子供の頃にニュースなどで漏れ聞いて
恐怖心と共に記憶に残った物質名がある
私の世代だとそれは
チクロだったりカドミウムだったり・・・
今の子なら
ダイオキシンとかメタミドホスとかがそれに当たる
今回紹介する「サリドマイド」も
嫌悪と恐怖を伴って発せられる言葉だった
サリドマイド
もともとはてんかんの薬として開発されたが
睡眠薬としての使用が始まった
催奇性があることが分かった頃には
数千人の被害者が出ていた
なぜ突然サリドマイドの紹介をしているのかというと
サリドマイドの製造販売が再承認されたからだ
そんな危ない薬をなぜ再販売するのだろうか
それは
サリドマイドの必要な人がいるからだ
サリドマイドには血管の新生を阻害する働きがあるらしい
だから新生児の奇形をうむのだが
それが悪性新生物(がん)への血管を阻害することで
がんの進行を防ぐ効果があるらしい
がんだけではなく
ハンセン病や糖尿病やエイズにも
何らかの効果があるのではないかといわれている
「薬」というものと「毒」というものは同義である
サリドマイドに限らずどの薬も
安全で効果的な使い方を踏みはずさないようにしたいものだ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます