すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

杉並区議選=反原発選挙闘争の歴史的階級的意義

2011年04月25日 | 2011年4月杉並区議選

統一地方選挙闘争(杉並区議選)=原発即時停止・廃止闘争で何を私たちは切り開いたか

NO MORE FUKUSHIMA 

NO NUKES

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原発なくし、社会を変えよう!

すべての原発いますぐ止めよう!

  統一地方選挙闘争を私たちは、反原発選挙として位置づけ、原発廃止を声を限りに訴え、全力で闘いました。原水禁運動の発祥の地、杉並でただひとりの原発絶対反対派議員の勝利をかちとれなかったことは悔しい限りですが、原発なくせ・社会を変えようの反原発一点で、3・11東日本大震災・福島原発大事故情勢に真っ向から対決して主張を貫いて渦をつくりだしたことは、誇り高く確認しようと思います。なぜなら、3・11東日本大震災・福島原発大事故情勢との闘いは選挙結果のいかんにかかわらず、今も拡大しており、まさに始まったばかりの闘いだからです。

 この4月統一地方選(杉並区議選)で「すべての原発今すぐ止めろ」「原発なくせ、社会を変えよう」を掲げて原発絶対反対で切り開いた情勢は、ブルジョア議会に労働者階級の代表を送り込み、暴露と抗議、扇動の演壇として「一議席」を確保し得たか否かを突きぬけると言ってよいほど、3・11東日本大震災・福島原発大事故情勢下で求められていた死活的な突破口を開いた。

 (1)福島原発大事故情勢は、既にしてチェルノブィリ事故をこえて全人類(人間社会)の明日の存亡を問う未曾有の破局に向かっている。私たち労働者階級全人民が明日生きているかどうかがかかった闘いが、福島原発大事故の地球的規模での破局的激甚爆発の絶対防止・阻止と「すべての原発今すぐ止めろ」の闘いである。人類が資本主義を世界史的に転覆し切れてこなかった結果、第二次世界大戦をひきおこし、その中でつくりだしてしまった武器・技術が原水爆であり、核・原発という人間の手には負えない《人間の不遜な生産物》=負の遺産である。この歴史を断ち切る、社会の根底的な変革に待ったなしで、私たちは手をあげ、声をあげ、闘いを開始した

 (2)労働力を商品化することで階級的搾取関係を通して過剰生産力を際限なく全地球全世界全地域に溢れかえらせ、全域にグローバルに貧富の階級的格差を極限まで拡大して、労働者(労働力商品、労働者=人間の消耗品化)なしには自己運動できないにもかかわらず、その労働者を戦争でころし、大失業と総非正規化・総ワーキングプア化で生きさせなくするまで、行き着く所に行き着いてしまったのが、カネ儲けがすべての資本主義であり、新自由主義である。その究極の極致が、戦争のためのウエポン体系の基軸たる核兵器・核武装であり、さらにそこにとどまらず軍事技術としての核エネルギーをカネ儲けのための「生産技術体系」「生産エネルギー体系」に転用・転化した資本主義・新自由主義の原子力発電である。いったん稼働したら人間の技術では永遠に止まらない核反応、その統御できない原発がついに牙をむいたということである。資本主義が生みだしながら資本主義では統御できない化け物が核であり原発であり原子力である。その絶対的矛盾がいま際限なく日々大破局に向かって拡大している福島原発大事故として爆発している。起きている事態は、人類(人間社会)にとって明日人類(人間社会)が存在しているかどうかの深刻な試練である。資本主義もろとも人類が核・原発・原子力によって破滅し歴史を閉じるのか、それとも人類(人間社会)が自ら不遜にもつくりだしてしまった負の遺産を抱えても、資本主義を廃棄・廃絶することによってすべてを引き受けて敢然と立ち向かい、人類史の後史を切り開くことができるかどうかの瀬戸際に私たちは立っている。原発=原子力発電を廃絶する(なくする)、核兵器を廃絶・廃棄するとは、この手に負えない「負の遺産」=核・原子力を封じ込めるということであり、社会を牛耳っている資本家階級にとってかわって労働者階級が資本主義を廃絶することによってしか、その闘いの中でしかなしえない。これは「平和利用」か「軍事利用」か、AかBかのエネルギー技術の選択や転換の問題などではまったくない。人類が明日生き続けているかどうかがかかった資本主義との闘いである。ここに構造改良や調和の問題はない。原発・核に絶対反対=人類の生存か、原発・核の推進・容認=人類の破滅・滅亡かしかない。この問題に曖昧なものは何もない。既に原子力・核は存在し、暴走している。資本主義と一緒に人間の手に負えない核・原子力の自己運動=暴走の地獄に道連れにされてしまい人類として滅びるのか、それを拒み、資本主義を倒して、かろうじて世界中の全原発停止・廃止、核兵器廃絶で、原子力を封じ込めることによって人類史の後史、人間の未来を切り開くのか、という問題である。

(3)ヒロシマとフクシマの叫びと全世界への警告に全力で呼応して統一地方選(杉並区議選)を原発廃止を真っ向から掲げて原発選挙として闘われた闘いは、この重い重い世界史的地球的規模の歴史を賭けた闘い、全国全世界の労働者階級、農民・漁民・自営業者・学生・市民、住民の歴史的行動の突破口を開いた。新自由主義・民営化との闘いは、国鉄分割・民営化強行に対する国鉄千葉動力車労働組合の絶対反対のストライキ決起なしには、今日の情勢もなかった。国鉄闘争なしには、暗澹たる階級情勢・社会情勢のどん底に今日あったと言っても過言ではない。そして巡り巡って新自由主義の破たんの破局的爆発として、東日本大震災・福島原発大事故という空前の巨大階級人災が引き起こされた。福島原発事故は現在進行形で破局へ破局へと今も拡大している。既成政党と既成労働組合はこのおそるべき事態に「挙国一致」「国難」を掲げて「自粛」「政治休戦」で結束し、戦慄すべき「沈黙」「窒息」状況をつくりだそうとした
 公然たる絶対反対の行動なしには、怒りも危機感も不安も一掃されかねない絶望的な状況が全労働者全人民に強いられようとしていた。この情勢下で原発絶対反対を真正面から掲げて「今すぐ止めろ」「原発なくせ・社会を変えよう」の渾身の決起を政府・東電に叩きつけた。杉並区議選を「原発選挙」に塗り替えた。青年・労働者を先頭に「原発絶対反対」の一点で大衆行動として闘いをまきおこした。この闘いの中で4月10日統一地方選前半戦の投票日に東京・杉並区高円寺で1万5千人参加の反原発デモが爆発した。絶対反対派の候補に投じられた1764票は、「すべての原発直ちに止めろ」「原発なくせ・社会を変えよう」の被災地・全国全世界の数千万数億数十億労働者人民の歴史的行動の最先頭で行われた意思表示である。松明は点火された。火は点いたのである。

