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すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

3・11反原発福島行動 ’15、郡山に1100名。

2015年03月11日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉
再稼働 戦争 首きり もうたくさんだ
 怒りを力にたちあがろう つながろう

3・11反原発福島行動'15

★郡山行動の模様については、最も早く動画を発信している以下のyoutube動画でごらんください。

ダイジェスト3・11反原発福島行動'15
https://www.youtube.com/watch?v=uoIDniEgY8I#t=10

集会宣言

  3.11から4年。避難者約12万人、仮設住宅暮らし約3万人。
  垂れ流される汚染水。原発事故は終わっていない。福島の怒りもおさまってはいない。
  安倍政権への怒り、「復興」「帰還」を打ち破る労働組合の闘いと存在、そして人々の叫びと行動。闘いはすでに開始されている。
  職場で、地域で、学校で何度でも何度でも声を上げよう!とりわけ今年は再稼働と戦争を阻む年にしよう!
  3.11は原発と核をなくそう、社会を変えていこうと福島の人々が全世界と行動をひとつにしていく日。子どもたち、学生、親たち、仮設の住民、農民・漁民、すべての労働者の怒りと思いを一つに結集し、行動する日にしていくことを宣言します。

                    2015年3月11日


   北日本は低気圧の通過で雪と強風で大荒れ、郡山も街の各所、路上に雪。空からは粉雪が舞っていました。降雪・強風で高速道路は通行規制で郡山集会に向かうバスも足止めを食らって来れなかった人々も多数出た模様ですが、郡山市民文化センターでは安倍政権への怒りと不撓不屈の今後の長い闘いへの決意に満ちた集会がかちとられ、集会後のデモも元気いっぱいで、沿道のビルの窓やお店の中から手を振る人々の姿を各所で見ました。デモ解散地点の郡山駅前広場では寒気をふきとばし弾けるような熱気があふれました。再稼働と戦争を絶対に阻止することを誓うとともに、労働組合の力で安倍政権を倒す、何よりも3・14ダイヤ改正をストライキで阻止すると宣言しました。

郡山駅前:ロック。
               
郡山市民文化センター(会場でのプレイベント)「原発いらない、命が大事」の大合唱


集会後のデモ
           
郡山駅前広場(以下の2枚も)



   ★集会資料:今日3月11日、フインランド、ロンドン、カナダ・モントリオール、ベルギー・ブリュッセル、ウエールズ、ニュージーランド、スペイン・バルセロナはじめ全世界で開催される3・11反原発行動が紹介されています。
  ⇒http://fukushimafourthanniversaryevents.blogspot.jp/



   ★高濃度放射能汚染水の海への流出とそれを1年間隠し続けてきた東電と安倍政権の「汚染水は完全にコントロールされている」デマ、福島県民の怒りと漁民の怒り。。「除染」による汚染土の中間貯蔵施設の押しつけと搬送準備については隠しようもなくメディアも報じている。
   放射能は目には見えないが、確実に子どもたちを始め福島の人々の健康と生命に襲いかかっている。福島第一原発事故をなかったことにするゆるしがたい政府・メディアを先頭としたすさまじいキェンぺーンの中で、既に公表されている事実だが、二つ、以下にあげておく。政府が言っていること、「避難解除」「帰還強制」等々の進めていることは、もはや「棄民」などという域もこえている。やっていることは、殺人行為に等しい。


  Dailymotionから動画
テレビ朝日 報道ステーション
福島県民健康調査 
前回「異常なし」 二巡目で甲状腺がんの疑いの子ども4人


https://www.dailymotion.com/video/x2dbael_%EF%BC%92%E9%A0%86%E7%9B%AE%E3%81%A7%E7%94%B2%E7%8A%B6%E8%85%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E7%96%91%E3%81%84-%E5%89%8D%E5%9B%9E-%E7%95%B0%E5%B8%B8%E3%81%AA%E3%81%97-%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%EF%BC%94%E4%BA%BA_news


ちばアクションのサイトからの転載
【最新】福島の子供の甲状腺がん分布地図&チェルノブイリとの比較

http://blog.goo.ne.jp/chiba20110507/e/fdc77c7df19ac3e770f161b731a63e13


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9・23亀戸中央公園にアベ政権弾劾し1万6千人が「川内再稼働するな!フクシマを忘れない」

2014年09月23日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

アベ首相の昨年9月8日IOC会議での「汚染水完全ブロック」「アンダー ザ コントロール」のデマ国際公約による2020年東京オリンピック招致プレゼン発言と福島きりすて・東京オリンピック開催決定に対して、私たちは914日亀戸中央公園で大うそつきアベ首相への怒りを爆発させ、9000名の集会結集とスカイツリ―直下の大デモに立ちあがった。<o:p></o:p>

 

 あれから1年、2020年東京オリンピック開催、特定秘密保護法制定、国家安全保障会議設置決定、新エネルギー計画決定、消費税率8%決定・強行、そして集団的自衛権行使容認・閣議決定強行採決のうえに、第二次改造内閣を組閣したアベ政権は、原子力規制員会の「再稼働審査適合性」評価(「合格」)認定を強行させ、川内原発再稼働の強行に踏み切って来た。アベがいったん自民党幹事長に抜擢した小渕優子は経産相として「原子力規制委員会で安全性が評価された原発は早期に再稼働する」と入閣早々会見し、おもむいた福島でも「全体状況として放射能の影響は完全にコントロールされている」と言ってのけた。<o:p></o:p>

では、この1年間、アベと政財界は原発・改憲・戦争・貧困化を思いのままに進捗させ、私たちの生きるための闘いは追いつめられてきたのか。そんなことはない。まったく逆だ。何よりもそれをキッパリと示したのが、昨年9・14と同じ亀戸中央公園での今年9・23の16千人の大結集であり、解き放たれた怒りと確信にみちた決意であり、長蛇の元気いっぱい、明るく力づよい大デモの爆発だ。

  

川内原発再稼働するな! フクシマを忘れない!<o:p></o:p>

 


 この16千人の大結集・大デモこそ、原発再稼働・福島きりすてでも、2020年東京オリンピックをかざした改憲・戦争・原発・非正規化・貧困化のアベ政治でも、怒りと闘いの大噴火が始まっており、追いつめられているのはアベと1%勢力(大企業・資本家・利権政党)であることを明らかにした。<o:p></o:p>

 
 川内原発再稼働絶対反対で現地は9・28大集会に渾身の大結集の闘いに立ちあがっている。そして何よりも、923大集会・大デモには、各地の非正規労働者、各地の自治体労働者を先頭に全産業の労働者が労働組合旗を掲げて大挙して立ちあがっている。アベ政治を断ち切り、世の中を根底から変えるのは社会を動かし全未来を担っている労働者だ。

                        

2011311以来、反原発・脱原発の闘いの先頭に立ち続けて来たアーチストが大結集している。923アクションを呼びかけた呼びかけ人の集会でのスピーチは、一歩も譲らず、「命よりカネ」「子どもの未来より原発推進」のアベと大金持ちの暴政に対して闘い続けることをいっそう鮮明にした。
 放射線被ばくのもとにおかれている福島からの渾身の訴えとその怒りに応え「ふくしまを忘れない」決意。

アベや政財界がどんなに強行しようとそこには一片の「真実」も「正義」も「大義」もない。私たちが闘っているのは、生きさせろという命の叫びそのものだ。真実と正義、大義は圧倒的に私たちにある。ひるまず、屈せず、あきらめず、後戻りしないかぎり、敵に対してひとつに団結して闘い、私たちの“軍勢”を拡大して闘うかぎり、敵の破たん、アベ政治の崩壊、私たちに勝利と未来の道は不可避に必ず開かれる。私たちの闘いは一過性ではない。敵をたおすまで、理不尽な社会のあり方を変え、私たちの手に人間社会を取り戻すまで、社会を変えるまで続く。私たちにとっては、常に「闘いはこれから」だ。
 9・23は、「川内原発再稼働ゆるすな、フクシマを忘れない」の集会タイトルで、私たちの真実、正義、大義にふさわしい大集会・大デモとなった。私たちの戦いで、この秋、まず、アベをたおそう!<o:p></o:p>

 

<o:p> </o:p>

 

亀戸中央公園からのデモの模様

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http://www.youtube.com/watch?v=Wc-ChTQAZ44#t=12

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3・9NO NUKES DAY 「原発いらない、福島を忘れるな」国会前に3万2千人

2014年03月09日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

3万2千人が大デモ(主催者発表)

M0016854539
( ↑ 写真は時事通信配信から転載)
                            
                            

   【今日流れたニュース】

原発作業員1.5万人、5ミリ超被曝 汚染水対策で増加  201439日(日)09:16<o:p></o:p>

  東京電力福島第一原発で事故後3年間に働いた約3万人のうち、約1万5千人が5ミリシーベルト超の被曝(ひばく)をしていたことがわかった。作業員の被曝は徐々に減ってきていたが、汚染水問題が発覚した昨夏以降に再び増加。厚生労働省は昨年末に東電を指導したが、被曝対策は今も不十分だ。

 福島第一原発では1日約3千人が働く。「年50ミリ超、5年で100ミリ超」の被曝で働くことが禁止されるが、この限度内でも健康被害が出ないとは限らない。白血病の労災認定基準は「年5ミリ以上」、放射線管理区域は「年5ミリ超」で、「5ミリ」は被曝管理上の一つの目安だ。

 東電の集計によると、2011年3月の事故から今年1月までに働いた3万2034人中、累積で50ミリ超を被曝したのは1751人、うち100ミリ超は173人。5ミリ超は半数近い1万5363人に上った。作業員は数カ月単位で働くことが多く、「累積5ミリ」の人の大半は「年5ミリ」の白血病労災認定基準を満たすとみられる。
(朝日新聞)<o:p></o:p>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3・9NO NUKES DAY

~ アートエリアでは「放射能とのたたかい」の訴え、「生きさせろ」の叫び~

 ロックバンドの演奏とラップ、レゲイのアジテーションが炸裂、おさえられない命の叫び、生きる権利、3・11福島原発事故からパンドラの箱を開いたように眼前に繰り広げられる改憲、秘密保護法、再稼働、TPP・・・・際限のない忌まわしき政府の暴挙への怒りと憤りが弾け、これに抗う《それぞれに違うが、同じ人間としての一つになった反乱》が呼びかけられていました。

以下は、アート・エリアでのザ・生きさせろーズ ライブ      

                              

動画二本をごらんください。

① http://www.youtube.com/watch?v=FCU1zgS4AIk&feature=youtu.be&a 
The River氏撮影
https://www.youtube.com/watch?v=uR4xd4N2lFs ken23qu氏撮影

 
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////明後日11日(火曜日)はいよいよ


3・11反原発福島行動’14(郡山市総合体育館:13時開場、14時開会。16時15分郡山駅までデモ)に行こう!

 ~あきらめられるか 忘れられるか 福島の怒りはおさまらない~

 

 

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12月1日えひめ 伊方原発再稼働反対大集会に8000名

2013年12月02日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

 12月1日えひめ(伊方)大集会の参加・取材記事は、当日現地集会デモを撮影した写真をめぐって機器およびメモリーでの原因不明の不慮のアクシデントで画像が再生できていません。機能修理・メモリー回復・画像再生ができてからあらためて写真ともども、後日報道とさせていただきます。今日は、大集会の主催者の「伊方原発をとめる会」のサイトから12月2日付け記事をそのまま転載させていただきます

8000名が心をひとつに「福島を繰り返さない!伊方を再稼働させない!」。政府与党の秘密保護法と原発再稼働に大反撃の火柱

 昨日12月1日、愛媛県松山市城山公園やすらぎ広場でのNO NUKES ~えひめ 福島を忘れない!伊方を再稼働させない!~12・1大集会と大デモに日帰りの強行軍で参加し取材してきました。

  やすらぎ広場の大集会には、8000名が参加し(主催者発表)、霞が関・国会、福島、全国の闘いと連帯し、伊方原発再稼働絶対阻止を誓いあい、特定秘密保護法と原発再稼働に暴走する安倍政権と与党に対する大きな闘いの火柱として、えひめ12・1大集会と大デモは燃え上がりました。
 安倍政権が「再稼働の第一基目」と位置付ける四国電力・伊方原発再稼働に対して、愛媛県下を先頭に、全四国さらに西日本と首都圏からを含む全国から8000名もの大結集で、「福島を忘れない!伊方を再稼働させない!」の大反撃が叩きつけられたことは決定的です。昨年野田政権と関電と福井県政の大飯原発再稼働強行に対して、6月17日「いのちが大事、今なぜ再稼働 福井大集会」で福井現地を先頭に私たちは全国から2200名が大結集で真向から反対し、急速に官邸前・国会周辺で数千⇒万⇒数万規模の抗議に発展していた再稼働反対のデモは、一気に6、7月、10万、20万の官邸包囲・国会包囲の闘いとして燃え上がり、この大飯原発再稼働を政府として決断し強行した野田政権を反原発・脱原発の怒りでひきずり倒しました。伊方原発再稼働反対を真向から掲げて8000名の大結集をかちとった12月1日の
NO NUKESえひめ大集会は、再稼働阻止・全原発即時廃炉へ一歩も譲らぬ巨大な突破口を開きました。そう断言できる素晴らしい大集会・大デモが実現されました。《怒り・愛・勇気で8000名が伊方再稼働反対で大集会》と表現すべき感動的な闘いでした。

  東京から新幹線に飛び乗る寸前に買い求めた12月1日東京新聞朝刊ではトップに『絶叫デモはテロ行為』の見出しで、11月29日付け石破自民党幹事長ブログ記事を報じ、「特定秘密保護法絶対阻止の議員会館前等国会周辺デモを批判」「市民活動、テロと同一視」の石破発言が「批判を集めるのは必至だ」と伝えていました。城山公園やすらぎ広場での大集会の発言でも、伊方原発再稼働に対する絶対反対の発言とともに、発言の中で、ほとんどの発言者が、特定秘密保護法強行の動きと石破「デモはテロ行為」暴言を声を大にして弾劾し、抗議しました。
★★★★★

以下は前掲の通り、12月2日に、えひめ大集会主催者「伊方原発をとめる会」が発信した記録記事からの転載です。                   ★★★★★
 
20131202 <o:p></o:p>

 121NO NUKES えひめ」:松山市で伊方原発再稼働反対の8千人集会「伊方原発をとめる会」

 松山市堀之内の城山公園に設けたステージでは、
 
脱原発を訴える作家や国会議員など9人が登壇した。
 
ノンフィクション作家の広瀬隆氏は
 
「東京電力福島第1原発では、地震で(原発の)機能が失われた」と主張。
 
伊方原発敷地前面の中央構造線による地震を懸念し
 
「伊方は絶対に動かしてはならない」と熱弁をふるった。 <o:p></o:p>

  市民グループの代表の女性が「福島第一原発の事故は、人災です。
 
同じ目に遭いたくないし、ふるさとを失いたくない。
 
伊方原発の運転再開を止め、原発のいらない社会を作りたい」と話しました。<o:p></o:p>

  元記者で宇宙飛行士の経験を持つ秋山豊寛さんや、山本太郎参議院議員らが 再稼働阻止を訴えた後、「全原発の再稼働を許さず、廃炉に向けて
 
手を取り合う事を誓う」という集会決議案を採択し閉会しました。 <o:p></o:p>

   福島第一原発の事故が起きるまで福島県で農業に
 
取り組んでいた元宇宙飛行士の秋山豊寛さん(71)も登壇し、
 
「伊方で何かあれば瀬戸内海でつながる大阪を含めて汚染される」と語った。
 
伊方原発から約10キロ離れた所に住む斉間淳子さん(70)
 
「伊方を動かして古里を失いたくない」と訴えた。 <o:p></o:p>

  山本太郎参院議員は 「福島の原発事故は収束の仕方さえ分かっていない。 (原発の)即時撤退以外、あり得るか」と呼び掛けた。 <o:p></o:p>

上関原発4800万円スラップ訴訟 カヤック隊12/1 NO NUKES えひめ
 
http://www.youtube.com/watch?v=MdDXns2LfKU

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上転載・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<o:p></o:p>

石破「デモはテロ行為だ」発言許さないぞ!週明け12月2日国会周辺に怒りの大抗議

 衆院採決強行の直後に、ジャーナリスト、作家が既に指摘していた。特定秘密保護法案には「テロ対策」に」かこつけて、「テロ活動」の定義として「政治上その他の主義・主張に基づき、国家もしくは他人に不当に強要する目的で・・・・」というとんでもない規定が盛り込まれていると。これでは批判や抗議のペンも取れなくなるし、書けば「政府批判の主張を他人に不当に強要する」という口実でデモや集会や街宣やビラまきも特定有害活動として逮捕の対象にされると。これでは労働組合の正当な争議やストライキや団交やビラまきも逮捕の対象となる。石破自民党幹事長の「デモはテロ行為」暴言はその特定秘密保護法のとんでもない狙いを裏書きするように、政府与党の本音がさらけだされたものだ。
 石破は今日、ブログの左記の旨の大暴言から、「テロ」の文言を「撤回」し、菅官房長官コメントでもこの石破「訂正」「陳謝」発言を引き取って、擁護、「あくまで特定秘密保護法案は今国会成立の予定に変更はない」と言明した。ふざけるな。文言の「撤回」ですむ話ではない。しかも石破の「『テロ』文言撤回」「誤解を与え迷惑をかけ混乱を与えた点はお詫びし、陳謝」会見は、何ら「デモはテロ行為と何ら変わらない」暴言と中身を変えていない。石破は「撤回」「陳謝」会見で「民主主義の本質に照らして、国会前で行われているデモは、よいことだとは私は考えない」「いま国会周辺で行われているデモは、本来あるべき民主主義の手法とは異なる
と開き直っている。石破は「デモ」や「抗議」を敵視し、「テロ行為」として特定秘密保護法の処罰対象として「特定有害活動」だと開き直って正当化している。絶対に許せない!だからNHKの「今日のつぶやき」のtwitterランキングでも「石破」「テロ」「デモ」に集中している。国会周辺も怒りと抗議の声が激しく、大きく、この石破暴言に対して湧き起った。

  以下は国会周辺の動きと声を取材した田中龍作ジャーナルからの転載です。

【秘密保護法】 キャンドルを持ったテロリストたちが「石破許さないぞ」

12月2日 21:46

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石破幹事長を おちょくる ポスターはネット上で人気を呼ぶ。コンビニ店でプリントアウトできる。左端は作家の澤地久枝さん。=2日夕、参院(会館)前 写真:島崎ろでぃ=

 今夜、1,300人ものテロリストが参院(会館)前に集結した。シャレで言っているのではない。自民党の石破茂幹事長が自らのブログで「秘密保護法案」の真意をポロリと漏らしたのだ。

 同法案の第12条にテロリストの定義が書かれている―「政治上その他の主義主張に基づき国家もしくは他人に強要し…」と。政権批判は立派な主義主張であり、トラメガを使っての意見表明は強要にあたる。言論・表現の自由をテロと見なし、取り締まりの対象とするということだ。

 目を皿のようにして膨大な字数の法案を読まなければ気づかないものを、石破幹事長は国民に教えてくれたのである。なんて親切な人なんだろう。

 夕方6時から始まった「秘密保護法案・反対集会」は「石破糾弾集会」と化した。

 「は~い、テロリストで~す」。手を挙げながら会場を歩く男性(50代)は、勤め帰りのサラリーマンだ。「黙っていられなくてここに来た。息子を戦争に取られる訳にはいかない」。男性は急に真顔になった。

 テロリストの武器はキャンドルとペンライトだ。会場の参院(会館)前から溢れた人々が「永田町駅」まで列を作り、灯りが帯となった。

 評論家の落合恵子さんがマイクを握った―

 「大きな声で私たちの意見を述べることをテロなんて言う政治家に私たちの生存権を預けることはできない。私たちの生活を脅かすこの法案(秘密保護法案)こそテロだ」。落合さんは体を「くの字」にしながら声を振り絞った。

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ペンライトをかざして抗議のシュプレヒコールをあげる参加者たち。=写真:島崎ろでぃ=

 日本共産党の吉良よしこ議員は「国民が声をあげるのは憲法で保証された当然の行為です」とスピーチした。

 吉良議員の指摘するように「言論・表現の自由」は現憲法21条で保障されている。ところが自民党の改憲草案では21条に第2項が創設されている。つぎのような内容だ―「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」。

 石破幹事長の発言は失言でなく、実に “正しい見解” だったのだ。秘密保護法で国民を もの言えぬ 状態にしておいて改憲する。新憲法第9条に従って国防軍を創り、米軍と共に戦争に参加する ― 安倍晋三氏が思い描くシナリオではないだろうか。

 国会周辺で仲間たちと共に政府を批判する演説などしようものなら、テロ行為とみなされ重刑に処せられるようになるだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・以上、田中龍作ジャーナルからの転載・貼り付け終了・・・・・・・・・・・・・・・

これが「テロ」(石破がいう意味での「処罰さるべきテロ犯罪行為」)か?この人々の叫び、やむにやまれぬ怒りの抗議がテロだというのか!!
           ↓
「秘密保護法★絶対廃案」、国会、東京、全国が怒りの抗議デモで燃え上がっています。抗議デモを「テロ行為」と批難した石破発言はこの澎湃たる人々の抗議デモに向けられています。.

28日、「戦前かよ!」・・・ 2810b7b1f1db82643b7f5bbba08548a9181
                 

29日、7fd1860b27436aa94584df6d357dcb1e_2

                    同29日、316f7eaea6e73bcfe0b253bf2ee9cfd

             〔上の写真も、いずれも田中龍作ジャーナルからの転載〕


  メディアはテレビも全国紙も報じないが、「戦争する国」絶対反対!「自由のない国」絶対反対!「権利のない国」絶対反対!いま、列島は福島、霞が関、全国が怒りと危機感で「特定秘密保護法案★絶対反対」「絶対反対」の叫びと行動で包まれつつある。霞が関・都心だけではない。
原宿竹下通りで始まった「秘密保護法反対」のフラッシュモブは、武蔵小山や戸越銀座はじめちょっとした下町、地域で火がつき始めており、さらに「脱原発の声あげる以上、秘密保護法反対でも声あげよう」と三鷹・武蔵野でも312月1日には地域デモが始まった。30日には代々木公園けやき並木から国防軍反対!デモが「特定秘密保護法絶対廃案」で多数の参加で渋谷を席巻しました。 (下の写真;国防軍反対!デモのサイトから転載)

30日、国防軍反対!デモ   Kokubougunbat0ujxciaanqos_3

  

                        同デモ、           Photo   

 国会に押し寄せよう!国会を秘密保護法絶対廃案の怒りのデモと人波とコールで埋め尽くそう!全都全国あらゆるところで「秘密保護法廃案」の声をあげよう!

 

 

  今週6日の国会会期末(予定)を前に、参議院審議中の「特定秘密保護法案」は大詰めの山場を迎え、「絶対廃案」で国会へ押し寄せる闘いのときとなります。
石破・自民党幹事長の「デモはテロ行為」暴言は特定秘密保護法の本音、正体の自己暴露にほかなりませんが、高まる秘密保護法反対闘争に政府がいかに追いつめられているかを示すものです。にもかかわらず、政府は今国会会期末までに特定秘密保護法は採決とあくまで強行の構えで躍起になっています。参院採決許さず、参議院会館前はじめ国会一帯を絶対反対の怒りの人波で埋め尽くし、採決許さず、全力で闘いぬいて、12・6日比谷大集会に集まろう!

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10・13No nukes day 日比谷から2万がデモ、国会抗議に4万 

2013年10月14日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

 10月13日(日曜日)、大飯原発3・4号機の定期検査による停止で再び、9月15日以来全国で運転中の原発が一基もないという《原発ゼロ》の中で最大規模の反原発街頭行動が、日比谷・霞が関一帯で実現された。主催・首都圏反原発連合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会の共催による1013原発ゼロ★統一行動で、日比谷公会堂では2000名を超える集会が開催され、肥田舜太郎さん(日本被団協中央相談所前理事長・全日本民医連顧問)、大江健三郎さん(作家・1000万人アクション呼びかけ人)、鎌田慧さん(ルポライター・1000万人アクション呼びかけ人)ら各氏の講演が行われた。

 公会堂の集会終了、日比谷公園に続々と集まっていた人々は、午後2時から霞門を出発、し午後5時の国会正門前集会開会の時刻になっても、日比谷公園から出発し終えたデモは1万9000人、公園からデモに出発できていないデモ隊が数千人ほどという数えきれない大デモとなった。この日の国会前大集会まで含めて統一行動参加者総数は、主催者発表の4万人には優に達している。

http://www.youtube.com/watch?=RFhSAgAbUHo#t=23

 デモでは、再稼働が政府によってねらわれている全国各原発立地の地元からの参加、たくさんのアーチスト、ドラム隊、サウンド隊、多数の労働組合、市民団体とともに、安倍政権と東電を徹底弾劾、根本批判するボードを掲げたアピール、メッセージガが随所で目立った。以下、現場写真、転載写真で模様をお伝えします。

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写真は日比谷からのデモで  (10・13行動の10月13日という日は、足尾鉱毒と闘った田中正造の没後100年。この日には栃木県佐野市でも正造没後100年を公害・健康被害との闘いの原点の日として集会がもたれ、800人の「未来への大行進」が行われている⇒NHKニュースでその模様が報道されている。・http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131013/k10015251091000.html )

                                                                        10137dae28e1s

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国会正門前大集会・・・・15日臨時国会開会迎える議事堂に向け、大抗議。汚染水止めろ!大ウソつき安倍政権許すな!原発なくすまでこの戦いはやめない!再稼働には昨年6・7月を超える超大規模抗議で闘おう!再稼働が最早期に狙われている四国電力・伊方原発再稼働阻止へ、12・1松山大集会(日曜日)に全国からかけつけて反対しよう!

 国会正門前交差点、歩道一帯は、日比谷公園から西新橋までの霞が関デモをやりぬいた人々、直接に国会前集会に集まる人々の人波によって身動きがとれないほど埋め尽くされた。

  集会は、主催者のコールとATS、ジンタらム―タ、橋本美加と制服向上委員会、NORA-BRIGADEのライブが全体のテンションをいやましに高めた。(ジンタらム―タは「We shall overcome」「不屈の民」「平和に生きる権利」、制服向上委員会は(『オースザンナ』をもじった替え唄)「おーズサンナ」「脱原発をめざして」、NORA-BRIGADEのサイレン音とシンバルとフラッグ舞踏によるパフォーマンス、フィナーレのATSのラップ)

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( 写真のオブジェは、現場で「よくできている」と好評、オブジェを操作すると安倍晋三首相の頭が安倍首相自身の手でハンマーでコツンコツンと叩かれるようにできている。)
   
 国会正門前集会では、再稼働申請が行われている原発現地からの訴えと決意の発言が続いた。大飯・高浜原発の福井からは河合良信さん(反原発福井コラボレーション)、柏崎刈羽原発の新潟からは金子貞夫さん(原発からいのちとふるさとをまもる県民の会)、玄海原発の佐賀からは稲村蓉子さん(原発なくそう!九州玄海訴訟)、伊方原発の愛媛からはアユムグリーンレモンの若者たち(伊方原発をとめまっしょい若者連合)、泊原発の北海道からは小林善樹さん( Shut泊,共同代表)、川内原発の鹿児島からは松元成一さん(かごしま反原発連合有志)が発言した。
 泊からの発言では、風船を現地集会で飛ばしたところ、遠く二〇〇キロ離れた旭川から、1日後に風船を回収したという報告が寄せられた。放射能は目には見えないが風船は目に見える。反響は大きい。来年3・11には全国の原発で風船を飛ばそうという企画が進んでいると報告があった。国を挙げて、過酷事故発生時の避難訓練を実施したとニュースが流されている川内からは、原発30キロ圏のわずか外の32キロ地点にバスに住民を詰め込んで運び、2度ほど着衣・身体の除染をしただけでこんなものはインチキそのものだ、そもそも避難とはその地に住めなくなるということだ、と弾劾した。

 国会前集会では、三宅雪子(生活の党)、菅直人(民主党)、志位和夫(共産党)、山本太郎(無所属)、福島瑞穂(社民党)の前・現国会議員の各氏、1000万人アクションの鎌田慧さん、作家の広瀬隆さん、経産省前テントひろばの渕上清さん、小熊英二さん(慶応大学教授)、雨宮処凛さん(作家・活動家)が発言した。

 2度めの原発ゼロは、3・11以来の福島と全国の闘い、民意が実現した。そして原発なしでも社会は十分に回ることが証明された。原発などどこにもいらない。それでも安倍政権は再稼働をやると言っている。こんなことを許してはならない。いま一番狙われているのは伊方原発。伊方で再稼働を止めれば国の再稼働プランは吹っ飛ぶ。伊方再稼働を止めるために全国から伊方現地、四国・愛媛の松山に集まろう。今日の統一行動を成功させた力が総力で松山12・1集会に集まれば、伊方は再稼働できなくなる。国会正門前大集会では、次の大きな焦点が伊方原発をめぐる12・1松山集会であることが強く鮮明にされた

                                                

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全国行脚の山本太郎さんが15日臨時国会を前に、国会正門前集会に参加、「秘密保全法反対」で渾身の訴え



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9・14さようなら原発in亀戸に9000人超える大結集

2013年09月15日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉
 

9・14大集会in亀戸:大ウソつき安倍首相の「福島原発放射能汚染水は完全にブロックされている」「汚染水の影響は完全にコントロールされている」発言(9月8日ブエノスアイレスIOC総会での2020年夏季オリンピック東京招致プレゼン発言)と安倍政権の福島きりすて・原発再稼働に対する怒りの「千倍返し」を宣言 

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 大飯原発の残る稼働中の原発1基が停止し、昨年5・5に続いて2回目の「運転原発ゼロ」となる9月15日を前にした9月14日、東京・亀戸中央公園で「さようなら原発大集会in亀戸」が10000人になんなんとする大結集で開催され、浅草と錦糸町の2コースで長蛇の大デモが闘われた。

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 9・14大集会・大デモは、反原発・脱原発の大運動の新たな第二段階を開いたと言える怒りの大爆発で巨大なうねりの開始を全世界に明らかにした。

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「コントロール?!」「ブロック?!」「汚染(オセン)ピック」
                       
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 何と言っても、かの安倍首相の「汚染水完全ブロック」「汚染水の影響、under the control(コントロールされている)」の誰ひとりとして容認できない、カネもうけがすべてでオリンピックの東京招致のために行われた、あからさまな大ウソ大暴言が怒りに火を点けた。首相発言以来、連日、インターネット上ではtwitter、Facebook、ブログ等々で抗議、批判、憤激、疑問が、渦となり、波となり、どんどん拡大していた。9・14大集会への怒りに満ちた大結集と集会で行われた各発言は、この福島・全国・全世界をかけめぐり、湧き上がっている怒りが研ぎすまされたように凝縮し、また解き放たれたように爆発的に表現された。そして、この亀戸での一万人になんなんとする大結集と集会内容は、福島・全国・全世界の憤激の先端的に表現された一端に過ぎない。放射能汚染水(猛毒水)止めろ、被ばくさせるな、命を守れ、福島を守れ、全原発即時廃炉、原発再稼働絶対反対の新たな大運動の爆発へ、突破口が切り開かれた。2020年東京オリンピック開催一色のキャンペーンを打ち破って、このあからさまな安倍首相の大ウソ大暴言に真向からの怒りと戦いの決意がたたきつけられた事が何よりも重要だ。

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落合恵子さん「千倍返しで落とし前をつける」

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 集会では、呼びかけ人の落合恵子さん、大江健三郎さん、鎌田慧さん、そして福島、泊(北海道)、伊方(愛媛)、川内(鹿児島)から安倍首相発言への怒りの弾劾と再稼働絶対反対・全原発廃炉への決意が述べられた。落合恵子さんは「半沢直樹ではないけれども、やられたらやり返す、倍返しじゃない、千倍返しだ。」「そして国際公約した安倍首相にはきっちり責任を取らせる。落とし前をつける」ときっぱりと宣言した。「千倍返し」、それは福島・全国・全世界の怒りであり、決意そのものだ。巨大な反撃のうねりが確実に始まった!

 安倍首相は、この9月19日にも福島原発現地を訪れると言っている。何しに行くのか。汚染水流出のさなかに、福島の人々や福島第一原発で「収束」作業に献身している原発労働者の苦しみと想いをよそに、彼らに対しては面と向かっては到底いえないような「汚染水ブロック」「影響はコントロール」「オリンピック招致の東京は安全」の大ウソ大暴言を「国際公約」で行いながら、今さら、何を福島現地で釈明、報告すると言うのか。安倍首相!謝罪と東京招致撤回なしには、あるいは「安全」と言った以上、「汚染水を飲み、汚染魚を食らう」覚悟なしに、19日は福島立ち入り禁止だ。全責任を必ずとらせる!

  東京皮切りに、全国各地でありとあらゆる形態、水路で、「千倍返し」へ、金曜日行動、集会・デモ・ストライキ、フェス、アクションの渦と波を、巨大な運動を巻き起こしていこう!

★☆★☆★ 

山本太郎さん、9月後半から秘密保全法絶対反対・全国街宣キャラバン
                     ★☆★☆★

 安倍首相、政府財界が、この秋の国会でやろうとしていることで、ほとんど誰にも周知説明されていないこと、そして、前掲のかの大ウソ発言のようなことをいくらやっても追及・抗議を受けないような仕組みのために、国が「特定秘密」と一方的に決めたことについては、たとえ真実でも重罪処罰の対象とし、その真実を何らかの方法で表現することも、その真実を知ろうとすることも、その表現内容に賛同することも、すべて刑事責任を問えるというおそるべき法律が準備されている。言われているような「国家公務員による安全保障・外交上の秘密の漏えい」だけが同法の規制の対象になるのではまったくない。要は国、政府・企業にとって都合の悪いことについては、すべて「特定秘密」とし、それに対するいかなる暴露も調査も報道も抗議もそれに何らかの形で関与することもすべて弾圧するというものだ。どういうものかは、たとえば女優の藤原紀香さんがパブリックコメント意見を公開したブログでも明らかにされている。

 藤原紀香さんのブログNorika’s Diary)でも秘密保全法に対する不安と危機感が明らかにされ、まだほとんど中身が知られていないが、ぜひ知ってほしい、そして意見をパブリックコメントに出してほしいと呼びかけている。

http://www.norika.ne.jp/cgi-bin/spdiary-j.cgi?id=7&file=201309<o:p></o:p>

 秘密保全法が仮にも、この秋の国会で成立することになれば、TPPが合意事項を発効後4年間もその内容を明らかにせず秘密にしていることについて、何らかの形で、その「秘密にされていること」を暴露したり、開示を求めたり、抗議したり、そのために署名したりすることもすべて「外交上の特定秘密の漏えい」として処罰される。原発や放射能汚染のことも同様だ。福島原発事故の爆発と反原発の闘いの中で、ずっとウソをついて、いっさいの事故内容も汚染情報も被ばく・健康被害状況も隠蔽し続け、重大事態に至って数カ月後とか1~2年後になってはじめて認めた事実についても、「特定秘密」とされれば、開示を求めたり、証拠をつかんで暴露したり、追及することも「特定秘密を暴露して国民の不安をあおるもの」として処罰の対象となる。要は、国は、その気になれば、何を隠してもよく、いっさい真実を明らかにしなくてもかまわない、それを明らかにすることも弾圧・処罰できるとするものだ。いま起きているTPP秘密交渉や秘密条項、福島原発汚染水問題とこの秘密保全法をリンクさせて考えれば、どれほど危険なことがたくらまれているかは明白である。

 山本太郎さんの全国街宣キャラバンは、この秘密保全法についてその周知・暴露・絶対反対をメインテーマに据えて取り組まれる模様だ。福島原発放射能汚染水流出、原発再稼働をめぐる闘い、TPPをめぐる闘いと完全に一体の闘いだ。国家による情報の完全統制、知る権利・表現の自由の全面的禁圧・弾圧との戦いだ。《被ばくさせない・TPP入らない・飢えさせない》の闘いは、いままさに、このような稀代の極悪法としての秘密保全法なしにはたちゆかなくなっている政府・企業との激突に入っているということでもある。私たちが生きるために闘っているすべての戦いの命運がかかっている。たくさんある闘いの課題のうちの一つというより、仮にも法律として秘密保全法が秋の臨時国会で成立すれば、そのたくさんの戦いがどこでも誰でも必ず直面する国家の暴力的弾圧・国家統制の壁をゆるさない(つくらせない)闘いであり、そのすべての戦いを押しつぶす国家の最後の無法のよりどころを許さない戦いである。絶対に秘密保全法をつぶそう。これは、秘密保全法なしには政府の統治を守りきれなくなっている政府との闘い、すべてを「特定秘密」にしなければ政府の権力を守りきれなくなった”最後の政権”との闘いである。

 鍵は、このとんでもない秘密保全法の狙いと内容がほとんどの人々に知らされていないという現状を覆すことそのものにかかっている。ここに秘密保全法をつぶせるか、成立させてしまうかのすべてもある。

 山本太郎さんの全国街宣キャラバンは、この「秘密保全法の狙いと内容」を知らせる闘いである。そして「狙いと内容」が伝えられ知らされたとき、人は必ず反対する。「本当のことを知ること」「本当のことを言うこと(伝えること)」、「(それを)求めること」が処罰の対象とされ重罪とされるなど、絶対に許されない。国の一方的な都合、恣意で、私たちが知りたい、知っていなければならないことを隠され、それを知ろうとすれば罰せられ、国の一方的な都合、恣意的な判断で私たちが伝えたいこと、伝えねばならないことを妨げられ、それを伝えようとすれば罰せられるような社会はもはやいかなる意味でもまともな社会ではない。本当に暗黒社会だ。山本太郎さんは全身全霊を傾けてこの秘密保全法絶対反対のために闘うと言っている。同感だ。

 秘密保全法との闘いは、時間との闘いであり、しかも私たちはまだほんの入り口に立とうとしているに過ぎないが、意を強くするのは、この「知る」「伝える」という当たり前の根源的な行為を国の一方的な都合で恣意的に禁圧・処罰する法律であるがゆえに「狙いと内容」を周知すれば人々は必ず立ち上がるということであり、それは参院選での「被ばくさせない・TTP入らない・飢えさせない」の山本太郎さん街宣で具に証明されているということだ。

 ビールケースとトラメガと応援したいボランティアの闘い、そのtwitter、Facebook等による伝播・拡散からつくりだされた創造的な戦いだ。選挙を闘った東京での街宣がまず勝負だ。この秋が勝負だ。みなさん、ここはもう一歩、山本太郎さんとともに秘密保全法反対で前に出よう。

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2013・6・2 NO NUKES DAY 6万人で国会前で大抗議

2013年06月03日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

 

6月2日のNO NUKES DAYー芝公園、明治公園からの大デモが国会大包囲に合流。国会前大集会で6万人が安倍政権に怒りの大抗議

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原発輸出・再稼働の安倍首相と政権への真向からの対決を鮮明にした6・2行動では、そのことを反映して、さまざまのオブジェが掲げられました。
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国会前大抗議集会ではスピーカーの「手をつなごう」の呼びかけに参加者が答え、手をつなぎ、つながりをどこでも強めて行こうと確認しあいました。

    芝公園集会は集会途中で主催者から「7500名以上の参加」と発表されましたが最終的に万を超えたと思われる大結集で、日比谷公園までの巨大パレード(デモ!)を主催者1000万人アクションの大江健三郎さん、落合恵子さん、鎌田慧さんを先頭に実現しました。

 この日、国会は完全に包囲されました!

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 写真上は国会包囲へ参加よびかけのボード。下は「包囲完了!」の告知(この日の全行動終了後に国会正門前下で見つけました。)

 
 「国会正門前へ!」・・・・芝公園から日比谷公園までのデモ参加者と明治公園集会からの3解散地へのデモ参加者が、ひきも切らず、続々と国会議事堂正門前交差点の大抗議集会に集まり、国会正門前へのすべての歩道は完全に反原発・脱原発の6万人の人波で埋め尽くされました。

写真でお伝えする6・2 NO NUKES DAY 

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集会では呼びかけ人の落合恵子さん、大江健三郎さん、鎌田慧さん、福島と、愛媛・伊方、鹿児島・川内、北海道・泊、福井の原発現地から怒りを込めた訴え、不退転の決意と呼びかけの発言がありました。

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集会終了、立ち上がってデモ出発準備へ
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午後5時、すでに国会正門前は大勢の人波
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激しい怒りのコール                      012

国会正門前の大抗議集会では、2007年中越沖地震で大事故を起し3・11福島事故以来停止中の世界最大原発、新潟県・東京電力柏崎刈羽はじめ、北は北海道・泊、青森県・大間、六ヶ所から南は鹿児島県・川内まで全国14原発現地からの再稼働絶対反対、原発輸出絶対反対、安倍政権への徹底抗議の怒りのアピールが続きました。国会前大抗議集会のラストは、今年3・10と同じ「悪霊」の「原発ヤメロ、子どもを守れ」のラップ。ライブは圧巻でした。
                     

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福島とともに、私たちの怒りの声をさらに大きくし、原発輸出・再稼働、改憲・核武装・戦争の安倍自民党政権をたおそう!

       

 安倍自民党政権は、この6月発表の「成長戦略」に、▲「3・11福島原発事故の経験と教訓による最高の原発技術」の名のもとに、▲原発推進、▲トルコ・UAEとの原子力協定締結、インドとの協定締結準備に続く世界中への原発輸出、▲7月「新規制(安全)基準」策定を受けての原発のすみやかな再稼働を盛り込むことを明らかにしています。

 

 3・11福島原発事故をひきおこした元凶である国と自民党、財界が、いまだ福島事故の収束もなく、事故が拡大し続けている中で、そのすべてを無視・抹殺し、新たな「日本の原子力技術の安全」デマ神話で、原発推進・原発輸出・再稼働を強行するなど誰がゆるし、誰が認めるでしょうか?何のための原発輸出・再稼働ですか?「命よりカネ」、そして「命を一瞬のうちに抹殺する核兵器と戦争」のためです。安倍首相と政権の憲法改悪と核兵器に転用できる原発の世界中への輸出、再稼働の動きは、この国の政財界の国家戦略が、どこに向かっているかを完全にあからさまに示しています。

 

 そもそも、3・11フクシマをなかったことにし、福島の人々の命の叫びを抹殺するこの国の政府財界の暴虐と理不尽の所業を誰がゆるすでしょうか。誰が『3・11』と『ふくしま』を忘れるでしょうか。

 

 6・2 NO NUKES DAYは、①『ふくしま』を絶対に忘れない、二度と3・11を繰り返させない私たちの誓いであり、②3・11福島原発事故があってなお「命よりカネ」の原発政策にしがみつく国と財界(資本家)、核兵器保有・核武装・戦争のために、「3・11」を抹殺し、福島をじゅうりんしつくし棄民して、何が何でも原発政策を続けようとするこの国と政府に対する怒髪天を衝く私たちの怒りであり、③福島の人々と子どもたち、原発事故の収束と廃炉のために自らの命を削って被曝現場で働く原発労働者を内部被曝から守り、すべての原発を何が何でも廃炉にするまで、共に闘いともに生き抜く闘いへの私たちの覚悟と決意です。 
 この闘いを、すべての職場と地域での闘いとしてたゆむことなく、広げましょう。そのためにつながってつながって団結しましょう。芝公園集会で呼びかけ人の落合恵子さんが発言で強調されたことですが、
原発(福島圧殺・輸出・再稼働)に反対、改憲に反対、この二つで繰り返し繰り返しつながりきって大行動を積み重ねましょう
  私たちの手にはいま政府が持っているような権力はありません。その権力をまだ持っていない、いまの政府財界にとってかわれていない私たちが、政府の暴虐・理不尽をやめさせ、叩きのめすには、あくまでもあきらめずに
「絶対反対の声をあげ続けること、継続すること」、そして、つながってつながってつながりきって「数の力」を威力とする闘いを拡大することです。政府財界は国民の1%です。私たちは99%です。その99%の力を信じきって、反原発、改憲反対でつながりきることです。これは命をふみにじる者たち(1%)に対して、私たち(99%)の譲ることのできない命を守る、生き抜こうとする戦いだから、つながりきることはできるのです。

社会を動かしている私たち労働者自身が社会を変える闘い

 この日の闘いでも、あらためて重要だったことは、たくさんの労働組合の参加であり、青年労働者の結集でした。とりわけクビきり・低賃金・無権利のもとで声をあげ、職場で資本と日常的に闘っている非正規労働者の幟・コールが目立ち、共感を呼びました。

  彼らは「仲間が好きだ」「仕事が好きだ」「人間らしく生きたいだけだ」とデモのコールの中で叫んでいます。このコールの中には、いま、私たち99%が、「命よりカネ」の1%の支配者によって未来も生き方も誇りも踏みにじられズタズタにされ、奪われていることへの怒りと、人間社会を取り戻す、奪い返す想いが、こめられています。これはすべての労働者が日々切実に感じ、思い、募らせている気持ちそのものです。「仲間が好きだ」「仕事が好きだ」「人間らしく生きたいだけだ」の非正規青年労働者のデモのコールにそのことを感じたのは当サイトだけではないと思います。財界・経団連と企業、資本家は、すべての労働者を、クビきり自由、賃金破壊、使いまわし・使い捨ての非正規不安定雇用に叩きこもうとしています。「アベノミクス」と称して、新自由主義の「成長戦略」で、労働者をバラバラに分断し、職場の絆、ともに働く仲間の絆をずたずたにすることで、財界・企業・資本はあくなき利潤追求と延命を続けようとしているからです。生きさせろ!

