すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

核武装への執着、人類滅亡のパンドラの箱開く超核兵器=高速増殖炉・もんじゅ

2012年11月26日 | 日記(メモ・覚書・資料・所感その他・・・

なぜ、3・11福島第一原発事故フクシマがあってなお「もんじゅ継続」「試運転再開」か?

 国家戦略としての「日本の核武装」、ここにすべての核開発国が高速増殖炉開発を断念しても、唯一、日本が高速増殖炉にしがみつく最大の理由があります。

  11月8日、福井県敦賀市の開発中の高速増殖炉「もんじゅ」を推進する日本原子力研究開発機構が文科省の作業部会で、今後10年間高速増殖炉・もんじゅを継続し、そのために2013年末には試運転再開を行うという計画の報告書を提出しました。野田政権のもとでいったんは「廃止の方向」で「検討」とされたものの、石原慎太郎東京都知事が「もんじゅ」を9月6日に視察し、「廃炉はとんでもない。継続は当然」とし、「日本の核武装」を扇動し、政府のエネルギー・環境戦略でも「もんじゅ廃炉」は撤回されるという経過があったことは皆さんの記憶にも新たなところではないかと思います。3・11福島原発事故と反原発・脱原発の空前の高まりの中で、追い詰められ、あぶりだされたのが「再稼働」の真の理由であり、「原発推進・核燃サイクル護持」の最奥の理由である「核兵器製造の技術的ポテンシャル」、つまり核武装です。これはもう電力需給やエネルギー政策とはまったく無縁の本音です。改定された「原子力基本法」に「安全保障に資する目的」が新たに加わったことも、この日本の核武装への政財界中枢の絶望的な衝動が背景にあります。高速増殖炉・もんじゅの運転再開は、この「日本の核武装」という国家戦略の最先端に位置づけられています。その核心は、高速増殖炉・もんじゅがいつでも核兵器に転用できる純度が高いプルトニウムの大量生産の技術であるという一点に尽きます。

★小出裕章さんの2012・11・3国際基督大学講演

日本が高速炉を含め原子力を諦めない本当の理由

①技術・・・プルトニウム製造の効率性

燃えないウラン238+中性子→捕獲→ウラン239→β崩壊[半減期24分]→ネプツニウム239→β崩壊[半減期2・4日]→プルトニウム239」

核兵器超えるプルトニウム組成=高速炉で取り出される含有量はプルトニウム239:純度98%

技術に「平和利用」も「軍事利用」もない。あるのは「平時利用」と「戦時(実戦)利用」。「原子力の平和利用」を標榜して技術を持ってしまえば、いつでも軍事的に使える。

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1945年広島に続き、長崎に投下された原子爆弾ファットマン(プルトニウム原爆)。広島投下原爆リトルボーイは高濃縮ウラン原爆)

④外務省幹部の談話(1992年11月29日朝日新聞)「個人としての見解だが日本の外交力の裏付けとして、核武装の選択の可能性を捨ててしまわないほうがいい。保有能力はもつが、当面、政策として持たない。、という形で行く。そのためにもプルトニウムの蓄積と、ミサイルに転用できるロケット技術は開発しておかねばならない」

★2011年11月21日「たね蒔きジャーナル」での小出さんのお話  2011年11月21日(月)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。現在国会版「事業仕分け」(政策仕分け)にて焦点となっている『高速増殖炉もんじゅ』について説明しました。

<動画>http://youtu.be/WXMLCUBhBMQ

高速増殖炉・もんじゅに絶対反対。もんじゅは即刻廃止!試運転再開を絶対阻止しよう!

 理由はこのうえなく明白です。当然です。

(1)すべての原発(核)をただちに廃止だから当然そうですが、高速増殖炉もんじゅという原子炉は、そもそも原子力発電所(原発)でもありません。もし「開発」が「成功」し、少しでも運転すれば、すぐ核兵器に使える純度の高いプルトニウムを高速中性子による核分裂連鎖反応で効率的に大量生産・再生産できる、核兵器そのものズバリ、否、超核兵器と言えるようなものを絶対に運転させるわけにはいかないというのが第一点です。原子力推進の国際機関であるIAEAですら、発電目的以外の高速増殖炉等における燃料棒の早期の取り出し、燃焼中の核燃料取り出しを「核武装」「核兵器保有」の準備・実行行為として禁止・監視対象としているのです。ところが「日米同盟関係が解消された場合の唯一の安全保障、国防力」として日本は高速増殖炉と核燃料サイクルを位置づけています。

(2)そもそもプルトニウムというもの放射性物質そのものが、角砂糖数個で日本が全滅する、プルトニウム100万分の1g吸えば確実に肺がんになるといわれるような物質です。こんな危険きわまりない猛毒物質をつくるということ自体が、犯罪です。

(3)3点目に、もんじゅは冷却に金属ナトリウムを用いるというおそるべき仕組みでこの高速増殖運転をやるというシステムだということです。化学を少しでもかじっている人なら誰でも知っていることですが、ナトリウムは空気や水に触れると凄まじい大爆発をおこすことで有名な物質です。液体ナトリウムが漏出したら、プルトニウムを製造する炉そのものが大爆発するような大事故の危険と背中合わせで、この炉の「安定運転」が行われるという仕組みそのものに、人類滅亡の超核兵器たる高速増殖炉もんじゅの正体があらかじめ刻印されています。現にもんじゅはナトリウム事故で十年以上も停止していたのです。

(4)高速増殖炉の開発は、アメリカもフランスもイギリスもソ連も完全に断念して久しく、実験炉、原型炉段階にまでしか至らず悉く失敗し、実証炉は1基だに存在しない。十数年も中断し何らの技術的展望もないのが日本であるのに、日本だけが、しかも冷却という基本的必須関門でのナトリウム火災事故で失敗している日本が、まともに「開発」などできるはずもなく、その日本が高速増殖炉の実用化にしがみつき、やみくもに運転再開に踏み切ろうとしているということは開発段階で福島原発事故をはるかに超える未曾有の大事故・大爆発に暴走するということを意味しています。この計画は絶対に潰さなければなりません。絶対に!

