「僕の映画の作り方は、現在の科学と原理は同じで、まずは発見をし、その存在を証明し、そこで一体化する。そこでみんなの心も結ばれるんだ。オリジナルの脚本というものは、このような方法で生み出されていくのだと思ってる」(デヴィッド・リンチの発言より抜粋)
つまり保坂和志や古谷利裕がいまだにリンチを理解できないでいるのは、彼らの思考が科学的でないからだろう。あんな文学的なレトリックで『インランド・エンパイア』の何が分かるというのだろうか。今の私はYouTubeの影響から10分以上の動画を観るのが苦痛になってきているが、それでも頑張ってこの3時間の大作をこれから「科学的」に観てみようかと思っている。そして観終ったら、彼らのリンチ論のそのナイーブさを徹底的に批判するつもりだ。