置いていったものらしい。自分を心配した田口の愛?の言葉が並んでいると思い、喜々として手に取った。が、直ぐに速水はひらっとメモをゴミ箱に放り込んだ。
「…あいつが、結構、腹黒なの忘れていた…」
 速水はくそっと吠えた。
 そこに書いてあったのは、
“速水へ
 朝食は自分で電気釜からご飯をよそって、ラップしてあるベーコンを焼いてね。ベーコンだけで寂しかったら、卵を乗せてベーコン・エッグもいいかも。味噌汁は煮詰まったのは嫌いだろうから、沸騰した後、味噌を自分で入れるように。
 漬け物は、冷蔵庫のパックに切って入れてあるから、自分で出してね?
           拗ねた速水もかわいいかも?と思った 田口より”
 ラブなどどこにもない超現実的な田口からの言葉だった。

 この後、速水がふて寝というストライキを三日行うことになるとは、田口は全く予想しないまま、夕方、“今夜は鍋だ”と両手に材料を一杯担いで帰宅した…。

 ☆ ふて寝したいのは、将軍ではなく私…。ストライキしたいのも将軍ではなくて私…。職場に蹴りを入れたいのも、私…。吠えたいのも私…。いろいろ。煮詰まっています。取りあえず、明日が終わればいいかぁ。


フローラルなジェネラル(小ネタ)

2011年10月15日 | 腐女子ネタ

            フローラルなジェネラル

「ん?」

 救急車の行列ができる救命救急センターで、佐藤伸一は首を捻った。殺伐とした薬品臭の中に、ふわりと香った香り。

 気のせいか。俺も疲れ切っているよなぁ。

 と、自分を分析しつつ、ICUへと向かった。

「ん?」

 如月翔子はそこ儚く漂うフローラルな香りに、敏感に反応した。

 何で、こんな香りがオレンジでするのかしら? 私たち看護師は香りを付けるのは、禁止されているし…。ドクターたちはいつも消毒薬か石けんの匂いしかしないし…。紅一点の和泉先生も女を捨てているし…。

 

 常に生死と隣り合わせの戦場では、男とか女とか意識している暇などない。全員が一人の人間で、共に戦う戦友なのだ。好き・嫌いなど言う暇もない。

 そこにあるのは、信頼だけだった。

「佐藤先生。何かいい匂いがしているのに気づいてました?」

「ん?」

「ふわっとした、優しい香りがしていませんでした?」

 医局に戻って来た和泉がコーヒーカップを手に、診察録を書いている上司に尋ねた。

「やっぱり? 俺の勘違いとか思ったけど、違ったんだな」

「…もう。アロマとかを取り入れたって話は聞いていないですよね」

「ああ。師長は何も言っていないし…」

「ですよねぇ」

 うーん。と首を捻る二人。

「後で他の奴らにも聞いてみるわ」

 佐藤はそう言うと、仕事の続きに戻った。


「行灯! てめぇ、何を洗濯したんだ!」

 ものすごい剣幕で、愚痴外来に飛び込んで来たオレンジ新棟の将軍。

「何って?」

 こちらは何のこと?と、きょとんとする田口。

「まあ。速水先生、どうされたのですか?」

 藤原看護師がさりげなくコーヒーを差し出しながら、微笑んだ。

「聞いてくださいよ、藤原さん。こいつがヘンな柔軟剤を使ったせいで、行く先々で“速水先生、いい匂いがしますね”と言われるんですよ」

「それで、速水先生は何と答えられたのですか?」

「自分ではよく分からないので、ええとごまかしましたが…」

「まあいいではないですか。いつも消毒剤の匂いでは、心に余裕なんて生まれませんよ。ヘンな香りではないのですから、いいじゃありませんか」

 まあ、そうですが…。と、速水も藤原には逆らわないで、大人しくしている。

「俺はそんなこと言われないけど…」

「そうなのか?」

「うん」

「ふうん」

 納得したようなしないような声を出すと、速水はコーヒーを手にした。そして、

「よく考えれば、藤原さんの言うとおりだ。臭いって言われるよりいいよな。じゃあ」

と言い残して、来たとき同様、突風のごとく去って行った。

 残った田口は藤原に、

「単純な奴ですよねぇ。あれぐらいで文句を言われるなら、今度はラフレシアの匂いでも付けてやろうかな。ありすにもペッてされて、落ち込むといいのに」

と愚痴るのだった。

 *藤原さん。田口と速水の愚痴を聞く係になっているようです。


コメント、ありがとうございました。

2011年10月11日 | ホームページ

 コメントのお返事です。
 いのっちさん。更新が留まっている腐女子なコーナーへのコメント、ありがとうございます。心に余裕がないためか?ネタも浮かばなければ、パソコンを起動する気力もなく…。で、申し訳ありません。
 とは言っても、涼しくなってきたので、私のお籠もり季節?も近づきつつあるかもしれません。(毎年、夏場はめっきり活動が滞る傾向にあると、最近、気づきました
 婦女子コーナーの更新が止まっている代わりに、時々、ブログで小ネタを発表しているので、そちらも機会があれば覗いてください。
 これからも、よろしくお願いします。


衣替え(小ネタ)