(4)この杉並区議選闘争を通して、絶対反対の候補をはじめとして青年労働者を先頭として、開始された歴史的大衆的行動に相応しいリーダーがつくりだされた。「原発止めろ、社会を変えよう」の闘いで、青年・労働者・全住民の怒りと危機感をスローガンとする、まったく新たな時代の新しい運動として行動する大衆的リーダーが登場した

(5)たたかいはこれからです。ヒロシマ・フクシマ発の原発廃止1000万署名運動を杉並から大爆発させよう。2011年4月24日統一地方選挙のこの日にあらためて全原発即時停止・廃止への決意を固くし、福島被災現地と連帯し、原発廃止1000万署名運動への総決起を呼びかけ訴えます。怒りの福島と連帯し、反原発、放射能被ばくゆるさない全国的大闘争を職場、地域、街頭からつくりだそう。原発にしがみつく政府財界を震撼させる大デモ、ストライキめざして前へ進もう!

 

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24日杉並区議選投票日。青年・労働者先頭に「すべての原発いますぐ止めろ、生きさせろ」の投票行動を

2011年04月22日 | 2011年4月杉並区議選

原発廃止!私たちは明日生きていなければならない!

FUKUSHIMAは全世界で原発廃止の闘いを呼びおこしている

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(3月26日ドイツ、原発賛否をめぐる州議会が開催されるバーデンビュルグで原発反対大デモが闘われた)

 24日、統一地方選挙(杉並区議選)は、非常に大きい意味を持っている。4月10日には、杉並区高円寺で1万5千人参加の反原発デモが闘われている。杉並は原水禁運動発祥の地だ。原発推進・原発輸出の民主党田中区政のもとでの区議会選挙だ。この杉並区議選にはたった一人だが、「すべての原発今すぐ停止、廃炉」「原発なくせ・社会を変えよう」を掲げて原発絶対反対の現杉並区議会議員が立候補している。原発反対の青年・労働者・住民は東日本大震災を理由とする「自粛」「政治休戦」を打ち破り、ヒロシマ・フクシマ発の原発廃止1000万署名運動を区内で繰り広げてきた。福島第一原発事故の拡大のもとで世界の支配階級とその政府は「原発推進」をあらためて表明し、全世界の労働者階級農民漁民学生市民は原発廃止の闘いにたちあがっている。核・原発と人類(人間社会)は共存し得ない。ここに曖昧なものは何もない。「ノーモア ヒロシマ ノーモア ナガサキ」「NO NUKES」「NO MORE FUKUSHIMA」は明日私たちが生きられるかどうかの闘いだ。すべての青年、労働者、住民は明日、杉並区議選でその意思を投票行動で示そう。

原発推進のインドで絶対反対の大抗議デモ

 3・11福島第一原発大事故を受けて、4月9日、政府の原発建設開始に対してインドの労働者農民が絶対反対の大抗議デモに立ちあがり、警察の発砲でデモ参加者一名が虐殺されたことに対して、連日の原発反対大デモが闘われている。全世界の労働者農民漁民学生市民が、原発とはカネ儲けがすべての原子力産業であり労働者住民に核放射能被曝と汚染をもたらすものと抗議・断罪している。チェルノブィリに続く今回の福島原発大事故で原発は人間とは共存できないということが完全にハッキリした。

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原発(核)への態度には推進か廃絶しかない。原発推進・容認は人類の破滅、私たちが生き抜くためには廃絶あるのみーそれがFUKUSHIMAの結論だ。

 社会のすべてを担っている労働者こそが、明日の次代を担う青年こそが、この明瞭な、しかし重い選択を身をもって示さねばならない。人間は自然存在であるが、核は自然界には存在しない。核反応は始まったら誰にも統御できない。人類はカネ儲けがすべての資本主義のもとで戦争の武器として、不遜にもこの自らも制御できない核をつくりだした。この自らの手に負えない核を生みだした人類は、人類として生きながらえるためには、自らの手で核を廃絶するしかない。この人類がつくりだしてしまった負の遺産たる核の脅威・恐怖・危険の廃絶は、戦争(核武装・核戦争)を不可避とし、戦争と階級支配の護持のために、さらには効率的な原子力産業によるカネ儲けのために原発を必要とする資本主義、資本家階級に労働者階級自身がとってかわる闘いによってしか解決の道はない。

 原発=核の問題とは、いかに危険な核を安全に管理し、安全に利用できるかという問題では金輪際ない。「原子力安全神話」「原発=クリーンエネルギー神話」がまったくの嘘八百であり、原子力産業によるカネ儲けと核武装転用の仕組みを護持・強行するための建前に過ぎなかったことが、今、福島第一原発大事故として目の前で日々明らかになっている怒りに堪えない真実である。チェルノブィリの石棺になぞらえて、単に炉心爆発を注入冷却水で弥縫的に防いでいるに過ぎない危機的で綱渡り的な状態を「水棺」などと何か局面打開があったかのようなデマをふりまいてごまかしているが、「水棺」が聞いてあきれる。事態は日々悪化している。地球的規模の破局の危機が厳在している。核・原発をめぐって、ここに資本家階級とその政府=国家、労働者階級人民は非和解的に対立している。原発技術の改良、発達、陶冶のうえに何かがあるのではない。原発はそれを使って戦争とカネ儲けを繰り広げる資本主義を倒して、何としても絶対に廃絶しなければならないものだ。すべての原発今すぐ止めろ!原発なくせ・社会を変えよう!!-このことが一刻を争う切迫した私たちのテーマとなっている。

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(4月10日高円寺1万5千の反原発デモ)

《全原発の即時停止・廃炉、原発廃絶》を掲げないのはすべて口先だけの「原発反対」、実際は政財界の原発推進に屈服する原発容認派。原発は絶対ダメをはっきりさせよう!