(5)大飯原発がそうであるだけでなく、高速増殖炉もんじゅがある敦賀も、福井県は活断層だらけです。

(6)この高速増殖炉・もんじゅの継続・試運転再開には、フクシマを圧殺し、原発をことごとく再稼働し、大間・島根を新規に開設し、原発輸出を推進し、核燃サイクルを護持し、核武装に突き進むという政財界の意図が凝縮しています。むきだしです。もんじゅを継続させるか、廃止するかには、人類の未来、私たちと子どもたちの命と未来の全てがかかっていると言っても過言ではありません。

(7)もんじゅに反対し、運転を止め続けてきた現地から、12月8日にもんじゅ現地での全国集会が呼びかけられています。

 

128日もんじゅ現地・全国集会で国と日本原子力研究開発機構に対して、怒りの絶対廃炉を叩きつけよう<o:p></o:p>

 

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反原発!子どもを被ばくさせるな!募金で福島に共同診療所

2012年11月25日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

11月23日 ふくしま共同診療所開院へ NHKも報道

NHKonline 福島放送局

放射線相談の診療所開院へ

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放射線が健康に与える影響について市民が気軽に医師の診断を受けられる診療所が来月福島市に開院されることになり施設の見学会が開かれました。
来月福島市の市街地に開院することになったのは「ふくしま共同診療所」で、きょうはこれに先だって見学会が行われ、朝から大勢の人たちが訪れました。
診療所は原発事故で放出された放射線に対する健康への不安を訴える人が絶えないことから気軽に医師の診断を受けたり相談したりできる場所を作ろうと医師や市民団体などが資金を募って作りました。東京の国立がんセンター病院で放射線医療にあたっていた専門の医師が院長を務め甲状腺の検査など診療を行うほか放射線が健康に与える影響について相談に応じるということです。
診療所は来月1日に開院し、月曜・水曜・日曜を除く週4日、診療にあたることにしています。

11月23日 19時48分

11月24日毎日新聞の記事に

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11月22日 IAEAは福島に来るな!杉並・阿佐ヶ谷デモ

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NAZEN(すべての原発いますぐなくそう全国会議)杉並が22日、阿佐ヶ谷けやき公園から区役所前まで反原発デモを行った。来月15日から福島(郡山)で開催されるIAEAと日本政府の「原子力安全閣僚会議」に抗議する「原発推進IAEA 福島くるな」「安全キャンペーン ふざけるな」「がれきと除染で 金もうけすんな」、12月16日実施の総選挙に対する「野田・安倍・石原・橋下打倒」「今だ  デモだ  ストライキだ」のコールが注目を集めた。

 

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ふくしま共同診療所見学会&開院記念レセプション、希望と決意

2012年11月23日 | 福島に連帯、放射能から子ども守れ

写真は、いずれもすべてNAZEN blog ( http://blog.nazen.info/ )からの写真速報記事の転載です。

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ふくしま共同診療所開院記念レセプション









ふくしま共同診療所ついに完成☆内覧会の様子


こちら受付。優しい事務長さんがお待ちしてます。


かなりの人がきてます。大盛況☆


これが1番大事なエコー室!


みなさんのカンパで子供たちを守ります☆山下俊一に任せておけるか!


レントゲンもちゃんとあります。クリニックとしても申し分ない設備☆












落合恵子さんからメッセージ☆

絵本も送っていただきました。


わが事務局次長、富田翔子も絵を送らせていただきました☆


ひろびろ受付&待合室




杉井せんせいのぴかぴかの診察室


エコー室に松江院長はっけん

福島駅前街宣








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資料転載:来日中のヘレン・カルディコット博士(オーストリア小児科医)会見  

2012年11月23日 | 日記(メモ・覚書・資料・所感その他・・・

転載 

来日中のヘレン・カルディコット博士(オーストリア小児科医)の会見

①衆議院議員会館会見:田中龍作さんのジャーナルからの転載

カルディコット博士 「福島では“犯罪的”で“非道徳”なことが行われている」

 オーストラリアの小児科医で放射能障害に詳しいヘレン・カルディコット博士の記者会見が19日、衆議院第一議員会館内で開かれた。博士は日本各地で講演ツアーを行っている。

 

 衆院解散を受けメディアの関心が選挙一色になるなか、会見には海外のテレビ局1社と数人の記者のみが集まった。カルディコット博士は何度も“犯罪的”、“非人道的”という言葉を多用し、これを伝えようとしないマスコミも批判した。日本社会に対するいらだちが随所に感じられた。

 

 冒頭、カルディコット博士は「福島の高線量地域で、子供や妊婦、妊娠可能な年齢の女性を避難させないのは“医学的犯罪”だ。18歳未満の子供に超音波検査を実施したところ、約40%の子供に甲状腺異常が見つかったという。これは小児科の見地からみて極めて異常だ。」と語り、福島の被曝量がチェルノブイリをはるかに上回っていることを指摘した。

 

 また、子供や妊婦、妊娠可能な女性の移住について「国が費用を負担することが重要なのに、弱い立場の人を守らず、TEPCOを守るために予算を使っている」と述べた。博士は「日本には放射能を帯びた食品を食べることに対する規制がなく」、汚染した食品を「子供に食べさせていることは“medically  immoral (医学的に非道徳的)”だ」と国と福島県、沈黙する医学界の不作為を批判した。

 

 博士の来日講演は医師向けのみならず、一般向けにも行われたが、いずれも数百人収容の会場が満員になったという。博士は、聴衆が「どうしたらいいのか必死に知りたいと思っている」ことを感じたという。

 

 「広く一般に知らせる責任がメディアにはあるが、(日本では)そうではないようだ」と、メディアが放射能の被害に無関心であることにクギを刺した。

 

 博士は、「福島の事故は終わっていない。40年かけてきれいにするというが、不可能だ。これから300年以上、土地も人も食物も汚染されたままだ」と警告し、安易な除染や帰還願望に疑問を呈した。ガレキの焼却についても「犯罪行為だ」と断罪した。

 

質疑応答で筆者は以下の2点について質した―

 

田中:(チェルノブイリ原発事故が起きた)ウクライナに日本の医師たちが行っており、またウクライナの医師たちも日本を訪問している。日本の政府も医師たちも、4年後からガンが多発することを知っているはずだ。このことについてどう思うか?

 

カルディコット博士:「そうだ。広島、長崎の例からみても(事故後)5年で白血病の発病ピークを迎えることは分かっている。その他のガンはそれ以降からだ。私はなぜ医師たちがメディアで声を上げないのか、驚いている。“Total Blackout(完全な報道管制)”だ」。

 

「多くの人が福島を忘れているかのように過ごしており、水俣の時よりひどい。
日本政府は他国から良く思われたいのだろうが、(発病の)疫学的数字が明らかになれば、無責任さは免れない」。

 

田中:ビタミン剤、特にビタミンCが放射能に効くと宣伝し、利益を得ている医師が一部にいるようだが?

