すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

田中区政『10年間総合計画』『3年間実行計画』の核心は何か

2011年12月13日 | 杉並田中区政批判

 杉並区は12月1日、今後10年間(2012年~2021年度)の「杉並区総合計画(10年間プラン)」【案】と直近3年間(2012年~2015年)の「杉並区実行計画」(3年間プラン)」【案】を発表した。)

前者「総合計画」案は50頁、後者「実行計画」案は90頁をこえる長大膨大なものだ。この読みとおすのにも検討するのにも多大なエネルギーと疲労を伴う基本構想にかかる二つの「計画」案への意見をパブリックコメントでいま募集している。

 こんな「計画」案の作文はいくらでも長く詳細に、「作文としてつくる」ことは可能だ。そんな作文には全部つきあって検討するに値しない。

 この長大詳細な「計画」案の中で田中区政が実際にやってくる最大の攻撃、その核心は、クビきり・民営化、外注・業務委託化、つまり非正規化だ。長大な「計画」案の中でそこに割かれている紙面・行数は非常に小さいが、ここにこそ田中良杉並区長が強行したい最大の眼目がある。

 

 田中良は、山田宏の「五つ星区役所」も「財政のダム」も考え方として完全にひきつぐことを、この二つの「計画」案の中でコトバとして明言するとともに、「最小の経費で最大の効果」を田中区政の最大のスローガンとしている。だからして、山田区政の職員定数1000名削減の「超過達成」を受け継ぎ、3年間で200名削減をハッキリと打ち出した。

★区民会館 受付業務・清掃業務・・・・巡回警備業務→一括委託

★保育園 指定管理者制度活用、2014年までに3園子ども園、1園民営化

★保育園調理 各年度2園ずつ業務委託

★学童クラブ 段階的に民間委託

職員定数削減 3年間で200名削減(※)

☆(前掲※と別項目で並列に掲げている)清掃職員→退職不補充、回収・運搬職員の委託化

☆学校用務→全校委託

といった具合のことが、この「計画」案には盛られている。これを許せば、3年間で、区の正規職員(地方公務員)は3500名、非正規職員はおそらく6500~7000名といったものになるだろう。その攻撃の中には、今は狡猾にも図書館全館指定管理の残6館についてだまっているが必ず図書館全部民営化も含まれている。今でも区の役所、事業で働く総数は9000名を超え、うち正規職員は3700名だ。グラフ化して正規;非正規:全体数を3年後、10年後を推計すれば、非正規の伸び方のカーブからして10年後には正規:非正規は1:9になっていくはずだ。これは1995年日経連「新時代の日本的経営」→御手洗経団連・米倉経団連の「雇用関係は9割非正規に」そのものだ。

 

 杉並区の役所・事業で働く正規・非正規の皆さん!この田中のクビきり・非正規化に闘わずして「無血開城」はあり得ないことではないでしょうか。山田宏に右頬を叩かれ、それでも田中に左頬をさしだすことを要求されて黙っていられるか。従ってたまるか。

 田中区長の基本構想、10年間プラン、3年間プランとの闘いは、食っていけるかどうか、家族を養えるかどうか、明日生きられるかどうか、の闘いだ。そして既にみんなが食っていけない、家族を養えない、生きられなくなりつつある。みんなの苦しみとくやしさ、うめきと怒りを束ねよう。つながって反乱をおこそう。

 団結だけが生き抜くための武器だ。

 2012年は、反原発、放射能から子どもたちを守れの闘いで原発再稼働、原発推進、放射能安全キャンペーンの先兵である杉並田中区政を粉砕する闘いの年であるとともに、クビきり・非正規化の田中区政をその足下たる区職場からの反乱でうちたおす年にしよう。

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