すぎなみ民営化反対通信

東京・杉並発。「一人が万人のために、万人がひとりのために」をモットーに本当のことを伝え、共に歩んでいきたいと思います

杉並区があんさんぶる財産交換の致命傷隠し公用文書毀棄の犯罪!賛成会派は共犯ー2・24総財委採決は無効

2016年02月25日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

大周知・大拡散を希望します!

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶる―地域・職場・決戦2~3月議会版)

  田中良区長と杉並区は、国を相手に空手形を切り、そのツケを地元と子どもを犠牲に地域施設あんさんぶる荻窪(荻窪北児童館)で支払う「あんさんぶるー税務署等跡地財産交換」議案を、昨日2月24日午後8時30分総務財政委員会で採決、強行しました。

  しかも、この理不尽非道の総務財政委員会採決は、本件財産交換議案にいたる経過でそもそもの出発点となっている田中区長の2010年12月3日の財務省理財局長あて『荻窪税務署の建替工事について』が、「財産交換議案」の前提を覆す決定的重大事実として社会的に明らかになっている中で、とりわけ、同区長文書を区に不利な証拠・事実として隠滅・廃棄していた証拠隠滅疑惑が問題となっている中で、明々白々の審議未了の中で強行されました。

  わけても重大なことは、2013年9月30日の田中区長名東京国税局長あて『荻窪税務署移転について』で唐突に打ち出された「特養整備のためのあんさんぶる荻窪ー税務署等跡地財産交換」にとって不都合な証拠として、区がこの2010年12月区長文書を組織的に隠匿し隠蔽し続けてきたこと、あろうことか「文書保存期間が経過したから廃棄処分したので不存在」というこのかんの区の説明に反して、事実はいまだ「廃棄しておらず存在していた」時期にも、情報公開を拒み、隠匿していた事実が、2月24日東京新聞朝刊報道で明かにされている中で、その日の総務財政委員会で「財産交換議案」の採決を強行したものです。

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 「あんさんぶる荻窪」財産交換 総財委きょう審議 杉並区議会

 

 

 奥山氏は「あんさんぶる荻窪と、荻窪税務署用地との財産交換のやりとりの内容が分かるもの(メモ、電子メール等を含む)」と明記し請求。区は、一三年九月に区長が国に財産交換を提案した書面以前の資料を開示せず、区議会予算特別委員会でも「(一三年九月以前のやりとりは)公開する資料が不存在」などと答弁していた。

 //////////////////上記東京新聞記事中の奥山妙子前区議のブログでのコメント

区は、あんさんぶる荻窪財産交換資料を隠蔽!?

2013年11月に、あんさんぶる荻窪財産交換の話が、突然出ました。
田中良区長が、麻生太郎財務大臣と会って合意したとの話が新聞に掲載。寝耳に水の、議会も区民も大騒ぎに。

その後、今年2016年になって区民の方が、(区ではなくて)国に、いきさつを示す情報公開請求したところ、区が「要望書」を提出していたことが判明。しかし、区は保存年限が切れているので、すでに廃棄したと主張。
実は奥山は、当時おかしいなぁ〜と思って、2014年3月の予算委員会に間に合うように、財産交換のいきさつを示す資料を事前の2月に情報公開請求し、委員会で追及(議事録は文末)。そして奥山が公開請求した時期は、いまから振り返ると、区が廃棄したという、その期限前なのです。なのに、なぜ「要望書」が出てこなかったのか。
そのことを、この件を調査している人が区に尋ねたところ、公開請求文言(開示文書は文末)には「財産交換」とあった。「要望書」は、「財産交換」とは無関係だから提供しなかったとの説明だったそうです。えーっ、それはそうでしょうよ。そもそも、「財産交換」は後から出てきた、付けたりの話であることが、区民の情報公開で明らかになったのだから。

・・・・後略・・・・

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   これは、完全に「立派に」刑法犯罪そのものではないか。総務部文書係担当官が直接には問われる。しかし、誰が考えても、そこにとどまらない。総務部文書係は、区の当該文書の関係所掌からひきついで補完しているわけで、所定の保存期間が仮にあったとしても、関係所管の意見、保存継続か廃棄かを聴くだろうし、また文章の作成名義人にも当然意見を聞くはずだ。ましてや問題の2010年12月3日文書は、単なる区の文書を杉並区長名で出しているという類のものではなく、田中区長名で財務省理財局長にあてで出されているからなおさらです。「廃棄時期」を考えると、むしろ、「あんさんぶる財産交換で行く」と田中区長ー杉並区中枢が決めてから、区にとって不都合で隠したい事実証拠として「廃棄」を決めたと見るのが自然でしょう。

  はっきりさせましょう。区は、田中区長の差し金のもとで、2010年12月文書の荻窪税務署建替え休止ー税務署の荻窪駅前再開発ビルへの「2014年度供用開始」「国の賃料負担なし」を条件とする誘致・移転の空手形の事実の隠蔽と「特養整備のためのあんさんぶる・税務署等跡地の財産交換」の強行のために、区組織ぐるみの公用文書毀棄(刑法第258条)の犯罪を行なっていたということです。

  刑法第40章 毀棄及び隠匿の罪

  刑法第258条(公用文書毀棄)

 「公務所の用に供する文書を毀棄したる者は三月以上七年以下の懲役に処す。」

 ★この区長と区の組織ぐるみの公用文書毀棄、それも区長の施策(あんさんぶる・財産交換)を強行するために妨げとなり致命的破たん点となる事実証拠・証拠文書の隠滅のために行なわれた大犯罪を知りながら、24日総務財政委員会で賛成会派(自民党、公明党、民主党(未来)、いのち・平和クラブ)は「財産交換議案」に賛成した!追認・黙認・容認などというものではない!援護し、助勢し、正当化した、これは公用文書毀棄の犯罪者集団とグルということです。自治体の首長、理事たち、行政の中枢が公用文書毀棄、それも住民の福祉や自治体財政に重大な影響を及ぼす施策の強行のために、それを行なっているということは、絶対にゆるされない、してはならないことだ。それに対して、区とグルになっている恥ずべき罪の大きさはとてつもなく大きいものです。

子どもの居場所まもれ!あんさんぶる荻窪(児童館)存続!廃止絶対反対は正義!!

2・24総務財政委員会「財産交換議案」採決は田中区政の“強さ”の結果ではなく、瓦解の爆弾を抱え、追い詰められている田中区政の“危機”のあらわれです。 

入口が「空手形」!「喫緊の特養整備のウソ」「証拠隠滅疑惑」「児童館まるまるスポッと移転の二枚舌と七つのハンコ事件」「隣接大規模用地への大規模特養と在宅介護・医療拠点の一体的建設の真っ赤なウソ」、仕上げが1・19八百長「杉並区財産価格審議会」答申!!(※) そして、この一連の区の構造的「詐欺行政」犯罪を確証した「2010年12・3田中区長文書」に係るきわめつき公用文書毀棄犯罪の発覚!!! 

要は、次から次へと田中区政の暴挙と「あんさんぶる財産交換」を吹っ飛ばす材料が飛び出し、ますます品ぞろえに事欠かないほどに揃ってきたということです。

(前掲-下線部の事実経過(※)については前々回記事をご参照ください。)

田中区政も議案25号(財産交換議案)もたとえて言えば、ハッキリ言って、極悪の犯罪者である「裸の王様」が側近(吉田施設再編整備部長や白垣政策経営部長ら中枢数人)、グルの田中与党の「議席数」にたのんで、ゾンビが(実際にはボロボロのウソまみれの)「王国の旗」を掲げているようなものです。

要は、事実を全区内全地域全職場に徹底的に周知・暴露することです。「空手形区長」「特養整備のウソツキ区長」「八百長不動産鑑定『適正評価』」「区長先頭に組織ぐるみで都合の悪い証拠文書を公用文書毀棄の犯罪で隠滅」の事実を伝え切っていきましょう。荻窪や区役所周りや区庁舎内、商店街を区長らゾンビたちが弛緩した顔をさらして歩けないような状況にしましょう。行政犯罪者、子どもの居場所を奪うことに何のためらいも感じない権力者、区民の血税による区財政を自分の財布のように勘違いし127億円ものカネを建築企業にまわす連中に対する当然の怒りと軽蔑の視線をゾンビたちに思い知らせる必要があります。twitterで「何だ、杉並区役所行くと『五つ星区役所』とか書いてあるが、五つ犯人(ホシ)区役所じゃないか」といったのが流れています。健全なtwitteですね。その調子です。とことん、連中を見下して攻めをとりましょう。力を合わせて声をどんどんひろげていきましょう。あんさんぶる荻窪(荻窪北児童館)=子どもの居場所守れの声をあらゆる地域・商店街・職場から区と国にぶつけていくことです。

大反撃へ!大運動へ!この「ケンカ」は絶対に退くわけにはいきません。区から「ケンカを売られた」荻窪の矜持・誇り、杉並の誇りにかけて、子どもの居場所を守り抜きましょう!

 

◆財産交換議案議決の前に、するべきことがある。区は地元・荻窪南で「あんさんぶる財産交換」の住民説明会を開け!田中区長は、一連の経過について、とりわけ、なぜ「あんさんぶる」かについて地元住民、地元商店街に答えろ!それができないなら「財産交換」のすべてを撤回せよ。

◆区は隠しているすべての事実、証拠を開示せよ。議会は、「あんさんぶる財産交換」の一連の経過について田中区長の喚問、関東財務局、東京国税局はじめ関係者の参考人招致を行え。

国は、「行政の犯罪」に手をそめている杉並区に手を貸すのか?!国が保存する関係証拠をすべて情報公開せよ。

◆区議会は、公用文書毀棄(刑法第268条)の犯罪事実の経過の解明のために、区長をはじめ全関係者の喚問を行え。

◆これらの区と議会がなすべき手続きが尽くされるまで、区と国は、あんさんぶる財産交換に係る設計、工事、施設再編、職員異動・整理等を一切凍結せよ。桃二小改築に係るいっさいを凍結せよ。

 


 

 

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2月24日杉並区議会総務財政委員会:「あんさんぶる財産交換議案」は廃案か継続審議しかなし!

2016年02月23日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

あんさんぶる荻窪荻窪北児童館)廃止に絶対反対!

 

子どもの居場所をまもれ!

 

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶるー地域・職場・決戦2~3月議会版)

 

決定的証拠文書3つ

①2010年12月3日田中良杉並区長→財務省理財局長『荻窪税務署の建替工事について(要望書)』

杉並区は、この重大証拠を「保存期間経過」を理由に廃棄していた!今年1月7日、国が保存していたものが情報公開された!

 

:中身は、その現実性も具体的手掛かりもないのに国に対して、荻窪税務署の現地天沼三丁目建替の休止を求め、荻窪駅北口への税務署誘致を▲「2014年度供用開始」▲「国の賃料負担はなし」の再開発ビル話としてもちかけた空手形

       

    ブラックボックス

    

②2013年9月30日田中良杉並区長→東京国税局長『荻窪税務署の移転について』

:中身は、喫緊の特養ホーム整備のために税務署・宿舎の隣接用地を区に。区の特養整備用地確保の課題と荻窪税務署の移転先確保の課題を同時に解決する財産交換を提案。区→国に「あんさんぶる荻窪」を交換候補物件として提示。誘致話の空手形の「決済」=移転先を迫られて「あんさんぶる」を地元や議会にも一切打ち明けず、勝手に決めて差し出した。

            

     ブラックボックス

       

③2013年11月7日東京国税局長→田中良杉並区長『荻窪税務署の移転候補物件の提示について』

:中身は、国→杉並区への「財産交換」協議の開始の了承、「あんさんぶる荻窪」を移転先として「その方向」で了承。

       ⇓

  ものすごく短い(6日間)ブラックボックス

       ⇓

★2013年11月13日麻生財務大臣⇔田中良杉並区長「あんさんぶる荻窪ー荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」合意(区長記者会見でメディア発表、「合意文書」等はその有無も含めて不明)

 

決定的重大事実2つ

 

①2016年1月19日、「あんさんぶる」と「税務署等跡地」の不動産鑑定評価をたった一回の審議で「適正と評価」答申した杉並区財産価格審議会の出席委員9名中4名は、「あんさんぶる財産交換推進」の先頭に立ち当事者的利害得失関係がある区の副区長・政策経営部長ら幹部職員!

本来は、1名でも、そういう当事者は委員に加わることは「公正・中立」を欠き許されない!1・19審議会開催そのものも、審議会の「適正評価」答申も無効!

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇

・・・審議会委員の構成

 

②2014年2月10日開催、「あんさんぶる財産交換」案件の「了解を求める事項」の審議を行い「了解結果答申」を出している国有財産関東地方審議会に委員として出席し積極的発言を行っている一般財団法人日本不動産研究所関東支社長・伊藤聡氏と同じ一般財団法人日本不動産研究所から所属の不動産鑑定士がチームとして「あんさんぶる」「税務署等跡地」の鑑定を区からの依託で受託し、鑑定結果を提出していること

(区が議案25号「財産交換」の中身とする不動産価格は、無効!)

 

★・・・一般財団法人日本不動産研究所

             国有財産関東地方審議会        

             (2014年2月「了解結果答申」)                                

 

杉並区 → 杉並区財産価格審議会 →「適正評価」

 

  

鑑定評価額

 ↑

日本不動産研究所から所属

の不動産鑑定士チーム ★★★★★

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2月24日総務財政委員会

議案25号「財産交換について」は廃案か継続審議以外にあり得ない!

 

◆財産交換議案議決の前に、するべきことがある。区は地元・荻窪南で「あんさんぶる財産交換」の住民説明会を開け!田中区長は、一連の経過について、とりわけ、なぜ「あんさんぶる」かについて地元住民、地元商店街に答えろ!それができないなら「財産交換」のすべてを撤回せよ。

◆区は隠しているすべての事実、証拠を開示せよ。議会は、「あんさんぶる財産交換」の一連の経過について田中区長の喚問、関東財務局、東京国税局はじめ関係者の参考人招致を行え。

◆これらの区と議会がなすべき手続きが尽くされるまで、区と国は、あんさんぶる財産交換に係る設計、工事、施設再編、職員異動・整理等を一切凍結せよ。桃二小改築に係るいっさいを凍結せよ。

詳細は前回記事をごらんください。

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24日総務財政委:あんさんぶる財産交換議案撤回!入口が空手形、仕上げが八百長価格鑑定?子ども犠牲許すな

2016年02月21日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

    2月24日の杉並区議会総務財政委員会で最大の激突となる第25号議案(財産交換について)。1月情報公開事実とその衝撃の中で開かれた2月12日から2月17日の第一回定例杉並区議会代表質問・一般質問と田中良区長ら区理事者の答弁で明らかになったことは何か?

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶる-地域・職場・決戦2~3月議会版)

    質問では、くすやま美紀議員(日本共産党)、佐々木浩議員(自民・維新・無所属)、松尾百合議員(杉並わくわく会議)、堀部やすし議員(無所属)が、あんさんぶる財産交換議案に対して、事の起こりとして情報公開で明らかになった2010年12月3日田中区長名・財務省理財局局長宛『荻窪税務署建替工事について(要望)』から、財産交換議案提出の前提となっている先日の1月19日杉並区財産価格審議会答申と国の「妥当」合意に基づくあんさんぶると税務署等の不動産鑑定評価額にいたるまでの核心に切り込む追及に立った。この4人の区議会議員のあんさんぶる財産交換に関する質問と区側答弁は、すべてネット上公開されている区の公式ホームページの録画放映(速報版録画)を通しで視聴した。今日の記事では、この視聴結果であらためて鮮明なうえにも鮮明となったあんさんぶる財産交換の犯罪性について、これまでの報道を踏まえて、さらに、もう一歩切りこみ、田中区政のやっていることをさらにえぐりだしたい。

  なお、放映録画については、区の公式ホームページでみるより、関係部分をすぐ視聴できるようにピックアップし、「荻窪 子どもの居場所を守る会」のサイト「杉並のみなさんに知ってほしい 子どもの居場所のこと」  http://suginamichildren.tokyo/#yo/# で以下の通り、案内されています。 関係部分視聴のために時間が節約できるので、直に聴きたい方には手助けになります。 

  ▲日本共産党杉並区議団・くすやま美紀議員による財産交換に関する代表質問は速報版2月12日全体(その1)の1:54:00頃から、財産交換についての田中良区長答弁は速報版2月12日全体(その2)の0:15:10頃から0:21:55頃まで、くすやま美紀議員による再質問および区長再答弁は同0:25:40頃から0:36:43頃まで  ▲自民・無所属・維新クラブ・佐々木浩議員による財産交換に関する代表質問は速報版2月12日全体(その2)の1:13:10頃から1:20:20頃まで、財産交換についての田中良区長答弁は速報版2月12日全体(その2)の1:44:10頃から1:49:20頃まで、佐々木浩議員による財産交換についての再質問および区長再答弁は同1:55:55頃から  ▲杉並わくわく会議・松尾ゆり議員によるあんさんぶる荻窪の財産交換と施設再編整備計画に関する一般質問、答弁および再質問は速報版2月16日全体(その3)の0:51:00頃から  ▲無所属・堀部やすし議員による一般質問、答弁および再質問は速報版2月17日全体(その1)の0:45:25頃から 

               -1-

なぜ「あんさんぶる」?! なぜ「あんさんぶる財産交換」でなくてはならないのか!田中区長は地元と子どもたち・親たちに住民説明会を開いて答えよ! 