 

カルディコット博士:効かない。医学的に間違っている。

 

 最後に博士は「広島、長崎の被爆者は差別されてきたが、日本人のメンタリティから考えて、これから同じことが福島の人々に起こるのではないかと、深く憂慮する」と締めくくった。

 

 福島県出身者に対する偏見はすでにちらほら聞かれる。日本人としていたたまれなくなったのは筆者だけだろうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

②大阪での会見:いのち・未来うべ(旧 小出裕章さんのお話を聴く会) スタッフブログから転載

【文字おこし全文】11/21大阪 ヘレン・カルディコット医学博士来日会見【動画】 

2012年11月21日 21時43分59秒 | 震災瓦礫問題

11/21 ヘレン・カルディコット博士  大阪での記者会見 (文字おこしはoldblue管理人・・・通訳の方の話されたことをなるべくそのまま文字におこしています)

動画  http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1#/recorded/27173479

【会見部分 文字おこし 全文】

みなさま、本日はありがとうございます。

 

非常に興味深い時期にこの場所に来ることができたと思っています。みなさまの橋下市長は日本中で今とても著名な方になっておられまして、私たちに会っていただけないほど超お忙しい状況になっておられまして、政治的ないろいろな望みというか野心をお持ちになって活動をしているとお聞きしています。

 

ほんとうに地元の市民の人たちよりも、国家の国の政治の方に興味があるという状況らしいのは、私にとっては非常に興味深いことだなという目で見ております。もしそういう状態であるからこそ国政の政治家になるにはふさわしいというふうに私は思います。そういう人であるからこそ。

 

それで、橋本市長は福島で震災があり事故があって、たった2週間程のあいだに、もうすぐにがれきの受け入れを表明されて、それをしかも焼却されるということを言われたわけです。36000トンあるというがれき、これは大阪にすでに搬入されているのでしょうか?本来であれば今日は試験焼却の日というふうに伺っていたんですが・・・まだですね。福島だけでも十分、非常に悪い状況です。東京まで汚染が広がっている状況になります。その状況の中で、東京まで広がっているこの汚染を、それ以外の地域にまで汚染を共有しようとしている。放射性廃棄物を共有することで、汚染を広めようとしているということ、これは小児科医としての私の立場から言うと、もうほとんど犯罪的な行為と言えると思います。

 

放射能が出たこの大きな事故を、結局その結果を全国で分け合おうとしている状況にあると思います。

 

それで放射性物質が、36000トンと言われているがれきの中に入っています。木質のものとかいろいろありますが、とくにセシウム137の汚染が心配されています。

 

セシウム137というのは300年間そこに残りますので、もし大阪にこのセシウム137を持ち込んでしまえば大阪は300年間にわたって、セシウム137を持ち続けないといけなくなるわけです。それを人が呼吸から吸ったり、食品から取り込むということが発生します。それで政府は、この放射能のレベルなら許容可能な範囲だということを言っていますが、実際、許容可能な放射能というものは存在しません。すべての放射能は、これはガンを引き起こす可能性を持っているわけです。

 

あとセシウム134もありますが、これは約20年ですが、これも非常に危険度の高い物質です。そしてセシウムは、例えば脳腫瘍、それから筋肉腫といったものの原因になりますし、精巣や卵巣に蓄積をします。そうしますと遺伝的な疾患、遺伝的な異常形成とかを起こす可能性が出てきます。その結果、胎児に影響が出ますので、そのために先天性の異常を持った子供が出産され、例えば形成異常の子供が生まれる可能性が出てきます。

 

そしてその他にもいろいろな放射性元素が廃棄物に入っています。コバルト60とかウラン235とかウラン238などがあります。そうしますとこれは腎臓のガンとか先天性の形成異常、いわゆる奇形が出る場合がありますし、それから骨ガン、白血病の原因になり得ます。

 

そして今ここに、女性で小さなお子さんをお持ちの方が立ち上がってここにいらっしゃるというのは、今この状態の中でこれほど適切なことはないと思います。といいますのは成人に比較しますと、子供は放射能に対する感受性が20倍高いと言われていますし、それから小さな女の子と男の子を比較した場合、女児の方が2倍リスクが高い。それから胎児に至っては成人と比較した場合には、感受性の点で、リスクの点で数千倍と言われています。ですから妊娠中の女性の腹部にX線を照射するだけで、生まれてくる子供の白血病の可能性が2倍になるということなんです。

 

女性というのはいつも革命的な変化をもたらすときの力になります。そういう意味で今、女性が日本で革命的な変化を起こす必要があるのだと思います。とくにそれが母親とか、これから母親になる方々がやらなければいけないと思っています。

 そしてこのセシウムというのは、食品に入っていても、全く味もしない、匂いもしない、目にも全く見えません。いわば、見えないキラー=殺人物質、ということが言えます。セシウムは脳とか筋肉に蓄積をして、そこに長期間、本当に本当に長い期間そこにとどまります。 

そしてとどまった場所の周辺にある少量の細胞に非常に高い線量、極めて高い線量を与えます。放射性物質が体に入りますと、その物質は体の中で放射線放出物として、そこから放射線が体内で放出される状態が発生するわけです。ところがこのことを日本の国の政府は、また政府や企業や色々な機関はしっかりと考えていません。外部被曝のことにばかり着目しています。土が汚染されることでガンマ線が出る、X線と似たような性質ですけれども、ガンマ線が出ることばかりを言っていますけれどもこの外部被曝だけに注目していて、体の中に取り込まれた時の問題についてきちんと考えていません。

 

それで日本の政府や東京電力は、日本の皆さんに嘘をついています。これだけの福島のようないわば、「医療大惨事」が発生している状態の中で嘘は絶対についてはいけないのです。嘘をついても解決はしません。それは天然痘とかそういったものが過去に流行った時と同じです。

 

放射性物質はいくら廃棄物を焼いたからといって、そこにあった放射性物質が消えてなくなることはありませんので、放射性物質は変わりません。ただ煙突のところから出ていくようになるだけで、それがまた土壌についてそこから人々の被曝につながるということです。煙突にはフィルターがある、排気筒にはフィルターが付けてあるということを言ってるんですが、フィルターで放射線が消えるわけではないですから、放射性物質になったフィルターができあがるだけで、それを一体どこに捨てるのか、ちょっと今資料に目を向けましたけれども、「ゆめしま」という名前のところにそういう放射性物質を捨てようとしている。雨が降れば水に溶けて、水によって運ばれて、土の中に、最終的には人が口にするような食べ物にまで到達すると。これが300年間消えずに残るわけです。

 

大阪市の中でも市議会とくにある女性議員の方が非常にこの問題を懸念していらっしゃるということをお聞きしましたが、非常に興味深いです。やはり賢明にこの問題がわかるのは女性の方だということです。

 