 選挙公報や立候補者の選挙ポスター掲示板や駅頭や地域で配布されている宣伝物をみるとすぐわかることや、注意深くみるとよくわかることがある。

 すぐわかるというのは、たとえばNHKテレビのニュースで常にトップで「深刻な状態にある福島第一原発で・・・」と扱われ、メディアの統一地方選報道でも今回の選挙が「原発選挙」と言われているのに、杉並区の場合48名の定数議席をめぐる72名の候補で原発問題に触れているのは、ごくわずかしかいない。この地球的規模で全世界のニュースの焦点になっている原発問題で、しかも原水禁運動発祥の地である杉並区の選挙で、公約やスローガンに原発への態度がないのは、その全員が原発推進派か原発容認派だということだ。

 では原発に触れているものはどうかというと、注意深く見ると、「原発をなくそう」「原発をとめよう」と言っているのはたった一人で、他は全員が色々な言い回しをしているが「原発の廃止」「原発の停止」とは言いきっていない。

 ★ 典型が日本共産党「原発安全神話からの訣別」「原発頼みのエネルギー政策からの転換」「自然エネルギー利用への計画的脱却」。

 同党の『しんぶん赤旗号外』の原発特集ではさかんに「日本共産党は一貫して原発の危険性を指摘してきた」と言ってはいるが「原子力は未完成」「原発が危険なものであることを前提に管理に万全の安全を講じなければならない」というものだ。

 ここにはここそこに「原発は危険だが管理をきちんとやればまだまだ使える」「原発は安全最優先で改善すれば完成させることができる」という考え方が顔を出している。

 だから同党が「原発新規増設に反対」と言っても、既存の原発はいま深刻な事故が起きていないなら存続、そのための「安全最優先の総点検」が重要というものに過ぎない。

 「原発を直ちに止めろというのは非現実的で無責任」(志位委員長)というに至ってはまさに原発容認・原発護持・原発推進路線だ。「計画的脱却」と言っているように原発が存在し稼働していることには、いつ福島第一原発のような大事故が起きても不思議がない危険があっても、停止・廃止ではなく容認し目を瞑るということだ。

 だから『しんぶん赤旗号外』では福島第一原発大事故をひきおこしている元凶である政府・東電への抗議や怒りはまったく示されず、「菅首相も日本共産党の原発増設の中止、原発の安全総点検の申し入れを受け入れた」ということを大写しにしている。

 日本共産党は「原子力は未完成」の不破前委員長の引用に示されるように、原子力・核・原発は「利用価値」があり「完成できれば平和利用、安全管理もできる」という原子力肯定派であり、人類・人間社会とは共存し得ないあいいれないものだという認識はまったくない。日本共産党は原発の停止・廃止に反対しているということだ。

 ★ この日本共産党のミニチュア版が無所属区民派。「危険な原発いりません」という無所属区民派のスローガンに集約されている。日本共産党同様「原発は危険」とは言うものの、危険ならば停止・廃止と言うべきなのに決して停止、廃止とは言わない。「要りません」?!必要か不必要かという問題ではないだろう!!人類、人間社会にあだなす危険極まりないものだから、廃止しなければならない、存在し稼働していることそのものに反対するという根本がないのだ。結局「危険な原発」でなければ“安全な”原発ならばいいということではないか。これは原発反対ではない。原発容認であり、“安全に”原発を管理・推進してくれというものでしかない。だから原発推進、原発輸出の民主党・東京のトップである田中良杉並区長に抗議もせず、田中区長と一緒に義援金募金活動をやり、そのことを吹聴するという始末なのだ。原発推進の先兵・田中良区長を美化するなど断じて許されることでない。

4月24日杉並区議選-青年・労働者先頭に、原発推進に絶対反対で断を下そう!

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クビきり・非正規化で労働者を犠牲にする社会を変えよう!

2011年04月20日 | 2011年4月杉並区議選

これが許せるか!!東電が、経営陣のハラ切りの代わりに、福島原発大事故の賠償責任を労働者にかぶせ、数千人クビきり・賃金カットの方針!

 東電が労組との間で数千人規模の人員削減と給与カットを軸にリストラ実施で調整に入っていることがわかった。「従業員の給与は年間1割程度削減する。人員削減と給与カットで年間約4800億円の人件費を数百億円減らす。福島第一原子力発電所事故に伴う賠償金の支払いに備え、手元資金の確保を急ぐ」というものだ。

 何という許しがたいことをするのか!カネ儲けがすべてで、そのためには危険を百も承知で「原発安全」の建前で地震の巣の上に原発立地・稼働を拡大し、相次ぐ原発放射能事故をごまかし続け、3・11大地震・大津波でチェルノブィリ事故を超える空前の大人災を福島原発大事故をひきおこし、いつ果てるとも知れない犠牲と被害を現在進行形で拡大し続けているのが東電はじめ電力資本だ。この大犯罪者たる東電資本が、経営陣の進退についてはシラを切って居直り続投し、経営陣がハラをきって謝罪・賠償するかわりに自社社員=労働者数千人の人員削減と給与カットで手元資金を確保し、賠償金支払いに備えると言っている。腸が煮えくりかえる思いだ。ふざけるな!天人ともに許すべからざる大悪事だ。この東電の大リストラ方針を黙認・追認しそれによる東電ねん出の賠償金では足らない分は電気料金値上げと増税で国が全面的に支援する(海江田経産相)という政府も許しがたいし、あろうことか経営陣を存続させリストラ案の調整に入っている東電労組・電力労連も許しがたい。

新自由主義は破たんをいつも労働者に犠牲転嫁

クビをきるなら原子力大災害=大人災ひきおこした東電経営陣と政府を全員クビにしろ!

 いったい誰が何がこの空前の大事故を引き起こしていると思っているのか!自ら嘘を百も承知で嘘八百の「原発安全」で儲け放題の原発推進を自己目的化し、「原発の全世界への輸出」戦略のために炉心溶融の激甚事故が最初から起きていることを隠ぺいし続けてきた東電ではないか。炉心溶融が事故発生直後に判明しながら一カ月にわたって「燃料棒の損傷のおそれ」とごまかし続け、「1・2・3号機の燃料棒の溶融」を東電と原子力安全保安院が認めたのはつい先日だ。

 ▲ この一ヶ月間余というもの、東電資本は、自社社員にかん口令を敷き、自社現場社員・技術者と下請・孫請けの協力会社社員を高放射線量の原子炉現場に1日2食、床に雑魚寝で不眠不休の突貫作業に従事させてきた。当然に全員が被曝だ。

