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神様の悩み

2014年01月24日 | 全般・イベント
昨日に引き続き、今日も関東地方では四月上旬の陽気になりました(明日も暖かいそうです)。ブログの内容も今日も梅に関するので。

梅の花と学問の神様「天満宮」はとても関連が深いものがあります。以前のブログでも大宰府天満宮や鎌倉の荏柄天神のことを紹介しました。天満宮と梅とのかかわりが深いのは菅原道真が梅を愛したため、といわれています。京都の北野天満宮には50種類1500本の梅が植えられています。

道真は「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて 春をわするな」という短歌をのこしています。ただ、この短歌は梅の美しさを純粋に詠んだものではないのかもしれません。自分の悲しい胸の内を詠ったものでもあります。

道真は藤原氏との政権争いに敗れ、九州に流されていますが、この歌の梅は京都の道真の屋敷にあった梅のことです。たとえ、九州に落ちたとしても梅の香を東風(こち・こちかぜ)によって届けてほしいという歌の解釈があるのですが、道真が忸怩たる思いで都を後にしたことは「あるじなしとて」という表現から伺えます。この部分は「わがみなしとて」としても意味も通じるし、破調にもなりません。あえて「あるじ」とした道真の胸中がしのばれます。

受験生の皆さん、神様の菅原道真だって苦悩したのです。おおきな悩みはいつか糧になるでしょう。
(yos)

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