子供を保護する、子供を守るということになったときに、女性の持っている直感の正確さというのはたいへん鋭いものがあります。ですからそういう意味で、ここで立ち上がって、がれきの焼却に反対しようということで、今日のこの会を準備された女性の皆さんを、私はたいへん素晴らしいということで賞賛したいと思います。そして橋下さんは、彼女たちの声を聞かなければならない、聞かせるために私ができることがあればぜひお手伝いをしたい、なんでもお手伝いをしたい。

 

国会も選挙がありますけれども、この問題というのは選挙の争点にやはりならないといけない。そして、特に国政の選挙の中で争点にならないといけないのは福島のこの大災害もそうですし、それから特に4号機、4号機の建屋がもし何かあって今後崩壊すれば、大変なまた大きな惨事が起きます。それからこの今回のがれきの問題、全国にこの汚染を広げようとしていること、それからその点がすべて争点にならないといけないと思うんです。      非常に関心があるのはロシアの政府は、チェルノブイリ事故のあと、ロシアの国民のために、非常に責任をもった態度を示したという点については、国民のためにという点では日本の政府よりしっかりとやったと、責任ある行為をしたと思います。

 

たしかこの地域は15機の原子炉から、たった60マイルしか離れていない、非常に距離が近いと思います。 特にその中でも大飯原発については地震断層の上にあるのではないかといわれています。大飯は閉鎖しなければいけないと私は思います。

 

いろいろなレンジで考えると日本というのは、いろいろなことで非常に危ない位置にある状態だと思います。そのことをしっかりと頭において行動しないといけないと思います。

 

私から申し上げるのは以上です。


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11・11報告。雨ニモ負ケズ、「集会・デモ禁圧」に屈せず、20万人が国会・周辺を包囲・占拠

2012年11月12日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

雨の中、国会前・霞ヶ関に続々と10万人・・・・・20万人になんなんとする数え切れないたくさんの人々が参加

11・11反原発ー霞ヶ関大占拠(オキュパイ)は始まりです。

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★上と下は正しい報道ヘリの会が11・11国会周辺上空から空撮の写真の転載です

1111

<a rel="license" href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.1/jp/"><img alt="クリエイティブ・コモンズ・ライセンス" style="border-width:0" src="http://i.creativecommons.org/l/by-nc-nd/2.1/jp/88x31.png" /></a><br />この 作品 は <a rel="license" href="http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/2.1/jp/">クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。</a>

 

 首都圏反原発連合(主催者)呼びかけの「11・11反原発1000000人大占拠」の大行動に対する理不尽・違憲・不当な東京都と東京地裁・東京高裁の「日比谷公園使用不許可、デモ禁止」ということから、全国の方々も心配された方が多かったことと思います。今日は、参加できなかった人々にお伝えすべく、取り急ぎ作成した記事・報告です。

 過半のマスコミが、このかんの官邸前・国会前の金曜日抗議と全国各地での金曜日行動の継続・広がりを意図的に抹殺し、「官邸前・国会前は秋風とともに回を追うごとに参加者は激減、直接行動は疲弊とともにいっときの流行病のように熱がさめて、そのうち閑古鳥がなく」という基調で反原発・脱原発の「民意」は「熱しやすく冷めやすいいっときのムード」と言わんばかりにキャンペーンしてきた。

 だが私たちは、主催者が呼びかける「11・11反原発1000000人大占拠」に応え、私たち自身の意志と決意で、本日11月11日雨ニモ負ケズ、集会・デモ禁圧にも負けずに大結集しました。11・11の10万をはるかに超え20万になんなんとする人々の決起は霞ヶ関を占拠し、100万決起への道をつくりました。

 活断層が冷却用水配管の真下に走っているのに、大飯を止めて厳格調査するのではなしに、再稼働・運転しながら調査する!その判断も原子力ムラ人事の規制委員会が行う!怒り爆発は当然だ。事故が起きれば福島第一原発の比ではないフルMOX燃料棒による大間原発、「30年代原発ゼロ」(大嘘)を騙りながら新規に大間原発が完成すればそこから40年間運転し続ける!米英仏はじめどこの国でも開発に失敗を続け、今では技術開発・実験も中止して久しい高速増殖炉を実験試作で十数年失敗し続けているのに、日本の「最先端技術」と銘打って「実用化可能」などと言っているのが政府です!このすべてが福島原発事故、それも現在進行中という現実がありながら、この国の政府が強行しようとしていることだ。怒髪天つく私たちの思いが、命と未来を賭けた行動に私たちを突き動かすのは当たり前の話です。

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12月 福島にIAEA は来るな!

  福島が勝負です! 原子力マフィアと「命よりカネ」「命より安全保障」の連中に福島を“占領”させない!

 

 核兵器保有軍事大国と国際原子力マフィア、は、IAEAをこの12月に福島に送り、政府・原子力ムラ・東電は復興東電本社を福島につくり、世界の原発資本の「最高技術水準」と称して日本の原発メーカーとゼネコンとグルになって、「福島除染で安全になる」(もちろんデマ)と放射能管理区域以上の放射能汚染地域と化している福島に人々と子どもたちをとじこめ、膨大な労働者を「収束」作業と「除染」の被曝労働に送り込み、福島を“植民地”にし“占領”しようとしている。「除染」で大量に発生する「汚染土」「汚染廃棄物」を宮城・茨城・栃木・千葉・群馬・埼玉・東京・神奈川へ搬送され、放射能汚染と被爆労働を拡大する。もう福島と周辺東北各県、首都圏含む関東一円は境目などない放射能汚染地帯だ。

 

  ますます黙ってられない!12月福島がさらなる大きな決戦の始まりになる。そして3・11だ。来年3・11福島原発事故2周年をどういう状況で迎えるか?国会大包囲20万決起をはるかに超える反原発1000000人大占拠と全国一斉行動で、たくさんの組合と職場での発反失業・非正規職撤廃・被曝労働強制許すなのストライキです。

私たちの怒りと想い、反原発の意志をおさえることなどできない!・・・・原発いらない!子どもを守れ!デモをさせろ!