 

  反原発の闘いと非正規職撤廃、職場と紐帯の奪還の闘いは同じひとつのものです。原発・脱原発、改憲絶対反対の大規模反政府大衆行動-集団示威行動の復権とともに、職場反乱、非正規職撤廃、労働組合の再生・復権は、「命よりカネ」の原発に凝縮されたこの国と社会を根本から変え、人間社会を取り戻す闘いの本命と言い切ってもいいのではないでしょうか

 このかんの反原発・脱原発の直接民主主義の大衆行動に、私たちは「国の政治と未来を決するのは政府ではなく私たち自身だ」という確信を圧倒的につかんできました。
 そして民営化・外注化・非正規化と不当解雇に対して既に始まっている戦う労働組合と青年労働者を先頭とした職場反乱、ストライキには社会変革のヒドラが宿っています。そこで私たちは「労働者にこそ、社会を動かすすべての力がある」ことを鮮明につかみはじめているのです。大ウソとだまし討ちの「アベノミクス」成長戦略は、早くも「無責任と有頂天のバブル」の崩壊が始まっています。もはや、この社会を彼らに委ねるわけにはいきません。「命よりカネ儲け」の1%勢力はそのことで自らの命脈尽きてのたうちまわる地獄に堕ちていくがよい。だが、私たち99%勢力は地獄の道連れにはならない、1%勢力の欲得のために汚されきったこの社会を、私たちが人間らしく生きられる社会にする。未来のために、今こそ99%の反乱をしっかりと私たちの足下から切り開き、打ち固めていきましょう。私たちがぶつかっている闘いは、1%勢力という敵(「命よりカネ」の資本家)がいる闘いです。敵を打ち負かし、敵にとってかわっていくために、ここでも、厳しくても、あきらめず「続けること」、それが「数の力」(団結)につながっていくことこそが未来を開きます。

★☆★☆★6月官邸前・国会周辺抗議の予定

下記主催者フライヤーにてごらんください。
MCAN_A4_May.pdf(1.1MB)

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 当サイトからのお知らせ アベノミクス版「子育て支援」「待機児童解消加速化」批判の短期シリーズは、しばしの資料検証の準備の上で、あらためて⑤から再開し、まとめたいと考えてます。

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3月29日(金曜日)、二年目の闘いに首相官邸前抗議が突入 

2013年03月31日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

一年前、大飯原発再稼働の動きが明瞭になる中、首相官邸前抗議が始まった。約300名、その日も花冷えの日でした。そして先日3・29官邸前抗議から一年、昨年と同じような花冷えの中、官邸前歩道には長い抗議の列とコール、ファミリ―エリアも数百の広場となって、怒りのコールが続きました。闘いは二年目に突入しました。

 戦いはいよいよこれから!”戦いの春”へ!”戦いの夏”へ!「風化・圧殺」ゆるさず福島とともに!「撤去」ゆるさず経産省前テントとともに!全国各地の金曜日行動とともに!全国54原発廃炉求める現地住民とともに!1000万署名完遂・1000万人アクションの拡大とともに!命を損なう被曝強制・ピンハネ多重下請けゆるさず、原発で働く労働者とともに!全国の工場・職場・地域で苦闘する仲間とともに!4月26日(金曜日)にはやりぬけば1984年以来となる自治労全国統一ストライキが賃金・一時金の削減に対する現場の怒りを背景にして取り組まれようとしています。オスプレイ沖縄配備・実戦訓練飛行を強行したこの国は、普天間基地移設=沖縄辺野古新基地建設・予定地埋め立てに、一切の反対を無視して踏み切り、沖縄では空前の怒りが爆発しようとしています。この国の政府と財界に対して生きんがための怒りの反乱があらゆるところから噴きあげようとしています。

 ★☆★2013年3月29日(金曜日)一昨日

(この日は夕刻から気温が低下、霞が関もゾクゾクッと悪寒が背中を走る急の冷え込みで、震えが止まらずやむなく短時間で参加と取材は切りあげて引き揚げ。以下は当日の3・29一周年の全体のごくごく一部を切り取ったものに過ぎません。

富岡町から東京に避難している女性は「このままでは私たちは国に殺される」と訴えました。青森県六ケ所から参加した男性は「原発が安全かどうか以前に、原発が1基でも動いていれば何億倍もの放射能が新たにつくりだされ、私たちに襲いかかっている。人の命よりカネがすべてという本当にひとにぎりの者たちのために、皆殺しにされかねないこの国のありようを変えるのは、ここに集まっている私たちの力とつながりだ」と訴えました。在特会の新大久保コリアンタウンに対する排外主義「デモ」への抗議で血を吐き入院していたミュージシャンの男性が「この日(3・29)は外せない」と参加し「原発いらない・原発なくせ」と訴えました。

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この日の抗議で、二年目の闘いへの突入の中で、発言に目立ったのは「これから長い長い闘いになる」「原発をなくすまでどこまでもこの場から退かないで、つながり続け、この場で闘いを続ける」「ふくしまとともに闘い続ける」「ここでの闘いは全国全世界から注目され、励ましと希望になっている」という誰からともなく誓っての確認でした。国に立ち向かい、一歩も譲らない、勝利するまで信じて闘う大衆行動の確信であり、決意です。毎回続けて参加し法螺貝を鳴らし続け、「国への戦(いくさ)」を呼びかける大田区からの男性参加者の戦いの法螺貝。仮処分ー立ち退き命令ー強制代執行の「手順」に踏み切った安倍政権・経産省のテント撤去攻撃にひるまず屹立し続け、籠城してでも闘う決意で続けられている経産省前テント(この日3月29日目には566日目に入った)。私たちには、退くべき理由や諦めるべき理由など何ひとつありません。「継続は力」「数は力」「つながり・団結は力」、《不屈》とは、ふくしまを先頭にした私たちの生きるための反原発・脱原発・脱被曝の歴史を変え社会を変える大行動を貫く本質となっています。福島の怒りと連帯し、福島とともに、不撓不屈で官邸前・国会周辺に大抗議をさらにさらに大きくおこしていきましょう。

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報告:0310原発ゼロ☆大行動に4万人! 

2013年03月10日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

0310原発ゼロ☆大行動 安倍《再稼働・原発推進》政権に対し怒りの大抗議、霞ヶ関・永田町一帯に轟く!4万人が参加)

「福島をなかったことにするな」「再稼働反対」「子どもを守れ」「原発いらない!日本のどこにも原発いらない!世界のどこにも原発いらない!地球のどこにも原発いらない!未来のどこにも原発いらない!」

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野外音楽堂埋め尽くした人々、集会中には入りきれない人々が公園に溢れていました。「福島を風化させない」「全原発廃炉まで戦いをやめない」「放射能から子どもを守れ」「福島の人々とともに戦おう」という思いが、昨日3・9明治公園大集会に続き、大行動を実現しました。いよいよ明日が3・11です。佐藤福島県知事と安倍政権は「20ミリシーベルト安全基準」を宣言しようとしています。「福島原発事故をなかったことにする」IAEA・政府・福島県ら総がらみの福島圧殺に対して、福島で怒りの抗議の声をあげましょう。

明日は、3・11反原発福島行動 ’13

明日は真冬並みの寒さです。会場の福島市(中通り)は放射線量も高いところです。寒さ対策と放射能リスクへの備えを持って参加してください。体調の悪い方、お子さん、妊婦の方はお控えください。そのうえで集まれる人はぜひ福島県教育会館に集まってください。県知事が「1%以下の線量規制を引き上げろ」「全国で放射能は安全だと子どもに植え付ける教育をおこなうようにしてくれ」などと許しがたい申し入れを文科省に対して、この3・11を前に行っている今、福島で怒りの抗議(ノー)を大きくあげることが決定的な意味を持っています。

 
 

///////////// 写真でお伝えする0310原発ゼロ☆大行動

 午後1時過ぎには3月としては記録的な夏日25・1度となった今日でした。南風が北風に変わった瞬間から気温は15度も急降下、デモスタート時刻からデモ、各省庁前、そして17時からの国会正門前大抗議は身体を突き刺すような寒風の中での行動となりました。

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         全員避難の浪江の旗も

      怒り高らかに、力強く全隊列を鼓舞

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☆★☆★☆★以下は国会正門前ではりつき。

  17時からの国会正門前は、19時過ぎまで、福島原発事故の「収束」の先も見えず、事故と危険が続いている中で「原発推進」を宣言した安倍政権への怒りの抗議と全原発廃炉まで戦う決意、子どもたちを守ろう、政府が抹殺し、忘れさせようとしている福島とともに怒りを共にして戦おうという呼びかけと決意の発言が相次ぎました。国会に議席を持つ政党を代表して共産党、生活の党、社民党、未来の党などの代表が発言し、福島原発事故爆発時の菅直人元首相も発言しましたが、政党代表や議員の発言よりも、全体は、なんといっても、この日の戦いの最先頭に立ったミュージシャン、アーチスト、表現者の真摯なアピールと怒りのコールと弾けるラップ、サウンド、そして、ふくしま の怒りでした。怒りが炸裂しました。明日3・11その日に立ち上がる福島の人々に届けとばかりに悪の巣窟・国会の正門前でのあらんかぎりの連帯と叫びでした。

 

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集会は、ジンタラムータの「不屈の民」「平和に生きる権利」で始まりました。司会の千葉れいさんが「不屈の民。ここにいるみなさんはじめ3・11二周年に、福島で全国で原発いらないと声を上げて立ち上がっている、みなさん、私たちのことです」と紹介しました。           
みんなが怒りのこぶしを天に、また国会に向けて突き上げてコールしました。


 制服向上委員会が「脱原発を目指して」を歌いました。

▲発言では、作品「内部被曝を生きる」上映運動を全国で進めている映画監督・鎌仲さとみさんが内部被曝との戦いを訴え、「全国の地域で内部被曝の真実を伝えて回っているが、伝えれば必ず理解が得られ戦いは広がる、はじめてここ霞ヶ関での発言の機会を得たが、ぜひともみなさんも周囲で放射能との戦い、被曝について訴え、福島と連帯して戦って欲しい、ともに頑張りましょう」と訴えました。

▲ドキュメンタリー映画「忘れない ふくしま」の監督・四ノ宮浩さんが、福島原発事故直後の6月に「原発さえなければ・・・」と遺書を残して自死した菅野重清さんの妻バネッサさんとお子さんを伴って、「原発さえなければ菅野さんが命を絶つこともなければ、今のバネッサさんと残されたお子さんの苦しみも悲しみもない。事故の責任を追及し、賠償を請求している。即時に賠償しなければこの残された菅野さんの家族と共に座り込みを決行する。ぜひ、みなさんも共に戦って欲しい」と訴えました。原発事故と原乳出荷停止で収入を絶たれ、自ら育てた牛を殺処分せざるをえず、精魂を注ぎ酪農を営んできた菅野さんにとって「生きるすべてを奪う」に等しいことだったのです。

▲またモヤイの男性は「福島原発はかつてひび割れの事故があったとき、それを隠蔽するために補修作業にホームレス・日雇いをかき集めようとしたとき、私たちは『行くな、被曝で殺される』と必死で伝えた。代わりにアメリカの底辺から被曝作業にかりだした。あのとき、事故と報告し、補修ではなく、老朽原発として廃炉していれば、3・11福島原発事故は起きなかった。今の原発と社会は、差別と貧困による犠牲によってまかなわれている。この社会のあり方そのものを許さず、変えていこう」と訴えました。

▲グリンピース代表は「世界がヒロシマ、ナガサキ、ビキニを体験し、3・11福島原発事故に直面した日本の政府と国会に注目している。ここにある日本政府は世界でもっとも非常識な政府だ」と厳しく批判しました。韓国の環境運動から「福島をなかったことにすることなどできない。絶対に忘れない。福島の人々の苦しみと怒りと連帯して原発をなくすために共に戦おう。安倍政権の原発推進・再稼働を絶対に許さない」とふくしまとの連帯を訴えました。

▲原発に知事として向き合い、全国知事会とも国の原発政策をめぐって対峙してきたことで知られている福島県の佐藤栄佐久前知事が「3・11福島原発事故は決して『想定外』のことではなかった」と知事在任18年間の重い想いをこめて、原発廃炉を呼びかけと安倍政権を批判しました。現在の佐藤優平福島県知事は、「福島原発事故による放射能の健康への影響はない」とIAEAとグルになって、県民と子どもたちの命と健康を切り捨てようとしている。「1ミリシーベルト以下には線量は下がらない。制限を引き上げるべきだ」ととんでもない許しがたい意見を述べ、今日のTVニュースによれば、文科省に「全国の学校で現状では放射能は安全で不安になることはないという考え方を子どもたちに植え付ける適切な教育を行うよう」申し入れしている。この現福島県知事の許しがたい危険な動きの中で、今日の大行動の場で、国会正門前で、前知事が真剣なアピールを行ったことは非常に意義あることと思います。

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国会正門前大抗議は、ミュージシャンの「原発いらない」「再稼働反対」コールをおりこんだラップで激しく国会と政府を弾劾し、国会前は熱く激しいコールに包まれました。ふくしま と国会正門前、官邸前はひとつです。2013年、3・11福島原発事故から2年、この怒りと熱意こそ、そして反原発・脱原発・脱被曝の運動の拡大こそすべてです。あす、3・11福島現地で福島の人々の怒りの決起と一体で戦おう。行ける人、集まれる人は、福島県教育会館にぜひ行こう!

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報告:3・9明治公園「つながろうフクシマ!さようなら原発」大行動

2013年03月09日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

今日1万5千人が明治公園で大集会、「3・11は鎮魂と何よりも抗いの日!毎日が反原発デー、誰がフクシマを忘れるものですか!誰が諦めるものですか、挫けるものですか!」 (落合恵子さん)、 全発言者がフクシマを訴え、力強いデモで全国全世界に「福島とともに戦う」と発信

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山本太郎さんが搭乗・実況で空撮ヘリ

 空撮録画http://www.youtube.com/watch?v=84mR_MCED7I&feature=player_embedded#!

/////////////////////////////写真でお伝えする3・9明治公園大集会・デモ

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  鎌田慧さん、大江健三郎さん、落合恵子さん、広瀬隆さんら呼びかけ人が次々と「再稼働」を宣言した安倍政権を弾劾し、全原発廃炉を訴え、3・11から二年、3・11フクシマをどこまでも忘れることなくいささかもひるむことなく、福島の人々とひとつになってどこまでも諦めず戦おうと呼びかけました。

▲落合恵子さんは「3・11は鎮魂の日であるとともに、抗いの日」「あの事故のあと私たちは、だれもを犠牲にしない今までと違った暮し方・生き方のできる社会を求めてきた。いま再稼働、原発輸出が公然と語られ、オスプレイが日本中を飛行する時代になった。参院選挙後には憲法改悪が控えている。でも私たちは挫けません。力強く淡々と確かに、けれど果敢に一歩一歩毎日を反原発デーにしていきませんか。毎日が反原発デーであるということは、原発単体だけではなく、この犠牲のシステムを変えていこうという自分との約束になるはずです」と訴えました。

▲大江健三郎さんは「脱原発は色あせてきたという人々もがいるが決してそんなことはない。今日のこの大集会はその反証です」「私たちは最後まで諦めずに戦う。今日は最後まで僕もデモをみなさんとともにやり抜きます」と訴えました。司会から「大江健三郎さんが、この日のデモを最後まで歩き通すために新しいスニーカーで参加されています」と報告し拍手が寄せられました。

▲また福島からの避難者・斎藤夕香さんは「汚染の現実は何も変わっていない。福島を忘れないでください。ここに来ている人々はみんな同じ思いだと思います。しかし、まだ福島でおきていることを知らず、原発や放射能の恐ろしさを知らない、ここに来ていないようなたくさんの人々がほとんどです。今同じ思いの人々だけで集まって声を上げるのではなく、もっとたくさんの人々に知ってもらい、一緒に立ち上がることが必要です」と訴えました。1000万人署名は820万署名を超えたことが報告され、1000万人まであと180万人、完遂して、さらに大きな戦いへと誓いました。明日の国会正門前大抗議への参加も呼びかけられました。

デモは、2つのコースで力強く戦われました。許せないことに一名の不当逮捕が警察の弾圧によってひきおこされましたが、弾圧をものともせず、最後まで戦われました。

★以下は、明治公園からデモの隊列が出発し終えるまで1時間超を要した渋谷コースのデモの模様です。大江健三郎さんが最先頭に立っています。

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デモでは、「放射能から子どもたちを守れ」「子どもたちを被曝から守ろう」「ふくしま集団疎開裁判」と大書された横断幕が各所で目立ちました。

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             東電柏崎刈羽原発再稼動反対の横断幕も

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???台湾で、台北近郊の原発4号機建設に反対し、3・11福島原発事故から二年を前に、5万人(警察発表)のデモが行われました。

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いま、柏崎刈羽原発でどんな状況が起きているかは闇の中!

