すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

離職絶えず、資格あっても保育職選べない現実も無視!田中区長の「保育士確保策の充実」は無責任な大ウソ

2016年05月26日 | すぎなみ保育緊急事態宣言ー田中区政批判

特報・杉並版

(「安倍・1億総活躍社会」&「杉並区・保育緊急対策」批判-全地元地域・職場版)

★安倍首相は2017年度末までに「保育定員を40万人増の目標を引き上げ50万人増やす!」「9万人不足する保育士確保のためには保育士給与2%引き上げで6000円増やす!」(4月26日1億総活躍社会国民会議 ⇓) 

なめてんのか!一般標準給与月額から11万円開きがあって喘ぎ苦しんでるのに「2%、6千円上げて改善してやる」だって?!これが「改善だって」?!・・・「保育士月額給与は21万円、全産業の平均月額給与と11万円という大きな格差がある。保育職の給与改善は待ったなし」と言っていたのはどこの誰だ!それが半年も経たないうちにいつの間にか「保育士月額給与は26万8千円」に言い変えられ、「月額給与格差は4万円」に言い変えられ、しかも、たったの「2%、6千円引き上げ」で、「着実に改善をすすめる」だ!?

★杉並区・田中良区長は2016年度中に、「2220人分の保育所を整備し、2017年4月には待機児童ゼロを実現する」!「そのために公園等の区有施設を直ちに更地にし、認可保育所を整備するとともに、保育士確保策を充実させ、保育の質を守る」!(5月13日区長「待機児童解消緊急対策」記者会見)

ふざけんな!杉並区の「保育士確保策の充実」って何だよ!何か一つでも保育職労働者が置かれている現実を変えるために、まともなことやる気があるのか!・・・ 「保育士のスキルアップ、就労継続のために、私立保育園で充実研修」だって?「保育士志望者に求職情報支援、保育事業者主催の新卒者向け説明会や見学会の支援」だって?!「潜在保育士のための不安解消の体験研修の支援」だって?!「育休明けに復職できるように復職者が保育所に優先入所できる仕組みを作る」だって?!「就職応援ナビすぎなみ」の保育士求人情報を入手しやすい検索方法の改善」だって?!そんなことで苦しんだり悩んだりしてると思ってるのかよ!保育職では食っていけない、生きていけない、かたときも子どもから目を離せないものすごい責任が求められる仕事に精神的身体的限度をはるかに超えた強労働を強いられ、ぼろぼろにされる、そういう超低賃金と劣悪・無権利の労働条件が、いまの保育現場だから、離職者が絶えないし、保育職応募をためらい、選ばないし、復職するという気にもなれないで苦しんでいるんだよ。しかもハッキリと言った!「保育士がおかれてる状況は大変で改善していかなくてはならない。そこでは労働の問題があるこれは国の問題、国の仕事。自治体としては保育サービスの提供、その向上に努めたい」(5月13日区長記者会見) 何なんだよ!結局、安倍政権が言っている「1億総活躍」の大デマ、「保育士処遇改善」のイカサマには「国の問題」「国の仕事」とうそぶき、現実を放任・容認、杉並区でも手をつけない!それどころか、「民間活力の活用」「企業立認可保育所」を『緊急事態宣言』で一挙に進め、民営化で保育職の超低賃金・非正規職化を積極的に促進・推進するということではないか。

 ここにあからさまになっているのは、安倍首相・国も田中区長・杉並区も、「超低賃金・非正規で行く」という根本には絶対に手をつけない、それどころか、ますます「超低賃金・非正規で行く」ということです。

 田中区長が・杉並区が、けたたましく打ち出した『保育緊急事態宣言』、問答無用で躍起になってすすめている『待機児童解消緊急対策』が何であるのか、その先に「待機児童ゼロ」はあるのか、また安倍首相や田中区長が言っているような「保育士処遇改善」「保育士確保」ははたしてあるのか、ないのか、その正体は何なのかをハッキリさせるために、上記の「保育士不足」の根本問題である保育職の超低賃金・超劣悪労働条件の問題はきわめて重要であり、核心問題です。核心問題だからこそ、安倍首相も田中区長も、この問題を取り上げざるを得ず、しかし、前記の通り、大ウソをついて切って捨てているということです。「福祉第一だ」「介護だ、施設入所待機者解消、喫緊の特養整備だ!介護離職ゼロだ」、「保育だ、待機児童ゼロだ、認可保育所大量整備だ、保育士確保の充実、給与改善だ」などとわめきたて、そうしないと「取り返しがつかない、打つ手なしの危機になる」と叫びながら、やっていること、現実は、まったく保育や介護、福祉など眼中になし!「民間活力の爆発、そのためには民営化、全員低賃金非正規で行く」、すべての根幹にこの国策があり、田中区政の施策があるということです。

 保育士・保育職が生きていけない、食っていけない、保育職として働き続けることができない!・・・そういう状態で、保育は保育たり得ません。保育士・保育職が生きていけないような保育はもはや親がわが子を預けて働けるて保育であり続けるわけがないのです。いま地域で行われている「公園等の更地化と保育所整備」の説明会で必ず出る住民からの質問・意見に、杉並区のメチャクチャな進め方に対する怒りの批判とともに、「保育士を集められるのか」「保育士確保の目途もたっていないのに、保育所だけたくさんつくって、どうするつもりなのか」という指摘・追及があります。けだし当然です。つまりは、安倍首相や田中区長・杉並区は、保育のことなど何も考えていないのです。ここをハッキリさせる必要があります。

