澤地久枝は小林多喜二の蟹工船ブームの中で「あの時代は、人権なんてものは何もなかった。それでも、あまりの労働の過酷さに、死を覚悟して立ち上がった人たちの話です。今も過労死するほど残業させられたりする、ひどい労働条件はある。しかし、今は組合もストライキも会社側と交渉することも、すべて合法です。そういう権利を持っていながら、蟹工船にわが身をなぞらえるのは、矛盾なんです。・・・・」と言い「投獄から獄中死があった時代と人間的な要求を掲げても、そのことだけでは、投獄されたり、殺されたりすることない今に生きていることをもっと自覚し大切に」(毎日新聞)と展開する。
過酷な現状を容認しているわけではない、もっと歴史を学んで、今と近未来を考えなさいと言っている。(続く)
過酷な現状を容認しているわけではない、もっと歴史を学んで、今と近未来を考えなさいと言っている。(続く)