2013年02月13日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

2007年7・16中越沖地震でガラクタ原発となっている柏崎刈羽

超危険・東電柏崎刈羽原発の再稼働計画を即刻やめ、即刻廃炉しろ!

 2007年7・16中越沖地震が柏崎刈羽原発に重大な事故をひきおこしていたことは、既に連載の⑤でもその一端を明らかにした通りです。IAEAと東電、当時の安倍政権は「原発の損害は軽微」「事故はゼロレベル」「安全に影響なし」として起きた損傷状況に蓋をし続け、現在東電は「安全性に問題なし」として今年度中の再稼働、7月とされる原子力規制委員会の「新安全基準」決定後の柏崎刈羽の即時再稼働判断の決定を目指していますが、柏崎刈羽の現地の人々は、「中越沖地震で柏崎刈羽はガラクタ原発になった」と認識しています

あくまで再稼働強行ねらう東電・・・訴訟でも「安全」と強弁
★☆★☆
☆★☆★
先日2月5日配信の毎日新聞記事・・・・・・・

柏崎刈羽原発:差し止め訴訟 「安全性に問題ない」東電が準備書面提出 /新潟

 

 東京電力柏崎刈羽原発全7基の運転停止を求める住民訴訟の第3回口頭弁論が4日、新潟地裁(大竹優子裁判長)であった。被告の東電側は「中越沖地震や福島第1原発事故を踏まえた対策を講じており、安全性に問題はない」と主張する書面を提出。一方、原告側は「福島の事故の検証からして不十分で、安全性は立証されていない」と批判した。

 弁論の冒頭、福島県郡山市から新潟県へ避難している原告の男性が意見陳述。「苦労をしてでも子どもの健康を願い二重生活を選択している。(東電は)この大変さを理解しているのか」と訴えた。
 東電側はこの日提出した準備書面で、柏崎刈羽原発周辺の活断層や耐震安全性の評価、事故を踏まえた津波対策などを根拠に「安全性に問題はない」と主張した。だが、そもそも原告側は福島の事故原因について「津波によるものだけではない」と訴えており、津波原因説を挙げる東電側の主張と対立する。
 また、東電側が福島の事故の被害実態について言及を避けたことについても原告から批判が相次いだ。
 閉廷後、原告側の和田光弘弁護団長は「今後、争点の整理を裁判所側にも求めていく」と話した。次回弁論は5月16日に開かれる予定。【塚本恒】

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昨年12月になって明るみに出た『燃料集合体ウオーターロッド湾曲・燃料棒接触問題』はきわめて重大!・・・停止中の12月に使用済み燃料プールで確認された燃料集合体における異常として発表されているが、この異常を抱えて原子炉を運転していた。いっさいは闇の中!嘘つき東電の「安全」報告に委ねていたら、いくつ命があっても足りない!


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(上は2012年12月19日原子力規制庁『東京電力柏崎刈羽原子力発電所5号機・燃料集合体におけるウオータ・ロッドの曲がりに係る点検状況について』掲載の「ファイバースコープによる点検状況」を撮影した写真)

  「安全性に問題なし」?!12月にも「レベル1評価」の「燃料集合体ウオーターロッド湾曲ー燃料棒どうし接触」事故という異常を抱えたまま運転していたことが明るみに出たばかりなのに、「安全」?!

 冗談ではありません。東電によれば、この今回の5号機ウオーターロッド湾曲・燃料棒接触は2000年頃からとその後こともなげに言っていますが、これでは、私たちは、2007年7・16中越沖地震以降の東電柏崎刈羽原発の状態については、原発建屋や原子炉の中で何が起きているのか、現在どうなっているかはいっさいわからない、闇の中にあるという認識に立たねばなりません。

 東電は自分たちでわかっている危険な状況についてはほとんど隠しているーこれが闇のひとつ。さらに気がつくまで知らなかった、または調べようにも調べられない、東電にもわかっていない状況があるーこれがもうひとつの闇。

 この二つの闇のいずれの範疇に属するものとして、昨年12月になって発表された5号機燃料集合体のウオーターロッドの湾曲、燃料棒どうしの接触の事故が起きていたのか、またそれがいつ起きていたのかは、非常に重大な問題です。いずれにしても危険であって「安全性に問題がある」ことは明白ですが、▲東電昨年12月発表のこのウオーターロッド湾曲・燃料棒接触の異常につながる問題箇所や兆しをあらかじめ知っていながら過小評価・軽視していたために、隠しきれなくなってから、「情報公開」せざるを得なかったのか、▲それとも東電にとってもいつごろから発生していたのかもまったくわからなかった異常であり、ことが「情報公開」しなければ規制・保安法規上、後々問題になるレベルの重大なものだったために渋々明らかにせざるを得なくなったのか・・・これはいずれの場合でも大きな問題です。

5号機・燃料集合体変形ーウオーターロッド湾曲・燃料棒接触を報じる12月13日毎日新聞新潟県版記事の転載

柏崎刈羽原発:5号機ウオーターロッド湾曲問題、核燃料棒どうし接触  規制委「安全満たさず」

 【当サイトの補注】 この「レベル1」事故評価となった「5号機燃料集合体のウオーターロッド湾曲・燃料棒接触事故」については発表されている東電プレスや各紙配信記事は、非常にわかりにくいものがあります。異常を東電が認めた時期と経過が詳らかではないのです。使用済み燃料棒が燃料棒どうしで接触しているというように読んだ人も多いかと思います。以下の毎日新聞地方版記事で概ねのことは理解できます。この異常は原子炉運転中に起きていた、ウオーターロッド湾曲・燃料棒接触の異常がありながら(知らずに?)運転していたというのが発表された事実の核心です。だから、原子力規制委員会も重視した。「レベル1」(実際は「2」とか「3」というべきでしょう)というのもそういうことです。経過は、使用済み燃料棒を移し替え貯蔵する際に、過熱による冷却阻害の危険があって絶対接触しないように配置・装填されているはずの燃料棒が接触していることが発見され、ウオーターロッドの湾曲で燃料棒がおしやられた結果、燃料棒どうしが接触するという異常・危険が起きていたことが判明したのです。これは原子炉運転中に発生していた重大な異常であり、重大なリスクの話です。

毎日新聞 2012年12月13日 地方版

http://mainichi.jp/area/niigata/news/20121213ddlk15040033000c.html

▼記事本文全文(赤太字は当サイト) 東京電力柏崎刈羽原発5 号機で、核燃料の間に挿入する部品「ウォータ・ロッド」18本が曲がっていた問題で、東電は12日、曲がったロッドによる圧迫で使用済み核燃料棒1本が曲 がり、隣り合う使用済み核燃料棒と接触していたと発表した。原子炉内でも接触状態で運転されていたとみられる。原子力規制委員会は、接触を「安全確保に必 要な機能を満たしていない状態」と認定し、東電に、原子炉等規制法に基づく詳細な報告を求めた。

  東電は「今回の接触部分は、核燃料棒の先端近くでウランなどを含んでいない空洞部のため安全への影響は 軽微」とするが、接触の場所や状態によっては燃料棒が過熱する可能性もあるという。規制委は「接触は原子炉設計上、考慮されていない事態」と指摘。原子 力トラブルの国際評価基準「INES」で、0~7までの8段階中、下から2番目の「レベル1(逸脱)」と暫定評価した。

 曲がったロッド18本は、いずれも原子炉から出され、水中にある使用済み核燃料の間に挿入されている。 東電は18本中、曲がりのひどい2本を遠隔操作できる小型カメラ(ファイバースコープ)で検査した。うち1本のロッドが核燃料棒を圧迫し、約3・5ミリ離 れているべき隣の核燃料棒に接触していた。

 曲がった疑いのあるロッドは同原発500本以上あり、うち検査済みは23本。東電は今後、検査範囲を広げるなどして状況を確認し再発防止策を検討する。【高木昭午】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   福島第一原発事故の場合には事故後、現在も人が近づくことすらできず、ロボットや内視鏡でもわからない危機的な状況が今も続いています。同様に7・16中越沖地震で数千箇所に及ぶと言われる破損・損傷が起きている柏崎刈羽原発の場合でも、確かめようもない領域や箇所があるはずです。炉心であり、また格納容器や建屋の基礎等、廃炉を前提にした解体によってしかどれだけ変形・変容・劣化・損傷しているか確かめることが困難か確かめようがない構造領域があるということです。前記の昨年12月発表の事故は炉心の燃料集合体のウオーターロッドと燃料棒で起きていた、そういう異常で危険な状態で長いあいだ運転していたという事実は絶対に重視すべきです。

 東電自身がわかっているリスクを隠し通して再稼働を行おうとしているならもとより絶対に許せないが、東電自身もまだわかっていない現状があり、たしかめようがないリスクを無視して再稼働を行おうとしているなら、なおのこと許しがたいということです。

 連載記事前回⑥で触れたとおり、キラーパルス(破壊的強震動)を発信する可能性があるアスペリテイがいくつも発見されている活褶曲・活断層構造の上にあるのが、柏崎刈羽原発です。中越沖地震はそのことを完全に証明しました。その柏崎刈羽原発が同地震による損傷等で抱えている「爆弾」のようなリスクを考えるなら、もはや即刻廃炉以外にいかなる道も残されてはいない・・・まともなら、こう考えるのが当然ではないでしょうか。

 早い話、中越沖地震の被害箇所に限っても、7・16に火災を発生した主変圧器についてどのように交換され、原子炉天井に落下したクレーンについてその後どういう抜本的落下防止措置が取られ、全機での使用済み燃料棒の貯蔵プールへの作業台落下についてどういう防止整備が行われ、各機の格納容器の基礎の沈下に対してどういう措置をとりそれがはたして耐震上安全と言える代物なのかどうか、数千箇所と言われている破損箇所について、どういう補修や交換・修理を行ったのか・・・ろくに調べもせず何もしておらず放置していれば論外、単なる原状回復では地震で破損・損傷した以上はすまされないわけですから、何をどうしたのか、それは耐震上どういう意味と効果をどの程度まで有するのか、すべて透明に具体的に情報公開されねばならないのは当たり前の話ですが、それさえなく、一切、蓋をされているわけです。原子炉は停止中であっても、冷却注水は続けているわけだから、電源系統はどうなっているか、計器系統はどうなっているか、配管系統はどうなっているか、炉心はどうなっているか、燃料集合体や使用済み燃料棒貯蔵プールはどうなっているか、そのかんにも地震やトラブルはおきているわけです。柏崎刈羽原発のいっさいは闇の中にある。いっさいをごまかし、「安全性に問題なし」と嘘を突きとおして再稼働強行などさせるものか。

500本こえる異常ロッドが疑われ、2~4号機だけでも3500件を超える保安規定違反があるというのに、何が「安全性に問題なし」だ!手の施しようがないガラクタ危険原発がこれ以上、危険な活褶曲・活断層構造の地盤のうえに存在しつづけること自体、絶対に認められない!再稼働などの「さ」の字を口にすることももってのほか、即刻廃炉せよ!

 問題が出てきたらその都度・・・正確にはトラブルが発覚して、東電がコメントしなければならなくなった場合に・・・「~~、~~があったが、それによる線量の変化は認められず、放射能の漏出等はなく、安全性に影響はない」というお決まりのコメントでは、3・11福島原発事故以降の東電の嘘を知っている私たちは、もう誰も納得しないし、東電が言うことは信用できない。当然です。そもそも東電は、2002年にもアメリカ・GE技師の「原子炉内のひび割れ6箇所」の報告を「3箇所」に改竄し事故隠しを行い、同技師が内部告発したことに対しても「記録にない」とシラを切っていました。

 そういう中で、炉心の燃料集合体の真ん中のウオーターロッドの湾曲、燃料棒どうしの接触、「レベル1」と公式に評価が発表されるような事故を抱えながら運転し続けていたことが、なんと昨年12月になってから公表されたということです。しかも2000年頃もそういう状態で運転していたと今頃になって言っているのです。

 前掲の毎日新聞配信の記事では「曲がった疑いがあるロッドは500本以上」と報じられています。つまり燃料棒接触は18本どころではすまない、そういう異常を発生しながら、2000年頃から長いあいだ柏崎刈羽原発は運転し続けていたということになります。しかも、今回の東電報告経過も、最初は「2本」、それが「ほかにも16本あることがわかった」というものです。そんな数にはとどまらないはずです。1月8日には5号機だけでなく2号機でも燃料集合体の変形が漏れ伝えられています。原子力規制委員会は、2~4号機で保安規定違反が3500件はあるとし、「安全対策に疑念」とコメントしています。地震がおきたときにはもう手遅れ、事故が起きたときにはもう間に合わない!いま直ちに全7基を廃炉しろ。嘘つき東電を徹底弾劾し、柏崎刈羽原発を即時廃炉に追い込もう!

 

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2007年7・16中越沖地震でキラーパルス(破壊的強震動)が柏崎刈羽原発を襲った!