 【画像中心に11・11速報】

 11・11デモ禁圧は絶対に許せない!しかし、私たちの怒りと原発反対の意志は「デモ禁圧」によって禁圧することなどできるはずもなかった。国会正門前、首相官邸前、経産省前、文科省前、農水省前、財務省前、外務省前、環境省前、厚労省前、電源開発(Jパワー)本社前、東電本社前には数え切れないたくさんの人々が集まって抗議、午後3時過ぎには経産省を包囲、午後5時からは国会正門前・国会周辺の歩道を完全に埋め尽くし、嵐のようなコールが2時間にわたって国会周辺・霞ヶ関一帯にとどろき渡った。この日、6・29、7・29に匹敵する空前の大規模抗議、20万人になんなんとする人々の怒りの大決起がかちとられました。      

O0600039712282263741
日比谷公園霞門13時
               O0600039712282264299
デモをやらせろ!日比谷公園使用不許可・デモ禁止に対して弁護士会館前で抗議集会

 
★各エリアの報道の写真転載

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大間建設の電源開発(Jパワー前)



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東電前
                   11monnkaimg_9630s
                  文科省前
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環境省前                  

                       Zaimusyoimg_9637s
                        財務省前

経産省前は人波で埋め尽くされ、ものすごい熱気で「霞ヶ関デモ」に繰り出しました

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経産省前からは福島の女たちのかんしょ踊り先頭に数千人、1万人、・・・とふくれ上がったデモとなって霞ヶ関を席巻

                     11ushi111125
 牛のオブジェの山車も・・・・「いとしい牛を餓死させた悲しみ、私たちの無念がわかるか!」(浪江町の酪農家)

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官邸前 津田大介さんスピーチ。大集会では落合恵子さん、鎌田慧さんもスピーチで反原発を訴えました。

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国会前では正門前大集会が行われるとともに、正門前に通じる全歩道が長蛇の人波で埋め尽くされて激しいコールが2時間ぶっ通しで行われた。
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                      雨を突いて怒りのコールが叩きつけられた

  以上は、12日までに公表されている画像の一部の転載に過ぎません。11・11霞ヶ関大占拠の全体像ははるかに激しく豊かなものだったと思います。伝えたいサプライズ場面が多々ある、すばらしい大行動として、私たちは11・11反原発大占拠を実現しました。

 

  この日は、大間原発建設工事に対して、大間で380人の抗議集会がもたれ、函館でも大集会がもたれました。大飯原発再稼働をとめる大抗議集会が福井現地でも持たれました。全国各地で抗議行動が持たれました。

 

 いよいよ闘いはこれからです。

 

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11・11反原発。裁判所・警備が「許可した道」はなくても、命の叫びが道をつくる! 

2012年11月08日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

★私たちは、言いたいこと、叫びたいこと、求めること、怒りがあり、思いがあり、叫びがあるから、集会に集まり、デモをやってきました。当局の機嫌を損ねないように当局の顔色を見ながら、集会やデモをやってきたわけではありません。これまで実現してきた再稼働反対の官邸前・国会前・霞ヶ関一帯の金曜日抗議も、10万、20万決起もそうです。福島原発事故を「なかったこと」のように過去話としてきりすて、どこまでも福島の人々と子どもたちを踏みにじり、傷つける政府の再稼働の暴挙・所業の前に、私たちは青年も老若男女も自分たちが実際には日頃どんなひどい現実を強いられているかという真実にハッとし、声を上げて闘い生き抜こうとしている福島の人々とともに、絶望や無力感を振り払って私たち自身も生き抜くために、怒りを怒りとして直接に表し、声を上げ立ちあがった・・・・それが集会になりデモになり、金曜日行動、紫陽花革命になった。

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         声をあげ、叫び、前に進んだ。6・15再稼働反対の直接抗議行動

★福島原発事故がありながら、そして政府も財界も「原発ゼロ(54基停止)」を余儀なくされたにもかかわらず、原発再稼働に舵をきったことから、居てもたってもいられず、元凶である政府と原子力ムラ、原子力マフィアの巣窟に向けて怒りの抗議を叩きつけてきた。政府や警備当局や裁判所が「集会」や「デモ」を「許可」したから、行動してきたわけではありません。

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6・15国会正門前・・・こうやって私たちは規制に屈せず、みんなで集まり、怒りの抗議で前へ前へ進んできた

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ムバラクを倒したエジプト革命も、「許可なき街頭」に集まり、デモをこうやって実現し、そしてついにタハリール広場を占拠した

 

★集会の自由やデモとは、そもそも、そういうもの(直接行動・大衆行動)です。この本来の直接行動としての集会の自由、デモ(職場・工場のストライキだってそうだ!)の根源的な原点、本源から、11月11日日比谷公園・国会周辺に集まろう。反原発1000000人大占拠に集まり、立ち上がりましょう!直接行動です。声を上げ、立ち上がりましょう!私たちにはその力がある!数の力において、私たちは、政府財界にはるかにまさっています。この直接行動で対峙し対決する私たち自身のすぐれて人間的な力が、力関係を変え、社会を変え、歴史をつくる!声を上げ、抗議行動を続けることで、私たちは、その力の大きさに気づいたはずです。11月11日、かつてない空前の結集でその私たちの力を政府に叩きつけましょう。

11月11日 日比谷公園に集まろう!デモ禁止に抗議を!「日比谷公園使わせない」?!「デモやらせない」?!理不尽なものは理不尽!霞ヶ関デモをやらせろ!霞ヶ関デモをやろう!霞ヶ関を人波で埋め尽くし、夕刻からは国会正門前・国会周辺を大抗議、反原発で「怒りの海」にしよう!

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福島の怒りと結び、集会・デモ禁止ゆるさず、11・11反原発100万人大占拠へ

2012年11月07日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

 東京都と裁判所(東京地裁・東京高裁)の11・11日比谷公園使用不許可・反原発デモ禁止について思うのは、考えれば考えるほど、昨日(前回)記事でも述べましたが、

 3・11福島原発事故とは一体何だったのか、どんな国家的大犯罪を政府はひきおこしたと思っているのか、ということです。

 フクシマがすべてです。福島の怒りと心を一つにすることがすべてです。いよいよ11月11日反原発1000000人大占拠の行動が目前に迫りました。この日は大間原発現地での反対集会はじめ全国多数箇所で反原発・脱原発のアクションが予定されています。そしてこの日は首相官邸前・国会正門前をはじめ霞が関・永田町一帯で超大規模、空前の抗議が呼びかけられています。

 裁判所の決定など何するものぞです。「反原発1000000人大占拠」というアクション・スローガンを生み出したのは、福島原発事故をひきおこしながら再稼働を強行し原発を推進する政府・財界の暴挙、それに対する私たちの張り裂けんばかりの怒り。みなさん!11月11日、この日、福島の怒りに応えて、心を一つにして私たちの怒りの声を上げ、立ち上がりましょう。

 広瀬隆さんは「11月11日 日比谷公園、国会周辺に集まりましょう」とマンモスデモを呼びかけています。山本太郎さん(実況解説)広河隆さん(撮影)の空撮ヘリがこの11日も霞ヶ関の上空から一帯の大結集と大行動の模様が全国全世界にインターネット中継で発信されます。フクシマと日本の反原発・脱原発の行動に連帯し、注目する全世界に瞬時に、この大行動は伝わります。

 3・11フクシマがすべてです。《3・11フクシマ》が岐路です。「フクシマ、ネバー・アゲイン」ー原子力と放射能との闘いは、私たちと子どもたちの生き死にと未来が懸かった「政府との戦争」です。

 11月11日、こぞって日比谷公園に行きましょう、集まりましょう。国会周辺一帯に怒りと抗議の海をつくりましょう。福島の怒り、私たちの怒りがどれほど大きなものか、私たちの反原発・脱原発・子どもを守れの決意がどれほど確かで固い不屈のものかを、政府に思い知らせてやりましょう。

★11月11日正午 日比谷公園・日比谷公会堂前に集まりましょう!