 ▲ 「死の灰」と「死の水」が大量に放出され続けているさなかに「危険性はあるが直ちに健康に影響はない」とウソをつき続け、周辺住民に即時緊急避難を実施せず危険にさらし続け、次々と放射能汚染数値が明るみに出るや、場当たり的で乱暴な避難指示を実施し、着の身着のままで十数万人を移動させた。避難地の住民に対して「一時立ち入り」を時期を見て決定すると言っているが、チェルノブィリでは半径30キロメートルは事故後25年間封鎖・立ち入り禁止地域だ。(※そのチェルノブィリ事故の補償をカットする政府に対して4月18日ウクライナのキエフで被災者の怒りの大抗議デモが闘われたとテレビ朝日は報じている。)

→http//www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210418025.html

東電と政府は、福島事故原発周辺30キロは「死の地」となったことを知っている。故郷を失う住民に《故郷に最後に足を踏み入れ、二度訪れることのない別れ》の機会を「一時立ち入り」と言っているにすぎない。半径20キロ圏は封鎖、誰の立ち入りも禁止する警戒=居住禁止地域にされたのだ。

 ▲ 福島産の農産物と漁産物の出荷規制と風評醸成で福島の農漁民から生存の糧=営農と漁労を奪い続けている。チェルノブィリでは「死の地」は半径30キロの封鎖地域だけではない。半径350キロの範囲に100もの営農・畜産禁止の地域がある。1986年4月26日の事故から25年を経た今もだ。

 ▲ 避難先の被災地の子どもたちは「福島」の子というだけで「放射能がうつる」と差別にさらされている。

 ▲ 電力需給の机上の操作による「無計画停電」の強行で生産現場と地域に大混乱とパニックをひきおこし、生産ラインの縮小と零細企業の倒産、経営破たん、労働者の大量解雇を生み出した。

  ・・・・・誰が、この事態をひきおこした!すべては東電と政府がひきおこした。罪万死に値する国家的大犯罪だ。むろんのこと、東電労働者のせいではない。もとより、この犠牲と被害は、弁済しようにもカネで償えるものではない。だが、国と東電にはどんな巨大な賠償額になろうとこの自らがひきおこした大罪への謝罪と損害への賠償の義務が百パーセントある。ところが、東電も東電のこのリストラ方針を黙認・追認している政府も、あろうことか、経営陣の責任を不問にし、東電社員=労働者の人員削減・給与カットで東電労働者を「贖罪」のイケニエにしようとしている。労働者のクビをきる?ふざけるな!東電経営陣のクビを切れ。東電労働者の給与をカットする?ふざけるな!東電全経営陣全経営幹部の全給与全財産を没収しろ。東電と総がらみ・グルになっている政府・官僚、保安院、その政府・東電の大人災を容認し原発を容認している全与野党国会議員・地方議会議員の全給与、全財産を没収しろ。

カネ儲けのために労働者農民漁民子どもを犠牲にする社会・・・今こそ断ち切り、ひっくり返そう!

 この福島原発事故の賠償問題での東電対応=人員削減・給与カットが示しているのは、政府・東電には「原発推進」による未曾有の原子力災害=大人災に対する反省の色さらさらなしということだ。東電経営陣が「進退」問題を開き直り、続投を表明し、退陣の代わりに自社の労働者のクビきり・給与カットで臨むと表明していることは、この大惨事のこの期に及んでも自らの「原発推進」経営戦略をいささかも変更する必要がない「(電力資本として)正しい」ことだとあくまで原発推進を強行するということだ。ハッキリ言って「自分(経営陣・資本家の)カネ儲けは正しい」「東電経営陣としては何も悪いことはしていない」「賠償には、自分たち経営陣の財布からは一円たりとも出す気はない」「償いは会社としては社員削減・給与削減で示せばいい」という考えだ。労働者は労働者として怒りを爆発させずにはいられない。こういう連中が、被曝死の危険がある原子炉内作業に「日当40万円出すからやってくれないか」とヒトの命をカネで買う(「カネは払うからその代わり命をひとつくれ」)ということを平気でやっているのだ。ロボットでなければ作業できない高放射線量の事故原発内で働けとは、もはや連中はヒトの命など何とも思っていないということだ。

 ここには東電・政府ー資本というものの労働者観、非正規観、人間観があけすけに示されている。要は、クビきりも賃下げも自由、ヒトの命など一切顧みない、ただひたすら儲けが出るもであれば労働者や住民をどんな目に合わせてもかまわない、自分たち(資本家)が儲かっていくことが万事であり、そのためにはどんな犠牲を生んでも一向に構わないという資本の論理である。

                       

統一地方選の争点=低賃金非正規化・ワーキングプア

労働者の団結で、原発なくせ!社会を変えよう!

 東電・政府の福島原発事故対応との闘いは、極限的な新自由主義との闘いであり、「経済の再生のためには雇用構造は9割をパート・アルバイト・派遣等の非正規雇用とする」という生きていけない超低賃金・不安定雇用=非正規化との闘いの最先端である。

 今回示された東電のリストラ方針は、既に東日本を先頭に全国で始まっている震災解雇、節電解雇、便乗解雇の象徴的な更なる引き金になろうとしている。大事故・大人災の元凶・張本人が自らの大罪を開き直り、労働者のクビきり・大失業に道を開こうとしている。

 政府・東電の原発事故対応と原発推進政策維持・強行は、「労働者農民漁民子ども住民は死ね」という全労働者階級全人民への宣戦布告である。夥しい犠牲がはてることなく拡大し、瓦礫と汚水と腐臭と感染の中で被災地が生き抜こうとしているのをよそに、「被災地を世界の最先進地域として復興させる」という復興ニューディール戦略を財界は掲げている。まるで東日本大震災は道州制導入の好機といわんばかりの地域主権型道州制の議論が、「復興」議論として犠牲者と被災地を鞭打つようにかまびすしくなっている。

 被災地の怒り、クビきり・大失業への怒り、業を奪われた農漁民の怒り、故郷を奪われた地域住民の怒りこそ、生きとし生ける労働者人民の叫びであり、人間の叫びである。カネ儲けのために犠牲者を拡大するこの社会をひっくり返そう。被災地の怒りを支援し、労働者の団結、労働者農民漁民学生市民の団結で社会を変えよう!

保育民営化に絶対反対!図書館全館指定管理阻止!