・・・田中区長ら区理事者答弁では「財産交換しかない」といいながら、この最大の核心点について言及・説明はまったくなかった

   実は、区長が、この点について触れるか避けるか、触れることができるかに注目していた。なぜなら、この点について、質疑で突っ込まれようが突っ込まれまいが、財産交換という以上、「あれがほしい」と言う以上は「これと交換する」というのがなくてはならず、「なぜこれで交換するのか」「これを交換に出していいのか」という問題が、2013年9月30日田中区長名・東京国税局長あて文書『荻窪税務署の移転について』で財産交換を提案している区の側には問題があるからである。田中区長は「喫緊の特養整備の大規模用地確保の課題と荻窪税務署の効率的効果的建替えの課題を同時に解決できる」(2月12日答弁)と言い、また前掲の9月30日文書では、「交換候補用地の概要」として、2004年建設、駅地下であることを示す地番表示、地上6階地下2階の建物規模、敷地面積、延床面積をあげて「あんさんぶる荻窪」を国にとって良い交換物件候補として提案し、国に検討を求めているが、それは国の交換に係る財産評価や使い勝手の眼鏡に叶うかどうかの点での「あんさんぶる」の評価・選定・提示ではあっても、なぜ、区が「あんさんぶる」を積極的に交換物件として選んだのか、なぜ手放すのか、という点については一切触れていないからである。

   「あんさんぶる」が空き地なら話は別だろうが、「あんさんぶる」は単なる用地、空き地ではないのである。その土地の上には築10年にも満たないまだまだ新しい建物が乗っており、年間7万2千人の児童が利用する区内最大の荻窪北児童館があり、近くに安心して子どもが遊べる場所がない荻窪南口の子どものかけがえのない居場所となっている。年間24万人の区民が利用し、集会室や会議室の利用、近くの保育園等の幼児施設からやってくるっ子どもや保護者、イベントも含めれば年間30数万人が利用しているコミュニティ拠点なのである。

   田中区長は、区長就任以来、天沼3丁目の税務署・宿舎の隣接大規模用地については目をを付けていた、行政需要からいずれ区が取得、活用したいと思っていたと言い、特養整備が喫緊の最優先課題となってからは、大規模特養整備、在宅介護・医療と一体の地域包括ケアのためには、あそこしかない、6千平米をこえる用地は、方南町住宅と高円寺住宅と天沼三丁目税務署・宿舎用地しかない、前二用地が使えない以上、天沼三丁目の大規模用地を確保する以外に特養整備はあり得ないということを今議会でも強調に強調を重ねる答弁に終始した。田中区長が「天沼三丁目隣接大規模用地をおいてない」「あれが欲しい」と思うのは勝手だが(ホントはまったくよいことではないが)そのことから何で、「財産交換を措いて他に方法はない」「あんさんぶる荻窪と交換する」ということになるのか。「なぜ財産交換か」「なぜ、あんさんぶるで財産交換か」「なぜ、あんさんぶるか」-このことについては、区長、理事者はまったく、はっきりさせていないのである。正当な説明、人が聞いて得心がいく説明などできない、できるはずもないのである。

   実は、この問題こそ、あんさんぶる財産交換問題、施設再編整備計画問題の核心問題である。コトバでは「施策の優先順位」「選択と集中」と政治的なきれいごと(きれいでも何でもないが)を並べるだろうが、「特養の整備のためには、あんさんぶるを国に差し出してもかまわない」「お年寄りのためには子どもの居場所など犠牲にしてもいい」と面と向かって、議会や説明会や地域とりわけ地元や児童館で言えるか、言い切る「覚悟」「自信」(そんなものは覚悟でも自信でも何でもない)があるか。しかも、情報公開で明らかになったことは、このあんさんぶる財産交換に至る一連に経過のそもそもの出自・出発点(2010年12月当時)では、「特養整備」のことなど具体的には絡めて考えてもいない、視野にもなかった(区長答弁、白垣政策経営部長答弁)と言っており、むしろ、よくもまあ正直に言ったものだと思うが、区長に就任した時からあの土地(天沼三丁目隣接大規模用地)を狙っていた(着目していた)というのだから、なおのことである。

   あんさんぶるは、経過の如何や内実にかかわらず田中区長いうところの「行政需要」(あそこが欲しいという利権施策、タネ地志向)を満たすためのとして使われた、単なる財産上・金銭上の土地・建物として使われているということだ。子ども、親たち、地元住民、施設(あんさんぶる)職員、人間の血が流れ、心が通っており、声が聞こえる地域施設、そうやって育まれ、愛着と誇りと絆を培ってきた地域になくてはならないコミュニティ施設がどうなるか、どうするか、という最大の緊張を伴う判断・選択の問題が完全にスポイルされているのだ。

   だから地元で平場で住民に対して説明会を開いて説明できない、説明できる内容もない、住民説明会を開こうとはしない、開かない、開けないのはそのためである。

   田中区長と区理事者は、2・24総務財政委員会で、この「なぜ、あんさんぶるか」「なぜあんさんぶる財産交換なのか」についてこの理由を明らかにしなければならない。いな、そもそも、議会で答弁する前に、地元荻窪南で田中区長は説明責任を果たさねばならない、住民説明会を開き、そこで区長は答える説明義務がある。それなしに財産交換議案を議決することは絶対に認められない。

              -2-

「田中区長の空手形」事実は確定!「田中区長に反省の色なし」ですますな!2010年12月3日田中区長名文書を証拠隠滅した杉並区の廃棄処分ゆるすな!あんさんぶる財産交換問題で、議会は区に全事実経過開示を求め、関係者の参考人招致を行なえ! 

★ごまかしようがない田中区長の空手形の問題

   田中区長は、2010年12月区長文書の内容に関し、ハッキリと、税務署建替の休止を最優先して、そのために、「2014年度供用開始」「国に賃料負担はさせない」という条件を提示したと、そうでもしないかぎり建替休止には持ち込めまいという判断であえてそうしたという趣旨の答弁を今議会で繰り返した。

   さらに区長答弁と白垣答弁で、当時、荻窪駅北口に再開発ビルや税務署移転先の具体的あて、根拠となるようなものはなかったとも当時の実情を明らかにした。当時区が再開発ビル建設用地確保のために精力的に動いたという事実がまったくなかったということは北東(上荻一丁目)の商店主や住民の証言でもハッキリしている。つまり、現実的に見て、実現する可能性もその根拠となる足掛かりもないのに、国に税務署誘致話をもちかけて、話に乗せたということが確定した。

   「2014年度供用」という、しかも口約束ではなしに、区長の財務省理財局長あての文書で具体的期限を切って、税務署誘致話を国に持ち込んだ。あんさんぶる財産交換問題の一連経過のそもそもの原因、起点はここにある。国は現地建替で進めていけば2014年には新税務署庁舎は竣工している、そういう行程の中で「2014年度供用開始」とメドを提示した田中区長の責任は重大なうえにも重大だ。努力したが結果的に「空手形に終わった」のではなく、最初から空手形で事をすすめ、国を巻き込んだ。その当然の結末として、国は「もう待てない」「これ以上先送りできない」と激怒した。誰が見ても、国にとっての荻窪税務署移転先の代替地として、区が「あんさんぶる」を国に差し出したことは明白である。

  田中区長は、移転先の目途もないのに、「2014年度供用開始」と約束に等しい文書で、税務署建替の休止を求め、税務署の誘致を提案したことについて、空手形を切ったと事実を認めるのかどうか

★区にとって都合が悪い事実や証拠を隠し通そうとしている

   2010年12月3日区長文書を「3年間の保存期間経過」を理由に、区は廃棄処分したと言うが、3年後とは2013年12月であり、11月に麻生・田中合意であんさんぶる財産交換を確認し、特養整備のためとして大々的に打ち出した直後である。施設再編整備計画(素案)の説明会が持たれ始め、あんさんぶる財産交換を盛り込んだ施設再編整備計画(案)の発表も説明会もまだの段階だ。区の施策や計画の形成過程で、その前段にあたる重要経過に係る文書、国と区の接触経過、交渉経過に関わる不可欠の重要資料を「3年間の保存期間経過」を過ぎたからと言って、係争中なのに廃棄処分するなどどう考えてもあり得ない話であり、今も隠しているか、文字通り、闇に葬り去った(証拠隠滅した)としか考えられない件の12月3日文書は国においては廃棄せず保存しており、国からもたらされた情報公開である。

   いずれにしても、「空手形」の点でも、「特養整備のための財産交換」としてあんさんぶる財産交換を進めるという点でも区にとって隠し通し、隠しおおせなければ大変なことになると思っている、都合の悪い証拠だからこそ隠したり廃棄したりしていることは明らかである。2010年12月3日区長文書の情報公開で知り得た事実は、驚愕の事実であっただけでなく、あんさんぶる財産交換をめぐっては一事が万事、この文書同様に、事実も文書資料(証拠文書)も隠されているか、既に処分されているのではないかという証拠隠滅疑惑、隠しごと疑惑があるということである。そもそも、あんさんぶる財産交換の先取り契約兼実務手順書という位置にある2014年7月9日の関東財務局・東京国税局・杉並区の覚書も、情報公開なしには私たちの知るところとはならなかったのである。この覚書については、情報公開されても、区は議会や説明会で公式にその内容を明らかにしようとはしない。

  因みに前掲2010年12月区長文書『荻窪税務署建替えについて(要望)』と2013年9月30日区長文書『荻窪税務署移転について』と2013年11月7日東京国税局長文書『荻窪税務署移転候補の提示について』と合意文書があるのかどうかもわからない2013年11月13日麻生財務大臣・田中区長合意の3文書と4事実の間には、いかなる経過があったのか、まったくもってその経過の実際を知り得る文書資料は明らかになっていない。議会は、区にそのかんのすべての文書資料、国と区の交渉記録、議事録等を開示させ何が行われてきたかを審らかにする必要がある。それなしで、公正な審議や財産交換議案の議決などどうしてできるというのか。現に2010年12月3日区長文書が示すように、まったく違う事実経過や反対証拠が出てきたら、どうするのか。証拠資料文書に基づいて、また文書が廃棄されている期間については関係者の参考人招致をもって、経過を検証しなければならない。

★区がウソや口先説明・二枚舌でごまかし言いぬけようとしている事実についてもシロクロの決着をつけねばならない

   ここでは記事原稿枠との関係で、結論的にとどめるが、あんさんぶる財産交換問題では、空手形問題、証拠隠し疑惑問題以外にも、事実経過の問題として検証・確定しなければならない問題がある。以下は、田中区政の手法問題、体質問題でもあるが、手法・体質ですませられない、あんさんぶる財産交換の犯罪性、シロクロに関わる具体的事実の認定・評価問題である。

①桃二小改築問題・・・区は校舎の老朽化、耐震改修・改築の点で区が建てていた改築優先校に入っていなかった桃二小を、このあんざんぶる財産交換問題が浮上してから急きょ優先改築校のトップに持ってきた。区の実行計画になかった桃二小改築を計画改定手続きをとって優先した。財産交換によるあんさんぶる廃止→あんさんぶる内の学童クラブ・小学校放課後居場所事業の桃二小移転→改修では対応しきれないとの判断から急の改築方針の決定となったことは誰が見ても明白。区は、これを「いずれすぐ改築する予定だった。地元町会からも要望(※)があったから改築を決めたと説明している。コトバでつじつまを合わせ、ゴマカシでも説明をしたのだから、それで済んだという話ではない。これは桃二小改築問題であると同時に、あんさんぶる問題であり、荻窪北児童館問題であり、子どもの居場所問題であり、桃二小と児童館の子どもたちがいかなる数年間をこれから過ごし、そこで将来に重大な影響が生じる子ども犠牲問題であり、あんさんぶる財産交換の総建築経費・税金問題でもある。

②七つのハンコ事件、「児童館はまるごとスポッと桃二小に移転」問題・・・2014年7月23日に荻窪地区連合町会(七町会)の「桃二小早期改築要望書」が区長あてで提出されている(現在、荻窪五丁目町会と南荻窪会は「話が違う」と要望書を取り下げている)。区は、区として地元町会へは足しげく説明に通い、あんさんぶる財産交換や施設再編整備計画について理解をいただき、学童クラブ等の移転のために桃二小を早期改築してほしいと七町会会長連名要望書が出されたと経過説明した。しかし、地元町会はじめ町会は、あんさんぶる財産交換や施設再編整備計画について了承した覚えはなく、それを前提に桃二小早期改築要望書を出したわけでもない。「児童館はまるごとスポッと桃二小に移転」という区の説明があったから提出を確認した。因みにその五カ月あまり前の2月10日開催された第245回国有財産関東地方審議会の議事録にも「荻窪北児童館は子どもセンターとして駅近くの小学校に移転整備される」との記載がある。要望書には「児童館まるごと移転」とは書かれておらず、「機能の移転」という記載になっているが、区が「桃二小に児童館はまるごと、そのまま移転するから問題はない」と国や区に説明していたことは明かである地元町会が「話が違う」と気付いたのは、桃二小改築検討懇談会第一回の12月18日だ。そこで「児童館まるごと移転は無理、あり得ない」と区が説明したことから、騙されたことがわかったのだ。区は、区がやろうとしていることをウソをついて騙し、ここでも空手形というべき口約束、口先説明を行なっていたということだ。この要望書自体についても区のあんさんぶる特命担当課長が本文から署名部分・提出部分まで作成し、それを区の地域課職員が町会長自宅の戸別訪問で文書の趣旨説明もせずハンコをとってまわって完成させたという経緯が説明会や議会や地元町会文書で明らかにされている。区は当初「関知しない」「全くの事実無根」と否認したが、議会答弁で「職員が文書作成やハンコとりで町会のお手伝いをして関与することはある」と言い換えて事実上、区の自作自演を認めている。この問題は、区が、荻窪南という、あんさんぶる地元で一度も説明会を開かず、地元に説明義務を果たさず、地元があんさんぶる財産交換に合意も了承も与えていないという核心問題にかかわる重大事実の問題である。因みにこの要望書は、控えを町会長が持っており、七つのハンコ事件、区の自作自演要望書事件として広範に知られているが、それでも区はこの要望書そのものを議会や説明会で開示して説明することはしていない。あんさんぶる財産交換問題とは、子ども犠牲問題とともに地元きりすて問題なのである。

③天沼三丁目宿舎跡地・複合施設棟の実体問題・・・区は、実際に跡地につくるのは「あんさんぶる」に現在ある(児童館をのぞく)施設の移転整備庁舎であり、その棟内にある在宅介護・医療関連は「在宅生活を支える区事務室」という3階に設けられる猫の額ほどの狭いスペース、わずか1カ所であることを百も承知しているにもかかわらず、今議会の区長答弁や吉田施設再編整備部長の答弁や広報等では、大規模特養と一体の在宅介護医療を複合施設棟に整備、この用地としては6331平米の隣接大規模用地が必要だったと複合施設棟実態を覆い隠した二枚舌の説明をしている。多くの区民は「あんさんぶる」からの施設の移転整備庁舎などとはつゆ知らず、隣接用地全体に大規模特養と在宅介護医療関連施設ができると思っている。複合施設棟の図面をみただけで、区が二枚舌でウソをつき、「特養と在宅介護医療の一体的施設」で区民を騙していることは明らかである。こんな馬鹿げたイカサマをまかり通らすのか。田中区長の「特養整備のためのあんさんぶる-隣接二用地の財産交換」もまたウソと空手形であり、詐欺だということだ。議会はシロクロはっきりさせよ。

               -3-

交換財産に係る不動産鑑定評価→1月19日区財産価格審議会「適正評価」答申→1月20日国側「妥当評価」の合意文書→2月2日区「財産交換議案」提出通知!「八百長」と言って何ら過言でない!

【1】宇賀神雅彦副区長・白垣学政策経営部長・南雲芳幸会計管理室長・渡辺幸一都市整備部長(以上、4名区そのもの)、川原口宏之公明党区議・浅井くにお自民党区議(区議会田中与党)、坂野正和みずほ銀行荻窪支店長(区職員給与支払い等メインバンク)、鈴木秀章杉並都税事務所長、宮嶋三世東京都宅地建物取引業協会杉並支部長(※(カッコ)内は当通信コメント)。

  上記は、1・19杉並区財産価格審議会に出席し、区が「あんさんぶる」と「税務署等跡地」の不動産鑑定を依頼・委託したその鑑定評価をたった一回の審議で「適正な評価」と答申した審議会委員9名である。説明は要しない。率先して、あんさんぶる財産交換を進めている中枢幹部を区が、何と「公正・中立」で「当事者的利害得失関係にない」有識者や専門家で構成しなければならない審議会に4名も送っている。田中与党の自公議員や区のメインバンクの支店長が、区の意向に協力しないはずがない。「公正・公平・中立」らしさを装うことすらしない。

【2】何とその翌日にはまるでスタンバイしていたかのように国側「妥当評価」だ。2月17日吉田部長議会答弁によれば「合意文書はある」とのことだ。

  特別に留意すべき事実も判明している。本来、また通常、売買・譲渡・交換では価格評価等でセンシブルかつセンシティブな利害得失関係があることから、積算や鑑定では、双方が別個に積算・鑑定を行い、その結果をもとに協議・交渉するが、なぜか、国側は、独自鑑定を(既に行なっているかもしれないが)実施しないと当初方針を変更した。(2月17日の議会答弁で明らかになった。)

  そのこととも関連性が非常に疑われるが、国(関東財務局)の諮問機関であり、2014年2月10日第245回審議会で、あんさんぶる財産交換に関する「了解事項」審議を行ない、「了解答申結果」を出している国有財産関東地方審議会の委員であり、その審議会でも積極的発言をしている伊藤聡氏は、一般財団法人日本不動産研究所関東支社長である、今回杉並区からの依頼・委託を受けて不動産鑑定を受託・実施しているのはその一般財団法人日本不動産研究所の鑑定士チームである。区の財産交換の意思決定は、財産交換議案の議決承認で行われ、国による了承・合意を必要とするが、国の財産交換の最終的意思決定は、国としての決定を要し、その決定に最終的なゴーサイン判断を送る位置にある事実上実質上の最終決定権者としては国有財産関東地方審議会である。つまり区は財産交換の片道切符を得たが、往復で交換契約締結・所有権移転に至る過程で関東地方審議会の最終答申は、非常に大きな意味を持っている。このプロセスを見据える時、区は、今回、鑑定依頼・委託に関して、伊藤聡氏と同じ一般財団法人に所属している鑑定士を選定してはならないし、受託した側の鑑定士チームも、受任・受託すべきではないことは明らかである。また伊藤聡氏は関東地方審議会委員を辞するか、あんさんぶる財産交換に係る審議会委員から外れなければならない。また関東地方審議会に日本不動産研究所から送られた委員がおり、あんさんぶる財産交換の審議にもかかわっていることが判明している以上、今回杉並区から委託され鑑定を受託した日本不動産研究所鑑定士チームの鑑定評価も排除され無効としなければならない。