★1000000人の反原発で国会前を埋め尽くしましょう!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★          

もう一度、福島から。何度でも、福島から。何千回でも、福島から!!!!!<o:p></o:p>

・・・・・人々が集まって、そこになかった道を作っていくことが希望を開き未来をつくる!

 既に一ヶ月近く経ていますが、10月13日のさようなら原発in日比谷(日比谷野外音楽堂)で行われたスピーチから、落合恵子さんのメッセージと大江健三郎さんの発言を転載で紹介させていただきます。

(転載)10.13「さようなら原発集会in日比谷」から

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落合恵子さん(作家・呼びかけ人)からのメッセージ

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 みなさん、元気ですかー! 落合恵子です。
開始時間の変更で、メッセージのみで参加になってしまったことを、とても残念に思います。
 今日、ここにお集まりになった、それぞれの「あなた」と一緒に、わたしも、ここにいたかった!
 わたしは、名古屋で原発反対を叫んできます。

 あの日から、1年と7ヶ月。
 なのに、どうですか?
 もうすっかり、あの日がなかったかのように、この国は、動き出していませんか?
 なにひとつ収束していないにもかかわらず、福島第一原発苛酷事故など「なかった」かのように、 この国は動いているのです。

 与党も、野党も、代表選は、原発推進派がほとんどでした。
 オスプレイは沖縄の空を飛び、憲法改悪への動きが再びあらわになりつつあります。
 原子力ムラは相変わらずで、着々と原発推進に向かっています!
 大飯原発は、再稼働したままです。大間原発の建設は、はじまりました。
 規制委員長は、誰がなりましたか? 
 そうして政府は、冬の節電要請を言葉にし始めました。
 北海道は、10%超などと言っています。
 この夏にあれほどの喧伝をした電力不足はウソだったとことを、わたしたちの多くは
 すでに知っているにもかかわらず、わたしたちのすべては、すでに体験しているのにもかかわらず、です。

 こんなことで、いいですか?
 いいわけありません!

 原発は、放射性廃物を生み続けます。人間は、その処理をできません。
 何万年も待たなければ、放射能は消えません。
 「ホウシャノウこないで!」と言った子どもの声を、思い出してください。
 もう一度、あの日に戻りましょう!
 あの日を、しっかり刻みましょう!
 昨夜、会った南相馬の四人の女性たち、いまこの会場におられると思います。
 何度でも心に刻みましょう。
 福島に戻れない人が、どれだけいるかを。
 不安を抱えながら福島で暮らす人々のことを。
 そうして、民意を国会にとどけましょう!
 何度、弾かれようと、何百回、煮え湯を飲まされても、何千回、門前払いをくらおうと、 反原発のわたしたちの意志を、この思いを葬り去ることは決してできないのだ、
と思い知らせてやりましょう。

 ずっと以前、わたしが中学生だった頃、第二次世界大戦の悲惨な記憶を語る大人に、
わたしは問いかけました。
 「なぜ、その時、大人は全員で反対と言わなかったのか」と。
 13歳の子どもの素朴な、けれど精一杯の大人への疑問でした。
 同じことをわたしたち大人は、してきてしまいました。そして、これからもしていくことになるのでしょうか。
 ひとりの大人として、いまこそ、「大人の責任」を果たしましょう。
 子どもは選んでいないのです。にもかかわらず、苛酷事故の今後を、推進の今後を背負っていくのは、 子どもたちであり、これから生まれてくる子どもたち、何世代も先の子どもたちです。

 一体、「いのち」以外に何を守るというのでしょう。
 一体、「いのち」以外に、かけがえのないものなどあるのでしようか。
 2012年、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中さんのニュースに触れながら、ひとりの女性を思い出しました。
 1945年ラテンアメリカ圏で初のノーベル文学賞を受賞した、詩人であり教育者であり外交官でもあった女性、 ガブリエラ・ミストラルです。
……それぞれの子どもの、骨格は、血肉は「いま」作られている。その子どもに、明日まで待てというのは、 いのちへの犯罪である……というような言葉を、ガブリエラ・ミストラルは遺しています。

 福島の、とりわけ子どもたちに、誰が、「待て」と言えるのか。
 いま作られている骨格に、血肉に、誰が「待て」と言えるのか。
 もう一度、福島から。何度でも、福島から。何千回でも、福島から。

 次の集会で、「あなた」に直接会えることを心より望みながら。

 

大江健三郎さん(作家・呼びかけ人)