焦点は杉並区職、闘う労働組合をよみがえらせよう

 統一地方選(杉並区議選)で「防災」「復興」を掲げて「原発廃止」「原発絶対反対」を掲げない政党、会派、組合は、すべてクビきり・大失業、民営化・非正規化に対して労働者の団結で闘うことに反対している日本共産党にせよ、無所属区民派にせよ、たとえば▲保育民営化に対して「反対」せず、「よりよい保育」「公的責任で良質な保育」を対置して、保育労働者の民営化反対闘争にブレーキをかけて抑圧・敵対し、逆に「待機児童ゼロ」という保育民営化=「子ども・子育て新システム」の先取り推進に唱和・率先協力している。時給800円台のパート・アルバイトという保育労働者の低賃金非正規化に反対しない。保育労働者の団結と労働条件確保の闘いがあってはじめて子どもの命が守れるギリギリのところに立たされているのに、保育労働者の決起に反対し、子どもの命に危機感覚える保護者と保育労働者との団結を分断・妨害している。▲杉並区立図書館全館指定管理に対しても「図書館をもっとよくする」と言って、指定管理者制度全館導入に絶対反対とは決して言わない。「第3者機関による検討で慎重に実施(強行)する」という田中区長の方針を評価し、保育の場合同様に図書館職員を時給800円台という低賃金不安定雇用のパート・アルバイト職員に切り換える指定管理の実体、労働条件悪化とそれによる図書館事業の解体・後退について批判しない。

 杉並まるごと民営化の田中区政との闘いは超低賃金・総非正規職化との闘いだ。もはやどこにいても、生きるためには食うためには団結して立ち上がるしかない。杉並区議候補72名中、71名の候補には、綺麗ごとの抽象的公約はあっても、原発推進、クビきり・非正規化の田中区政との対決は微塵もない。いま労働者階級に必要なのは原発推進、労働者住民犠牲の田中区政と命を賭けても絶対反対で闘う議員だ。私たちに必要なのは、労働者の団結を呼びかけ、全原発の即時停止・廃炉、保育民営化絶対反対、田中区政との対決を訴える闘う議員だ。

 クビきり・低賃金に反対!民営化・非正規化に反対!非正規職を正規職に!これは田中良の杉並区政との闘いで今こそ強く掲げられなければならない。これは統一地方選(杉並区議選)の重要な実質的争点だ。闘う杉並区職労働運動を正規・非正規を超えてつくりだそうということです。原発なくせ!社会を変えよう!

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大うそつき東電の「福島原発事故・収束工程表」弾劾!

2011年04月18日 | 2011年4月杉並区議選

《原発選挙=杉並区議選が始まった!》

原発なくせ・社会を変えよう! 

 17日、統一地方選後半戦が告示をもって始まった。投票日は4月24日。ここ杉並区は、原水禁運動発祥の地であり、この10日には高円寺で1万5千人参加の反原発デモが行われており、「すべての原発今すぐとめよう」をただ一人の現職区議会議員(都政を革新する会・北島邦彦氏)が掲げて立候補している。3・11東日本大震災・福島原発大事故のさなか、原発廃止を訴える原発絶対反対派と原発(福島原発事故問題)に触れないその他の全政党会派との際立った対立構図の中で闘われる。今次杉並区議選は、原発推進・原発容認か原発停止・廃止かを問う原発選挙となった。

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(写真は転載。4月10日、1万5千の青年が参加した杉並区高円寺の反原発デモ)

原子炉完全廃炉・被災者即時完全補償ぬきの東電の福島第一原発事故「収束工程表」を弾劾する

 東京電力は17日、福島第一原子力発電所の「事故収束」に向けた作業計画をまとめた「工程表」を発表した。東電は、原子炉格納容器を水で満たす「水棺(すいかん)」処理や原子炉建屋をテント状に覆う応急措置などを行い、放出している放射性物質の量を大幅に低減し、安定した状態を取り戻すまでの期間を6~9か月と設定したというものだ。

 この東電勝俣会長発表を受けて海江田経済産業相は、「6~9か月後を目標に一部地域で帰宅が可能か否か知らせたい」と述べ、周辺住民の避難生活の長期化は避けられないとの見通しを示した。

 「工程表」では、放射線量が再び増えることのない落ち着いた状態にする「ステップ1」と、放射線量をさらに大幅に減らす「ステップ2」の2期に分け、「1」は今から約3か月後、「2」は6~9か月後の完了を目指すとしている。「原子炉や核燃料貯蔵プールの冷却機能回復」「放射性物質による汚染の対策」「放射線量の監視や除染」が克服されるべき課題だとして具体的な目標を設定している。

 こんなものは工程表でも何でもない。単に今東電が進めている「水素爆発の回避」と「高濃度放射性物質汚染水の放出の回避」、つまり《冷却水の延々たる注水》と《発生する放射能汚染水のたらいまわしの貯蔵》といういつ果てるとも知れない、しかもいつ爆発事故や汚染水大量流出を招いても不思議がないような綱渡り的な危機的現状の継続に、これまで同様大うそつきの政府・東電が何の根拠も見通しもなく数字(収束期間)をかぶせただけのものだ。これが「収束の工程表」というなら実体は原子炉爆発と大量の放射性物質の大気への放出・拡散、大量汚染水流出の爆弾を抱えて未来永劫同じ作業を続けると言うに等しい。本当に怒りに堪えない。ふざけるな!ということだ。

 何よりも政府・東電にはチェルノブィリをはるかにこえるような破局に向かって福島原発事故がいま日々悪化しているという現実、それをひきおこした政府・東電の大犯罪に対する責任の自覚と謝罪の気持ちなどかけらもないということだ。完全廃炉、被災者への即時完全補償という心底からの表明でないから、こういう何の根拠もないその場逃れ、出まかせの「収束の見通し」「工程表」が出てくるのだ。

 被災地の怒り、私たちの怒りを知れ

 本当に怒りを抑えることができない。政府・東電の「収束工程表」にはチェルノブィリ事故原子炉の「封じ込め」の石棺の完成に80万人の労働者が動員され全員が被曝したという深刻さ以上にとてつもないプロセスを要するという認識はまったくない。事故から25年経た今もチェルノブィリ石棺(原子炉廃炉設備)監視・保守・点検を24時間体制で3500人の労働者・技術者が行っているという現実への自覚もない。放射能の漏出を完全に遮蔽したわけでもないその石棺さえも寿命が来て、超厚鋼鉄製の封じ込め設備を構築するのに一切の他の支出に優先してウクライナの国家予算の大半を注ぎ込まねばならないという事態になっているが、それをもはるかに上回る国家財政の投入が福島原発事故の封じ込めには要するということへの自覚も覚悟もない。どんなに莫大な財政を注ぎ、どんなに膨大な債務を要そうと、事故原発の封じ込め、廃炉をやりとおすという絶対的な責任の考えがまったくない

