2012・12・16衆院選開票結果(確定)東京8区(杉並)
既に報じられているとおり、
石原伸晃さん 132,521 得票率46・9% 自民(公) 前 当選
山本太郎さん 71,028 25・2% 無所属(社) 新
円より子さん 54,881 19・4% 民主 新
上歩匡勇さん 23,961 8・5% 共産 新
12月17日開票後の山本太郎さんの記者会見
記者からの質問「最終日15日高円寺での壇上から山本さんから見えた景色は?」
山本太郎さん「選挙の結果は落選だったけれど、見えたのは希望でしたね。これだけの人々が自分と同じ危機意識を持って立ち上がってくれている。希望でしたね」
《youtube動画転載》
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=LOKHnhdDiZs#!
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当サイトは、2011年3・11福島原発事故以来、反原発を人類に課せられた待ったなしの世界史的テーマとしてとらえ、編集・報道の第一義的最大テーマとしてほとんどそこに特化してお伝えすべきをお伝えしてきました。そして、今回の衆院選に際して、告示前日の12月3日に、このかん福島原発事故直後の文科省20ミリシーベルト通達への抗議以来、一貫して「放射能から子どもを守れ」「いのちを守れ」と声を上げ続けてきた俳優の山本太郎さんが、自民党支配の最強の選挙区・杉並であり、また反核運動発祥の地である杉並ー東京8区から立候補する決意を公表した瞬間から、「~2012年12・16すぎなみREPORT」を《この人の戦いが焦点》として、これまで12回にわたって報道させていただきました。
衆院選・東京8区の確定開票結果は上記の通りで、焦点のこの人・山本太郎さんは7万1028票(得票率25・2%)で、自民党・石原伸晃さんの13万2521票に及ばず、第二位にとどまりましたが、当サイトは、反原発・脱原発の立場から、この結果と今後の反原発・脱原発を中心とした闘いの展望について以下のように考えるものです。
東京の50万有権者がいる一地域で、7万を超える人々が「原発いらない・放射能から命守れ・生きたい・生きさせろ」の大デモに山本太郎さんの訴えに応えて立ちあがった!・・・そう言っても決して言い過ぎではない《7万1208票の大きさ》
産経新聞などは、東京8区での山本太郎さんが当選できなかったことについて、「8割以上が脱原発・反原発」の民意の「逆転」とばかりに、「『脱原発』が支持を得られなかった」「脱原発の落選」と鬼の首をとったかのように強調し、言いふらしているが、そんなことはない。真逆だ。
もちろん、人々にとって山本太郎さんが当選するに越したことはない。国会で「本当のこと」を暴露し国民に対して警鐘を乱打し、政府与党に抗議し、「本当のこと」を語らない議員を糾弾する《戦う議員》を私たちが今回の衆院選を通して持てたならそれはさらにものすごい状況をこじ開ける力となったはずだ。山本太郎さんを国会に送り出せなかったことについては、全国全世界で原発・核をなくすために戦っている人々、原発事故被災地で生き抜くために戦う福島の人々、選挙戦を懸命に戦い抜いたすべての人々、7万1208人の投票者にとってこんなに悔しいことはない。山本太郎さん本人の悔しさもいかばかりかと思う。しかし、開票後の記者会見でも山本太郎さんは落胆するところなど微塵もなく堂々と選挙戦で訴えたことが待ったなしでこれからの戦いで問われていると自らの決意を述べている。
そして山本太郎さんからは杉並の人々の支持と結集が「希望」と見えたように、支持の投票を行った人々も「希望」を山本太郎さん選挙闘争に見たのではないだろうか。「たった一人」で、自民党支配の最強選挙区に、しかも石原ファミリーとの勝負として、政党や組織のバックもなく山本太郎さんが東京8区に立つと決断し、立候補したとき、杉並の人びとにとって、従来の「議席」を確保できるかどうかの争いといった次元を超えた戦いに、今回の選挙戦の意味は転成していったのではないだろうか。
原発の歴史を作ってきた本家本元・自民党の絶対支配の東京8区・杉並で反原発・脱原発で「本当のこと」を言い切って勝負に出た山本太郎さんの選挙闘争に、私たちは、《命を売り飛ばし命を奪う勢力》に対して徹底して抵抗し抗議し戦う鮮烈な《命を守る戦い》を見たのではないか。山本太郎さんの直球勝負の「本当のこと」を言う戦いに、自分たち一人ひとりのやむぬやまれぬ想い、自分たち一人ひとりの声をあげたのではないか。
これは頼まれたから投票するとか、誘われたからデモに行くという次元のことではない。それぞれに違う一人ひとりが、「今こそ言いたいことを言おう」「叫ぶべき時は今だ」と自分の叫び場所、自分の表現機会として、山本太郎さんが訴える「生きたい」「命がかかっている」「未来が懸かっている」「変えましょうよ」に心から共感・共鳴し、それが2週間にも満たない間に7万人規模にまで広がった真実の秘密ではないだろうか。これは代議制民主主義・間接民主主義という従来の選挙というより、ほとんど直接民主主義の直接行動であり本来の根源的自己表現のデモに近いか同質のものだと思う。再稼働反対の官邸前抗議は、常に初めてデモに参加した人々が多数を占めている。みんないてもたってもいられないから立ち上がっている。再稼働反対の金曜日行動はあっという間に誰も予測しなかったような20万人の大抗議となった。