  ここから明らかなことは、第25号議案は、無効な財産価格をベースとして、「交換に供する財産」と「交換により取得する財産」を提案理由に明記している以上、無効であり、議会により斥けられねばならないということである。

【3】何が何でもこの議会で通す、そのためになりふりかまわず、しかし策を凝らしに凝らし、必ずわが意を通すために仕上げの構造をしつらえた田中区長ーそれが用意周到にしかけたに違いないこの「八百長」としか言いようがない鑑定評価・答申のしくみとスケジュール

  々頭をめぐらしたが、「不公正」とか「自作自演」ではまだまだ足りない、口さがない表現で記事読者のみなさんには申しわけないが 「八百長」という言葉しか残念ながら思い浮かばない。尻尾がつかまれていなければ、うまくやればいいという話ではない。策士、策に溺れるということも程なく田中区長と中枢は思い知ることになる。とんでもない構造的「八百長」である。

  入口は空手形、経過は証拠隠し・事実隠し、ウソと二枚舌、仕上げは「八百長」鑑定評価額・答申・・・田中区長があんさんぶる財産交換でやっていることは、どのひとつをとってもめったに出会うことがないくらいの前代未聞のアンフェアのオンパレードである。怒りに堪えないことは、それが、田中の強欲・利権と地位、保身と固執のために行なわれ、子ども、親、地元、職員、区民を犠牲にして成就させようと躍起になっていることである。国は、この田中区長とグルになって進むことを「仕上げ」の手助け-不動産鑑定評価で示した。「八百長」に手を貸した。 だが、国が区とグルになればなるほど、あのダミ声とマフィァ顔の麻生財務大臣(2013・11・13麻生・田中合意の麻生大臣)の顔が浮かんできて、比例的に、「税務署来るな」「税務署を来させるな」「税務署反対」の声が広がる。

◆財産交換議案議決の前に、するべきことがある。区は地元・荻窪南で「あんさんぶる財産交換」の住民説明会を開け!田中区長は、一連の経過について、とりわけ、なぜ「あんさんぶる」かについて地元住民、地元商店街に答えろ!それができないなら「財産交換」のすべてを撤回せよ。

◆区は隠しているすべての事実、証拠を開示せよ。議会は、「あんさんぶる財産交換」の一連の経過について田中区長の喚問、関東財務局、東京国税局はじめ関係者の参考人招致を行え。

◆これらの区と議会がなすべき手続きが尽くされるまで、区と国は、あんさんぶる財産交換に係る設計、工事、施設再編、職員異動・整理等を一切凍結せよ。桃二小改築に係るいっさいを凍結せよ。

 

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情報公開で窮地の田中区長が2・12議会答弁。「あんさんぶる廃止・財産交換」の犯罪性ますます浮き彫りに

2016年02月14日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶる―地域・職場・決戦2~3月議会版)

Q:2月12日区議会本会議代表質問で、田中区長は「あんさんぶる・税務署等の財産交換」経過について、どんな答弁をしたか?

A:こういう経過だったと区長自ら答弁(弁解)した「あんさんぶる・税務署等の財産交換」経過説明とは、ますますもって実に許しがたいものです。

   以下、2月12日杉並区議会本会議代表質問(くすやま美紀議員)区長答弁のライブ中継のウオッチヤ―として協力してくださった方のごく大まかな走り書きメモの判読結果によるものであることは予めお断りしておきます。2・12田中区長答弁のあるがままの具体的な詳細は、文言内容・答弁姿勢・答弁態度・口調等々、週明け明日15日にも、この問題を取り上げ追及した二人の議員、くすやま区議(日本共産党)及び佐々木浩区議(自民・無所属・維新)の代表質問での区長答弁が本会議録画放映杉並区議会ホームページで具にご覧になれると思いますので、正確にはそちらで検証して下さい。15日以降の一般質問では、同じく、このかん区議会で「あんさんぶる・税務署等の財産交換」について継続して追及している松尾百合区議(杉並わくわく会議)の一般質問が予定されています。

   2月24日総務財政員会での審議・採決が予定されている中で、徹底追及で区長のもくろみを打ち砕く必要があります。田中区長が、自・公・民・無所属区民派等いのち・平和クラブの田中与党会派の数に頼んでこの1定区議会での第25号・財産交換議案の議決・承認を見込んでいるという問題と、この財産交換議案なるものがそもそも議決できるようなシロモノなのかどうか、「あんさんぶる・税務署等の財産交換」そのものの当非・適非の問題はまったく別です。「財産交換議案」斥けよ!すべて白紙に戻せ!議決は論外!議決の前にやるべきことがあるはずだ!地元で住民説明会開け!隠している事実、文書をすべて公開せよ!財産交換価格鑑定は無効、白垣根政策経営部長ら4人の区幹部職員や自公議員、区のメインバンク支店長が委員をつとめる区の財産価格審議会答申は「田中良区長のお仲間による当事者自判」だ!こんな「公正・中立性」もない手続きで議案提出など誰が認めるか!―これは議会の外の圧倒的真実だからにほかなりません

   ハッキリ言って、そのことをあまねく明らかにしたのが、2月12日の区長答弁だと言ってよいでしょう。

【 2・12田中区長答弁の大まかな骨子 】

 ”荻窪税務署と公務員宿舎の土地は区長になった時から大規模用地として目をつけていた。”

“税務署の老朽化で、荻窪税務署と杉並税務署を一緒にして税務行政を集約できればその跡地を大規模用地として区が使える、国と協議したいと思っていた。”

 “2010年10月に、荻窪税務署を現地建替する工事予算計上の情報が入った。荻窪のまちづくりという点から、税務行政の集約で施設整備を進めたいと区の考えを伝え、現地での工事を休止してもらいたいと12月に財務省に要望書を提出した。要望書では建替休止を最優先に、(※荻窪税務署の誘致については)2014年度供用開始、国の賃料負担なしとした。”

 “民間ビル等、区として検討してきたがうまくいかず、3・11大震災や方南町住宅問題の二転三転で、国に具体的提案は出来なかった。”

④ “震災から二年以上、国から、これ以上先送りできないという話があり、区では施設再編整備計画案の中間まとめの検討の最中で、特養ホーム整備が喫緊の懸案事項となって持ち上がっていた。議会でも保育園とともに特養を整備しろという強い意見が出ていた。“

 “こういう状況下で、荻窪税務署の効率的効果的建て替えの課題と特養整備のための大規模用地の確保の課題を同時に解決するものとして、あんさんぶる荻窪と税務署・公務員宿舎跡地の財産交換を国に提案した。“

 “提案に対して、事務方から、「協議を開始したい」と回答があって、麻生大臣と11月13日会って、その線で合意した。”

  厳密な再現(文字起こし)ではないとしても、田中区長の2・12答弁の趣旨を掴み、お伝えし批判するには、枝葉の問題を除けば、十分だと思います。

   前掲①→②→③→④→⑤→⑥は、事情を知らない人がパッと見で見れば、何やら、つじつまが合っている流れの説明のようで、経過はこういうことだったのか、何をそんなに揉めているのか、と思う人もひょっとしたら出てくるかもしれない。しかし、そうではない。もし、このような一見スンナリ語れるような経過ならば、なぜ、これだけ揉めに揉め、重大な紛争となっているのに、区長答弁で出されている事実経過がこれまで公開されてこなかったのか。なぜ、ここで出てくる事実や文書が存在も中身も明かにされず、反対に情報公開で明かにされ、追及されるまで、隠され、伏せられてきたのか。答えは簡単である。区の側からは明かにしたくない事実だったからだ。しかり、情報公開で、「特養整備のための財産交換」をはじめこれまで区が説明してきたことがウソであったことが明るみに出た、説明がつかない一連の経過が証拠文書をもって明かになった。だからつじつまを合わせるために、この①→⑥の区長答弁が必要になったということである。

  しかし、つじつまがあわないことは、コトバの解釈や理由や意味合いならまだしも、現にあった事実や歴然たる証拠がある出来事においては、どこまで行っても合わないつじつまは、あわせることなどできるものではない。2・12答弁で田中区長がやれたことは、▲何が起きたのか、区(区長)は何をしでかしたのか、起きた事態の責任はだれにあるのか、等々の一連の経過について、できる限り「おおごと」ではなかったように扱い(表現し)、▲明確な一連の経過の中でのごまかしようがない「転換」「断絶」「不連続性」について、「経過」と「経過」、「事実」と「事実」をできるだけ客観主義的に平板化して、前段事実と後段事実をまるで原因と結果、理由と判断・結論のように並べて、「つなげ」てみせ、▲一連の経過でその言葉を用いれば「あんさんぶる・税務署等財産交換」の本質、構造、そこでの区長責任、区責任の問題として追及材料になるキイワード、たとえば「税務署誘致」「税務署移転(先)」「地元」といったコトバを禁句として回避したというぐらいである。こんな腐心のつじつまあわせで、誰がごまかされるか。つじつまは合わせられないのである。

何が明らかになったのか? 2・12田中区長答弁を全面的に弾劾する!

 【1】田中区長は天沼三丁目税務署等の6331平米の土地を最初から「カネ目「タネ地」として狙っていた!

 《前掲区長答弁中①の点について》

   天沼三丁目の税務署と宿舎については、区長になった時からあそこの土地は取得したいと目をつけて狙っていた!荻窪税務署と杉並税務署の老朽化から、税務行政としてひとつに集約すれば、跡地は区が使える大規模用地になるので、国と協議しようと思っていた。

    私たちは、証拠文書である2010年12月の『荻窪税務署の建替工事について(要望)』に、荻窪税務署駅前誘致後の税務署の跡地について全く触れていなかったことから、荻窪税務署の駅前再開発ビルへの誘致話、そのための建替工事の休止の申入れと思っていました。つまり、駅前再開発のために税務署を誘致する、税務行政集約の再開発ビルをもって活性化に弾みをつける狙いと思っていた。2・12区長答弁によれば、そうではなかった。元々、区長就任以来、ずっと「あの土地が欲しくてほしくて仕方がなかった」「狙っていた」ということだ。そのために区長は、建替工事予算計上の情報入手から、国の現地建替意向に、拮抗するために、税務署誘致を駅前再開発話として、実現可能性など度外視し大きな話として国に持ち込んだということだ。

    国税・都税・区税の税務行政の一本化・集約など国の財務大臣の裁可権限なしにはできることではない。しかし、田中区長就任時とは田中良が所属する民主党の政権だった。政権と民主党をバックに、そこから、田中区長は、何のために使うかの目的も計画もなくても、最初から「あの土地が欲しい」「手に入れたい」「税務行政集約で現地から移転させれば跡地が手に入る」という一直線志向で、建替工事計上の情報を財務省から入手するや、「建替え?!冗談じゃない!これはやめさせる!」と行動に移したのである。田中区長にとっては、荻窪税務署を天沼三丁目から引きはがし、税務署と宿舎の隣接する6331平米の広大な大規模用地を手に入れることが目的だったということだ。2・12区長答弁では、驚くべき、この真実が田中区長その人の答弁で明らかになった。

    土地は最大の利権であり、将来いかようにも化けるカネの源泉、使える富の源泉である・・・これが田中区長と田中区政の原点中の原点である。

 【2】田中区長は何の見通しも現実性判断もぬきに、荻窪駅前税務署誘致話を国に持ち込んだ

 《前掲区長答弁中②の点について》

   くすやま区議の再質問での区長答弁で出た「2014年度供用開始」「賃料負担」「税務機能の集約」に関するくだりは、実に、きわめつきである。国が予算計上した建替工事を止めさせるために、最優先で「2014年度供用開始」「税務機能の整備・確保」「国の賃料負担なし」を国に具体的条件を示したと答弁している。

   第一に、これは区長が「建替工事の休止」を最優先し、「建替休止にはそういうしかなかった」という趣旨の答弁をしているように、それができるかどうか、そんなことをその時点で約束できるのかどうかは、ぬきに、控え目に言えば「国を口車に乗せる」ために、厳格に言えば「空手形」で、区長名の財務省理財局長宛の文書で明記している。それにしても、「建替え休止のためには、『賃料負担ゼロ』『2014年度供用』というしかなかった」とか「工事を休止してもらうことが最優先だった」とは国を相手によくぞ言ったものだ。これこそ、故意に空手形をきったという何よりの証拠、「空手形」の「正当化・自己合理化」ではないか。この田中区長答弁を聞いて、国がはそれでも、現在進めている財産交換を反古にしないのか。

   第二に、すなわち、この要望書は「建替工事について(要望)」という表題で出されているが、税務署誘致話(移転話)として、その具体的条件を約束する文書、証書・手形となっているということだ。

   「2014年度供用開始」「税務機能の整備・確保」「国の賃料負担なし」は、従って、具体的に荻窪駅前の再開発ビルへの税務署の誘致として、国に提案されているということだ。

   第三に、国は、この「2014年度供用開始」「税務機能の整備・確保」「国の賃料負担なし」という条件での荻窪駅前の再開発ビルへの税務署の誘致話・移転話として、真に受け、建替工事を休止するにいたったということだ。この点は、田中区長にとっては「ここまではうまく行った」ということだが、区長名の財務局理財局長宛の文書に明記されているというということは、区にとっては、軽い口約束ではすまされない「約束事」「手形」「証書」であり、この「約束事」「手形」「証書」が履行されなければ、それは田中区長(区)の側の「約束不履行」「空手形」「詐欺」にあたることを田中区長は、この文書で書いているということである。

 【3】田中区長は税務署の荻窪駅前誘致のための再開発ビルの開発・建設に失敗した

 《前掲区長答弁中③の点について》

   この点は、はっきりと前掲③のとおり、2010年12月の区長名・財務省理財局長宛の「要望書」で申し入れた荻窪駅前税務署誘致話にことごとく失敗し、国に対して誘致の展望について「具体的提案は出来なかった」と認めている。

   ハッキリさせるべきだ。「2014年度供用開始」という国にとって一番重要な「建替工事休止」の条件の約束を履行できず、前提をなす再開発ビルの用地買収もたったの1ミリも進まなかったのだ。3・11のせいや方南町住宅問題のせいにするな。そもそも、荻窪駅前、具体的には田中区長が勝手に決めた「北東再開発地域」(上荻1丁目)に一朝一夕にして何とかなるようなその実現可能性がないことは田中区長自身もわかっていたはずであり、民主党政権への政権交代に有頂天になり、行け行けドンドンの勢いに任せ、軽忽無責任な空手形同然の文書を国に送りつけて、案の上、大失敗の大醜態をさらけ出しただけの話だ。

【4】バックにしていた民主党政権の瓦解、荻窪税務署誘致話の空手形に対する国(財務省)からの激怒の責任追及、自公政権への政権交代のもとでの公明党はじめとした特養整備問題の追及

《前掲区長答弁中の④及び⑤の点について》

   この点について、田中区長は④の通り、認めてはいるが、そこでどれほど区が荻窪税務署誘致・移転話の空手形問題で断崖絶壁に追いつめられたか、民主党政権崩壊―自公政権への政権交代によって、もはやごまかしようがなく、田中区長の権勢が崩れ、ぼろぼろになっていたかの惨憺たる状況にさらされてきた田中区長の危機については、おしかくしている。逆に、田中区長自身がひきおこした国からの責任追及や議会内外での特養整備問題での田中区政への批判であるにもかかわらず、自分がしでかした大失態としてではなく、自分の責任とは関係ないところで持ちあがった問題であるかのように、荻窪税務署移転先確保問題での困難と特養整備用地確保問題での困難に対して、自分が同時に解決する方策を提案してその道をつけた解決者であるかのように、「国からこれ以上待てないという話があった」、「議会から特養整備の強い要求があった」と区長責任を棚上げした経過説明としてサラッと答弁している。

   どういうでたらめ極まりないことを自分がやらかしたのかは、財務省サイドからどんな「空手形」「詰め腹」追及があったのか、具体的事実経過を開陳すればハッキリすることだ。国は、当初の予定通り、現地建替えを行っていれば2014年には税務署新庁舎が建っている。田中区長は2014年度供用開始と約束している。田中区長が答弁でこの二事実に触れればそれだけでも、前掲④のような答弁も、2013年9月30日の東京国税局長宛『荻窪税務署移転について』で書かれているような何も問題がなかったかのような記述は吹っ飛ぶ。あんさんぶる・税務署等財産交換にいたる区長責任でひきおこされた一連の経過、その恥部を、人の目を欺くために、大醜態をとことん隠し通したいという答弁の意図は明らかだが本気で隠しおおせるとでも田中区長は思っているのか。そんなことは不可能だ。

    ここでハッキリさせねばならない最大の問題は、「あんさんぶる・税務署等財産交換」問題は、田中区長の荻窪税務署誘致話、移転話、その空手形による大失敗・大失態・大醜態でひきおこされた問題だということだ。ところが区長答弁では、言葉を選んで、「税務署誘致」「税務署移転」という言葉をみたところ、一切用いていない。あんさんぶる荻窪を荻窪税務署移転先として差し出し、税務署・宿舎跡地とあんさんぶる荻窪の財産交換を提案している2013年9月30日文書では、『荻窪税務署の移転について』と題し、これに対する東京国税局長名の回答文書では『荻窪税務署移転候補の提示について』と題されているのに、国と区のやりとりが、まさに荻窪税務署移転先の問題であったにもかかわらず、、2・12区長答弁では「荻窪税務署の効率的効果的建替え」などという言いまわしで、この事実経過での核心問題、キイワードを抹消する徹底ぶりである。田中区長は「税務署誘致の空手形」「移転先確保不履行の詰め腹」「あんさんぶる荻窪の国への移転先としての差し出し」という国と区の関係での財産交換の事実経過の本質部分をどこまでも隠し抜きたいのである。とうてい隠しおおせるものではない!

 【5】国と区の財産交換(取引)で、あんさんぶる荻窪の廃止を勝手に決めるな!田中区長のしでかした犯罪的不始末について、区長に代わって地元や子どもや職員が犠牲になって尻ぬぐいせねばならぬいわれなどない!