 チェルノブィリでは事故から25年経た現在もなお、原発から半径30km以内の地域での居住が禁止されるとともに、原発から北東へ向かって約350kmの範囲内にはホットスポットと呼ばれる局地的な高濃度汚染地域が約100箇所にわたって点在し、ホットスポット内においては農業や畜産業が全面的に禁止されている。福島原発周辺地域・周辺海域を「死の地」「死の海」と化し、被災地・周辺の労働者住民から住居も仕事も奪い、強制疎開させ、避難所生活と大失業に叩きこみ、農民から営農を奪い、漁民から漁労を奪い去り、避難先では子どもたちが「福島」という差別・偏見で排除されている。「収束」のための作業と称する被曝作業に大量の作業員・技術者を犠牲前提で送り込み続けている。これがこの先何年も何十年も続くのだ。菅、枝野、海江田、勝俣東電会長、清水東電社長、お前たちが「収束」作業にあたれ。お前たちも避難所で暮らせ。

 原発で作業に従事する労働者も被災地の住民も、子どももかけがえのない命があり、踏みにじられてはならない誇りがあり、感情をもっている、血の通った人間なのだ。放射能被曝で命を削っている労働者の行き場のないうめき、職も住居も故郷も失い、すべてを失って歯を食いしばって生き抜こうとしている被災住民の怒りと苦しみ・・・、「福島」と言っただけで子どもが仲間外れにされ、「福島」を明かしたら嫁にも行けない、隣席したら「放射能がうつる」と忌避される、被災者には何の咎もないのに味わされるこのくやしさ、いわれない偏見による孤立感・・・・全部、お前たち政府と東電、資本家がカネ儲けがすべてで原発を推進してきたせいで、この苦難を強いられているのだ。東電「工程表」はこれを延々と続けるということだ。罪万死に値する。絶対に絶対に許せない。奴らを絶対許すな。徹底的に責任を追及し断罪しよう。

 候補者のポスター掲示板はすべての原発今すぐ廃止を訴える候補者以外は、どれも見まがうばかりの、まるで3・11東日本大震災・福島原発事故などなかったかのような綺麗ごとのスローガンが並んでいる。死の灰が覆い始めているときに、またいまだ夥しい犠牲者が不明のままにされ拡大している大惨事のさなかに「やさしさ溢れる杉並」「福祉あふれる杉並」のまやかしは、原発大国=日本の政府と大資本への屈服であり、被災地を先頭とする全人民の政府・東電・大資本への怒りのやむにやまれぬ爆発に反対・敵対するものだ。原発をどうするかは、被災地の労働者人民を見殺しにするのかどうか、私たちの未来、全人類の未来がかかった―福島原発事故が起き拡大し続けている以上―一刻の猶予もない歴史選択だ。未来のために!NON NUKES!NO MORE FUKUSHIMA!全世界を駆け巡っているこの共通の誓いをここ杉並から政府・東電徹底追及、原発廃止の大運動にしよう。

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統一地方選(杉並区議選)の争点と政党・会派の態度・見解 原発選挙だ!

2011年04月12日 | 2011年4月杉並区議選

チェルノブィリ原発事故のレベル7超え拡大する福島原発事故

すべての原発を今すぐ止めよ!統一地方選(杉並区議選)は、死の灰と放射能汚染水の拡散、最悪の破局のもとで未来を賭けて闘われる原発選挙となった

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(1986年の爆発事故発生時のチェルノブィリ原発)

 ◆民主党・自民党(・公明党)・・・・「原発推進」「災害に耐えうる原発」。歴代自民党、そして自公としての公明党は地震の巣の上に原発、プルサーマル原発を増設してきた張本人。民主党はこの原発政策を「クリーンエネルギー戦略」としてひきつぎ「新成長戦略」に原発輸出を掲げる最強硬の原発推進派。3・11東日本大震災と史上最大の福島原発事故という階級的大人災、史上最悪の政府犯罪、国家犯罪の張本人だ。徹底的に追及し断罪し打倒する。

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(写真はレベル7となった福島第一原発がチェルノブィリ型の爆発事故に至った場合の放射能=死の灰の拡散による避難シチュエーション図。福島原発事故以降、政府・東電は「チェルノブィリ級ということには絶対になり得ない」とウソを言い続けてきた。12日レベル7=チェルノブィリ級と政府が認めてなお、「爆発はない」と言い張っている。だが炉心溶融はどんどん進んでいる。格納容器の底が抜けたら大爆発だ。1・2・3・4号機、さらに5・6号機は一体だ。しかも3号機は猛毒プルトニウムを抱えたプルサーマル原子炉だ。いま福島原発事故は人類がいまだ遭遇したことがない凄絶な大惨事に突き進んでいる。しかし、だからこそ止めるしかないのだ。労働者人民はこの空前の破局を招けば逃がれる場所などどこにもない。労働者農民漁民は生き抜くしかない。)

 ◆日本共産党・・・・「原子力安全神話との訣別」と「反対」を装っているもののあくまで口先の「反対」ポーズ。実際は「安全最優先の原子力行政への転換」「全国原発の安全総点検」、「新規増設に反対」はするが既存の原発については容認。「原発は安全に管理さえできれば電力供給の重要手段「今すぐ廃止は非現実的で無責任」と原発廃止に反対日本共産党は「よりよい原発」「より安全な原発」政策。世界最大の核大国、世界第一位の原発大国アメリカ・オバマ大統領の「核廃絶」演説を「オバマ=核軍縮・世界平和の使徒」と全面的に礼賛、核武装に対する批判は皆無。現在進行形の福島原発大事故の渦中のオバマの「原発推進」発言には口を閉ざしてごまかしている

 とりわけ「原発推進」「原発輸出の新成長戦略」の民主党政権に対する批判は一言もなし。原発推進の田中良民主党杉並区長にも抗議せず、一体化。日本共産党杉並地区委員会の統一地方選後半戦向けの『杉並区民新聞』では同紙掲載の下記写真の通り、「震災予防都市・杉並へ」「震災対策で区長に緊急の申し入れ」 「区長も積極的にうけとめ対応」と原発推進の田中区政を高く評価