 そういう安倍や田中が、「女性は子どもの保育のこと、子育てを理由に四の五の言わず、働きにでろ」「賃金がどうのこうの、処遇がどうのこうのと言わず、保育で働け」「女性を働かせるために『保育所』を増やすことが必要だから、地域住民も四の五の言わずに公園を差し出せ、地域施設がなくなっても文句を言わず、従え」と言っているのです。

杉並の地域でいま起きていること・・・保育所に転用、更地化工事の行なわれる各地域での説明会はどこでも怒り爆発

 突然の4・18「すぎなみ保育緊急事態宣言」-5・13「待機児童解消緊急対策」田中区長記者会見、何の事前の告知もなしに、5・17~18臨時区議会での2017年度中の2220人分の保育所整備のための補正予算強行、・・・・自分が慣れ親しみ、地域の子どもたちが日ごろ遊んでいる公園が「保育所整備に転用」されることになるとは思ってもいない、まったく知らされていない保育所整備の対象用地の地域で、それも周辺2百メートル位の住民に直前に「周知」するだけで、各地でその「公園転用・更地化」の説明会が相次いで強行されています。

 しかも、この5月中にもそこに保育所を開設する保育業者を選定し、決まり次第、更地化工事と建設工事を始めると一方的に「説明」し、驚いて参加した当然の疑問と「なぜ、ここにつくることにしたのか」「何も聞いていない」という説明責任の追及に一切答えることなく「いま直ちにやらないと待機児童数は手に負えないものになる、今始めなければ間にあわない」とそれぞれの地元・住民に、この急転直下の「緊急事態宣言」「緊急対策」強行を飲ませよう、従わせようとメチャクチャなことをやっています。これぞ、田中区長が「区長である自分が決めた、条例や議決などによっているわけにはいかない。だから『緊急事態』だと宣言した」と言わんばかりの『緊急事態宣言』の執行だというわけです。

 田中区長・杉並区は、「喫緊の特養整備」を目的に掲げれば、杉並最大の荻窪北児童館があり、近くに公園、子どもの遊び場がまったくない荻窪南につくられ、まだ築浅の「あんさんぶる荻窪」を取り上げ、荻窪税務署と交換し、天沼3丁目の税務署跡地等の広大な用地を手に入れ、日本一のプラネタリウムを有し子どもたちの科学学習と体験学習の拠点である科学館を廃止させることが出来るように、今度は「待機児童解消」「認可保育所の整備」を目的に掲げれば、たとえ反対があろうと強行できると踏んで、「保育緊急事態」を一方的に宣言し、やみくもに突っ込んできています。

 だが、田中区長・杉並区はとんでもない思い違いをしています。確かに住民は、「待機児童解消はいいことだし、保育所をつくるということには反対ではない」と言ってはいるが、そこにつけこんで強行できると思ったら大間違いだ。「なぜ、ここなのか、どうして、何十年も地域で大切にされてきたここなのか、住民の憩いの場や散歩の場所にしてきたところを何で選んだ。児童館がなくなり、公園がなくなり、これでは幼い子どもたちや小学生が自由に遊ぶ姿をどこでも見られなくなる。そんな重大なことを、一言の事前の告知もなしに勝手に決めて、今やらないと間にあわないとは何事か」という怒りは、当然に、そこまでメチャクチャなことをやってまで作ろうとしている、区が言う、その「保育所」とはどんなものなのか、ずっと問題にしてきたことを今頃になって「緊急事態」だと区が問答無用でやろうとしているが、本当に「保育のため」なのか、「こんな急転直下で住民の合意もなしに区がやろうとしているにはトンデモナイ嘘があるのではないか」という根底的な不信と批判となって燃え上がるのは時間の問題です。

  田中区長は、あんさんぶる廃止、あんさんぶる・税務署財産交換で、「子どもの居場所を守れ」と駅前商店街に大横断幕が掲げられ、ポスターが貼りめぐらされ、署名運動がまきおこるような地元・荻窪の誇りと根源的な怒りに直面し、大ウソとだまし討ちの田中区長が損害賠償請求裁判の被告として訴えられるに至っています。公園や施設を更地にされる各地域の地元からの反撃は、この荻窪と同じ根源的な怒りの爆発がはじまったということです。

  あんさんぶる荻窪と税務署の財産交換のことの起こりは、田中区長・杉並区が喧伝してきたような「喫緊の大規模特養の整備」「入所待機者の解消」のためなどではまったくなかった、そんなことは区長の頭の中にもなかったということは、区が隠滅していた区長文書(2010年12月3日田中区長名の財務省理財局長宛「荻窪税務署の建替について(要望)」)が明らかになったことによって、その大ウソが確定しています。) 

 安倍の「1億総活躍社会」「待機児童ゼロ」、田中区長・杉並区の『すぎなみ保育緊急事態宣言』『待機児童解消緊急対策』はどんな大ウソで成り立っているか?ブログ「保育所落ちた 日本死ね」、杉並区での「公園等更地化、保区所新設」説明会での大紛糾。保育所(職場)からの渾身の決起が決定的に重要な位置を持っています。超低賃金・強労働と闘い、非正規職撤廃をめざして職場が団結して声を上げることは、安倍政権の「1億総活躍」、田中区長・杉並区の「緊急事態宣言」を根底からひっくりかえし、政治と社会、職場と地域を私たちの手に取り戻す闘いです。私たちが生き抜くための激突は、もう始まった、始まっているのです。

 

 続く・・・・

 

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