季節の1品キッチン*コミュニケーション鎌倉恵子

明石で料理教室を主宰しています
ラジオ関西【谷五朗の心にきくラジオ】料理コーナーでご紹介したレシピを掲載中♪

186 夕顔(干瓢のもと)と豚肉の煮物

2010-08-26 23:21:24 | Weblog
夕顔は冬瓜と見た目もそっくりですが 繊維がしっかりしているので干すと独特の食感が生まれます  
冬瓜は夏に収穫し冬まで保存がきくので 冬の瓜 と言いますが 夕顔は冬まで持たないので 外皮をむいてから 中の実の部分を薄く削ぎ干して保存する方生まれました
夕顔の実をふくべ(瓢)といい それを干すので干瓢と言います

(写真 煮物の後ろに写っているのが 夕顔を輪切りにしたもので その10倍以上の大きさでした)

原産地はインド・北アフリカを原産地とするウリ科のつる性1年草
3~6月に種まき 収穫は4か月半前後開花後60日で6~7キロになります


夕顔の名前は、初夏の夕方に美しい白い花が咲き,朝にはしぼんでしまうところに由来。

平安時代頃にはすでに栽培されていました。夕顔は もののけに取り憑かれて亡くなる儚い美しい女性として源氏物語に登場しますね。
夕顔の実が野菜として食べられるようになったのは,苦みの少ない「丸夕顔」が伝えられてからとされています。
 
江戸時代には高尚な食べ物として微妙な風味と歯ざわりが好まれたそうで、栄養的には妊産婦の滋養食品(栄養的にはカルシウム、リン、鉄分の含有量が多い)として漢方薬的に扱われたそうです 

かんぴょうの産地として有名なのは,栃木県と滋賀県です。
滋賀県では,甲賀市水口(みなくち)町(旧東海道の50番目の宿場町,水口宿)の特産品で安藤広重の絵の題材になっていることからも有名です

さて レシピは以下の通りです 夕顔の代わりに冬瓜でも良いです
また 干瓢を戻して 煮るのも美味しいですよ
出汁を取らず めんつゆを使って簡単に作ってみました
材料 
夕顔 400g(または干瓢戻して300g)
豚肉 薄切り 150g
ししとう 4本
調味料
めんつゆストレート1カップ 水1カップ
砂糖 小さじ2  塩少々  生姜汁 こさじ2
作り方
① 夕顔または冬瓜と豚肉を 一口大に切る
② 鍋に調味料を煮立て ①を加えことこと煮る
③ 味がしみたら ししとうも加え 色良く火が通ったら器に盛り付ける






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