 「日本共産党は区長に対し、以下のような申し入れを行いました。・・・・・区長は積極的に受け止め、対応を始めています。」

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 (この『杉並区民新聞』掲載の写真は原発への怒りと危機感をいだくすべての人々にとっての、とりわけ原水禁運動発祥の地・杉並の区民にとっての党派選択・ニセモノ識別の証拠写真だ。ところが当の日本共産党はそうは考えていない。むしろ自党宣伝の効果的材料とどうやら勘違いしているようだ。写真に写っている申し入れ相手は、よりにもよって民主党の東京トップ、最強硬の原発推進論者だ!抗議のこぶしをあげるのではなく、提案し、「積極的に受け止め対応を始めている」などとよくも、恥ずかしげもなく自党の「成果」のように宣伝できるものだ。)

 この原発推進の田中区長に対する日本共産党の期待のにじませよう、期待の寄せようはいったい何だ!?志位和夫日本共産党委員長の菅首相会談もそうだが、大震災や原発事故という政府と資本家による大人災、政府犯罪に対する抗議や責任追及はいっさいしない、否、そもそも日本共産党にとっては大震災や原発事故の問題など、政府に自党を翼賛仲間として認めてもらえさえすれば、二の次、三の次ということだ。《田中区政への期待感》の正体は何か?日本共産党は、田中区政を支える最大の協力者として田中区長に認めてもらいたい、翼賛ポストが欲しいということだけなのだ。口先「反対」の日本共産党は、紛らわしい分だけ最も悪質な原発推進派であり、反戦反核反原発闘争の破壊者であり、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの原発廃止・核廃絶の訴えと全国全世界の反核反原発の闘いに対する最悪の敵対者・絞殺者である。

 ◆無所属区民派・・・・「脱原発」の自治体議員ネット参加。但し「反原発」はもとより「脱原発」に関しても3・11大震災・福島原発事故以来、沈黙。言っているのは「東電の情報開示の要求」のみ。原発推進の田中杉並区政にも批判の一言もなし。実は、この無所属区民派、前記日本共産党のミニチュア版の「杉並区議会内・田中良派」として認めてもらいたくて認めてもらいたくてしかたがない。その本心も日本共産党同様に透けて見える。本当に奴らはそっくりだ。以下はその証拠文書だ。

 「・・・・荻窪駅北口に、商店会連合会など4団体の呼びかで南相馬市義援金募金活動が行われました。田中区長がマイクを握り募金を訴え、区議会からは議長他6名、私も最後まで参加し、支援を呼びかけました。寒さがきつくなるなかを、並ぶように募金に応じていただき、何度か胸が熱くなる感動を覚えました。」

 無所属区民派(けしば誠一杉並区議会議員)のサイト記事からのそのままの抜粋だ。大震災による福島原発大事故が深刻に拡大している渦中に、原発推進の民主党・田中区長と一緒に「被災地支援」を呼びかけている。この記事の強調点は「田中区長が訴え」であり、「(区長と一緒に)私も」だ。そのことを吹聴している。他方で青年の反原発の怒りを結集した4月10日の高円寺デモに顔を出しているが、無所属区民派のサイトの4・10記事には「原発廃止」「原発絶対反対」はただの一言もない。そこには何の不思議もない。無所属区民派も原発廃止などこれっぽっちも眼中になく原発容認だからだ。ハッキリ言おう!無所属区民派は「私たちは(原発推進の)田中区長と一緒に被災地支援に取り組んでいます」という素性のわかるスローガンボードを持って4・10高円寺に来るべきなのだ。できるか?轟々たるブーイングを受け、袋叩きにあうだろう。紛らわしいことをするな。無所属区民派に相応しく、「杉並区議会内・無所属《原発推進派》」「杉並区議会内・無所属《田中良派》」を名乗ったらどうか。そのほうが君たちにはお似合いだ。

 ◆ただ一人の原発廃止・原発絶対反対の議員・・・・核武装阻止、核廃絶、原発廃止、「すべての原発今すぐ止めろ」で原発廃止1千万署名運動の先頭に立って行動している。カネ儲けがすべてで、そのためには戦争も核武装もやり地球と人類が全滅するような原発推進をやる新自由主義、政府・資本家に対して身体を張って闘い、私たち労働者人民の団結と決起を訴えて闘う議員こそが必要だ。

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 チェルノブィリ原発事故をこえる破局の危機、放射能汚染=目には見えない死の灰の降り注ぐさなかの統一地方選。対立点はこのうえなく明瞭。原発推進派の主張は尽きるところ、原発存続・推進の「災害に耐える原発政策」、ここに原発とはヒロシマ・ナガサキ原爆がつくりだした原子力エネルギー政策の護持目的や容認・屈服の合理化目的はあっても、それが不可避にひきおこす大惨事への危機感やそれをもたらしている元凶である政府と資本家、その権力犯罪・国家犯罪への憤りはかけらもない。

 すべての原発の即時停止・廃絶、これは人間社会が存続できるかどうか、私たちが生き続けることができるかどうかの瀬戸際の闘いだ。ここまで来た人間社会を救えるのは資本家階級にとってかわることができる労働者階級だけだ。社会のすべてを生産し流通させ動かし支えているのは労働者だからだ。核・原発の負の遺産を背負ってなお人間社会に責任をとりきる闘いが今求められている。青年労働者学生を先頭に生き抜くために何としても、社会を変える扉をあけよう。

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4月10日東京杉並・高円寺で青年1万5千が反原発デモ

2011年04月11日 | 世界史的テーマ=フクシマ・原発

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今は行動の時!すべての原発今すぐ止めよう!

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 4月10日、原発推進・挙国一致・自粛の統一地方選投票日に杉並・高円寺で青年学生先頭に1万5千人を結集して原発反対の大行動が燃え上がった。集まったのは、インターネットでの反原発行動の呼びかけに応えてツィッター等でつながり、「原発なくせ」の想いで声をあげた20代30代の青年、デモ参加ははじめてという青年がほとんどだ。東京・杉並区・高円寺の小さな中央公園に入りきらず、デモはJR高円寺駅前から青梅街道まで長蛇の鳴り物入りの大デモとなった。主催者や参加したフリーター労組の青年も「必ず大運動になる、そうならないようならおしまい、もう黙っていられない」「日本でもヨーロッパのように十万というデモに必ず発展する」と取材に応えているように、すべての原発の廃止にむかって巨大な運動が始まったということです。