 《前掲区長答弁中の⑤ならびに⑥の点について》

    2.12区長答弁で最も許せない点は、単に国に再開発がらみの荻窪税務署の駅前誘致話の空手形を切った⇒その破たんで国から詰め腹を切らされたという大失態をごまかし、区長責任の問題として主体的に切開していないという点にとどまるものではない。

   最大の問題、犯罪性の核心は、実際には、区長も区も詰め腹を切っているわけではまったくなく、犠牲をあんさんぶる荻窪の地元、子どもたち、職場に転嫁し、田中区政のしでかした大醜態、大不始末を地元住民と職場に尻ぬぐいさせようとしているということだ。

   区はあんさんぶる荻窪・地元に、一度として住民説明会を行っていない。地元からいかなる合意も得ていない。区の勝手に行なった税務署誘致話の空手形がひきおこした税務署移転先が宙に浮いた問題を、7万2000名の子どもが利用し、24万人の住民・区民が利用する、荻窪南口に欠かせない地域の拠り所であるあんさんぶる荻窪を廃止し、国に差し出す財産交換でいとも安直に解決しようとした。 「大規模特養整備のために税務署・宿舎跡地以外に適地はなく、それとの財産交換には、あんさんぶる荻窪を措いてほかにない」などというのは、税務署の荻窪北口駅前誘致に失敗し移転先問題で窮地に立った区の勝手きわまる一方的な都合話だそもそも、「なぜ、あんさんぶる荻窪」なのか、なぜ「あんさんぶる荻窪を差し出したのか」、この問題について、田中区長は、いまだ一度もどこでも説明していない!税務署移転先は、区長(杉並区)が国に約束した以上、どこまでも区が捜し続けねばならないし、それができなければ、区長や関与した区中枢が私財を投げ打ってでも、賠償すべき筋合のことだ。その移転先の確保の責任を地元や施設職場を犠牲にして地元と区民や職員になすりつけるなど言語道断、もってのほかの話ではないか。地元を無視・切り捨てて、空手形の決済に、区の誘致の失敗に代わる税務署移転先代替地、人身御供として、あんさんぶる荻窪を差し出すことなど誰が認めると言うのか。

    ところが、ボソボソと客観主義的に経過を説明するつじつま合わせの区長答弁には、ただの一言も、あんさんぶる地元の子どもたちと地元住民、あんさんぶる職場の職員、あんさんぶる荻窪を地域施設として必要とする区民に対するただの一言の言及もないのだ。一カケラも地元に関する言葉は出てこない。

     だが、どんなにごまかそうとしても、再開発がらみの税務署誘致→空手形→大失態→独断専行のあんさんぶる廃止決定による子ども・地元・施設職場・区民への犠牲転嫁の区長犯罪の構造的真実、その区長責任はごまかせない。地元や区民が引き受けねばならない責任などこれっぽっちもない。すべて田中区長が自分でしでかした不始末・不祥事・大醜態として田中区長自身が「詰め腹」を切って償うべき問題だ。

区は2010年12月3日から今日までに至る「あんさんぶる・税務署交換」に係る全文書・全事実を開示・開陳せよ!1月7日情報公開事実含め、あんさんぶる荻窪・地元である荻窪南で未だ一度も開いていない住民説明会を開け!区がすべきことは区議会での財産交換議案の審議・議決ではなく、いまだ一度も開いていない「あんさんぶる荻窪」の地元・南口での住民説明会だ! 

    2月12日本会議代表質問で行なわれた田中区長答弁は、この財産交換議案は本議会で議決できるようなシロモノではまったくないことを完全に明らかにするものとなった。1月7日の情報公開で明らかになった事実と情報公開事実に追いつめられた田中区長がつじつま合わせでつなぎ合わせ整合化しようとした区長答弁の内容は、この財産交換にまつわる「田中区長が考えていたこと」「進行した事実」の全貌の決定的ではあるが、まだそのほんの一部に過ぎない。当通信が「三つの証拠文書」と「財産交換合意事実」として前回2月10日記事で時系列で指摘した問題(※)は、この2・12区長答弁で逆に基本的に裏付けられ、さらに、「区長になって以来、税務署・宿舎の跡地については目をつけていた」等々、この2・12区長答弁で区長はもっととんでもない考えで、一連のことを進めて来たことも明らかになった。「あんさんぶる・財産交換」に係るパンドラの箱の中にある事実は、すべて田中区長がひきおこした。その一部が情報公開で明るみに出た。そして、2月12日、田中区長は自らの答弁で、蓋をさらにあけてしまった。いったん開いてしまったパンドラの箱にはもう蓋をすることなどできない。

 【※「時系列で指摘した問題」⇒2010年12月3日の「荻窪税務署建替工事の中止」を求め税務署の荻窪駅前への誘致を提案した国(財務省)への要望から、2013年9月30日の「荻窪税務署移転候補地としてのあんさんぶる荻窪の提示」と「特養整備のためのあんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務宿舎跡地の財産交換」の国への提案、2013年11月の国(財務省)からの「荻窪税務署移転候補(あんさんぶる荻窪)の応諾」と「財産交換についての協議」の回答、そのわずか6日後の2013年11月13日の麻生財務大臣・田中杉並区長による「財産交換合意」】⇒詳細は、前回記事参照  http://blog.goo.ne.jp/suginami-no-2/e/c7c63b6e7221c0c2e95341c8b61f2274

❤インフォメーション

2月12日公開で、荻窪 子どもの居場所を守る会がWEBサイトを開いています。

杉並区民のみなさんに知ってほしい 子どもの居場所のこと

http://suginamichildren.tokyo/#

わかりやすい、素晴らしい報道です。元気があり、希望があります。あんさんぶる荻窪・財産交換問題の日々のホットな動きと地元の思いをコンパクトに伝えてくださると思います。

 

荻窪 子どもの居場所を守る会
が1月23日のあんさんぶる荻窪での「どうなる、どうする、あんさんぶる」の集いで上演した紙芝居のyoutube動画があります。この紙芝居動画には、すべてがギッシリなおかつコンパクトに詰まっています。ぜひ、ごらんになって広めてください。とりわけ杉並区内の人々に伝えてください。あんさんぶる・財産交換をめぐる議論も運動も、児童館廃止をめぐる議論と運動もこれからです。この紙芝居にはそのすべてに応える答えがあります。
 
かみしばい「あんさんぶる、ずーっと、ずーっとね!」

 

 

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田中区長が荻窪駅前税務署誘致の空手形の詰め腹で、あんさんぶる荻窪を国へ差し出し、犠牲は子どもと地元に

2016年02月10日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

議会は「税務署等跡地との財産交換=あんさんぶる廃止」議案を斥けよ!

 ここに「議会は・・・」と明記しました。この杉並区議会は、2013年11月19日区議会全員協議会で「特養整備のため、あんさんぶると荻窪税務署等跡地の財産交換で、麻生財務大臣との間で、国との最終合意に至った」とする田中区長報告を黙過し、2014年7月9日関東財務局・東京国税局・杉並区の2018年度を目途とする財産交換契約締結を明記した覚書にも沈黙・容認し、その後の交換計画推進の区の一連の暴挙を容認してきたという前科前歴がある。そのうえで、情報公開で、特養整備のウソが暴露しつくされている今、どうするのか、ということです。11・19全員協のときと同様の態度をとるのか、ということです。多くを「期待」すべくもないが、それでも、賛成は絶対にゆるされません。区・国とグルになって地元と区民を敵に回すのかということです。

特報・杉並版・・・決戦2~3月議会開会の日に

(児童館・あんさんぶる-地域・職場・決戦2~3月議会版)

田中区長(杉並区)と国が「あんさんぶる荻窪ー税務署等跡地の財産交換」でやっていることは、そのものズバリ、どういうことなのか?!

・・・・一見、手がこんだウソとイカサマ、強権と隠しごとで、厄介で不可解な疑惑にみえもするが、タネを明かし、腐った醜悪な芯をえぐれば「不可解」でも何でもない!正体は単純、わかりやすい悪行だ!

  「財産交換議案」(第25号議案)が2月10日提出される議会を前にして、重要なことは、この1月7日情報公開で明るみに出た2010年12月3日の田中区長文書(財務省理財局長宛『荻窪税務署建替工事について(要望)』)によって、杉並区が区民に対して言いふらしてきた説明「喫緊の特養整備目的の財産交換」のウソがバレたということにとどまるものではありません。あんさんぶる荻窪(荻窪北児童館)廃止という子どもたちと地元の犠牲を具体的にひきおこす「財産交換」の前提事実をなしているのは、もっとわかりやすい、あからさまに犯罪的で醜悪な事実ではないか、ということです。

  杉並区(正確には田中良区長とおそらくは十人にも満たない、ごく限られた区の中枢)が隠し通そうとし、隠しおおせると思っていた「あんさんぶる-税務署等跡地の財産交換」のブラックボックスの蓋が開いてしまったいまだ種々の決定的証拠が「口が裂けても明かせない」「墓場まで持って行きたい」ものとして伏せられているとはいえ、それらの隠匿証拠や(区が「保存期間を経過して廃棄処分済み」と称する)隠滅証拠」をみるまでもなくピンとくる、単純明瞭な状況事実が既に浮かび上がってきている、ということではないでしょうか。私たちも、いよいよ「財産交換議案」の区議会上程ということで背水の陣で懸命に立ちあがっていますが、田中区長と区中枢の側はもっと大変で追い詰められているということではないでしょうか。

  1月7日の情報公開とそのメディア報道以来の日々というもの、おそらく、区中枢も、財務省(理財局、関東財務局。東京国税局)も、財産交換に係る杉並区や国の諮問機関(審議会)も、上へ下への「騒ぎ」や「鳩首会談」に明け暮れ、「財産交換議案」が出される杉並区議会1定を前に、区理事者も議会事務局も議会会派も戦々恐々の渦中・・・、こういう白熱化し完全に煮詰まってきている状況であればこそ、ああだこうだの枝葉を払って、ストレートに「あんさんぶる-税務署等跡地の財産交換」問題の《芯》にメスを入れ、的を絞りきって核心問題を突き出す必要があると思いました。今日の記事はそのための第一弾報道です。

         -1-

三つの文書と「財産交換ー麻生・田中合意」が示すもの

  2010年12月3日、2013年9月30日、2013年11月7日の三つの「証拠文書」と(翌日メディア報道はあっても、「合意書」「確認覚書」「念書」等のいかなる証拠も示されてはいない)2013年11月13日「財産交換の合意」事実は、「あんさんぶる-税務署等跡地の財産交換」疑惑の焦点そのものであるとともに、その中身、正体を示唆する証跡となっている。以下、何やら裁判めいているが、少し、つきあって見ていただきたい。  

証拠文書①:2010年12月3日付け田中良杉並区長名-財務省理財局長宛『荻窪税務署の建替工事について』

  (趣旨・・・▽国が着手しようとしている現在地での税務署建替工事の中止の要望、▽区の荻窪駅前における国税・都税・区税の行政機能の集約と駅前周辺整備の国への報告・説明、▽税務署の誘致、入居に係る国の賃料負担なし、税務署機能の確保、2014年度供用の約束、▽まちづくり連絡会議での協議)      

 ◆経過を示す証拠資料が公表されていない「空白」期間・・・2年9か月と27日(A)       

証拠文書②:2013年9月30日付け田中良杉並区長名-東京国税局長宛『荻窪税務署移転について』

  (趣旨・・・▽区の特養整備の喫緊の事情の説明と特養整備用地としての天沼三丁目税務署等二用地の要望、▽財産交換の提案、▽荻窪税務署の移転先候補地としての荻窪5丁目・荻窪駅南口至近の区有施設・あんさんぶる荻窪の提示・提出) 

 ◆経過を示す証拠資料が公表されていない「空白」期間・・・1月と8日(B)  

証拠文書③:2013年11月7日付け東京国税局西村善則局長名-田中杉並区長充て『荻窪税務署の移転候補物件の提示について』

   (趣旨・・・▽荻窪税務署の移転候補物件としての「あんさんぶる荻窪」提示に対する「移転する方向」で「検討を進める」旨回答、▽「あんさんぶる荻窪窪-荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」については「関東財務局をとして今後、区と協議」の意向の回答

 ◆経過を示す証拠資料が公表されていない「空白」期間(C)・・・6日

メディア発表によって社会的な公知の事実となっている「財産交換の合意」事実:2013年11月13日の麻生財務大臣・田中良杉並区長の「あんさんぶる荻窪-荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」に関する合意

   (趣旨・・・▽「あんさんぶる荻窪-荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」の合意、▽区にとっての特養整備、国にとっての税務署建替費用の節約・コスト削減)

   私たちにとって、いま具体的に知り得る事実は、たったこれだけで、しかも、4番目に挙げたメディア報道事実を除いては、情報公開、すなわち住民の請求なしには開示されなかったものです。しかし、たったこれだけでも、わかったことは決定的な事実です。皆さんは、この4つを通して、どのようにお考えになりますか?

  (1)前掲しましたが「ずっと区から言われてきたような特養整備で始まった話ではない」、これが一つでしょう。

  (2)「旨みがある最高にいい条件だから、カネかけて現在地で建て替えするのはやめて、区が進めている荻窪駅前再開発ビルに税務署を持ってこないか」という、区の側から国に荻窪税務署誘致話として積極的に持ちかけた話(証拠文書①)が、2年9カ月と27日もの間、建替工事を止めている国を待たせっぱなし、まだ何の進捗もなければ目途もたっていないという状況の中で、区の側から国に対して、荻窪税務署の移転先(候補)として、あんさんぶる荻窪を差し出して国に検討してくれと頼みこんでいるそういう話にがらりと変わっている(証拠文書②)、区が国に持ちかけた税務署誘致話が、国に移転先を早く見つけろと求められて、区が国に候補を差し出す話になっている、攻守交代というか立場の主客逆転というか、とにかく大きな転換があること、これが気付かれた二つ目でしょう。この点は証拠文書③で国が「荻窪税務署の移転候補物件としての『あんさんぶる荻窪』の提示」「移転する方向で検討」という表現を使っていることからもわかることです。見えることは、①の時期と違って、②の時期は国の側が区に対して優位、強い立場に立っていることです。

 (3)三つ目は、唐突に出てきた、ほとんど前例がない「財産交換」話を言いだしたのは、区の側から出ている証拠文書②で初めて出てきているものの、文面は別として、本当のところは、区から出た方途・手法なのか、国から方途・手法として区に飲ませ、それが区から出た話のように体裁を取り繕っているのか、何とも言えないということではないでしょうか。私たちは、田中区長をはじめ区側の「自治体ー国間のトップ交渉による例のない画期的手法による特養整備用地問題の解決」という一方的な説明しか聞いていませんから、専ら区側の提案と思っていましたが、情報公開によって、証拠文書①②③で経過を知り得た今は、区が国との関係で①の時期とは違って、国に対して弱い、責められる立場になっている②の時期ということを考えると、「財産交換そのものも、区が弱み(急所)を掴まれて国からのまされた可能性もある」と当通信は考えています。この点は、先日区の杉並区財産価格審議会が「適正価格」と答申した区側の双方の交換物件に対する不動産評価額の鑑定結果に対して、国の側が認容・了承するのか、国側での双方物件の不動産評価額の鑑定を行うのか、その結果がどのような価格になるのかで、自ずとハッキリするとは思います。財産交換という手法及び「あんさんぶる荻窪」と「税務署・公務員宿舎跡地」を交換対象とするというその提案者・主導者が杉並区なのか、国なのかについては、当通信としては現時点で留保です。特養整備が、区の当初構想にはまったく眼中になく、税務署誘致話を進めているにもかかわらず、税務署跡地に関心すら示していないという経過があるので、なおのこと、「財産交換」という形態の選択・決定の経過が見えてきません。

(4)四つ目は、前掲の証拠文書①②③と「財産交換合意」のそれぞれの間にある空白期間には、自ずと、その長短にはそれぞれそのかんに何が起きたのか等を具体的にイメージさせる意味がある、という点でしょう。この期間の長短と前掲(2)の点を中心に重ねて考えてみる、またその間の経過を示す証拠資料や出来事・事実がまるで緘口令を敷かれたように完全に伏せられていることを合わせて考えてみる必要があるということでしょう。ピンと来るものがあるのです。証拠資料がなくても。想像だけでも、そういうことかと合点がいく事実というものがあるのです。事実は、いくら隠し通していても、隠しおおせるものではありません。それを可能にするのが、先にあげた三つの証拠文書と「財産交換の合意」です。

           -2- 

田中良区長が、口車にのせて荻窪駅前(北東)再開発に国をひきこもうとした税務署誘致話の空手形がばれ、国から詰め腹を迫られ、窮余の移転先として区が勝手に決めて国に差し出したのが「あんさんぶる荻窪」、こうして田中区長の大失態の犠牲に供された区立の地域施設・あんさんぶる荻窪の廃止を条例によらず実施する根拠・枠組みとして国と杉並区の契約による財産交換という手法が選ばれた

  「あんさんぶる荻窪ー税務署等跡地の財産交換」をもたらした芯にある事実-杉並区は隠し通そうとしているが隠しおおせるようなものではない!実際にあった事実は「不可解な疑惑」ではなくて、きわめてシンプルで明快な事実!