2013年02月07日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

  2007年中越沖地震と柏崎刈羽原発への強い揺れの集中という調査結果の解析にとっても、予測される最も恐るべき危険の認識にとっても、これまで専門家間ではこの問題は非常に大きな鍵になってきました。今日は、この2007年7・16中越沖地震をひきおこした活断層の構造の問題に触れたいと思います。ここに踏み込むことが、柏崎刈羽原発の一刻も早い、一刻の猶予もならない即時廃炉を決定づける大きな論拠のひとつを構成すると考えるからにほかなりません。もちろん、断層構造がどうあろうと、また仮に活断層があろうとなかろうと原発は絶対に即刻廃炉すべきことは言うまでもありませんが。

  原発は地上に設置された原爆(核爆弾)にほかなりません。その核爆弾が、大量に、地震で破壊的強震動(キラーパルス)をひきおこした活褶曲・活断層群の真上に設置されています・・・それが東電柏崎刈羽原発です。2007年7・16新潟県中越沖地震は、そのことを明らかにしたのです。同原発はただちに廃炉しなければ、巨大原発震災による破滅・破局はいつおきても不思議がない、その一刻を争う超危険性については、いくら強調しても強調しすぎということはありません。

2007年7月16日、地盤変動が柏崎刈羽原発のほぼ直下で起きた

 下図は、国土地理院の2007年7・16中越沖地震に伴う地盤変動ベクトル図(第二報)です。図中の白抜きベクトルは傾斜を考慮に入れた黒ベクトルの修正です。

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柏崎刈羽原発建屋では、これだけの傾斜変動がおきていた

【1~4号機側の建屋レベル変動図】

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【5~7号機側 建屋レベル変動図】

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 上図で明らかなように、1・2・3・4号機でも、「土捨て場」をはさんだ5・6・7号機でも、1年前のレベル値と比べれば7・16地震後のレベル値との差でわかるとおり、沈下(落ち)が各号機原子炉建屋の各所に発生しており、多数の傾斜ができています。

 前回記事の58分動画でも「沈下幅数センチ~手のひら大(10センチ超)」がわかる画像をごらんになれますが、沈下は、即、建屋の傾斜や設備や配管の破断・ずれ・損傷となるから、大変な傾斜が発生したということがわかります。しかも特徴的なことは、最大傾斜面の発生の方向が各建屋で違います。どういうベクトルで震動が働いたかが上図でわかります。これは要するに柏崎刈羽原発が乗っかっている地盤はこの地震動でズタズタになっているということです。

柏崎刈羽原発に強い揺れが集中した2007年7・16中越沖地震に関する当時の共同通信の配信記事の転載

揺れの強さは最大2000ガル超 中越沖地震で柏崎刈羽原発

     東京電力は30日、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村)で観測された新潟県中越沖地震の揺れの強さ(加速度)が、水平方向で最大2058ガルに達し、7基の原子炉すべてで、設計時の想定を大幅に上回っていたと発表した。 7基中5基で1000ガルを超える加速度が観測された。東電は、これまでに地震計から得られた速報値であり、機器に与える影響や詳細な分析は今後進めるとしている。

 同原発では既に、基礎となる岩盤のすぐ上に当たる1号機原子炉建屋の最下層、地下5階床上で、最大で想定の約2・5倍に相当する680ガルを観測していた。

 同様に想定の約2・5倍に相当する2058ガルが観測されたのは、3号機タービン建屋1階のタービン架台上で、基礎からみて建物のかなり上部に当たるため、揺れがより増幅されたとみられる。             

2007/07/30 09:39   【共同通信】

「キラーパルス(破壊的強震動)が柏崎刈羽原発を襲った」 ・・・・2007年8月10日原子力安全委員会での地震学・強震動の専門家の報告とその後の専門家間のアスペリテイ議論は重要

  衝撃の専門家報告の存在

 2007年8月10日の原子力安全委員会「耐震安全性に関する調査プロジェクトチーム」第三回会合で、元京大教授で地震学・強震動の専門家であり、当時耐震指針検討委員会委員でもあった入倉孝次郎教授から、1995年1・17阪神淡路大震災で顕著に確認された「破壊的強震動」(キラーパルス)が柏崎刈羽原発を襲ったとする衝撃的な報告がそこで行われています。(入倉氏の提起は、東井玲さんの2007/08/16サイトで報道されています。http://janjan.voicejapan.org/living/0708/0708130705/1.php

 入倉氏報告は、①中越沖地震(柏崎刈羽震災)では、マグニチュード6.8の中規模地震が、柏崎刈羽原子力発電所にまるで狙いを定めていたかのような形で、キラーパルス(破壊的強震動)を発している、②中越沖地震で、原発の周辺地域での揺れより原発での揺れがはるかに大きく、激しい地震波が原発に集中しているのは、柏崎刈羽原発のある地盤の構造の軟弱性の問題とともに、地震の際に震源断層面の中でも強い地震波を発する震動をおこした領域(アスペリティ)がいくつか中越沖地震では顕著に認められ、そのアスペリテイの位置とその原発との位置関係によるものと認められる、というものです。

  8月8日の地震調査委員会でも8月10日の原子力安全委員会でもそうですが、入倉氏は当初、地震を起こした震源断層について「北西落ち(北西に行くほど下がる)」という北西傾斜説をとっており、会議等での専門家間議論では「南東落ち(南東に行くほど下がる)」)とする南東傾斜説とのあいだで断層構造モデルの確定は見ていませんでした。

 ※ 当初の入倉氏・北西傾斜説については『2007年新潟県中越沖地震にみられる強震動と震源断層モデル-破壊的強震動が柏崎刈羽原発を襲ったー』(2007年9月4日 修正版)参照  ⇒ http://www.kojiro-irikura.jp/pdf/2007cyuetsu_ppt.pdf

  しかし、その後の諸データの集約・整理、専門家間の研究と集中的な議論で、2007年7・16中越沖地震の震源断層モデルは、南東傾斜説で集約・確定しました。南東傾斜説をとっていたのは釜江克宏京大原子炉実験所教授をはじめとした専門家でしたが、入倉氏も最終的にこの南東傾斜を認めています。

※ 『2007年新潟県中越沖地震にみられる強震動と震源断層モデル-破壊的強震動が柏崎刈羽原発を襲ったー』(2008年3月19日 再修正版)参照 <o:p></o:p>

⇒ http://www.kojiro-irikura.jp/pdf/cyuetsu_080319.pdf

  「北西傾斜」(当初・入倉氏説)か「南東傾斜」(釜江氏説)かという以上に、私たちにとって最も重要な意味を持っているのは、2007年7・16中越沖地震に関して、当時私たちが聞かされていた「原発の揺れは周辺よりはるかに小さい」とは反対に、「周辺の揺れは決して大きくないのに、原発では顕著に大であった」ということが、さまざまの報告データとともに地震専門家の研究・解析議論を通して、決定的に明らかになったということです。

 そこでの最大のテーマは、破壊的強震動をもたらしたアスペリテイの問題、その位置の問題でした。

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 アスペリティーとキラーパルスの問題
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 入倉氏同様に、アスペリティと原発の位置関係を重視している釜江氏は、アスペリテイについて強調しています。

「(1)地震は地下の岩盤が急激にずれることで生じるが、岩盤のずれは決して断層面全体にわたって一様ではなく、大きくずれるところとほとんどずれないところがある。通常は強く固着しているが地震の際に急に大きくずれるところ「アスペリティ」と呼ぶ。

(2)アスペリティの位置・大きさ
 アスペリティの位置や大きさは、地震波の記録を分析によって推定することができる。最近では,高密度GPSによるプレートの観測によって、
地震波の記録がない場所でも、アスペリティの判別が行えるようになった。その結果、アスペリティの位置や大きさは、地震ごとにまちまちだと思われていたが,プレート境界ではあらかじめ特定の場所に決まっていることが分かってきた。」

※釜江克宏氏の2007年7・16中越沖地震に関する見解については『平成19年新潟県中越沖地震の強振動の特徴-原子力発電所サイトを襲ったと思われる強震動とは?-』詳しくは下記標題のPDFを参照

 
 ⇒
 「平成19年新潟県中越沖地震の強震動の特徴」


◆地震・強震動の専門家である入倉氏・釜江氏らの研究と議論を中心にして、完全に明瞭になった問題、その核心は、柏崎刈羽原発は震源地の直近であったからという漠然とした理由だけでなく、地震に際してそれまで強固に結びついていると思われていたところでありながら実際には最も大きくずれる危険性があるアスペリテイが目の前にあったことです。柏崎刈羽原発の南西にそのアスペリテイの一つがあった。東電は「活断層調査」と称してどこの断層を調査していたというのか。キラーパルスと呼ばれる破壊的強震動をひきおこすおそるべきアスペリテイそのものが原発の目の前にあった。

 ⇒前掲「平成19年新潟県中越沖地震の強震動の特徴」(釜江京大教授)の48頁の図にそのアスペリテイが印で示めされています。

 そのアスペリテイが柏崎刈羽原発を直撃するキラーパルスを発した。その結果が、柏崎刈羽原発に周辺よりはるかに大きな地震波が集中した理由です。これは「どこに原発をつくってはいけないのか」「どういう耐震対策を必要とするか」の議論ではもとよりない。そんなものはこのおそるべき事実で、吹っ飛んでいます。私たちが怒りを込め、声を大にして言わねばならないことは、震源は柏崎刈羽原発から約16kmとはいうものの、震源断層は、海岸線にほぼ平行して原発の目の前を通っているということであり、震源地が少しでも実際よりずれていたり、7・16地震を上回るような地震が起きていれば、柏崎刈羽原発は、ズタズタどころか、壊滅的大事故にいたる原発大震災になったであろうということです。キラーパルスということから例えて言えば、《阪神淡路大震災》が柏崎刈羽原発そのもので起きる、それはまた即、《3・11福島原発事故》ということです。

 
 前記東井玲さんの記事では、こう書かれていますがまったく同感です。

 「一事が万事、こうして日本の原子力発電所は建設されてきたのです。地下は見えないし、歪がどれだけ溜まり、すでに臨月を迎えているのか否か、などまるで判りません。いつだって地震は突然襲ってくるのです。
 そんな中で『活断層調査は十分行った』『十分な耐震性を考慮して建設した』『原発震災などありえない』……そう繰り返してきた電力会社、建設会社、許可してきた政府、審査に関わった専門家等々を、これからもまだ信じますか。」

★結びとして・・・・・

 

  アスペリテイとキラーパルスに収斂された《中越沖地震と柏崎刈羽原発》をめぐる解析結果と専門家議論は衝撃的なものですが、《中越沖地震と柏崎刈羽原発》の問題の核心部に迫るものであることは間違いないように思います。 《中越沖地震と柏崎刈羽原発》に関するネット上の重要記事の転載、専門家の意見の紹介も含めて今回思ったのは以下の点です。

   政府・東電・IAEAの「中越沖地震の柏崎刈羽原発への安全上の影響は軽微」「事故レベルはレベルゼロ」はまたく根拠もない大うそであり、同地震は原発のほぼ直下を震源とするもので起きた同原発の被害損傷も広範かつ深刻なものだった。地震の激しい揺れも被害も原発に集中した。

  3・11福島原発事故のような凄惨凄絶な未曾有の原発事故にいたらなかったからと言って、政府・東電・IAEAのように、一対をなしている▲柏崎刈羽原発そのものの超危険性と▲直下の活褶曲・活断層構造そのものの危険性の問題、アスペリテイとキラーパルスの問題をいずれも軽視するようなことは絶対に許されない。ここまで危険が明々白々とされながら再稼働など発想していること自体が許されない。

  第一に、この原発事故は、柏崎刈羽原発にキラーパルスが襲うという最大の激震をもたらしたこと、その結果、あわや3・11福島レベルにもいたりかねない事故を起こしたことを軽視することは断じて許されない。

  第二に、それでもIAEAが「予測に反して原発への影響は軽微」とごまかすような事故にとどまったことは同原発の耐震能力によるものではまったくなく、震源地の位置、アスペリテイと原発の位置関係、地震による地盤・地層の破壊の方向性による単なる偶然に過ぎない。

  すなわち、原発直下を震源とするキラーパルスが柏崎刈羽原発を襲って、同原発で一帯地域で最大の揺れ(強震動)を観測しながら、にもかかわらず、あえて言えば「この程度の損傷、被害」にとどまったが、震源位置が少しずれた場合やマグニチュード・震度がより激甚だった場合には、2007年7・16事故どころでは済まされない未曾有の原発事故を引き起こすのが、柏崎刈羽原発でありその直下活褶曲・活断層構造、多数のアスペリテイの存在だということである。

  結論的に言えば、絶対に原発をつくってはいけない超危険な場所にこの柏崎刈羽原発はつくられているということをあらゆる意味で示したのが、2007年7月16日中越沖地震だということである。原発は原爆である。原爆(核兵器)そのものが存在すること自身が危険である。その核兵器が大量に、破壊的強震動をひきおこす大地震がいつ起きても不思議がない地盤構造、多数の活褶曲・活断層の走る地盤の上にあるということである。いかなる「耐震基準」や「新安全基準」が定められようと、またそれが「遵守」されようとも、地震や強震動はその「基準」を守ってくれるわけではない。

  柏崎刈羽原発は「世界最大の原発」である。その世界の原発推進国における位置が地震によって瓦解すること、そのことが暴露されることを、政府もIAEAも最も恐れている。シンボライズされている「世界最大の原発」である柏崎刈羽原発が運転できていないことは、原発推進の各国政府、原子力マフイアにとって致命的となる。福島事故原発に続いて柏崎刈羽原発がつぶれたら、福島第一第二と柏崎刈羽しかない東電は壊滅するが、ことは東電の破たんにとどまらない。「東電がおしまい」になるだけでなく、彼らにとって最大の関心事は「原発はおしまい」になることなのである。そうするわけにはいかないというのが彼らである。そこから「何事も起きなかった」ように「中越沖地震による事故レベルゼロ」ですべてに蓋をし、何があろうと「運転再開」を強行する、それが、3・11フクシマがあってなおのこと、政府、財界、東電、国際原子力マフイア、IAEAの利害を賭けて柏崎刈羽原発の早期再稼働への暴走となっているのである。これは言うまでもなく、破滅・破局の道であり、私たちは道連れにされるわけには行かない。「世界最大の原発」「世界で最も危険な原発」柏崎刈羽の再稼働阻止はもちろんのこと、即刻廃炉こそが一刻を争う。

  2007年7・16中越沖地震による柏崎刈羽原発事故のすべてに蓋をしたのが当時の第一次安倍政権であり、東電、IAEAである。彼らは、いま安倍政権のもとで、福島の圧殺のために総力を傾けるとともに、柏崎刈羽の再稼働に全力を傾けてくる。福島とともに柏崎刈羽が決戦になる。柏崎刈羽の再稼働を万が一にも許すことになれば、「新安全基準」で「対策済み」としているように福島第二の再稼働すらやってくるだろう。すべての原発廃炉の戦いは、この2013年、決定的な正念場の決戦となっている。安倍晋三首相について言えば、3・11福島第一原発事故をわすれさせようとし、福島の圧殺の上に福島第二の再稼働すら考えており、また、中越沖地震・柏崎刈羽原発事故をなかった話として蓋をし、柏崎刈羽を再稼働させようとしていること、これは、もう《人間失格》としか言いようがない。

 

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2007年7・16新潟県中越沖地震・・・IAEAと安倍政権(当時)と東電が嘘で隠そうとした事実 

2013年02月04日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

 Photo
写真は経産省前テントひろばでの寄せ書き
         《1》

 柏崎刈羽原発運転中に新潟県中越沖地震があったのは、ちょうど第一次安倍政権のときのことです。マグニチュード6・8、震度6強の2007年7・16中越沖地震が起きました。柏崎刈羽原発の建屋、周辺一帯のはなはだしい被害状況から「調査・検証は不可避・絶対必要」とされ、IAEAが8月同原発を調査しました。だがIAEAは国際原子力推進機関。IAEAは、「予想に反して原発の損害は軽微」(ー傍線部は、あらためて今思えば、後々の起こり得る「中越沖地震」解析議論のことも考慮しての"含み”がある"微妙”で、いかにも計算された表現ですね!・・・「地震は原発直下を震源に起きた破壊的強震動と推測・判断される」が「柏崎刈羽原発への影響はないとあえて報告することにした」、そこから「予想に反して損害は軽微」という趣旨です。)「事故レベル評価はゼロレベル」「原発施設の安全に影響なし」と早々と結論を出しました。

 当時の安倍政権と東電は、このIAEAの調査結果・報告書に基づき、柏崎刈羽原発で中越沖地震で起きた深刻な重大事故の真相と被害状況に蓋をしました。「なかった」ことと抹消・隠蔽し、7・16地震で全機運転停止中の同原発の「営業運転再開準備」にゴーサインを出しました。実際に何が起きたのかは、IAEAも東電も安倍政権もすべて知っていました。起きていた事態については何もかもわかっていたはずです。だからこそ、この2007年7・16中越沖地震を境目に、それまでの「緊急対策室」と「電源系統中枢」をひとつにし、免震構造を備えた「免震重要棟」の準備・設置に入ったのです。つまり、それだけ深刻な被害、重大な事故が発生したということです。

2007年7月16日NHKの柏崎刈羽原発の中継録画

 http://www.youtube.com/watch?v=eqexhmzjHX4

(この中継録画には、3号機変圧器火災が撮されています。これをみて、原発で大変な事故が起きていると思わない人は誰もいないでしょう!)