原発選挙といわれながら、エネルギー政策は種々掲げられても、福島原発事故で起きている「本当のこと」を誰も語らない今回の総選挙で、山本太郎さんが真っ向から「本当のこと」を暴露し抗議して戦い、その2週間足らずの間に急速に爆発的な7万を超える山本太郎さん支持の投票行動となったのは、選挙戦史上類まれな抜きん出たものすごい戦いだと思う。
3・11以来の福島の人々の怒りと苦しみ、いま起きている危機と危険と犠牲について、山本太郎さんは、恐れず、ひるまず、臆せず、たった一人で「本当のこと」を言い切って、「子どもたちと私たちの命と未来」を訴え、7万1208票もの支持を得た・・・・これは十数日前のデモの呼びかけに対して、東京の一地域で7万人が「いのちを守れ」「生きたい、生きさせろ」を掲げて反原発・脱原発デモに立ちあがったに等しい。それは12・16杉並7万人決起というべき歴史的な事態だ。
12・16杉並7万人決起に続き、新たな反核運動の本格的な爆発、福島の人々と心をひとつに、命を守れ、子どもを守れ、すべての原発即時廃炉への大運動の爆発へ
大切なことは、この戦いが、杉並から始まって全国3千万、全世界6億6千万にまで発展した原水禁署名運動、その発祥の地・杉並での戦いとして爆発したことだ。3・11福島原発事故・・・福島の生き抜くための決起・・・4・10高円寺1万5千人「原発やめろ」デモ・・・さようなら原発1000万署名運動・・・9・19明治公園6万人大集会・・・経産省前・福島の女たちの座り込み・・・3・11福島郡山開成山球場1万6千人大集会・・・6・29官邸前20万人抗議・・・7・16代々木公園17万人大集会・・・7・29国会包囲20万人抗議・・・東京都と東京地裁・東京高裁のデモ禁圧をものともせず抗議が爆発した11・11霞ヶ関大占拠・・・~12・16衆院選・東京8区(杉並)山本太郎さん選挙闘争=7万1208名決起・・・。そして杉並駅頭を連日席巻し、感動的な演説と応援で駅頭を埋め尽くした、告示から投票日までの激動の12日間、そこでの若者、女性の結集と決起。
ここに貫かれ無限に解き放たれはじめているのは、「命を守る戦い」であり、「原発・核・命を脅かすすべてとの戦い」であり、「命を売り飛ばし、命を奪う1%の政府・既得権者(大企業と利権政党)に対する、命と未来を守る99%の生きたい・生きさせろの戦い」であり、「子殺しの国と食べられない無茶苦茶な社会を今こそ変えよう」「政治と社会を今こそ私たちの手に取り戻そうという叫び」だ。根底的なところから新たな反核運動が始まっている。その先頭に福島と固く結んで杉並は12・16の7万人決起によって立ちあがったということだ。
12・15高円寺駅北口広場での山本太郎さん応援フエスと山本太郎さん最終演説会では、「どんな革命も一人の叫びから始まった」「世界はあんたが変える、世界は変わる、俺たちは動き出した、もう止まらない」(ミュージシャン)「杉並から悪を滅ぼす戦い」(素人の乱・松本哉さん)「国とメデイアは真実を伝えない。みんながメデイア。心が動けば体が動き出す」(ミュージシャン)はじめ沢山の人々が、12・16から、いや、既に戦いが始まっていると呼びかけている。
山本太郎さんが当選にいたらなかったことを「脱原発の落選」「《反原発・脱原発=8割》の民意の逆転」と言いふらし、あるいは錯覚したがっている産経はじめ大手マスメデイアは、反核大運動の本格的な始まりで、何が東京8区で起きたのかを思い知らされることになるだろう。3・11福島原発事故2周年は福島と官邸・国会大包囲の大デモになるだろう。百万人デモと労働組合・職場からのストライキ・ゼネスト、全国あらゆる場所での戦いが、2012年をこえて、爆発するだろう。なぜなら福島原発事故は何一つ収束していないし、懸命に収束作業に従事する労働者の深刻な被爆が続いているからであり、今も毎時1000万ベクレル、毎日2億4000万ベクレルもの放射性物質が放出され、おびただしい放射能汚染が東日本一帯のホットスポットで進行し、さらに放射性廃棄物、震災廃棄物の広域処理が汚染を拡大していくからであり、命をめぐる戦いはますます燃え上がるからである。
安倍新政権と原発推進勢力の原発再稼働・TPP・消費増税・憲法改正・表現の自由圧殺に対して、原発即時廃炉、反TPP、反消費増税、反憲法改正、生きさせろの根底的な総反乱は確実に起こせる!
「今はひとり」として山本太郎さんは衆院選に「本当のこと」を言い切って、12・16・・・7万人の怒りと自己表現の決起が杉並で実現された。投票行動とは言え、これだけのものすごいことを杉並区の私たちは実現した。一人ひとりが「生きたい」「生きさせろ」という一心から心から声を上げたとき、これだけのことをやってのけたのだ。
息もできないような絶望の断崖絶壁こそ、真に歴史選択の時、人間の本質的で根源的な生命・意識は、生きる未来をつかむために動き出す。
「ミネルバのふくろうは日暮れて飛び立つ。」
山本太郎さんの戦いも、危機感と怒り、想いを山本太郎さんとともにして戦った私たちの戦いも続く。未来を私たちの手につかむために。命をまもるために今が勝負、選択の時は不断に続く。