【1】田中区長が空手形で荻窪税務署の駅前誘致話を国にもちかけ、国はそれに乗せられ、着工するつもりだった税務署建替工事を止めた。

  2010年12月田中区長は何の具体的な確証も見通しもない駅前北東再開発で、国を相手に軽忽にも「賃料負担ゼロ、2014年度供用、税務署機能確保」の空手形で、口車にのせて、「荻窪駅前再開発ビルへの税務署誘致」話を国に持ちかけた。(証拠文書①)

  誘致話の旨みとともに、背景として、民主党に政権交代した、その政権党の元都議会議長である田中良が区長として、財務省に話を持ち込んできたという点は大きいと言えるでしょう。

【2】田中区長は荻窪駅北東再開発ビルに綿密かつ具体的な計画もなく半ば以上、「空手形」のつもりでいたが、建替工事を止めて移転先待ちの国にとっては、進捗がない状態が続くことは区の背信行為であり、区長からの「建替工事の休止」「税務署誘致」話がなければ現在地で竣工する時期と2012年12月衆院選での民主党大敗、民主党政権の崩壊と自公政権へに移行を境に、「空手形」追及、”詰め腹を切らせろ”という国の区への激怒の追及となった。

  空白時期(A)の中で起きた最大の出来事は上記の事実とみて100%間違いない。前記-1-で触れた「主客の立場の転換」「攻守交代」が起きたということです。

  「いつまで待たせる気だ」「もう待てない」といった追及は当然、区に激しくぶつけられたでしょうが、実際には、「詰め腹を切らせろ」「落し前をつけさせろ」という意味での背信行為への責任追及だったことは想像に難くない。

  実際に、この(A)の時期に、国から区への「税務署移転先のメド、場所、進捗」についての抗議・詰問・追及がおこなわれたとみられるのは、つい先日の財務省理財局への事情聴取を伝えるチラシに「二度問いただしたが、まだどこも移転先としてはみつかっていなかった」と書かれていたことからも明らかで、実際にも当該上荻1丁目(荻窪駅北東)の人々の話では、口先「再開発」話は別として、用地確保にはまったく動いていなかったという話です。国は激怒した。あえて、「詰め腹」「落し前」という言葉を選んで書きましたが、田中区長や区中枢が震え上がる激怒、激高という意味では、国も堪忍袋の緒が切れたというのは間違いないことでしょう。

【3】国の「空手形」追及に対して、田中区長と区の中枢は、あんさんぶる荻窪を「荻窪税務署移転先」として差し出すことで「詰め腹」「落し前」に代え、ひたすら国に「命乞い」し、すがりつき、頼み込んだ。

   それが「あんさんぶる荻窪を荻窪税務署の移転候補として提示」した証拠文書②に書かれていることの最大の核心です。

   何か恰好よく、「特養整備」のことや「財産交換」のことを書き、「移転先適地として、あんさんぶる荻窪を決めたので、検討してもらいたい」と殊勝そうなことを書いているが、田中区長と区は、国に、空手形の「詰め腹」を求められ、急所をつかまれ、「弱みのある」「責めを負っている」立場で、四の五のいわずに、どこかを国に差し出すしかない絶体絶命の窮地に立たされたということです。

   そこで区の中枢が、選んだのが「ここを措いてない」として何の検討もなしに、地元や施設現場や利用者のことなどおかまいなしで勝手に決めたのが「あんさんぶる荻窪」だったということです。証拠文書②で説明している「あんさんぶる荻窪」の財産評価に係る諸数値は、国に対して「これで許して下さい」「堪忍して下さい」「何でもお望み通りにしますから」という「命乞い」として示されているのであって、証拠文書①で行なっている誘致話のような口車に乗せるセールストークではまったくありません。杉並区中枢は、年間7万2千人の子どもが利用し、年間24万人の利用者がいる、杉並最大に児童館がある「あんさんぶる荻窪」を、空手形の「詰め腹」を切る代わりに、犠牲として国に差し出したということです。

   この田中区長と区中枢の空手形の「詰め腹」と「命乞い」という問題は、この証拠文書①から証拠文書②への転換で、ヒントとなり、キイワードになる認識だと思います。だから、「詰め腹」「命乞い」としては「あんさんぶる荻窪」だけでは足りない、今後は、一切、国に区として、財産交換含めて従ってもらうというベースの密約や、裏での「償い」(カネの流れ)まで憶測・想像させるような政治的金銭的ニュアンスまで含んでいる可能性まであります。つまり、国は、「空手形」ー「詰め腹」-「命乞い」問題で、田中区長の急所を握ったという面もあるのです。

   ◆先に田中区長と区中枢にとって「口が裂けても明かせない」「墓場まで持っていきたい」と思っている事実は、まさに、この「空手形」「詰め腹(落し前)」「命乞い」の惨憺たる大醜態・大失態以外の何ものでもありません。証拠文書②の田中区長文書にしても、証拠文書③の東京国税局長文書にしても、何事もなかったかのようなシャラッとしたもので、スマートでスムーズに円満に交渉が運んだかのように書かれていますが、証拠文書②が田中区長から出される直前の2013年夏には、「建替工事中止の国側損害」、誘致話の空手形の責任問題で区長や区中枢が震え上がるような激怒と追及が区に文書や電話や面談で浴びせかけられ弁解など到底できないていたのは間違いないし、証拠文書②の区長文書を受けて、証拠文書③が西村東京国税局長から出されるまでの1カ月余りの間は、「こんなものでたかが区長の分際で国を空手形で騙したことの詫びになるか」「土下座して、国の言うことは丸のみするとでも約束させるくらいしないとおさまらない」「突き放して、政治生命とってやったら」・・・等々の文言が国の内部では飛び交い、それはそのままの激しさで、区に対して「本気でこれでやるんだな」「実を見せろ」といったような要求として、田中区長と区中枢を震撼させていたであろうことは推測に難くありません。

  ◆だから、証拠文書③の東京国税局長文書には「検討」とか「「協議」ということが書かれてはいますが、「今後の協議」について区に伝えたこの11月7日の文書から、わずか6日で件の「麻生・田中合意」にいたっていることからすると、この6日間の間に、何らかの協議や交渉が区と国の間でもたれたというわけではないでしょう。財務省の側では、麻生大臣の前で土下座させ、田中区長を平伏させ、国を相手に空手形を出したことを謝罪させ、財産交換はじめ国の言うことを丸のみする誓いの実を示させるーそこに「麻生・田中面談(面会)」の意味があった。財務省の側では、田中区長の「命乞い」のハードルとして、区にもそのことがハッキリわかる形で麻生大臣面会を設定した。想像に過ぎないが、だから、麻生大臣の「いいだろう」で、田中区長は、11月19日の区議会全員協議会で「最終合意に至った」と「最終合意」という言葉を使って報告しているのです。それは「命乞い」で最後のハードルを超えることがやっと何とかできたという田中区長その人の精神状態を表しているだけです。メディアは翌日報道で財務大臣と区長のトップ交渉で国と自治体間で前例がない財産交換が決まったと報じましたが、何か「財産交換」をめぐって、その面会で、交渉事が行われ、妥決したということではないのです。「空手形」「詰め腹」「命乞い」問題でけじめがつけられたというのが正確なところでしょう。自民党の大ボスで、だみ声とマフィァ顔でふんぞり返っている麻生の大臣に平伏土下座して、「命乞い」の詫びを入れる田中区長を想像してください。「区長さんよ、国、政府を相手にあんたがやったこと、わかってるんだろうな。ま、いいだろう、あとは財務局と具体的に相談に乗ってもらって詰めてくれ」とでも言われたのでしょうが、とにかく、国を相手に空手形を切って、急所を握られて首(政治生命)を断たれるかどうか、生き延びられるかどうかの「命乞い」だったわけです。これが2013年11月13日の「財産交換合意」、「最終合意」(田中区長報告)の実際の中身だったわけです。

 ◆ピンとくる、そう言われれば合点がいく事実とは、そういうことなのです。思い出しましたが、荻窪南やあんさんぶる荻窪にゆかりのある人々の間で、件の区の自作自演の町会長「要望書事件」とも「七つのハンコ事件」とも呼ばれている事件(2014年7月23日)と並んで大きな噂がまたたく間に広がった事件として、2015年3月25日の荻窪七町会・田中区長大暴言事件というのがありました。前記の「要望書」の提出に際して区がウソの説明で提出を確認したことが判明して、町会長の間で区への不信と、地元を無視して何事も地元への説明責任も果たさず進めるくのやりかたについて町会長の間で意見が交わされている最中に、出席予定の連絡もなく、呼ばれてもいない区長がやってきて、一人の町会長から「どうして国と会う前に地元に一言の相談もなかったのか、地元に説明できないようなことであれば、白紙撤回しかないんじゃないですか」と指摘された途端に、区長は「国と決めてきたことを今さら元に戻せるか」「自分の目の黒いうちは白紙撤回などさせない」とわめきちらし、前記発言をした区長よりはるかに年配の町会長に対して、胸倉を掴まんばかりに詰め寄って、言葉にするのも憚られるような個人的誹謗中傷の罵詈雑言を浴びせ、「もう決まったことだ」「今さら元に戻せるか」とどなりまくって、勝手に一方的に退出していったという大醜態・大暴言事件です。

  私たちは、この3月25日の大悪態・大暴言事件での区長の「国と決めてきたことを今さら元に戻せるか」の暴言については「麻生大臣と合意してきたことを反古にするなんて、大臣の顔に泥を塗るようなことなどできるか」という趣旨にとり、「自分の目の黒いうちは白紙撤回などさせない」については「区長の目玉政策である財産交換には田中区長の政治生命がかかっている」という程度にしか考えていませんでした。しかし、情報公開で明るみに出た事実から見れば、「空手形」「詰め腹(落し前)」「命乞い」の赤裸々な大失態、絶体絶命の窮地の経過、首の皮一枚の命からがらの思いで麻生大臣に土下座平伏した田中区長の内心の経過が、思わず、口を衝いて言わしめたものが「自分の目の黒いうちは白紙撤回などさせない」という大暴言なのだと思います。「最終合意」報告もそうですが、この「あんさんぶる-税務署等跡地の財産交換」疑惑の芯にある核心問題、すなわち、「空手形」「詰め腹」「命乞い」が、言わしめているのです。

        -3-

国は杉並区の共犯者。この点をあいまいにすることはできません!税務署は荻窪南口に来るな!

   ここまで田中区長の荻窪駅前税務署誘致話の空手形、詰め腹、命乞いの問題を中心に、疑惑の芯の問題を指摘・追及してきた。しかし、証拠文書①②③等から浮かび上がってくる芯にはもう一つ国の問題がある。国が、実際に「財産交換」=あんさんぶる荻窪廃止で担っている役割と、杉並区のおこなっているあんさんぶる荻窪廃止に対する地元をはじめ懸命の反対に対して国が他所の事のようにヌエ的な立ち居振る舞いをしていることは断じて許すわけにはいかない。

   税務署誘致話ー空手形ー移転先問題ー詰め腹という点からいえば、「あんさんぶるー税務署等跡地の財産交換」問題の当事者は、単に交換契約締結に向けての当事者(国と区)ということにとどまらず、国と杉並区が対立および交渉から締結の当事者ではある。だが、その脈絡だけで、「あんさんぶるー税務署等跡地の財産交換」問題の核心をとらえるとすれば、それはやはり間違ってしまうでしょう。国は杉並区(田中区長)と同罪の共犯者として、地元と区民に対する敵対当事者の位置にあるということです 

   田中区長の荻窪駅前税務署誘致話の空手形から始まった詰め腹、命乞いの問題の核心は、田中区長が、詰め腹を切っているわけではなく、勝手に、子どもたち、地元、商店街、地域を犠牲にして、あんさんぶる荻窪を国に差し出した、という点にこそある。何で、田中区長がしでかした空手形の詰め腹に、子どもと地元と職場を犠牲にしてあんさんぶる荻窪を勝手に差し出すのか、また国は、それを受けて「空手形の決済」として了承し、財産交換を勝手にすすめるのか。「あんさんぶる-税務署等跡地の財産交換」は、区の空手形による工事の中止や移転先の確保の遅延による国が蒙っている「損害」だからと言って、土地・建物・金銭のやりとりで妥決・収拾することができる問題などではない。紛れもなく子どもたちと地元住民と地域商店街と施設職場に犠牲を強いる「財産交換」では、対立当事者は《杉並区・国》と《子どもたちと地元住民と地域商店街と施設職場、さらには区民》なのである

  なぜ、区長のしでかした大失態の尻拭いを子どもたちや地元や商店街や施設職場がしなければならないのか。空手形の決済を住民がはらわなければならないいわれなどまったくありません国は区と2014年7月9日覚書を締結し、交換物件(渡財産、受財産)の不動産評価額の問題を除いては、「あんさんぶる荻窪ー荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」に関するほとんどすべてを具体的に締結している。杉並区は麻生大臣・田中区長合意とこの7月9日覚書を根拠に「国と区で決めた計画」として、あんさんぶる廃止・財産交換を進めている。国は田中区長ら区とグルの共犯者だということです。

  国は、空手形が判明した時点で甘あまの隙だらけで区長の口車に乗っていまったことを恥じ入り、直ちに当初予定通り現在地での税務署建替工事に入っていれば何も問題は発生せず、あんさんぶる荻窪廃止問題は起きなかった。ところが空手形問題で区を責める立場にあることをいいことに、区の急所をつかんで、移転先を矢の催促で要求し、ズルズルと財産交換にのめりこみ、区の弱みにつけこんで、国の要求を丸のみさせ、あんさんぶる荻窪を税務署にしようとしている。そこには、財産交換であんさんぶるを奪われ、居場所・遊び場を失う子どもたちや地域の拠り所を失う住民や街をずたずたにされ衰退させられる地元商店街の犠牲に対する罪の意識のカケラもない。

 税務署は来させない!税務署は来るな!税務署は来ても追いだす!このすべての責任は地元をないがしろにし、勝手にあんさんぶる廃止の財産交換を決めた区と国の責任である。これは当然に地元の権利である。国は覚書を破棄せよ。国は「財産交換」に係るすべてを直ちに凍結せよ。

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(連載・5)イカサマばれても議会と国は杉並区とグルで「特養のための財産交換」進める気か

2016年02月07日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

連載第4回から今回の前に、事の重大性から1月19日杉並区財産価格審議会・答申の無効に関する「緊急声明」を出しています。2月10日開会の「あんさんぶる」区議会に向かって、時々刻々の動きがあります。その中での声明です。

短期連載・・・・国有財産関東地方審議会宛の地元『緊急要望書』からの重要個所全文掲載の第5回は、記事後段です。

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶる―地域・職場・決戦2~3月議会版)

2016年杉並区議会第1回定例会は2月10日開会します。

  第25号議案(「財産の交換について」)として田中区長が提出者となって区が提出するのが「あんさんぶる―税務署等財産交換議案」です。

  議案に絶対反対!提出そのものが許されないものです。財産交換に係るすべてを白紙に戻せ!議会は前代未聞の不適格・不公正「財産交換議案」の提出そのものを斥けよ!国は、財産交換に係るすべてを破棄し、区との密室の「約束事」(2013年11月13日麻生財務大臣・田中区長「合意」、2014年7月9日関東財務局・東京国税局・杉並区「覚書」)を破談にせよ。

     あんさんぶる荻窪の地元荻窪南口はじめ私たちは手をこまねいて「財産交換議案」が議会に提出され、審議に付されるのを黙ってみていなければならないいわれはありません。

     「あんさんぶる荻窪―荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」議案、これほどのウソとイカサマ、隠しごとが「区の計画」と「国と区が決めてきたこと」だからという「理由」で行なわれてた上で議会に議案として提出されるような事例は、杉並区政史上、杉並区議会史上も例がありません。

     杉並区(提案者・田中良区長)は、国と杉並区の「財産交換契約締結」のために、この「財産交換議案」を提出します。交換相手の国はこれに対してどうする気か!

     地元への説明もなし、地元に対する合意形成もなし、それだけではない!国に対しても、▲「荻窪駅前再開発がらみの税務署移転(誘致ー2014年度供用約束)」の空手形、▲「杉並区における喫緊の特養整備」をたばかっての「天沼三丁目隣接二つの用地の財産交換」 の提案、▲税務署移転先としての「あんさんぶる荻窪」にある荻窪北児童館について「児童館は荻窪駅近くの小学校にそのまま移転するから問題は生じない」旨の虚偽説明による「荻窪北児童館問題」の隠蔽、・・・▲つい最近にあっては、財産交換の交換物件の「土地・建物評価額」の区側鑑定士の鑑定結果に関して諮問を受けた杉並区財産価格等審議会(区長諮問機関)の構成(※1月19日の諮問会議には9名の委員が出席しているが、うち4名は宇賀神副区長・白垣政策経営部長、南雲会計管理室長、渡辺都市整備部長という「財産交換」の当事者【区】そのものである。「公正・中立」たるべき審議会に露骨な当事者が多数出席しており、この構成ひとつをとってみても、1月19日の審議会は開催そのものが無効である!)とその答申結果「適正評価」(※当然に無効である! ⇒ 当通信の直前前回記事の「緊急声明」参照・・・・ここまでウソ、イカサマ、不公正がまとわりついた前代未聞の不適格きわまる極悪議案が、国を交換相手とする財産交換議案として、国との契約締結の前提として、この1定議会に提出される。国が「杉並区のことだから」「杉並区議会のことだから」と逃げることは許されません。区は「国と決めたことだから」という「理由」ですべてを進めてきたのですから。また、この議案の何たるかを国がわかっていないはずがありません。。国が本件財産交換に係るすべてを直ちに凍結し、区と国の交渉事を破談にする責任をとらず、議案提出を黙過するなら、それは区の共犯者・グルとなって、裁判や訴訟のことを想定すればすぐわかることだが、国が田中区長ら杉並区とともに、追及され、裁かれる立場に自ら選んで立つということです。

   議会(区議会)もまた同じです。区議会全員協は、2013年11月19日には、11月13日の麻生・田中合意に関する「特養整備のためのあんさんぶる―税務署等財産交換について国と最終合意した」旨の区長報告を黙認、了承しているという恥ずべき、罪深い経過というものがあります。この2016年1定区議会で、議会は2013年11月全員協議会と同じことを繰り返すというのでしょうか。そんなことは断じて認められません。私たちには、すべての用意があります。

★☆★☆★☆★

 あんさんぶる荻窪の地元が訴えているもの        

短期連載(第五回)

国有財産関東地方審議会全委員に送付されている緊急要望書からの重要個所・全文掲載 (5)

 

 区の施設も区の財政も元をただせば区民の血税。「あんさんぶる荻窪廃止、税務署の荻窪南口駅前誘致の財産交換」固執・強行で杉並区がやっていることはその税金の「使い放題」「無駄遣い」

       私たちは、昨年5月の天沼小学校での(仮称)複合施設棟建設に関する説明会で、その設計企業に既に基本設計の段階で区は5000万円を超える支払いをしていると聞いて、また事もなげにケロッとしてそのように説明する区側の金銭感覚にみんな驚きました。その5月22日の説明会では怒号が渦巻き、区側の席列に参加者が詰め寄るほどでした。