2011年10月11日 | 腐女子ネタ

 。三連休。持ち帰り仕事と、Amazonで注文していた専門書が届いて、結構、充実した?時間を過ごしました。で、何となく思いついた、何てことないネタでの小話です。

                   衣替え

 10月になり、さすがに秋風が桜宮市に吹き始めた。速水家の愛うさぎのありすも、夏毛の間から冬毛がちらほら顔を見せ始めた。

 そんな連休のある日。田口は珍しく仕事場大好きの不精者のくせに、今日はせっせとタンスの中を整理していた。
「これはクリーニングかぁ。こっちのは洗濯しておけばいいか…」
 引っ越し用の段ボールを右手と左手の先に1つずつ置いて、取り出した夏物をポンポンと放り投げる。着るものに全く頓着しない田口も、さすがに衣替えはしないと困る。なので、今日は夏物と秋物の入れ替えを行っていた。
 基本、田口は洗濯可の服は、ほぼ全て洗濯機に入れていた。と言うのも、それぐらいできないはずはないぐらい高性能な洗濯機がどーんと洗面所にあるのだ。
 実は洗濯機が壊れたとき、田口は東京主張で不在だった。で、「洗濯機が壊れたーっ!」と慌てて連絡してきた速水に買い換えを頼んだら、えらく高性能の機種が届いて……びっくり。しかも、値段を聞いて、二度びっくりした。さらに、機能が多すぎるため取扱説明書があまりに厚くて、今もって、洗濯機の横に立てて読まないと使えなかったりする…。が、使わなければ、持ち腐れというわけで、田口は日夜、洗濯機の性能をチェックしていた。

 てきぱき。自分の分を適当に分けた後、田口はもう一度、それぞれの箱に入った服を確認した。後は速水のものをまとめて、一気にクリーニング屋に頼むとお得意様特典で、2割引になるのだ。
「よし。これでオッケー。で、速水は…」
と田口がオレンジ新棟の若きジェネラルを探すと…。
「この毛を集めたら、ふわふわの枕ができるかなぁ。ありすぅ」
 あのジェネラル・ルージュはどこ? と、誰もが目を背けるだろう情景がリビングの床で展開されていた。
 速水はのんびり床に寝転がって、愛うさぎを抱き締めながら、半分、夢の世界だ。いや、幼児化していた。滅多にない休みをごろごろ速水がするのは、速水の勝手だが、するなら、することをしてからして欲しい。が、今日の田口だ。
「速水! ありすの毛を引っこ抜くな! するなら、ブラッシングをして、毛はまとめてゴミ箱に入れろ。そんな風に摘むと、あちこちに毛がふわふわするだろう!」
 速水が喘息を持っているのを知っているだけに、田口の剣幕は本気だ。うさぎの毛で発作が誘発されるような速水ではないと知っていても、季節の変わり目だ。何がきっかけで発作を起こすか分からない。
「いちいちうるさい奴…」
「え?」
「だーかーらー、お前は細かいって…」
 ありすを胸に乗せて、ぶちぶち速水が文句垂れる。その態度が、今の田口にはかちんと来た。
「でもって、お前はひとりで無茶して自滅するんだよな!」
 田口は速水の前に、仁王立ちすると怒鳴った。その勢いに、ありすがぱっと速水から降りて、自分のケージに逃げ込んだ。
「あっ、振られた。行灯がでかい声出すから、ありすがびっくりしただろうが…」
 拗ねた目と口調で、速水は田口を見上げた。そのどこか甘えたような目を、田口は無視する。今日は何としてでも、衣替えをしたいのだ。
「出させたのは誰だよ。俺が悪いのかよ。え?」
 いつになく田口は強気だ。
「…行灯が反抗期だ」
「誰が反抗期? 俺が反抗期なら、お前は退化だ。ぶちぶち言う暇があるなら、早く衣替えしろ。今日中にクリーニングに出すんだからな」
 田口は自分の段ボールをドンっと、速水の横に置いた。
「お前も早く整理しろ。しないと、俺が勝手にするぞ。それでもいいのか?」
「…自分でします…」
 速水はすごすごと立ち上がった。まだ、日中は暑いので、半袖でも十分だ。というのは、季節を大事にする田口には通用しない。しかも、田口に服の整理をされた日には、莫大なクリーニング代が掛かるというのを、速水は身をもって知っている。これが田口の愛だとしても、速水はたかが服のクリーニングにン万円も掛けたくないというのが、本音だったりする。
(あーあ。ありすはいいなあ。天然の毛皮だから、夏服だ、冬服だと着替えなくていい。しかも、寒くなるとちゃーんと防寒対策も自動でできるなんて…。俺もうさぎになりたい。)
 と、田口の視線に追い立てられながら、服の整理をする速水は、かつての『東城大の猛虎』という姿はどこにも見つけられなかった。

 ★ 夏物をクリーニングに出そうと思ったら、冬物を春に出したままで取りに行っていないのを思い出したLunaです。うーん。7月には取りに行きますと言ったのに、そのままにしていた…。近いうちに、出しそびれた冬物を持って行かなくては…。だって、衣替えシーズンで割引になるから…。


過労か? 風邪か?

2011年10月03日 | 日記

 で、寒かった。先週と比べて一気に気温が、10度も下がった今日。ついに、午後から頭痛が…。

 風邪なのか? 先週の長崎出張の疲れなのか分からず、でも、のども痛くなってきたので、とっとと内科へ行きました。

 熱は全くなかったのですが、大事?をとって薬を貰ってきました。で、夕食後、服用したら、あらっ! 体調がよくなりました。う~ん。風邪だったのかな?

 で、担当医いわく、今年の夏は脳卒中が多かったよ~でした。

Luna「それって、暑くて?」

担当医「たぶん。水分不足だと思うよ」

Luna「去年の方が暑かったのに?」

担当医「確かに。何だろうねぇ。ヘンな世の中になったもんだよ」

 そして、私にはこれから寒くなるのが大問題だったりします。だって、もう北じゃ初冠雪に初雪だよ。

 そして、今日も仕事終わらねぇ。なので、持ち帰って、さっきオンラインで報告をしていました。