会津八一 336 2014-05-15 21:04:59 | Weblog この日醍醐を経て夕暮に京都に出で教王護国寺に詣づ 平安の東寺にして空海に賜(たま)ふところなり講堂の諸尊神怪を極む(第1首) 解説 たち いれば くらき みだう に ぐんだり の しろき きば より もの の みえ くる (たち出れば暗きみ堂に軍荼利の白き牙より物の見えくる)
会津八一 335 2014-05-15 00:28:41 | Weblog 万福寺仏殿の用材は故国より筏(いかだ)に編みて曳き来りしとて 柱に貝殻の着きし跡あり 開山の鴻図(こうと)を憶(おも)はしむ 解説 ひむがし の うみ に うかびて いくひ に か この しきしま に よ は しらみ けむ (ひむがしの海に浮かびていく日にかこの敷島に夜は白みけむ)