     区が、天沼三丁目特養ホームのためにあんさんぶる荻窪・財産交換でどれだけの建築費を見積もっているのかについて、吉田施設再編整備担当部長が議会でも事もなげに「(仮称)複合施設棟」で「30億円」、「特養ホーム」で「30億円」、「桃井第二小学校建替え」で「30億円」、それも「・・程度」「・・を超える可能性もある」「・・相当」という非常に軽い、いかにもそんなのは大した額ではないという言い方で答弁しています。「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」計画の全体で90億円を超え100億円にも及びかねない莫大な建築費を区は支出することになります。まるで大金持ちが自分の財布から大枚のカネを自由に払って気軽に高価な買い物をするかのような感覚で、区の理事者は90億、100億という巨額の区財政をこの交換に伴う建築費で使おうとしています。全部住民の血税です。

          

     杉並区の「特養ホーム整備」のための「財産交換」計画全体での90億、100億の建築費の問題を私たちはそれ自体として大問題として重視しています。

     というのは、1月20日には、政府が提出した「緊急対策」が2015年度補正予算案の一環として参議院本会議で賛成多数で可決されており、「公務員宿舎等整備による格安の国有地の貸出で特養を整備する」という政府方針が正式に執行される過程にこれから入るからです。誰が考えてもおかしいと思うのは、政府の特養整備の緊急対策によって、いま杉並区が進めている財産交換によらずとも、国や東京都の補助も含めれば50年間通して合計5億円程度の地代で特養を確保することができるという見積もりができるのに、杉並区は、このことに対して何らの反応も検討もせず、無視し、「緊急対策」発表以来のこの数カ月間、議会でも説明会でも「まだ国からは何も言って来ていない」と答弁するだけで、現在の区の計画のままであくまで進めるという方針に固執しているということです。

     普通なら、財政の厳しさを抱えているのが自治体ですから、この政府の緊急対策を見れば、いったんは特養整備のこれまでの計画や方針を凍結し見直すものです。どういう特養ホームをつくるのかは、さまざまに検討される必要があるのは当然ですが、特養整備の最大のネックは場所の確保と職員の確保と建築費や人件費にかかる財源問題なのですから、選択肢によっては50年間で合計5億円の地代で特養ホームの整備をはかれるのにその可能性の方に蓋をして、杉並区が総額90億~100億もの莫大な税金を注ぎ込む「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」を通しての特養ホーム整備に固執に固執を続けていることには、誰も納得しません。

      財産交換をやめれば、あんさんぶる荻窪も存続し、余計な複合施設棟をつくる必要もなく、しかも、現在区が90億、100億という税金を使ってつくろうとしている特養ホームも、50年間合計5億円の地代でつくるという選択肢があるわけです。桃井第二小学校の乱暴な急の建て替えを避けて、児童館の子どもたちや桃井第二小学校の子どもたちを犠牲にせずに入念な検討の上で建替えるという道も開かれるわけです。国にとっては田中区長の「待った」で大幅に遅れてしまっているが、税務署も国家公務員宿舎の解体工事は進んでいるが、(仮称)複合施設棟建設工事がまだ始まっていない今なら、隣接地を使って建替えできるわけです。

      逆に、財産交換を強行すれば、90億、100億という莫大な税金をつぎ込み、しかもあんさんぶる荻窪という荻窪南に欠かせない施設を失い、子どもたちは居場所、遊び場を失い、地域は拠り所を失い、おびただしい犠牲、はかりしれない実害を発生するわけです。何もよいことは起きない、悪いことばかりが起きるのです。

      ひとりの区長の保身と固執で、子どもたちの居場所、遊び場が奪われ、地域のコミュニティがこわされ、しかもその強行のために90億、100億もの私たちの血税を使っていいなどということがまかり通っていいはずがありません。

      この90億、100億の住民の血税の区による「使い放題」「無駄遣い」に対する議論と怒りがいま急速に荻窪で湧き起っています。この中に国は、税務署を移転するというのでしょうか。

 

三、地元が合意していない「あんさんぶる荻窪廃止」を国と区との取引(交換契約)で決めることはゆるされません。

   財産交換は国と杉並区で契約を締結すれば決められることではありません。地元の合意なしには絶対に決めることができない問題です。

     「計画がここまで進んでしまっている以上、どうしようもない」ということは間違っています。それを言うなら「計画がここまで重大な問題を引き起こしている以上は、すべていったんは止めるしかない」ということこそ正論ではないでしょうか。

     そのために、審議会の方々に、いま地元荻窪で何が起きているか、これまでどういうことがこの交換問題で起きて来たか、その経過を何としてもお伝えしなければならないとこの緊急要望書を作成しました。

      年間24万人もの区民が利用している有数の地域施設、コミュニティ施設です。年間7万2000人もの子どもたちが通い、利用している子どもの居場所です。公園等の安心して子どもが安全に遊べる場所がない地域に、7年間の住民参加、区民参加の協議と意見交換を通して開設され、その後も区、職員、地域、住民の努力と創意を結集して育て上げられ、改善に改善を重ね、杉並最大の荻窪北児童館を中心に今でも他の自治体からの見学が続いている「あんさんぶる荻窪」です。地元の誇りであり、住民と地域に愛されている地域施設です。 荻窪の、とりわけ荻窪南の町づくりのシンボルです。

     長文の報告とお願いとなりました。お読みくださいましたことにお礼申し上げます。

     私たち地元は財産交換に合意していません。

     地元が合意もしていないのに、あんさんぶる荻窪廃止を区と国の財産交換の取引(契約)で決めてしまうということが行われることがないよう、審議会の方々にご尽力いただきたく、ここに切望する次第です。

【関連資料】

 ●荻窪南の商店街に貼られているポスター

 ●『荻窪百点』 304号

                      305号

                      307号

 ●2015年11月28日東京新聞記事

 2016年1月22日東京新聞記事

 ●『2014年2月10日 第245回 国有財産関東地方審議会議事録』の関係個所

 ●2014年7月23日付け 荻窪七町会会長連名の田中区長宛「桃井第二小学校早期改築」を求める要望書(文中の七町会「要望書」事件の「要望書」)

 ●2014年7月9日付け 関東財務局、東京国税局、杉並区が締結した「覚書」

 ●2013年9月30日付け 田中良杉並区長名の東京国税局長宛『荻窪税務署の移転先について』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・以上で「緊急要望書」重要事項・全文掲載の短期連載は終了しました。・・・・・・・・・・・・・

    「緊急要望書」重要事項・全文掲載の連載途中での「緊急声明」等、記事の冒頭にて触れましたが、日々、時々刻々、あんさんぶる―税務署等財産交換をめぐっては、動きが急で、杉並区の不正をめぐる新たな出来事や情報、証拠が次々と飛び出してくる攻防になっています。2~3月杉並区議会、あんさんぶる財産交換問題情勢は、前例のないような白熱化を遂げることは間違いありません。その中での記事報道ですので、連載を通して事実経過を知っていただくにも、これまでのそれ自体重大な事実経過と、いま新たに判明してくる事実問題で、情報量がものすごく膨れ上がり、錯綜もしますので、整理にご苦労をおかけしますが、ご理解のほどお願いいたします。

  今後も同じ発信日付で、1日に二本の記事をお伝えすることが出てくると思いますが、

冒頭掲記の「緊急声明」記事

 http://blog.goo.ne.jp/suginami-no-2/e/4332cfe6621f44091e362360f2fc8c01

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特別声明:1月19日杉並区財産価格審議会・あんさんぶる評価額「適正」答申は当事者自判につき無効!

2016年02月07日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

大拡散希望します!

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶる―地域・職場・決戦2~3月議会版)

   国有財産関東地方審議会へのあんさんぶる荻窪・地元の「緊急要望書」の短期連載の途中ですが、見れば見るほど、考えれば考えるほど一刻も放置し看過することはできないという事の重大性から、以下の緊急声明としました。

    緊急声明 

徹底的に批判する!―杉並区長の諮問機関(杉並区財産価格審議会)が開いた1月19日審議会は、審議会の開催そのものも、同審議会審議も、それに基づいてだされた「答申」も「答申結果」も、すべて無効!

          -1-

    インターネット上で既に明かにされている周知の事実であり、その記事(※記事末尾にURL掲載)も杉並区経理課に取材の上、確定している事実、区側によって開示された限りでのものとはいえ資料に基づくものです。

    この1月19日に杉並区財産価格審議会が開催され、その一回の審議で、「あんさんぶる―税務署等の財産交換」に係る区側交換物件と国側交換物件の両方についての区側委託の受託鑑定人の不動産評価額を『適正価格」と評価・認定する答申を出していました。

    判明したこの事実は、「公正・中立性」を職業上の信条・理念・生命線・使命とする鑑定の専門家は無論のこと、この財産交換問題に関心を寄せ、あるいは疑問を感じていた人々、とりわけ、この財産交換によって、子どもの居場所、地域施設あんさんぶるを失うことになる地元にとって、以下の通り、到底、看過することができないものです。

           -2-

     交換対象の「あんさんぶる」「税務署等」の評価額鑑定に関する適・不適を審査し答申する財産価格審議会に、一方利害当事者の杉並区が副区長・政策経営部長ら区の理事者・幹部職員を審議会委員として参加させ、組織的に関与させていたとはいったい何事でしょうか。

     この事実は、区が諮問事項として鑑定を委託した鑑定人の適格性の問題やその受託鑑定人が提出した鑑定結果(物件価格)の客観的公正性・信憑性の問題以前に、そこに立ちいるまでもなく、鑑定に関する審議の「公正・中立」を根底から疑わせるに十分なほど、「公正・中立」らしさすら欠いていることを示して余りあるものです。

       1月19日の杉並区財産価格審議会に出席した委員は以下のとおりです。これをごらんになって、何とも思わない人はいないでしょう。

    宇賀神雅彦副区長、

    白垣学政策経営部長

    南雲芳幸会計管理室長

    渡辺幸一都市整備部長

    川原口宏之公明党区議

    浅井くにお自民党区議

   、坂野正和みずほ銀行荻窪支店長

   、鈴木秀章杉並都税事務所長

    宮嶋三世東京都宅地建物取引業協会杉並支部長。

      行なわれている事実とは、あれこれの枝葉をとって言えば、以下の通り、単純な明瞭で濃厚な構図の事実です。

    ①杉並区は、本件財産交換において、交換物件とされる区有財産と交換物件とされる国有財産の不動産価格についての鑑定を行うに当たって、区が鑑定人を自ら選別し委託した。

         

    区による鑑定人の自選

    ②杉並区は、区が委託した受託鑑定人が提出したその鑑定結果について、案件が、区が価格(金額)等の評価で利害特質で影響を受ける一方当事者であることに本来は厳格な注意を払い、本件案件をめぐる利害得失関係から自由な「公正・中立性」が担保できる審議会を構成すべく、適切な手続きをとって、本件案件での杉並区財産価格審議会の委員構成をはからねばならないはずである。

    にもかかわらず、1月19日の審議会委員には本件案件に利害得失関係が明確にあり、そればかりか本件財産交換を率先して推進してきた区の理事者・幹部職員4名を委員として関与させ、さらには本件財産交換で区議会与党として推進・賛同の意見を議会等公式の場で表明している自民党会派の区議会議員と公明党会派の区議会議員の二人を加え、区が職員給与等支払いを全面的に託している等、区の金融窓口であるメインバンク・みずほ銀行荻窪支店長が加わっている。

     本来なら、ただの一人でも、本件交換案件、本件物件価格の評価に利害得失関係があったり、日常的接触がある人物を委員として審議会の公正に加えることさえ、戒め、排すべきところを、当事者=区そのものを体現する区の理事者・幹部職員、区の本件財産交換の担当者までが委員として4人も審議会構成に加えられている。たとえば、白垣・区政策経営部長にいたっては、本件財産交換の当初からその推進の先頭に立っており、その実現に全力を挙げている区中枢の利害をストレートに審議会でも体現して発言し、審議会答申を区の利害でし切ろうとするだろうことは、明らかである。「公正・中立」らしさすらない。区の4人や、区長会派といってもよい「区議会与党会派」議員2人、区のメインバンク支店長、彼らが、区が田中区長のもと、全力を挙げて推進している本件財産交換とその中で重要な位置にある本件交換物件価格に関する審議で、区が自選ー委託した鑑定人の鑑定結果に、異を唱えたり、疑問を呈するなどということはあり得ない。

            ⇓

     これは、区長による諮問→諮問機関たる杉並区財産価格審議会の審議→区長への諮問事項に関する答申→区の諮問結果という手続きを踏んでいるが、名ばかり手続き以外の何ものでもない。

            ⇓

     これは区の自判と同じである。どうなっても区の望む答申結果しか出ない構造として、この杉並区財産価格審議会は構成されている。

        -3-

  きわめて単純な事実です。

  ① 田中良杉並区長は、「あんさんぶる荻窪―荻窪税務署・国家公務員宿舎等の財産交換」を何が何でも議会で通し、国との財産交換契約締結にこぎつけるために、区長自ら、(普通の常識や良識、「物事の正義や公平のストライクゾーンの感覚」のかけらでもあればぜったいにそんなことはせず慎重を期するだろうが)、区長自身ないし区の中枢判断で、鑑定人を自選した。

  ② 区長が選んだ受託鑑定人の鑑定結果を諮問するに際して、(普通の常識や良識、諮問機関である以上は当たり前に求められる「公正・中立性」や当事者性に疑問をさしはさむ余地のない手続きで人選する必要性の認識があれば決してそんなことはしないだろうが)、驚くべきことに、当事者そのものである区長配下の区理事者・幹部職員、異を唱えず協力することが確かな区議会与党会派議員やメインバンク支店長を審議会委員にして出席させた。

  ③ こうして、長い間、何度議会で「評価額」が出るのかと問われてもその都度明示の区答弁はなく先延ばしになってきたいわく因縁つきの難儀な案件であるにもかかわらず、区長は、たった1回の審議会で「適正価格」評価・認定の答申を得た。

   つまり、区長、区中枢はわが意を押し通すために、必ず、そういう結論になる構造で、良識も常識も手続きの「公正・中立」も「法の正義も公平性のストライクゾーン」もすべて無視して、わが意に叶う願ったりの答申を得た。だがこんなものを誰が認めるというのか。区長は、「達成感」「作戦勝ち」の思いしきりだろうが、こんなものが通用するはずもない。田中区長がイカサマをまたもややったというだけである。否、「またもややった」ではすまされない。この暴挙は、100人に問えば99人までが、聴いて呆れ、首長の未熟さと非常識、無知と破廉恥に驚く事実である。それ以上に、区長の地位をカサに着て、独りよがりの財産交換で地域にとってなくてはならない子どもの居場所、地域の拠り所を奪うための手段を選ばぬ暴挙への堰を切ったような地元の反撃に直面する

     こんなものはおよそ、「審議会」とも「審議会答申」とも呼べるような代物ではありません。これが無効にならない、無効ではないと言うなら、無効ではないとすれば、国や自治体等の公共機関は、「国」「自治体」の「公共」の名のもとに、首相や首長の「諮問機関」を使って、およそ、財産価格等のすべてについて何でもやれる、不可能はない、ということになります。そうじゃないですか。やってることは。

         -4-

    田中区長、杉並区中枢は、1月19日杉並区財産価格審議会で墓穴を掘りました。あんさんぶる荻窪ー荻窪税務署・国家公務新宿舎跡地の財産交換」を田中区長自身が掘った墓穴に放り込む必要があります。

    「喫緊の特養整備のための財産交換」のウソは情報公開で5年数か月前の田中区長文書で完全にハッキリしました

    「あんさんぶるの荻窪北児童館は荻窪駅近くの小学校にそのまま移転するから問題ない」という区が地元町会と国についていたウソもはっきりしました。

    「特養のためには隣接する税務署用地と公務員宿舎用地の両方が必要だ」という区が国と区民に対してついてきたウソも、天沼三丁目複合施設棟なるものが介護や医療と何ら関係がない、現在のあんさんぶる荻窪の施設(児童館を除く施設)のコピー(引っ越し先)であり、

     「特色ある大型特養と在宅介護支援ショートステイは税務署跡地一つにおさまる」ものであることが、区の設計図と2月10日に議会に提出される第25号議案(財産交換議案)の提案理由ではっきりしました。

     そして誰が見ても、たとえて言えば、塀の上から中に落ちるような話である「してはならないこと」をあんさんぶる荻窪と税務署・宿舎跡地の不動産価格の区側鑑定人による鑑定と、その鑑定結果に対する区長自判、杉並区自判に等しい審議会構成と審議会答申でやってのけたのです。

     2月~3月杉並区議会第一回定例会は、地元と区民、国に対する田中区長と杉並区中枢のウソとイカサマ、空手形とだまし討ち、不公正、不適格の数々のうえにだされる「第25号議案」を、あんさんぶる地元の怒りと誇り、杉並の良心、杉並の良識に賭けて葬り去る徹底追及、徹底抗議、私たちの手に区政を取り戻す決戦のときとしましょう。

    1月19日杉並区財産価格審議会は無効!審議会答申は無効につき反古にせよ!

    財産交換・第25号議案を葬り去ろう!

    財産交換に係るいっさいを白紙に戻せ!

