日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

覚醒剤(分子模型)

2009-08-19 | 分子模型図鑑

芸能ニュースどころか

このところトップニュースにもなっている覚醒剤の事件

覚醒剤とはどんな化学物質なのだろう

アンフェタミン

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メタンフェタミン

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上記「アンフェタミン」「メタンフェタミン」の2種が

覚醒剤と呼ばれるものだ

ベンゼン環をもったアミンの一種だ

特にメタンフェタミンのほうは

戦前の日本で発明された物なので

ヒロポンだのシャブだのスピードだのと

愛称を幾つももらって親しまれている

エフェドリン

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メタンフェタミンの合成に成功したのは

20世紀初頭・・・

戦争に向かう日本にとっては

疲労知らずの兵隊を作り出す魔法の薬品だった

原料は漢方で生薬として使われていた麻黄

そのマオウに含まれるエフェドリンという物質が

覚醒剤の原点である

神酒(ソーマ)と呼ばれる古代インドの祭祀用飲料には

マオウが使われていたのではないかといわれる

元気回復の特効薬であった覚醒剤も いまやものすごい悪役

習慣性さえ無ければもうちょっと便利だっただろうにね

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