私たちが集まって歩くところに希望が生じる

 たった今、出られた方の希望を拝聴しまして感銘を受けています。またずっと福島について、原発について一から勉強をしてまいりましたが、その大切な点を、明確にお話になられていると思いました。時間をいただきましたので、私は文学の側にいる人間としての話をしたいと思います。
 私はこの大きい集会に読んでいただきますたびに、自分が3.11の後、自分が大切にしている本を読み直しました。自分はもう77歳なのですが、その間、どういう本が、自分にとって大切だったかということを、ノートに書くことをしております。そして、その中から、自分にとって励ましになる言葉を、ここに集まって下さる方に文学の人間としてお渡しするということにしています。私が書いた本に、そんな励ましのことは書いてない。私が励まされた、いつの間にか読んできた本の中で、一番重要なものをお話しするという風にしてきました。
 私は最初に、先生になろうと思って大学に行って、今までずっと、その先生の影響のもとに生きてきました。渡辺一夫という先生ですが、その先生は、どのような科学者にしても、どのように多角的な考えを持っていても、人間の死というものを考えなくなると、狂気というものに陥ってしまうと言いました。「核兵器」がそうであるということを、戦後すぐにお書きになりました。
 また、中野重治という素晴らしい小説家がいまして、彼が書いた作品で、若いお母さんが、子どもと一緒に監獄に入れられまして、そこで子どもが病気になって死んでしまった。それが社会だけれど、「私たちは、侮辱の中で生きています」という手紙を、まだ獄中にいるご主人に話すという場面を読みました。(それは現在で言えば)日本の政治と、それから産業界、経団連というような人たちです。それから東電などもそうです。そういう人たちが、根本的に日本人というものを侮辱していると考えています。
 中国の魯迅という、20世紀のアジアの最大の文学者と言っていいと思いますが。その魯迅の言葉を引用したいと思っています。自分たちが希望を持つことが、難しくなっている時代に、自分と言うものを、魯迅と言う人はどのように考えたか、ということをお話したいと思ったのです。そして、私の本の赤線を引いてあるものを読みますと、重要な文章として魯迅が描いている言葉が他にもありますが、二つあります。
 1932年、私が生まれる年なのですが、そのとき非常に苦しい時代を魯迅は生きていました。そのとき、50代半ばの魯迅が書いた文章です。「世界が私とともに滅ぶことはあり得ない。だから、希望は将来にある」と彼は言っているのです。
 先ほどもありましたように、将来の子どもたちのために、はっきり生きていける社会をつくっておくということが私たちの義務であって、仕事であります。それを現在の日本人が、日本の社会が、それから産業界が、特にアメリカという国家が日本の原子力の状況について、非常に大きい圧力を日本に加えている。そういうことがあって、それに政府が抵抗していない。そこにこういう状況が表れていると、私たちは考えなくちゃいけないと思うのです。私たちが魯迅さんに言うならば、「魯迅さん、世界が私とともに滅びることがある。30年、40年の間にそうなる可能性がある」。
 もうひとつ、魯迅の言葉で、希望について語った美しい言葉があります。これは、みなさんがきっとご存じのはずの言葉です。この言葉は中国語で三行になっておりまして、日本では後半の方がよく知られていると思います。「地上に、地の上に道がある。地上に道がある」。そして、「しかし、本来地上に道はなく、歩く人が増えれば、そこが道になるのである」という言葉をお聞きになったことがあるでしょう。あれは魯迅の言葉です。そして、その一行前の言葉を振り返ってみますと、ここからが良いです。「希望は、もともとあるものとも、ないものとも言えない。それはまさに地上の道のようなものだ」。本来地上に道はなく、歩く人が増えれば、そこが道になるのであるから、というのが魯迅の考え方なのです。それは今の時代、僕たちに魯迅から送られてきた通信のような言葉ではないですか。
 例えば、これから皆さんがデモを始めます。もしわれわれがデモをしているとすれば、それはもともと地上に道はなく、歩く人が増えればそこが道になるであろうということなのですよ。私たちがこれから、大きい行進をすると、道が出来るのですよ。私たちが集まって歩くところに希望が生じるということを魯迅は言っているのです。
 魯迅の時代から70年以上経ちました。そして私たちは今、原発をなくすと、最初政府もそれを要求したし、原発をなくすという決心を表現し続けている。それに対して、内閣の決議すらしない。そして今、新しく皆さんの決定した政治も、政府を受け継ぐかもしれない政党も、憲法を改正すると言っています。それは私たちに対する、私たちの世論に対する根本的な侮辱でありますし、先ほどのお話にあった、雨の中でお神輿を担がざるを得ない子どもたちに対する侮辱です。私たちは、それに対抗しなければならない。それに対抗するためにはどうするか。彼らは私たちにいかなる希望も示さない。そこで、このように人々が集まって、そこになかった道をつくっていこうとすることが、私たちの希望をつくることです。

 /////////////

 ★以下は、東日本大震災救援対策本部 ニュース385号の報道です。

                                                                   
反原発デモ禁圧ゆるさない 

http://www.geocities.jp/shinsaikyuenhonbu/honbu385omote.pdf

上記のワンクリック、「ファイルを開く」選択で前掲のニュース紙面の記事・画像は鮮明にごらんになれます。
 

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都と裁判所が「11・11日比谷公園使用不許可・デモ禁圧」決定

2012年11月06日 | 原発再稼働反対・全原発廃炉

政府・原子力マフィアの手先となった東京高裁の即時抗告棄却「11・11日比谷公園使用不許可・デモ禁圧」徹底弾劾!

一片の紙切れで3・11福島原発事故・現在進行中の国家的大犯罪に対するフクシマと全国全世界の怒りとすべての原発今すぐ廃炉の決意をおさえこむことなど絶対ゆるせないし、そもそもおさえることなど出来はしない!

★11月11日正午日比谷公会堂前に集まろう!

★1000000人で国会前を埋め尽くそう!

   首都圏反原発連合が主催者として、11・11反原発デモのための集合地点・デモ出発地点として使用申請していた日比谷公園の使用をめぐって、東京都の不許可、東京地裁の仮処分申請却下に続いて、東京高裁が即時抗告を、11月5日、棄却しました。これはデモ申請そのものの禁圧、デモはやらせないという違憲決定にほかなりません。同じ今年の3・11でも7・29でも国会包囲デモでの日比谷公園使用を当然ながら認めてきました。この今回の前代未聞の暴挙で、報道によれば、東京高裁(市村陽典裁判長)の即時抗告棄却の理由は、「組織化された団体のデモではなく、一般市民に広く参加を呼び掛けており、人数をあらかじめ把握することは困難」という一点に尽きます。

 これほどあからさまで理不尽な反原発・脱原発の大衆行動への弾圧があるでしょうか。要は、「不特定多数に呼びかけており、公園使用を認めたら反原発デモがどれほど膨大な参加者になるかわからないから、不許可はやむを得ない」というのです。

 こんな逆転した話があるでしょうか。参加者が膨大になり予測もつかないのは、反原発デモをよびかけている主催者のせいでもなければ、やむにやまれぬ思いで反原発でもに集まろうとしているたくさんの人々のせいでもありません。国民の80%、90%が「原発反対」「子どもを守れ」「命を守れ」「再稼働反対」と言っているのに、政府が民意を百も承知で、これを踏みにじって大飯原発を再稼働させ、大間原発建設工事を再開させ、核燃の維持・継続まで宣言しているからです。だから、このかん、数万、10万、20万という規模の大衆行動が、政府中央省庁があり、原子力ムラと原子力マフィアの巣窟である霞ヶ関で数ヶ月にわたって続き、「2030年代原発ゼロ」の大嘘で再稼働を全面的に推進しようと政府がついに舵を切り始めたことに対して、100万人規模の大衆行動が燃え上がろうとしているわけです。

  数十万人、百万人、数百万人が反原発・脱原発で声を上げ、政府に抗議のデモで怒りを叩きつけるのは当然のことです。この私たちの怒りと声をおしとどめることなど絶対に出来ません。