    みなさん、今こそありったけの声をあげ、行動を起こしてください。

    「決戦」と言っても、別に何か特別に大それたことをやろうというのではありません。杉並区のウソとイカサマ、この不公正をゆるさない、子どもの居場所を守れ、地元の合意もなしに国と区の取引(交換契約)であんさんぶる荻窪の廃止を決めるな、区にも国にもそんな権利はない、・・・この当たり前のことをこの2~3月、区役所本庁と区議会(そして国=関東財務局・東京国税局)に対する声にし行動に移しましょう、どこでも話題にし、議論し、当たり前のことを当たり前のこととして主張し実現できるようにつながりと広がりを大きくしましょう、ということです。2~3月杉並区議会、「あんさんぶる財産交換問題」議会を、区が流すライブ中継で知るだけでなく、またそのことで「開かれた議会」などと区が称しているインチキをゆるさず、議会そのものを私たちの監視・包囲下に置き、いかなるデタラメも区が行なえず、いかなる強権も区が振るえない状況をつくりだしましょう。

 

※1月19日杉並区財産価格審議会についてネット上に公開された記事とはスギナミジャーナル2016-02-03報道です。

http://miyakekatuhisa.sakura.ne.jp/wp2/2016/02/03/%e3%81%82%e3%82%93%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b6%e3%82%8b%e8%8d%bb%e7%aa%aa%e3%81%a8%e7%a8%8e%e5%8b%99%e7%bd%b2%e3%81%ae%e3%80%8c%e8%b2%a1%e7%94%a3%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e3%80%8d%e5%95%8f%e9%a1%8c%e3%81%a7/

決戦2~3月議会のためにも、以下の「かみしばい」動画、ぜひぜひごらんください。当たり前のことをストレートに、しかも、希望が見える中身で伝えています。

 

みなさん、ぜひ、ぜひ、ごらんになってください!そして拡散してください。おすすめする理由は動画を見れば得心していただけます。

 

 かみしばい「あんさんぶる、ずーっと、ずーっとね!」

 

 

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(連載・4)再開発目的の駅前税務署誘致、「喫緊の特養整備のため財産交換」はウソ―情報公開で明るみに

2016年02月06日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

特報・・杉並版

(児童館・あんさんぶるー地域・職場・決戦2~3月議会版)

 

 【短期連載第四回】

 国有財産関東地方審議会全委員に送付されている緊急要望書からの重要個所・全文掲載 (4)

3、 「喫緊の特養整備のための財産交換」? この1月の情報公開で明らかになった事実は、そんな目的から始まった話では全くないということ!

 ・・・・田中区長の「荻窪駅前周辺の再開発」公約、その実現のために国に「税務署建替工事の中止」を申入れ、「荻窪税務署の賃料負担ゼロでの誘致を含んだ高層複合ビル」の構想を申し向けて、国を巻き込んで荻窪駅前周辺整備(北東再開発)を推進しようとしたのが事の起こりだったことが完全に明らかになりました。

   ① 区のそもそもの目的は「荻窪駅前周辺整備、まちづくりの活性化」。そのための「国税・都税・区税の行政機能を集約した」高層複合ビルの建設構想で、国の荻窪税務署建替工事に「待った」をかけ、税務署をそこに誘致することだった。「喫緊の特養の整備」という目的などまったくなかった。

     年明け早々1月7日のことですが、地元住民の方が、情報公開で、2010年(平成22年)12月3日付けの田中良杉並区長名での中村明雄財務省理財局長あての『荻窪税務署の建替工事について(要望)』の開示を受けました。当時の経過について情報公開を求めている私たちに対して、区から文書は既に処分しているので不存在と言われるなかで、幸い、国に残っていて公開されたのがこの文書です。

  ●情報公開された文書の骨子

     その文書によれば、国にあっては「荻窪税務署の2013年度(平成25年度)中の竣工を目指し、2011年度から建替え工事に着手する予定」と聞き及んだが、杉並区にあっては、荻窪税務署の最寄り駅である荻窪駅周辺地区について、「荻窪駅前周辺整備で区民の利便性向上のために、国税・都税・区税の行政機能の荻窪駅前への集約化の検討中」であり、「2014年度に供用開始できるように施設整備を進めたいと考えている」、「その際、税務署として必要な機能を確保し、国に賃料負担が発生しない方法と致します」というもので、「荻窪税務署の建替えは当分の間一時休止し、荻窪駅周辺整備など、まちづくりの進展を注視していただきますよう、特段のご配慮をお願いします」となっています。

     さらに「公有財産の有効活用を図る等を通して区民の利便性向上とまちづくりに寄与するために、国・東京都・杉並区の三者による定期的協議のためにまちづくり連絡会議を設置したいと考えています」とも書かれています。

 

 ●当時の政権、民主党をバックに田中区長が掲げた公約が「荻窪駅前再開発

      田中区長は「荻窪駅前周辺整備」のまちづくりを最大の公約といえる位置づけで大きく掲げていました。この文書で、田中区長が国の「荻窪税務署建替」に「待った」をかけた目的は、文書で繰り返し強調されているように、「荻窪駅前周辺整備」(荻窪駅前再開発)だったのであり、そのために「国税・都税・区税の行政機能の荻窪駅前への集約」をはかる、それに際しては、「税務署の機能の確保」と「(国の側での)賃料負担はゼロ」をはかると、荻窪税務署の荻窪駅前に区がつくるつもりの高層複合ビルへの誘致の交渉を提案しているわけです。

      背景に既に荻窪駅北口直近に竣工している18階建ての高級高層オフィスビル・インテグラルタワーがあります。「北東再開発」の起爆剤と喧伝されたもので街の光景も一変しました。東京都議会議長を歴任した田中良氏が、杉並区長となったのは、民主党政権誕生のもとです。この2010年(平成22年)12月とは、自民党に代わって民主党が天下をとり、田中区長がはその勢いで、行け行けドンドンと再開発に入れこんでいだ時期です。インテグラルタワーのような高層複合ビルをもう一つ建てれば一気に再開発は進むと考えたのでしょう。具体的にもインテグラルタワーをモデルに田中区長はこの文書の構想を国に持ち込んで、国を相手に「税務署建替などより、もっとポジな話がある。杉並区は今、国税・都税・区税の税務機能を集約してすごい高層複合ビルを荻窪駅前周辺(北東)に建てて、まちづくりを活性化させる構想を進めている」「あわてて税務署を建て替えるより、この構想の進捗を見守り、そこに税務署が入ればいい」「税務署の移転・入居に際しては国の賃料負担はなしにする」「これなら、区にとって、まちづくりの活性化に大きなメリット、国にとっても建替えの建築コストを考えれば大きなメリット」「平成26年度(2014年度)には供用開始できるようにするから」とでも言って国に交渉を申し向けたに相違ありません。何のアテもなかったのだから空手形ですが、国は当時、民主党政権というバックがあるということもあってでしょう、田中区長のその話に乗せられたのです。

  ●荻窪税務署の移転先となる高層複合ビルの建設用地の確保に失敗

     しかし田中区長と杉並区のこの荻窪駅周辺再開発は、「暗転」しました。なぜなら「インテグラルタワー型の高層ビル建設」の肝心要の用地確保が失敗し、さらに大きな事態として2012年12月衆院選での民主党惨敗によって民主党政権が瓦解、自民党(自公)政権への政権交代が起きたからです。

     当時の政府と民主党をバックにした田中区長に言われれば、たとえ横車でも国と言えども従わざるを得ないといった「田中区長のわが世の春」のそのバックが崩れ落ち、権勢がしぼんでしまったのです。

     国にとっては、荻窪税務署について2011年度(平成23年度)から建替えに着工し2013年度(平成25年度)には竣工する予定でいたものを、政権与党の民主党の田中区長の「待った」で「中止」して交渉のテーブルにつかされた経緯があります。国にとっては、田中区長の「待った」がなければ、2013年とは荻窪税務署の新庁舎が建っている時期です。しかし、田中区長が「要望」文書で国に言っていたような「まちづくりの進展」はなく、それどころか全く移転のメドも立たないわけですから国側からは「いつまで待たせる気か」という激怒の抗議が起きて、堰を切ったように区に向かったというのも推測にかたくありません。田中区長の所属する民主党はもはや政権与党でも何でもないというのがそれを勢いづけたはずです。

 

  国に対して窮地に立たされた杉並区が代替地として「荻窪南口・あんさんぶる荻窪」を差し出した

     荻窪北口東の荻窪税務署含めた税務行政機能統合の高層複合ビルの話が区において急速にしぼんでトーンダウンし、代わって荻窪駅南口のあんさんぶる荻窪の話が区から切り出されたのは、この2013年だということには大きな意味があります。

    明らかなことは、区は2013年、交渉相手の国から空手形の責任を追及される羽目になったということです。

    民主党が政権与党の座を失ったという事情もそうですが、荻窪駅前(北東)は商店街にひしめくビル・店舗の密集で、「インテグラルタワー型ビル」建設の用地確保など捻出しようにもその余地もありません。再開発がどれほど大変な手順と方法と時間を要するものかを知るその道のプロなら誰でもわかることです。田中区長は、「建替工事」を中止させるまでして、国をまきこんだにもかかわらず、移転先となる高層複合ビルの用地確保の見通しも示せず、失態をさらし、空手形で国を騙した責任を激しく追及されたはずです。

     「いつまで待たせる気か」「もう待てない」という国に対して、区は、矢も楯もたまらず、「荻窪税務署の移転先」の代替として、このとき、あんさんぶる荻窪を区に「移転先候補」を差し出すことで、大失態をとりつくろう舵を切ったのです(9月30日田中区長名の東京国税局長宛の『荻窪税務署の移転先について』)

     これが、2013年11月13日の麻生財務大臣・田中杉並区長の「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」の合意に先だって水面下で進んだ事態です。

      まちづくり会議やその周辺での議論で、JRの高架化や線路をまたぐ大型デッキの構築や、現在の線路北側西口側からあんさんぶる荻窪までつなげるという、工法上も技術上もJR運行との関係上も現実性がない構想が、あれこれと何度も持ちあがってくるのはどういうことなのか、なぜ「あんさんぶる荻窪」の話が荻窪北口(北東)とは町の成り立ちが違う生活区域であるこの南口の「駅前周辺整備」としてしばしば出てくるのか、という疑問について、私たち地元は、この文書を見て合点がいきました。それは田中区長の当初の構想(同じ税務署誘致による駅前周辺整備でも、高層複合ビルによる荻窪北東の再開発)を引きずって、あんさんぶる荻窪への税務署移転をふんだんに大がかりな駅前周辺整備と国にみせかける区の意図が地域の利権関係者に反映して生々しくかもし出されたのです。

     現在の時点で、この2010年12月3日の田中区長名の財務省理財局長宛の文書で重要な事実は、次の諸点です。

     第一に、今日の「財産交換」のことの起こりは、いま杉並区が「喫緊の特養ホーム整備」「最優先施策」と言っているような、「特養ホーム建設」などといった綺麗ごとでは全くなかったという事実です。区がめざしていたのは「荻窪駅前周辺整備」そのための「荻窪駅前(北東)への税務行政機能を集約した高層複合ビル」構想だったということです。荻窪税務署を荻窪駅前(北東)に開発・建設する高層ビルに移転した後の税務署跡地をどうするのか、とか隣接国家公務員宿舎跡地をどうするかといった、今問題になっていることなどまったく区の眼中にもなかったというのは重要なことです。現実性がなろうと無理であろうと、何が何でも「荻窪駅前(北東)への税務行政機能を統合した高層ビルの建設」、そのための税務署誘致、それがすべてだったのです。この文書に「あんさんぶる荻窪」のことがまったく出てこないのは当然です。そもそも杉並区がめざしていたのは「荻窪駅前周辺(北東)」の再開発だったからです。

     第二に、あんさんぶる荻窪の話は、その荻窪駅前(北東)を指す「荻窪駅前周辺整備」構想の破たんで、2013年、国との関係で厳しい責めを負う立場に立たされた区が、失態をとりつくろうために、荻窪駅前(北東)高層複合ビルに代替するものとして南口至近のあんさんぶる荻窪を国に明け渡して犠牲にするものとして持ち上がったということです。

     田中区長や区の理事者の話を聞いていると、あたかも杉並区の側から特養ホーム整備の高邁な話を国に提案し、国の税務署跡地と国家公務員宿舎跡地の双方がそのために必要だと熱心に国に働きかけ、区の施設再編整備であんさんぶる荻窪を税務署移転地として財産交換すれば、区は「喫緊の特養の整備」ができ、国も「建替しないでコストをかけずに済む」と互いのメリットを区が粘り強い交渉で確認したかのように聞こえますが、そんな格好いい話ではまったくありません。区が国に対して空手形を切っていたことから、その責任を問われ、当初の交渉内容から転換し、代替であんさんぶる荻窪を交換対象にして国にゆるしてもらおうと、失態を拭おうとしたのです。こういう口が裂けても言えないような大失態があるからこそ、区は、ウソの説明でごまかすということを延々続けてきたのです。 

     第三に、では「喫緊の特養ホーム」はどこから出て来たのか。これも2013年という年、民主党政権の倒壊と自公政権への政権交代という時期に意味があります。同じ9月30日『荻窪税務署の移転先について』で出てきます。

     民主党政権は「子ども子育て支援制度」(民主党は「子ども子育て新システム」というタイトルで唐突に目玉政策としてこれを押し出していた)を内政上の突出した政策課題に据えていましたが、その反面、高齢者政策、介護制度の問題にはほとんど重きを置いていませんでした。田中区政も同じでした。それが、杉並区議会でも公明党から「田中区長は保育園の増設には熱心だが、特養整備では何もしていない」「特養整備に取り組め」という強烈な田中施策批判が噴き出しました。時期は、荻窪駅前(北東)再開発としての高層複合ビル建設の頓挫とあんさんぶる荻窪による代替を区が決めた時期と重なります。

     田中区長は今では「特養」「特養」と言いますが、2013年まではほとんど施策の視野に入っていなかったのは事実です。それが「特養」「特養」とにわかに言いだしたのは、公明党からの批判にまいって、公明党の支持なしには区政運営・議会対策も成り立たないと「喫緊の特養整備」をにわかに掲げるに至ったに過ぎません。

     あんさんぶる荻窪の財産交換の目的として「喫緊の特養整備」を掲げたのも、田中区長が本心からそう思っているからではなく、公明党の言うことを聞かないと区長権力の座が危ういという判断からです。そこから「特養整備」をにわかに田中区長は強調しだしたのです。田中区長の悪賢いところは、その手始めに、「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」という区政最大級の課題の看板にこの「特養整備」を使うことを思いついたところです。「そうか、この手があった。特養整備で財産交換を進めよう」「特養を掲げれば通しやすい」と思いついたということです。

     こうして田中区長は、「荻窪駅前再開発」を後景化させ、破たんし大失態をさらした荻窪駅前(北東)高層複合ビル建設の問題についてかん口令を敷いて、なかった話にし、「荻窪駅前再開発」から「特養整備」に看板を掛け替え、「喫緊の特養の整備、そのための財産交換」で走りだしたのです。田中区長の「特養整備」は中身もないキャッチコピーの看板に過ぎません。

      だから、あんさんぶる荻窪の廃止で児童館がなくなり、子どもの居場所を平気で取り上げて何とも思わないのと同じで、口では「特養のために頑張る」とは言っていても、「そのためには広大な土地が必要だ」ということは言っても、どういう特養が必要なのか、どういう地域包括ケアが必要なのかについての真剣で具体的な話も出てこなければ、区としての真剣な設計の企画も全く出てこないのです。

    「杉並区には特養が必要」⇒「そのためには広大な土地が必要」⇒「天沼三丁目の荻窪税務署と隣接する国家公務員宿舎跡地の二つとも必要」⇒この交換対象としては「あんさんぶる荻窪の建物・土地」をおいてほかにはない⇒この交換で、区は「特養と地域包括ケア」を建設でき、国はわざわざ新しく税務署を建てずとも建築コストなしで「あんさんぶる荻窪」の建物を「荻窪税務署」にすれば国にとってもコスト節約で、区・国双方にとってメリットがある。・・・・、という話ではまったくないのです。

    田中区長公約「荻窪駅前周辺(北東)整備のまちづくり」⇒その目玉として「国税・都税・区税の税務行政機能を集約・統合した高層複合ビルの建設」構想に国を巻き込んでの「建替工事中止と荻窪税務署のそこへの移転」⇒構想の破たんによる「空手形」の国からの追及で窮地に立った杉並区の「荻窪南口・あんさんぶる荻窪」を代替で国に差し出す決断 ⇒「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」・・・・これが杉並区がそこにこぎつけた、大失態の取り繕いで行き着いた、その結論です。

     これは、最初(今から6年前)、区が言っていたことと、今、区が言っていることは違うじゃないか、という次元の話ではありません。

     自分の公約にしがみついて地元・住民も無視すれば、議会も無視する、国にすら空手形を出して恥じず、大失態をとりつくろうためにはすべてを隠し通して強行する、この結果、犠牲を強いられるのは、あんさんぶる荻窪を居場所・遊び場とする子どもたちであり、その親たちであり、職員であり、住民であり、地域です。絶対に容認できません。子どもが安心して遊べる場所をなくし、子どものために親代わりで働くことを誇りとし職場を愛して頑張ってくださっている240人ものあんさんぶるの職員がその職場を失う、子どもが安全に行き来できる道路交通規制を緩和して事故の不安、危険が絶えない、子どもも親もお年寄りもおびえるような駅前周辺整備・道路拡張、このどこが、「まちづくり」でしょう!私たちが苦労して育て上げ、守り抜き、安全も安心もみんなの協力でつくりだしてきた私たち自身の町であり、地域です。

  

②区は天沼三丁目につくる特養ホームを含む複合施設について、国に言うことと、区民に言うことで説明を使い分けて来た。

     こういうことをやってきながら、区は証拠(前掲田中区長の文書)を残さず廃棄処分にし、この1月の国に保存されていた文書の情報公開にいたるまで私たちからすべてを隠し通してきました。以下は、このような杉並区にして、はじめてできるような区の振る舞いの典型的な事実です。

 

 ●天沼三丁目に区がつくる「特養ホームと地域包括ケア」は私たちが思い描いているようなものではまったくありません!