 IAEA・東電・政府は「被害は軽微」「事故レベルはゼロ」「マグニチュード6・8の中越沖地震でも柏崎刈羽原発の安全に影響なし」の嘘で何を闇に葬ろうとしたのか、何を隠そうとしたのか。

 7・16中越沖地震直後の8月7日には柏崎刈羽原発反対の地元3団体と「地震と原発」研究会が記者会見を行い、地震によって発生した外観目視上も顕著な被害・損傷状況の徹底的な調査地震に耐え得ない脆弱このうえない危険な地質構造の上に設置されている柏崎刈羽原発の廃炉を厳しく求めています(2007年8月7日記者会見配布資料は以下のpdfでごらんになれます⇒http://www.cnic.jp/files/20070807.pdf)。

 しかし、こうした多くの専門家の調査・分析結果のレポートと切迫した危機感からの地元反対運動の警鐘乱打にもかかわらず、実体はほとんどこの「ゼロレベル事故評価」「損害は軽微」「原発の安全性に影響なし」の嘘によって、闇から闇へと葬り去られてきたという経過があります。だが、それは、《2007年7・16中越沖地震と柏崎刈羽原発事故》が、たまたま《2011年東日本大震災と福島原発事故》のような凄絶で隠しようがない人類史上未曾有の大規模苛酷事故にまでは発展しなかったという「不幸中の幸い」、偶然中の偶然がもたらしたものに過ぎません。災害や事故に「~たら・~れば」での想定は誰にもできないとはいえ、《2007年7・16柏崎刈羽原発の被害状況》は、もし、地震の震源がもう少し南西に寄っていたり、1964年新潟地震のような規模の地震が起きていたりしたなら、私たちは《2011年3・11フクシマ》同様またはそれ以上の事態に、《2007年7・16カシワザキカリワ》として直面していたと言っても決して過言ではないように思います。IAEAの「レベルゼロ」など真っ赤な嘘!たまたま3・11福島レベルの凄絶・激烈事故には至らなかったというだけに過ぎない深刻な事故を、そうはならなかったことをいいことに、まるで何も起きてはいなかったかのように「レベルゼロ」でごまかしているにすぎません。真実は「レベル7」に直結しかねない構造をもった重大な原発事故が起きていました。

 今日のテーマは、この点を暴くことに置きます。

 《2》

柏崎刈羽原発建屋では2007年7・16中越沖地震で何が起きていたのか?

 2011年10月16日の『院長の独り言』サイト(※)には、柏崎刈羽原発の中越沖地震による被害状況を撮影し一部公表した原子力安全保安院の公開資料に基づいて行われた後藤政志さんの講演(以下の動画をワンクリックでごらんになれます ⇒2011/3/31 CNIC news 写真で見る原発の姿 from CNIC)が紹介されています。

  動画の全体は58分と長いですが、原子力安全保安院公表の写真はごく一部でも、建屋で何が起きていたのか、概況がかなりわかります。設備の破損箇所や漏水箇所等は原子炉本体の構造や建屋内の設備の配置、配管系統の全容や設備・機器の役割の知識がないと専門家ではない私たちにはすぐわからない面もありますが、後藤政志さんの講演での説明がそれを補ってくれます。【注・・・58分の動画中34分50秒くらいまでが2007年7・16中越沖地震による柏崎刈羽原発の内部・周辺の被害状況の画像、それ以降は2011年3・11福島第一原発事故の画像です】

 

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2011/3/31 CNIC news 写真で見る原発の姿 from CNIC
中越沖地震に襲われた柏崎刈羽原発の状況 (59分)
画像は原子力安全・保安院が撮影した公開資料です。
講師
後藤政志さん(元原子炉格納容器設計技師、博士(工学))
blog gotomasashi.blogspot.com/?
上澤千尋 (原子力資料情報室 ・原子炉安全問題担当)

上記は『院長の独り言』、http://onodekita.sblo.jp/article/48848734.html から

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 動画で後藤さんがコメントしているように、この地震によって柏崎刈羽原発1~7号機の建屋内や周辺では次のような被害が発生しています。これは「計数千箇所」と言われている損傷・異常発生のほんの一端です。

◆ほとんどの号機の主排気筒。ダクトでズレ、基礎に割れ目や沈下、ボルトの折損などが顕著。

◆1号機では、絶対に同時に両方が開放状態になってはならない格納容器のエアロック(二重扉)の両方の扉が開いている。

◆大半の号機で主変圧器の基礎にひび割れ。

◆2号機格納容器内配管にズレ。

◆2・3号機の建屋ブローアウトパネルに圧力上昇による脱落。

◆3号機の変圧器で火災【⇒当サイトのこの記事はじめの方にNHKテレビ中継録画で火災発生の模様がわかります】。

◆すべての号機で使用済み燃料棒貯蔵プールに作業台が落下。原子炉天井のクレーンの破壊。

◆3号機励示電源ケーブルにズレ、ボルト折損。

◆4・5号機で配管保温材のズレ。

◆5号機。主蒸気逃しのスプリングハンガーのズレ、切れ。

◆5号機ろ過水タンクから漏水、座屈発生。

◆6号機制御棒駆動水圧系配管の損傷。

◇事務棟の天井の落下

◇建屋脇の土捨て場の崩落

◇南放水口護岸、北放水溝護岸、取水路護岸の沈下

◇周辺道路の液状化

◇構内路面の陥没

◇固体燃料ドラム缶(「高線量」と容器に明記されている)が転がったり倒れたり、密閉蓋があいて中から中身が出ている

・・・・・・・・上記を見て、「何だ、たいしたことないじゃないか」と思う人もひょっとしたらいらっしゃるかもしれません。そんなことはない。超重量の巨大クレーンが完全に落下していたらどうなっていたでしょうか。燃料貯蔵プールに落下した作業台が、さらにカバーを突き破ってプールに突っ込んでいたら燃料棒はどうなり、何が起きたでしょうか。そして変圧器火災は鎮火できなければ即《1986年4・26チェルノブイリ原発の爆発事故》です。何が「事故評価レベル=ゼロ」か!何が「損害は軽微」か!このどこが「原発の安全性に影響なし」だというのか!

  柏崎刈羽原発の「耐震基準」は、「地震動300ガルでも損傷が発生せず、300ガル以上450ガル未満で塑形変化があっても破断やリーク(漏れ穴)が発生することがない」という基準で設計されています。「300ガル以下の地震動に耐え得ない耐震設計水準」ならば許可できないという条件で設置を許可されたものです。東電による柏崎刈羽原発の「耐震基準」設定が甘いかどうか、中越沖地震の地震動が「想定外」かどうかにかかわりなく、7・16中越沖地震は「680ガル」東京電力2007年8月10日発表の観測記録:1号機原子炉建屋地下5階基礎マット上の「揺れ」(最大加速度)観測結果)でした。しかし、東電が7月30日報告しているとおり、実際には原発建屋では7機中5機でそれ以上のガル最大値(最大値1000ガル超から2000ガル超)が観測されている場所がいくつもあります。東電柏崎刈羽原発は7・16中越沖地震には、歯が立たない「耐震基準」設計だったのであり、実際にもまったく耐え得ませんでした。その結果が、この被害状況です。

 7・16地震の最中には、そもそも誰も建物(緊急時対策室)に長時間入れなかったという事実があります。これは地震の時に現場にいた人ならみんな知っていることです。

 事故による放射性物質の放出量はどうだったでしょうか?2007年7月16日・17日の二日間だけでも、約7億ベクレルもの放射性ヨウ素が放出されていると推計されている。柏崎刈羽原発建屋での通常時の7百倍だ。200万ベクレルの放射性の塵が放出され、9万ベクレルの放射性の水が漏れ出している。今でも毎時1000万ベクレル(一日あたり2億4千万ベクレル)の放射性物質というように、2011年3・11福島第一原発事故での放射性汚染水や放射性物質のものすごい量での放出を私たちは知っているから、2007年7・16柏崎刈羽原発からの放出量を聞いても驚かなくなってしまっていますが、2007年7月16日の中越沖地震による柏崎刈羽原発での事故では、とんでもない量の放射性物質の拡散があったということです。

 何度も言いますが、柏崎刈羽原発の《2007年7・16事故》が、《3・11フクシマ》のような事態にまでいたらなかったのは本当に偶然中の偶然によるものに過ぎない。そのことを突き出しているのが、7・16中越沖地震の解析結果だ。そもそも、原発は、地震のあるなしにかかわらず危険そのもの。しかし、直下に活断層がある活褶曲構造の上にのっかっている柏崎刈羽原発ではこの地震と活褶曲・活断層の問題に徹底的にこだわる必要があるのです。

 

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「世界最高水準の安全性で原発の再稼働・新設を推進」が規制委『新安全基準骨子』と安倍方針

2013年02月01日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉


どこが「福島の教訓生かす」だ!! 何が「世界最高の安全性の確保求める」だ!!!・・・・再稼働強行・原発推進のために、原子力過酷事故が起きることを前提にした『原発・新安全基準骨子案』策定!!!! これをたった2週間のパブリックコメントで決めるなんて誰が許すものか!

  

  「フクシマの最大の教訓」、「最大の安全対策」とはすべての原発を即刻廃炉にし、原発をなくすということだ!<o:p></o:p>

 安倍首相は国会答弁で「前政権の原発ゼロ方針についてはゼロベースから見直し、需給安定に責任あるエネルギー政策をしっかりと打ち立てる」と原発推進を公式に表明し、「原子力規制委員会によって最高の安全性を求める新安全基準がまとめられつつあり、その基準を満たすと判断された原発はすみやかに再稼働させたい」と「新安全基準」に基づく再稼働を早くも明言しています。

 その「新安全基準」とは何か?「最大級の津波」想定の「地震・津波対策」であり、「非常電源対策」として「電源の多重化」を義務付け、「冷却注水」のための「移動可能な設備」を義務付け、「放射能排出の抑制」のための「フイルター付きベント設備」を義務付け、「想定を超える災害やテロに備えて、「第二制御室」の安全な場所への新設を義務付け、「原子炉の緊急停止装置や冷却送水ポンプ等の重要機器の電気ケーブルが火災で失われない」ために「難燃性素材のケーブル」を義務付け、また「予備ケーブルとの系統分離」を義務付けるといったものです。

 だまされてはいけない。冗談ではない!これは原発では地震・津波その他で「3・11福島原発事故」のような原子力災害事故が実際に起きるということ、避けられないこと、大火災、冷却機能の喪失、制御機能の喪失、・・・・から大量の放射性物質の排出まで、すべて、「これから起こす」ことを前提にしているということだ。起きてからでは遅い!起きる前になくせ!「新安全基準」なるものの根幹は、まるきり本末転倒ではないか!はっきりさせよう!原発さえなければ、こんな事態はひきおこされないのだ。フクシマのような事故、原発事故をおこさないためには、原発をなくすということが一切だ。そうではないでしょうか。

 私たちが「ベント設備もなしに再稼働しているのは許せない」(大飯)と怒っているのは「大量の放射性物質の爆発的拡散の危険などまったく顧みず、人の命の問題をなんとも思わない国と電力会社の原発推進・再稼働」を徹底糾弾しているのであって、「ベント設備があれば再稼働してもいいがそれもなしに再稼働は問題だ」などということからではまったくない。

 「活断層が原発の直下にあるのに新設だ、再稼動だなど論外だ」と反対しているのも、「活断層が直下や周辺になければとか、活断層があっても耐震設備が整っていればまだしも、その検討も備えもなしにやるのは問題だ」などということからではまったくない。人の命など一切顧慮しない原発推進政策そのものを満身の怒りを込めて糾弾しているのだ。そしてそもそも、原発の危険性そのものについては何よりも「これでよし」などという安全対策などいっさいありえないということだ。事故が起きたらおしまいなのだ。原発事故を防ぐには原発そのものを廃炉すること。原発を廃止するしか、原発と原発事故の危険から私たちが逃れる道はない。「フクシマの教訓」とは「人類(命)と原発(核)は共存し得ない」、「命より大事なものはどこにもない」「命を脅かし、命を奪う原発はいらない」ということだ。安全な原発など一基だにない。それは原発(核)を安全に管理・制御する技術水準が開発されていないからではなく、原発(核)そのものが人間には管理も統御もできない危険そのものだからだ。

  政府は、原子力規制委員会の「新安全基準(骨子案)」への名ばかり「パブリックコメント」を1ヶ月にも満たないたった二週間で終えて、「新安全基準」を一方的に決定し、「基準クリア」を充足する「計画」さえ提示されれば、「猶予期間」を認めて政府決定で再稼働準備に入るという算段までしています。早くも「伊方、泊は問題なし」「玄海、川内も◎」などという「基準クリア評価表」がメデイアに流されています。さらに許されないことには「福島第二は対策済」と「評価」されています。福島県民は75・4%の人々が明示に「原発はいらない、なくせ」と意思表示している。原発事故被災地福島での「福島第二の再稼働」とは福島の圧殺・蹂躙、福島の人々の命などどうなってもいいということだ。絶対許せない!東電は、2007年7月中越沖地震で数千箇所もの甚大な損傷があり、昨年12月にウオーターロッド湾曲、燃料棒同士の接触というレベル1の事故が起きている柏崎刈羽について「あくまで2013年度内再稼働」の方針を変えてもいません。どこが「福島の教訓」か?!何が「最高の安全性の確保」か?!絶対に許すことはできません。

             013
             2月1日経産省前テントひろば

 3・9つながろうフクシマ!さようなら原発!明治公園大集会・デモ、3・10原発ゼロ★大行動、3・11再稼働反対、未来のために立ち上がろう、反原発福島行動を中心とする全国での3・11福島原発事故二周年の3月大行動は非常に大きな位置を持っています。

再稼働絶対反対!福島とつながり、怒りの金曜日行動を拡大し、3・11二周年2・3月大行動で、原発推進安倍政権をひきずりたおそう!