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★以下は記事冒頭の4月10日の高円寺・反原発デモを伝える動画2本。

http://www.youtube.com/uniontube55?gl=JP&hl=ja

http://jp.reuters.com/news/video?videoId=201717200

 高円寺のデモに参加し、原発廃止1千万署名運動で署名活動を行った仲間はいずれも短時分で3ケタの署名を集め、現場は「まるでエジプト・タハリール広場みたいだった」と述べている。ドイツでは50万60万のデモが青年先頭に実現され、原発停止と廃止へ独メルケル政権を追い込んでいる。福島原発事故によって、一刻を争う全人類的課題として「原発は廃止・廃絶あるのみ」ということが完全に明らかになった。 「原発止めろ」「NO NUKES」「NO MORE FUKUSHIMA」は全世界の青年、全労働者全人民の共通の行動スローガンになった。

 3・11東日本大震災による「政治休戦」「自粛」=厳戒態勢のもとで、それを若者が突き破る声をあげた。3・11東日本大震災・福島原発大事故に対して、放射能被ばくと未来に対してものすごい危機感と怒りがをもっている、4月10日の高円寺・反原発デモは巨大な決起が確実に始まっていることを示しています。

http://www.youtube.com/watch?v=dAZTtuB20kg&feature=player_embedded

 

 行動が全国にあらゆる形で雨後のタケノコのように伝播し拡大していくことは疑いを入れない。「脱原発」であろうと「反原発」であろうとその行動参加者が掲げているボードや主張が「原発廃止」「今すぐ廃炉」「絶対反対」「未来のために」「子どもを守れ」「命を守れ」という原発廃止スローガンであることにこそ意を強くする必要があります。政府と資本家が「原子力安全」のウソをつきとおして、「命よりカネ儲け」のために原発を54基も列島に建設し稼働し続け、この地球と人間社会をメチャクチャにしてきたことに対して、3・11福島原発事故の爆発を通して、社会の主人公である私たちがいまのこの社会を覆し原発をなくし、新たな社会を打ち立てる、生きるために、生存のために団結して立ち上がろう、ということです。

駅頭・街頭、全組合・全職場・全地域・全学園で原発廃止1千万署名を!

4月17日告示・24日投票の統一地方選(杉並区議選)には「すべての原発今すぐ止めよう」を訴え行動する議員を!!

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(写真は3月31日東電に対する抗議デモ)

 

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原発廃止1千万署名運動 

2011年04月03日 | 世界史的テーマ=フクシマ・原発

 以下は、8・6ヒロシマ大行動実行員会のサイトからの転載です。

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ヒロシマから全世界に呼びかけます
すべての原発の即時停止・廃止を求める署名

内閣総理大臣 菅直人 様

ヒロシマ・ナガサキをくり返さないために、以下要求します。

一、すべての原発を即時停止し、廃止せよ
一、国と東京電力は、福島第一原発事故の一切の被害を補償せよ
一、情報操作をやめ、労働者と住民の安全を最優先せよ
一、すべての核兵器を廃絶せよ


 福島原発事故は、未曾有の放射能汚染、環境破壊を引きおこしています。「原発は絶対安全」「クリーンで安全」 これがウソだったことが、改めて明らかになりました。多くの労働者、住民が被ばくさせられ、農業・漁業までも破壊されています。福島原発で作業に従事している労働者をはじめ、子どもたち、周辺住民の健康被害、命そのものが脅かされています。土地も空気も海も、放射能汚染がどこまで拡大するかわからない状況にあります。原子炉1 基の1 年の運転で広島型原爆の1000 個分の「死の灰」がつくられ、放射能はすべての生命の根本を破壊します。さらなる原発事故の発生、被ばくの拡大を絶対に阻止しなければなりません。すべての原発を即時停止し、廃止せよ! 私たちは「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな」と訴え続けてきた被爆者、そして福島の被災者とともに全世界の人々に訴えます。

●呼びかけ(2011 年4月1日現在)
下田禮子(反戦被爆者の会)
吉原美玲子(被爆者・キリスト者)
李実根(広島県朝鮮人被爆者協議会会長)
北西允(広島大学名誉教授)
中島健(被爆二世)
大江厚子(セイブ・ザ・イラクチルドレン広島代表)
鈴木範雄(広島連帯ユニオン執行委員長)
大石又七(ビキニ被爆者・元第五福竜丸乗組員)
鈴木光一郎(酪農家、ネットワーク「結」・福島)
市川潤子(ふくしま合同労働組合執行委員長)

■署名集約先  〒730-0016 広島市中区幟町14-3-303
  8・6ヒロシマ大行動実行委員会
   電話&fax/082-221-7631
   e-mail:hiro-100@cronos.ocn.ne.jp

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署名用紙は以下にてダウンロードできます。

http://hiroshima100.net/daikoudou/shomei-j.pdf

《英語版》http://hiroshima100.net/daikoudou/shomei-e.pdf

《ハングル版》http://hiroshima100.net/daikoudou/shomei-k.pdf

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3・11大震災以降の「政治休戦」「自粛」、統一地方選挙下の「挙国一致」の「復興」「災害に強い国・都市づくり」議論打ち破ろう!被災地救援・支援、「すべての原発今すぐ止めろ」の原発廃止こそいま取り組むべき最大の課題です。

 ★大震災によるおびただしい犠牲と被害の全貌が日に日にあきらかになっている、このとき、政府・財界・メディアは情報管理・統制・隠ぺいと「救援」から「復興」への世論の誘導・操作を行っている。政府閣僚が「防災服」からスーツに「衣替え」し、禁足体制から帰宅日勤に切りかえたことに大人災をひきおこした元凶たちの意識と意図というものが象徴されている。「政治休戦」と「自粛」下の統一地方選のもとで、「休戦」「自粛」を打ち破って、被災地救援・支援と福島原発大事故の拡大阻止、全原発廃止を今こそ大運動にしよう。

 救援・支援はまさにこれからが死活的です。労働者の団結、労働組合の取り組みが決定的です。一例をあげれば全社会をまきこんだ義援金募金も、赤十字社は9月末まで被災地被災者には届けられず配分の検討もそれからだ。そもそも赤十字社の副代表は「日本の原発は千年に一度の津波に堪えた、素晴らしい」と許せない居直り暴言をはいた経団連米倉会長だ。懸命に生き抜き支援が切実に必要な被災地現地に届き、結びつく労働組合による自主的支援、顔の見える支援・救援こそ一番求められている。

 日に日に拡大する空前の福島原発大事故、放射能拡大に対して、政府・東電の責任を徹底的に追及し、これ以上の破局阻止のために、全原発即時停止・廃止の大運動をまきおこそう。1千万署名にたちあがろう。

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