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むさしの墨友会

現代書道の父、比田井天来先生の門流である桑原翆邦先生の門人の吉野大巨先生を師として、書を愛好する仲間の会です。

第17回 橘芳会書展に行ってきました。(東鶴)

2010-10-28 | 日記

橘芳(きっぽう)会書展を見学に東京は銀座五丁目の大黒屋ギャラリーに行ってきました。




橘芳会とは、わが師吉野先生のお仲間の高市乾外先生と山本冨見子先生が代表をされている会です。
銀座の大黒屋ギャラリーでの開催はこれで7回目になるそうです。

以前は高市先生の兄弟子に当たる会沢芳先生が代表をなさっていましたが
10年ほど前に会沢先生が亡くなられ、それ以降は高市先生に代わられたそうです。




会場には会沢芳先生遺影も。




遺墨 会沢芳先生




こちらが高市乾外代表と作品です
五言二句 「林茂鳥有帰水深魚知聚」
(有能な人のところにはさまざまな情報や多くの人々が集まる、というような意味で、
会沢芳先生がご存命中、墨場必携の中にチェックをいれていたものだそうです。)

吉祥寺のスペースBeで行われる、墨華書道会の夏の練成会の指導者としてみえる時の
高市乾外先生は、半そでシャツに裸足に下駄というばんからスタイルなのですが、銀座だとさすが
スーツで決めていらっしゃいます。






代表 山本冨見子先生の作品
「荒城の月」




大國魂神社にくわしい坂之上翆邨先生
臨・爨寳子(さんぽうし)碑

翆邨先生とはどこに行ってもお会いするような気がいたします。





淺沼一道先生の特別出品
「照古鑒(鑑)今」




わが師 吉野大巨先生の賛助出品
「居身百尺楼上 放眼萬巻書中」
(身を百尺の楼上におき、眼を萬巻の書中に放つ)

実は、以前、私はこのことばを草書で書いたのですが墨華展で運良く入賞し、
今その作品は自分の仕事部屋に飾ってあるのです....。

また、会場には鶴友支部の部長である大先輩の河野栖鶴さんがいつものように、飄々とお見えになりました。

帰りはすぐ隣の鳩居堂に寄ってみましたが、結構外国人が多くて驚きでした。
雨畑の硯も店員がお客様にしっかり説明していましたよ。