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2・1官邸前。国会議事堂前駅4番出口前、キャンパスから学生も

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2・1国会正門前

           
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2・1フアミりーブロック             

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2・1 「忌野清志郎さん」も
          
              

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1970年代原発設置反対運動で「危険・反対」と指摘されていた劣悪な地盤構造

2013年01月31日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

当初より一貫して地域の労働者住民は絶対反対!柏崎刈羽原発の設置計画に抗議

・・・・・「原発建設予定地の真下には活断層あり」

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  2007年7月16日の新潟県中越沖地震の翌月8月31日の「福島老朽原発を考える会」(ふくろうの会)のhpには、下記転載・貼り付けのように、「柏崎刈羽原発は活褶曲(かつしゅうきょく)の上にある-真殿坂断層が動いた!」という記事が掲載されています。

http://fukurou.txt-nifty.com/jisin/2007/08/post_d05f.html

同hpでは

「東洋大の渡辺満久さんらの調査,解析により,柏崎刈羽原発近くで,活断層に押されて地盤が曲がる活褶曲(しゅうきょく)が動いたとみられる隆起が確認されました。

 

地震のたびにずれるのが断層,地震のたびに曲がる動きをするのが褶曲で,周辺や地下で活断層が動き,その影響で地表で曲がる動きをすることがあるようです。

 

地元で反対運動を続けてこられたみなさんは70年代から,この地域の褶曲と断層が再活動する可能性を指摘してきました。国と東電は「断層,褶曲は,活断層,活褶曲ではない」と否定していました。新聞記事に「真殿坂断層」とあり,これが動いた可能性が指摘されていますが,この「真殿坂断層」こそ,70年代から活断層か否か,敷地直下に延びているかが論争となっていたものです。東電は一貫して否定していました。(はクリックすると大きくなります)」(※)

 

 ※記事中のは次の画像です。

Madonozaka4_2


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「ふくろうの会」のhpの同記事では、続いて、

当時のガリ版刷り資料: 

『原発予定地盤は劣悪!』


(1974年9月柏崎刈羽原発反対守る会連合/柏崎原発反対同盟作成)

(下記pdf ↓)

http://www.kisnet.or.jp/net/jishin/197409.pdf

 冒頭前掲写真の通り、当時から住民は「活断層あり」と絶対反対で抗議していました。ガリ版刷り資料『原発予定地盤は劣悪』では上記pdfを開いてごらんになって頂ければわかります。地質学に基づく専門的な用語や精密な数値測定結果や図面が掲載されていますが、柏崎刈羽原発設置の危険性に関する核心的な指摘があります。公開されている資料を専門的に分析し、克明な地質図、構造図、数値表データに基づいて、柏崎刈羽原発予定地が活褶曲構造地帯であり用地直下に活断層が走っていて建設など危険このうえなく言語道断、論外であることを全面的に明らかにしています。ぜひごらんください。特に16頁の「6 地質構造について」として、以下の記載があります。

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 6-1 地域一帯は活褶曲構造地帯である。

新潟から秋田までの産油地帯は活褶曲構造地帯であり、現在も背斜部分は年々隆起を続け、向斜部分は沈下を続けている。荒浜-曽地峠間の60年間の水準測量で20センチの上下移動が観測されている(国土地理院年報)。

西山層の構造は、褶曲しており、西山、椎谷、宮川では調査されているが、原発用地付近は砂丘で覆われているため、調査が明確にされていない。周辺の状況より推定するに、用地地下も褶曲し、かつ断層が走っているものと考えられる(地質図及び地質断面模式図参照)。

活褶曲はその限界に達すると、板ばねが切断するのと同じようになり、地震、断層を生ずる。

6-2  地質断面にみられる地層の乱れが著しい。

安田層(2~3万年前に生成ー第4紀層)の層厚が一定でなく、乱れていることは、この地層が褶曲、断層により変化したものであることを物語っている。

地質断面図C-Cでは安田層が断層によって切れているこれは明らかに活断層である。(注。活断層とは第4紀に入ってから生じた新しい断層であり、これからも活動する危険性が高い

6-3  用地付近では大断層が多数確認されている

用地周辺の地下は油田の鉱脈調査により詳しく調査されている。地質図にみられるように、用地付近では真殿坂断層をはじめとする大断層と背斜軸を直角に切る胴切断層が多数確認されている

真殿坂断層の行方が砂丘下では不明となっているが、地質断面図の青山、嶽の尻にみられる西山層の不自然な隆起、安田層の層厚の乱れ、弾性波試験による断層破砕帯などは、真殿坂断層の延長、真殿坂断層の枝、さらにそれと直角方向の胴切断層の存在を示唆している。

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 「とうふの上の原発」・・・原発用地の地盤がどんなものかを知っている現地住民は、当初からこの「計画用地直下の地質構造の脆弱性」について声を大にして抗議していました。

東電による数値改ざん(書きかえ)で原発設置強行

 ところが、東電は、データの改ざん、数値特に断層の生成時期や規模、弾性波速度や極限支持率など地盤の強弱にとって決定的な意味を持つ数値を改ざんし、一定の褶曲や断層の存在は認めはしたものの、それが新しい時期に形成されたものでなく「ずっと動いていない」「今後動く可能性もない」「活断層や活褶曲ではない」と捻じ曲げて設置計画を押し通しました。公式データ通りに認めれば、設置できなくなるからです。東電の数値改ざんはたとえば、以下のようなものです。詳しくは前掲pdfの末尾頁に記載されていますのでご参照ください。

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▲安田層(軟質泥岩層)形成時代 

2~3万年前 ⇒ 20~30万年前(東電)

▲番神砂層(下部砂層)形成時代

2万年前 ⇒ 15~20万年前(東電)

▲弾性波速度

   2~3㎞/sec  ⇒ 1.7㎞/sec  (東電)

▲極限支持率

   60t/㎡~90t/㎡   ⇒ 450~700t/㎡ (東電)

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柏崎反対同盟と柏崎地区労を先頭とする絶対反対の戦い

  政府・東電は、この無茶苦茶な数値改ざん・書き換えのみを足がかりに、強行に次ぐ強行で柏崎刈羽原発7基を設置しました。そこには、そのかん、現地の反対同盟農民、労働組合、市民の怒りと血と涙の戦いがありました。

 法政大学大原研究所の日本労働年鑑1982年発行の(52巻)労働運動ー農民運動には柏崎刈羽原発反対運動について、この反対闘争の一端に触れた以下の記載があります。若干の補足【文中※注記部分】を付して記しておきます。

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柏崎・刈羽原発反対闘争

 新潟県柏崎市の東京電力・刈羽原子力発電所建設計画にたいする反対運動は一九六九年いらいつづけられ(本年鑑一九七九年版四一八頁参照)、現在、建設中の一号機の設置許可処分取り消し訴訟など三件の裁判闘争がつづいている。 

 八〇年一二月四日、通産省資源エネルギー庁主催の「柏崎原発公開ヒアリング」(二~五号機の設置)が柏崎武道館で開催された。この日、地元漁民などによる柏崎原発反対同盟・社会党・県評で組織したヒアリング開催阻止現地闘争本部は、前夜から徹夜した二〇〇〇人をふくめ約七〇〇〇人の反対派漁民と支援労組員を動員し、早朝から会場周辺にすわりこみ集会やデモによるヒアリング阻止闘争を展開した。これにたいし当局は県警機動隊二〇〇〇人をつぎこみ、四日未明から実力排除にかかったため乱闘状態になり、反対派一二人が重軽傷を、警官三人が軽傷を負った。

【 ※注・・・この1980年12月4日の柏崎市武道館での柏崎原発2・5号機をめぐる第一次公開ヒアリングに対する阻止闘争は「後世に語り継がれる大闘争」となりました。この通産省主催の「公開ヒアリング」については「住民の意見を聴く」という形をとりながら、実際には「聞き置く」だけの「原発建設の強行のための儀式」で、意見陳述人もほとんどが原発建設推進派とその関係者で、陳述人の行う質問や意見も、あらかじめテーマが用意されていて、それ以外の質問や、現場のやり取りで出てくる突然の質問は禁止されていたとのことです。(昨年の福井県おおい町の大飯原発の住民説明会・意見聴取会と同じです・・・)

 これに対して12月1日には柏崎原発反対同盟と巻原発反対共有地主会と支援の労働者学生は武道館前でテントを立てハンストに突入。3日夕刻から柏崎市野外ステージでヒアリング阻止の全国集会に3000人が集まってデモ、徹夜の12・4ヒアリング阻止の戦いに入りました。この戦いには地元の柏崎地区労の労働者も大挙立ち上がりました。阻止闘争は凍てつく風雨の中、2000名の機動隊と対峙して戦われ、全県全国から続々とかけつけた支援の労組学生市民あわせて7000名をはるかに超え、武道館前交差点は阻止のデモ隊で埋め尽くされました。

 この轟々たる怒りの抗議、阻止の決意の座り込みに対して、ヒアリング強行のためにとられた手段とは、絶対反対による激突を回避するという名目で動労東京と動労新潟が座り込みを解き、「撤退」で引き上げ、さらに東京から来ていた社会党協会派が「社会党・総評に従わないのか」と反対同盟に敵対し、混乱の中、そこに機動隊がなだれ込むというものでした。「ヒアリング開催強行」を前に「戦いはこれから」というときに、起きた裏切りと機動隊の暴力による開催強行でした。午前9時30分開催にこぎつけた第一次公開ヒアリングは、開催に応じた陳述人わずか11人、傍聴人が70人。警察準備のバスの中で泊まり込みで待機していた人たちだけの参加でした。】

 

 地元原発反対同盟は原発建設予定地に団結小屋と浜茶屋を設置し、反対闘争を続行したが、東電側は新潟地裁長岡支部に「工作物撤去、土地明け渡し断行の仮処分」の申請をおこない、その認可にもとづいて八一年二月一九日早朝、県警機動隊の協力のもと強制撤去にふみきった。団結小屋の反対派は抵抗を試みたが、不意をつかれたこともあり排除された。

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東電柏崎刈羽原発の再稼働計画を即刻やめ、即刻廃炉しろ!

柏崎刈羽原発の沿革、これまでの経過

 以下の柏崎刈羽原発の沿革は、こう書けばあまりにもさらっとしていますが、このような戦いの歴史が刻まれていることを忘れることはできません。そして大切なことは、2007年7・16中越沖地震と2011年3・11福島原発事故で、この暴力と政府・東電の嘘でぬりかためられてきた柏崎刈羽原発の超危険性の問題が隠しようもなく大きく表面化するに至っているということであり、安倍政権の原発再稼働推進のもとで1970年代・1980年代をこえる柏崎刈羽原発廃炉闘争の決定的なときを迎えつつあるということです。

 そういう意味では、下記「沿革」はそのまま歴代自民党政権と東電の犯罪史であり、また2007年7・16中越沖地震による柏崎刈羽原発事故をIAEAを呼び込んで「事故評価レベル0(!)」で抹殺し蓋をし続けてきた第一次安倍政権の犯罪の責任をあらためて問い直し追及する立場から、対象化すべきでしょう。はっきり言って、2007年7・16以来柏崎刈羽原発で何が起こっているかはことごとく闇から闇に付されていると言っても過言ではありません。その嘘と闇の積み重ねの中で、昨年12月の燃料棒同士の接触というような重大事故が出てきているわけです。この根幹に「砂の上の世界最大原発」建設の超危険性とそれを無視抹殺して強行した柏崎刈羽原発の破滅的破局的問題があるということです。

  • 1969年3月:柏崎市議会発電所誘致決議
  • 1969年6月:刈羽村議会発電所誘致決議
  • 1969年11月:柏崎刈羽地点原子力準備事務所設置
  • 1974年4月:柏崎・出雲崎漁協 漁協補償協定に調印
  • 1975年3月:1号機原子炉設置許可を申請
  • 1978年8月:建設工事に関し安全協定締結
  • 1978年12月:1号機着工
  • 1980年12月:2,5号機一次公開ヒアリング
  • 1983年1月:2,5号機二次公開ヒアリング
  • 1983年10月:2,5号機着工
  • 1984年10月:3,4号機一次公開ヒアリング
  • 1984年11月:1号機燃料装荷開始
  • 1985年9月:1号機営業運転開始
  • 1987年1月:3,4号機二次公開ヒアリング
  • 1987年7月:3号機着工
  • 1987年11月:6,7号機一次公開ヒアリング
  • 1988年2月:4号機着工
  • 1990年4月:5号機営業運転開始
  • 1990年6月:6,7号機二次公開ヒアリング
  • 1990年9月:2号機営業運転開始
  • 1991年9月:6号機着工
  • 1992年2月:7号機着工
  • 1993年8月:3号機営業運転開始
  • 1994年8月:4号機営業運転開始
  • 1996年11月:6号機営業運転開始
  • 1997年7月:7号機営業運転開始。カナダのブルース原子力発電所を抜いて世界一になる
  • 2003年4月:福島第一原発他でのトラブル記録改竄・隠蔽発覚により東京電力の原子力発電所全17基停止
  • 2003年5月:6号機運転再開
  • 2006年4月:日本の原子力発電所で始めて、品質管理の国際規格であるISO9001の認証を受ける。
  • 2007年7月:新潟県中越沖地震により変圧器火災発生。柏崎刈羽発電所全面停止
  • 2007年8月:IAEAが地震影響の調査
  • 2009年12月:7号機営業運転再開
  • 2010年1月:6号機営業運転再開
  • 2010年8月:1号機営業運転再開
  • 2011年2月:5号機営業運転再開
  • 10月17日、炉内点検中の7号機で、燃料集合体の取り出し作業を行っているが、制御棒1本が引き出せないことが判明した。
  • 11月27日、6号機において引き抜けなかった制御棒2本を緊急時の手順により引き抜くことができた。
  • 12月24日、読売新聞は東京電力が震度7の揺れを観測したにもかかわらず国や自治体に報告していなかったと報道した。これに対して東京電力は、「「震度7」というのは気象庁が算出した正式なものでなく参考値であるため報告しなかった。地震観測データはすでに公表済みであり、個々の問い合わせにも応じており、隠していたわけではない」としている。
  • 2008年1月に行われた2度目のIAEAによる調査では、「安全上重要な機器などに地震による有意な損傷は認められなかった。」「今回の地震は、想定された地震動のレベルをはるかに上回っていたが、安全上重要な機器は予想以上にいい挙動を示していた。こうした内容を国際的な安全基準に反映させたい」「原発には安全余裕度]が設けられていて、今回の地震による原発の揺れも許容できる範囲内だった」とのコメントが発表された。
  • 2009年3月27日、新潟県消防本部は1-7号機全てを対象にした火気作業や危険物の取り扱いを全面的に禁止した命令を3週間ぶりに解除した。
  • 2009年5月11日新潟中越地震で被災し、1年10ヶ月ぶりに試験運転を開始した7号機で、緊急時に炉内に冷却水を送る原子炉隔離時冷却系などに一時不具合が発生した。9日にも類似の不具合があった。試験運転は継続している。
  • 2009年5月14日、11日に試験運転開始したばかりの7号機で、漏電警報が鳴っていたことが分かった。試験運転3件目の不具合である。
  • 2009年12月28日、7号機が地震から2年5カ月ぶりに営業運転を再開した。
  • 2010年1月19日、運転再開に向けて試験運転を行っていた6号機は、地震後2年半ぶりに営業運転を再開した。この日、午前中に1号機と2号機で作業員が右手薬指の骨折や右手にかすり傷を負う事故が発生している。
  • 2010年8月4日、1号機の営業運転を再開した]
  • 2011年2月18日、5号機の営業運転を再開した。
  • 2011年3月11日、福島原発事故
  • 現在、柏崎刈羽原発は1~7号機全機停止中。東電は2013年度中に再稼働を2013年度経営方針の中に含めており、予算に組み入れている
  • 2012年12月 5号機で燃料棒同士接触の「レベル1」の事故発覚

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