  そもそも、3・11福島原発事故でひきおこされていることとは一体何でしょうか?!この国の法律では「放射線管理区域」ということが以下のように定められています(いました)。「放射線管理区域からは、1立方メートルあたり4万ベクレルを超えて放射能で汚染されたものは管理区域外に持ち出してはならない」という法律です。管理区域内では水も飲んではならない、食事もしてはならない。ところが福島原発事故で福島第一原発10キロ圏、20キロ圏、30キロ圏はどういう放射能汚染状況でしょうか。10キロ圏内は1立方メートルあたり60万ベクレルという汚染状態です。20キロ圏内、30キロ圏内では、8万ベクレル、6万ベクレルといった汚染状況です。しかも同心円状に放射能汚染区域が拡大しているというだけではとどまりません。福島第一原発事故後の拡散で降雨や風向き等の気象状態で東日本一帯にとんでもない猛烈な放射能汚染地域を作り出しました。福島県の東半分を中心にして、宮城県と茨城県の南部・北部、さらに栃木県、群馬県と千葉県の北部、新潟県、埼玉県と東京都の一部地域が放射線管理区域にしなければならない猛烈な汚染を受けています。

 この福島原発事故を引き起こした最大の犯罪者は政府であり、国です。その政府が事故後は、国の法律で定めた「放射線管理区域」も反故にし、「放射線管理区域」以上に汚染され、土地も食べ物も、飲み水も、ガレキも下水の汚泥もすべてが放射性物質になってしまっている地域で、「健康に影響はない」という国のとんでもないデマのもとに、私たちも子どもたちも無防備で生活することを強いられています

  チェルノブイリ原発事故の健康被害に関するウクライナ政府の緊急報告は、今後5年後、10年後、20年後、25年後に福島の子どもたちをはじめとした私たちの身に起きる戦慄すべき健康被害の予示であり警告です。チェルノブイリ事故では、事故から25年後の健康な人々の割合は2割に満たず、8割の人々が明確な被曝症状と事故による被曝に起因とするとしか考えられない慢性疾患に罹患し苦しんでいます。

 この福島原発事故がひきおこしているおそるべき現状がありながら、福島事故など何もなかったかのように切り捨て、すべての原発を再稼動させ、大間原発を建設し、トラブルを起こせば福島原発事故を何十倍するような大事故の危険があっても核燃を推進する、高速増殖炉も目指すというのです。

 数十万人、百万人、数百万人が怒りの抗議にたちあがるのは当然です。 1000000人決起を遂げたら、反原発・脱原発の大衆行動が1000万人のデモとゼネストをめざすのも当然のことでしょう。

 だからこそ、裁判所は司法権力(「憲法の番人」としてではなく、国家権力の最後の砦)として、私たちの大衆行動に横槍を入れてきたということでしょう。だが、私たちの大衆行動に非難され制肘をうけねばならないような余地は一切ありません。福島原発事故をめぐって、フクシマ連帯・反原発・脱原発はそれ以上ない正義だからにほかなりません。

 政府、原子力ムラ、原子力マフィアがこうまでして原発にしがみつくのは何のためか?反原発1000000人デモの禁圧という暴挙に踏み切ってきている以上、この核心にまで私たちは怒りの切っ先を振り向けないではいられません。

 政府や原子力ムラ・原子力マフィアが標榜し続けてきた「原子力の平和利用」のデマ看板も完全に叩き潰す必要があります。原子力という技術に「平和利用」も「軍事利用」もありません。原子力の「軍事利用」が原爆で、「平和利用」が原発なのではありません。あるのは戦争のために開発された技術としての原子力の平時使用と戦時使用だけです。原発はまぎれもなく原爆です。地上に設置された原爆の爆発として、福島原発事故でそのことを明らかになったのです。

 この国・日本は、日本国憲法第9条で戦争放棄を明記しながら、「原子力の平和利用」のデマで正体を隠しながら、実際には「核保有国」以外の何ものでもない実体を備えてきました。確かに国連常任理事国であるアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国は核兵器保有国です。その5カ国は核兵器製造の3技術(ウラン濃縮、原子炉、再処理)を全部持っています。この5ヵ国が核不拡散条約で核の独占をはかり、他国に持たせないようにしてきました。しかし、核兵器保有国ではないものの、核兵器製造の中心3技術をすべて保有している国がただひとつある-それがこの国、日本です。「当面は核兵器は保有しない政策をとるが、核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャル(能力)は常に保持するとともに、これに対する制肘を受けないように配慮する」(外務省・1969年「わが国の外交政策大綱」)というのが国策だからです。今年6月に改定された原子力基本法は「わが国の安全保障に資することを目的」と公然とこの点を法律で明記しました。地域住民の反対を札束と暴力で圧殺し、地域の土地と自然と産業と紐帯を破壊し尽くし、非正規・多重下請け労働者の命を削る被曝労働の犠牲の上に原発54基体制として構築され維持されてきたものの核心は、電力の安定的効率的供給でもエネルギー政策でもなく、核兵器製造能力の保有だったのです。

 私たちは、3・11福島原発事故で原子力と放射能との戦いで明日私たちと子どもたちが生きられるかどうかという意味でも、二度と戦争を起こさせないという意味でも、待ったなし、断崖絶壁で、歴史選択の岐路、命と人類の未来がかかった岐路に立たされたのでした。そして、ノー モア ヒロシマ、ノー モア ナガサキ、ノー モア フクシマを深く重く厳しく誓い、生き抜くこと、声を上げること、戦うことを選択し決意したのです。私たちは諦めません。そして私たちが声を上げ続ける限り、社会は変えられるのです。

 11月11日(日曜日)、日比谷公園使用不許可・デモ禁圧の裁判所の暴挙にひるまず、怒りを倍加し、1000000人で国会前を埋め尽くそう!11・11当日は週間気象情報によれば降雨の悪天候が予測されますが、反原発1000000人大占拠は行われます。職場、組合、地域、学園、家庭から、全国から「すべての原発今すぐなくせ」「再稼働反対」「子どもを守れ」の怒りと意志を持って霞ヶ関一帯を埋め尽くし国会正門前を埋め尽くそう。

 

11・4反原発・反失業全国労働者集会の報告 《転載》<o:p></o:p>

////// ①以下は、東日本大震災救援対策本部 ニュース384号の転載です。

下記ワンクリック、「フアイルを開く」選択で後掲ニュース384号の紙面詳細をごらんになれます。

http://www.geocities.jp/shinsaikyuenhonbu/honbu384.pdf

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///////// ②以下は、11・4集会の写真は国鉄千葉動力車労働組合のサイトの「写真速報」の転載です。

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