     区は、天沼三丁目に区がつくる複合施設については「大規模特養ホーム・地域包括ケア」であり、そのために「税務署」と「国家公務員宿舎跡地」の片方ではなく、双方合わせて6331平米という広大な土地が必要だった、隣接するこの広大な土地をおいてほかには、大規模特養ホーム・地域包括ケアを建てられるような場所はないということを、ことあるごとに言ってきました。今もそうです。

     だから天沼三丁目・(仮称)複合施設棟建設の説明会で、最終的な実施設計の平面図をみている人を除いては、区内ではほとんどの区民が、あんさんぶる荻窪を廃止して荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地との財産交換で、天沼三丁目に建てられる複合施設は一言でいえば「大きな特養ホーム」とその付属関連施設と思っており、大規模特養ホームを中心とし、介護・看護・医療関連の施設・機能を兼ね備えたものだと想像しています。

      しかし、このかん(仮称)複合施設棟建設説明会に参加して、基本設計や実施設計の資料を見て来た私たちは、回を追ってまったくそんなものではないということを知らされました。説明会も最初のうちは、(仮称)複合施設棟については、まだ介護や看護、医療の関連でのケア機能を特養ホームとの密接な連携で備えたものとしてつくろうとしていると思わせるような要素が少しはありました。しかし、昨年10月24日の天沼小学校説明会で出された(仮称)複合施設棟の平面図をみて驚きました。およそ隣接の特養ホームとの一体性を持った専門的で一体的な関連施設といったものではありません。それどころかそういった関連の施設や機能は設計図のどこを探しても一つも見当たらないのです。

     具体的に言えば、猫の額のようなほんのわずかの狭いスペースの「在宅生活を支える区事務室」が「4階建」の(仮称)複合施設棟のワンフロアの片隅にもうけられているだけです。区には真面目に特養ホームをつくる気などまるでないということがよくわかりました。

     「特養には広大な土地が必要だ」「税務署と公務員宿舎の両方の土地が必要だ」「単なる特養ではなく、地域包括ケアとして専門的なバックアップ機能を備えた複合施設だ」と説明しているので、漠然とはいえ、立派な新たな施設ができるのではないかと期待していた方は多いはずです。税務署隣接の国家公務員宿舎に建てられようとしている「(仮称)複合施設棟」の実際の実体は人を愚弄するも甚だしいものです。

 

 ●「(仮称)複合施設棟」は、あんさんぶる荻窪に現在ある施設のそっくりそのままの引っ越し・移転先庁舎

     では、実際の(仮称)複合施設棟はどんな構成になっているか。「消費者センター」「福祉事務所」「社会福祉協議会」「成年後見センター」・・・「集会室」、つまりいずれも「あんさんぶる荻窪」がそのまま引っ越して入るというものです。正確に言えば、「あんさんぶる荻窪」にある、それもその中心である「荻窪北児童館」(ゆうキッズ(乳幼児親子居場所事業)を含む)を除いた全部です。

     誰が考えてもおかしな話です。「特養ホーム・地域包括ケア」というから税務署跡に建つ特養ホームに隣接する(仮称)複合施設棟には特養ホームの関連施設が入るのかと思っていたら、そんなものはない!入るのは、「あんさんぶる荻窪」に今ある施設!そんなことなら、「あんさんぶる荻窪」があるのにわざわざ、それを廃止して、新たに別のところにつくり直す必要などありません。交換などする必要もありません。今の「あんさんぶる荻窪」のままであれば、児童館もゆうキッズも居場所を奪われ、バラバラに解体されてしまうということも起こらないのです。職員も今まで通り忙しくとも誇りが持てる職場で働き続けることもできるのです。

     「税務署と公務員宿舎の二つの土地が両方とも必要」などということではないのです。今のまま「あんさんぶる荻窪」が存続しても、税務署は今の天沼三丁目で建替えは可能だったし、現に国はその気で現在地での建て替えを考え、杉並区からの「待った」がなければもう建て替えも済んでいた筈です。しかも国にはもう一つの隣接地があるのですから、杉並区がその気になれば、区が今計画で言っている、これから5、6年後というような先の話でなく、1、2年でそこに特養も建てることもできるのです。

  ●区は国に対しては、「あんさんぶる荻窪の施設の移転先」として国家公務員宿舎跡地に庁舎をつくると説明しておきながら、区民に対しては、「特養ホームと一体の包括ケア・サポート拠点をつくる」と騙してきた。

     これは本当にひどい話です。2014年2月10日の国有財産関東地方審議会の議事録には、利根会長の説明として、「『あんさんぶる荻窪』に入居中の福祉事務所、消費者センター、社会福祉協議会及び成年後見センターの4施設は、荻窪税務署等の敷地に整備する施設に移転し、荻窪北児童館は子どもセンターとして、荻窪駅に近い小学校に移転させるとともに、環境情報館は、別施設に移転の上、区民サービスを行うと予定されています」と記載されています。つまり、国に対しては、区は最初から、(仮称)複合施設棟は荻窪北児童館等を除く前掲の施設の移転先として建設するということを誤解の生ずるような余地もなく説明していたのです。

     2014年2月の審議会ですから、その前から区のこの計画は国に対して説明されていた筈です。ということは、2013年11月下旬から2014年1月末までの間に区がセシオン杉並や杉並区役所などで住民説明会を行い、区の施設再編整備計画の柱として「大規模特養」そのための「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」について区の見解を一方的に流していた時期です。区はそこで、「特養」と「包括ケア」の話はしても、「あんさんぶる荻窪の施設を税務署隣接の土地に建てる庁舎に移転する」などということはほとんど言っていない。区のパンフレットには小さな活字でちょこっと書いていても、実際の説明では「特養ホーム」「ショートステイ」「包括ケア」「医療ケア」一辺倒のことしか言っていません。だから、先ほども申し上げた通り、ほとんどの区民が「天沼三丁目にできるのは大きな特養ホーム」とイメージしており、まさか(仮称)複合施設棟にはケア機能、看護・介護・医療関連の専門機能など一つもなく、「あんさんぶる荻窪からの引っ越し施設」ばかりになるとは思ってもいないのです。

      区は、つくる必要性もない(仮称)複合施設棟という区庁舎を新たにつくるに際して、国には、税務署跡地に建てるのは特養、隣接公務員宿舎跡地に建てるのは「あんさんぶる荻窪の施設の引っ越し先」と説明しながら、区民に対してはさもさも税務署跡地に建てるのも、隣接公務員宿舎跡地に建てるのも特養とその関連の施設というように誰もが受け取るように、そういう意図的な説明の使い分けをしてきたのです。

      ここで指摘している問題について、国は、杉並区は国に対してはちゃんと誤解の余地がない言い方で説明している、財産交換は国と区の契約なのだから問題はないというようなことを言えるでしょうか。杉並区がどんな説明の仕方で区民に説明しているか、それに対して杉並区民がどう受けとってしまったのかは、国の関知するところではないというようなことを国は言える立場でしょうか。

     そもそも、荻窪北児童館は子どもセンターとして荻窪駅近くの小学校に移転整備させる」(2月10日の審議会議事録記載)と区が国に対して行ったウソの説明を鵜呑みにして国は審議会に報告をしているではないですか。それとも、国が区のウソの説明を鵜呑みにしているのではなく、杉並区と国で「荻窪北児童の小学校移転」という説明にするという口裏合わせをしていて、それに基づいて国が審議会に「荻窪児童館の小学校移転」と報告し、区が前掲・七町会「要望書」事件で明らかになったように地元町会に「児童館はまるまる桃井第二小学校に移転」と説明したのが真実だということなのでしょうか?その場合には国は杉並区と完全にグルという話です。

     この「学童クラブと小学生放課後居場所事業の機能の桃井第二小学校への移転」という実際の区の計画と「児童館の桃井第二小学校への移転」の説明の違いの問題は決して小さな問題では決してありません。

     私たち地元も「児童館はまるごと移転する」と国に説明したのと同じ言葉を使って荻窪の町会長をウソの説明で騙して要望書を出させた区に、危うく騙されっぱなしになるところでした。しかし、話が違うと思った瞬間(2014年12月18日桃井第二小学校改築検討懇談会)から苦しみ悩み抜いたすえに、ウソに与することはできない、「話が違う」「状況が変わった}と地元町会長は7月23日付七町会「要望書」を撤回しました

     「あんさんぶる荻窪の財産交換」問題の最大の問題が児童館をどうするのかという問題です。その児童館の問題で、区としては既に、児童館をバラバラにして移転させるという計画でいるのに、杉並区は、説明では、国に対しても、地元町会に対しても、そのようには言わず、「児童館の移転」と説明しているのです。杉並区の行なっている「説明」の問題は、「児童館の機能の移転であるのに児童館全体が移転するという誤解を与えるような説明を区が行った」という問題でもなければ、「児童館の機能の移転を児童館がまるごと移転になると地元が思いこんでしまった」という問題でもありません。区が「児童館の移転」というウソの説明をした、騙して了解、了承を得ようとしたという問題です。

 

     審議会の委員の方々はどのようにお考えになるのでしょうか。

 

 次回に続く

★ 第五回:発信は2月7日夜の予定

   4、区の施設も区の財政も元をただせば区民の血税。「あんさんぶる荻窪廃止・税務署の荻窪南口駅前誘致の財産交換」固執・強行で杉並区がやっていることはその税金の「使い放題」「無駄遣い」

 三、地元が合意していない「あんさんぶる荻窪廃止」を国と区との取引(交換契約)で決めることは許されません

【資料一覧】

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連載は、ここまでです。その後の決戦2・3月議会の追及点報道は

★2010年12月3日区長「荻窪税務署の建替え工事について」⇒2013年9月30日区長「荻窪税務署移転について」(あんさんぶるー天沼3丁目二用地の財産交換の提案)⇒11月7日東京国税局長「移転候補あんさんぶる提示の検討と財産交換協議応諾の回答)⇒11月13日田中区長・麻生財務大臣「交換合意」・・・この説明の付けようがない不可解きわまる杉並区・国の交渉経過・・・議会と地元・地域住民説明会で区と国は説明責任を果たせ!2013年第四回まちづくり連絡会議議事録、第五回まちづくり連絡会議議事録、その他伏せているすべての文書、接触・交渉経過を情報公開せよ (2月8日発信予定)

 ★交換物件の鑑定評価額に係る密室諮問ー答申は無効、即刻凍結せよ(2月9日発信予定)

★☆★☆★☆当通信は、情報公開で明かになった2010年12月3日田中区長文書(『荻窪税務署の建替工事について(要望)』)問題とともに、《1》上記の2013年9月30日田中区長文書(『荻窪税務署の移転について』)から11月7日東京国税局長文書(『荻窪税務署移転候補物件(※あんさんぶる荻窪)の提示について』)ならびにその6日後の11月麻生財務大臣・田中杉並区長「合意」の経過について、また《2》上記の国と区の交換物件の鑑定評価額に関わる杉並区の諮問機関の審議会答申結果について、1定提出「第25号議案」の提出そのものの当非・適格の問題として最大級に重視しています。

★第25号議案そのものを区議会は斥けよ(2月10日発信予定)

 

 

 

 

 

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連載(3)あんさんぶる地元を意図的に外しながら、町会を騙し「要望書」ださせた杉並区。交換議案撤回せよ

2016年02月05日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

 地元の理解・合意なしには行なえない地域施設・あんさんぶる荻窪の廃止を強行するために、それまで一度として地元で説明をせず、地元を徹底してないがしろにしてきた杉並区がおこなった前代未聞の暴挙とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あんさんぶる荻窪の地元が訴えているもの        

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶるー地域・職場・決戦2~3月議会)

短期連載(第三回)

国有財産関東地方審議会全委員に送付されている緊急要望書からの重要個所・全文掲載 (3)

 

 2、区によって仕組まれた荻窪地区七町会「桃井第二小学校早期改築」要望書事件 

     杉並区政史上も前例がない、あるまじき、恥ずべき出来事ですが、関与した区職員自身も既に認めている事実として、区が「あんさんぶる荻窪・財産交換」特命プロジェクトによって「区の自作自演」で荻窪地区連合町会の七町会長連名の「要望書」の作成・捺印・提出が行われるという事件がありました。

●明らかになっている事実

    区は、地元に対する説明努力による合意形成に代わるものとして、地元から財産交換計画への理解・了承・合意をとりつけていたと後日区が言い抜けるために、町会長会議での正式の説明も何らの討議・協議も経ていないにもかかわらず、区の特命担当プロジェクトの寺井課長が、2014年7月23日付けの荻窪地区連合町会の七会長連名捺印済みの「桃井第二小学校早期改築を求める要望書」を、本文から町会長連名署名部分、提出日付部分まで予め印刷して作成していました。このことが事実として判明し確定しています。

     捺印個所だけを残した状態の「要望書」をもって、区の地域課安田係長が町会長自宅に押しかけ、「もう決まったことです。ここにハンコを。23日の七町会の場に必要だ」と急かせて、文書の趣旨の説明もしないで、会長印をとってまわりました。七町会長の中には控えを渡されなかった会長もおり、普段なら会長印として用いている印鑑を部屋に取りに行くいとまも与えられず、急かされて認め印を捺した会長もいます。

    夏休みのラジオ体操の初日の2014年7月19日(土曜日)に、荻窪七町会のトップの地位にある藤原哲太郎荻窪連合町会会長(荻窪中央町会会長)が、ラジオ体操の時に、町会長を集めて「文書を回すからハンコを押すように」と何の文書かも告げず指示していました。そこから始まった町会長からの捺印集めは23日の七町会の会議の直前までかかって行われ、七町会長の捺印がそろえられました。

     こうして七人の町会長が捺印済みで書面としては完成している状態の「要望書」を前にして、7月23日の七町会会議は持たれました。区の白垣政策経営部長も同席し、寺井特命担当課長が、「この要望書の提出で荻窪北児童館はまるまる桃井第二小学校に移転する」というウソの説明を行って提出を確認し、提出させたことが昨年7月17日の桃井第二小学校で開かれた住民説明会で地元の荻窪五丁目町会の正副会長、南荻窪会長をはじめとした発言で明るみに出ています。

 ●何のために区はこんな手の込んだことを?

    区が前記のように自作自演で行ったこと自体ゆるされないことであることについては、区は重々承知していたと思われます。だから区は、2014年7月23日の問題の七町会「要望書」の存在についても内容についても、それから11カ月近くもの長い間、触れることがありませんでした。

     ところが昨年2015年の区議会第二回定例会で、問題の七町会「要望書」事件に深く関与している白垣部長が、答弁で、この「要望書」について、唐突に、積極的に持ち出したのでした。

    「施設再編整備計画をつくるまでも、つくった後も、進捗状況、今後の進め方について、地元町会に足繁く通って説明してきた。町会からは、理解する、特養ホームのための財産交換という、かつてない手法をとってそれを行うということは理解する、あんさんぶる荻窪の機能も廃止ではなく移転、継承だということも理解する。但し、本当にできるのか、という中で、築50年を迎えた桃二小学校の改築を早めて、一から、区の考えているような、集会施設とか、子どもの遊び場、また児童館の小学生居場所機能といったものを充実させてほしいという要望を七町会連名でいただいた。町会の理解を得られていなければ、そういう要望書が、公開されることが前提の要望書が出るはずがない。」(6月9日総務財政委員会の答弁骨子)

     まるで区が地元町会に施設再編整備計画や特養ホームのためのあんさんぶる荻窪の財産交換について熱心に説明を尽くし、地元町会もそのことに対する理解・了承を前提に要望書を提出したかのような答弁でした。答弁内容を知って私たちは唖然としました。この答弁当時には、既に問題の「要望書」の中身を精細に見直していた私たちには、この白垣部長答弁が特命プロジェクトの寺井担当課長が書いた「要望書」記載をなぞっただけのものであることはすぐわかりました。

     しかし、何よりも重要なのは、白垣部長は、「町会の理解を得られていなければ、そういう要望書が、公開されることが前提の要望書が出るはずがない」と言って「地元は説明も受けていなければ、了承・合意した覚えもない」と地元町会が抗議していることに対して、「ウソをついているのは地元町会の方だ。地元町会は理解を示していた」と言わんばかりに、鬼の首でもとったかのように得意になって答弁したことでした。

     もし、白垣部長の答弁していることが事実なら、なぜ、これだけ「地元は合意などしていない」と私たち地元住民が区を批判し区を追及し続けているのに、11か月もの間、この「要望書」の問題を持ち出さなかったのでしょうか?この答弁で、問題の「要望書」を区が自作自演までして作成・捺印集め・提出に持ち込んだ区の狙いが、逆に透けてみえるようにはっきりしました。あんさんぶる荻窪にゆかりの人々、地元で熱心にこの問題にとりくんでいる多くの人々の間で、「白垣部長答弁の大失態」と話題になりました。「区の自作自演」という話はやっぱりホントだった、とんでもないことだという話になりました。

     ところが、この白垣部長答弁と同じ趣旨のことを、昨年の区議会第三回定例会で田中区長が地元町会を非難する口調で答弁しました。田中区長は「財産交換について区民に十分周知し説明した、七町会の桃二改築の要望も財産交換の説明を理解の上で出していただいた」と白垣部長の第二定例会決算特別委員会答弁と同じことを言いました。さらに「区の側に瑕疵や内容の転換があったということではない」「区の側からいえば、突然、町会の意見の転換があった、二町会の要望取り下げで、はしごを外されたのは区の方だ」ととんでもないことをオクターブあげて言い出したのです。この田中区長答弁を知らされた七町会の複数の会長は「私はあんさんぶる財産交換を了承してあの要望書に署名した覚えはない」「区からは要望書の際にあんさんぶる交換の話など一切聞いていない」と激高しました。

     「はしごを外されたのは区の方だ」という区長の発言に対しては、「はしごを外したのはどっちだ、区の方ではないか」というのが私たちの思いです。「児童館はまるまる桃井第二小学校に移転する」という区の説明を信じて町会長は要望書提出に応じました。ところが、昨年12月18日の第一回桃井第二小学校改築検討懇談会では「児童館のまるごと移転など物理的に無理、全くあり得ない」と要望書提出時の説明などなかったかのように、それとは正反対のことを区側は平然と言ってのけたのです。「はしごを外された」というなら、それは私たちのほうなのです。

    この点に関しては、区は国にも「荻窪北児童館は子どもセンターとして荻窪駅に近い小学校に移転整備させる」と説明していたと認められる証拠、事実があります。2014年2月10日の国有財産関東地方審議会の議事録を先日読みなおしてわかりました。区は、学童クラブと小学生放課後居場所事業の機能移転が区の計画であるのに国に対しても、「あんさんぶる荻窪にある荻窪北児童館についてはそのまま桃井第二小学校に移転するから問題は生じない」とウソを言っていたということです。審議会の委員の方々も御存じと思われる審議会の議事録ですのでここに指摘させていただきました。この事実は、区が「荻窪北児童館まるごとの桃井第二小学校への移転」の説明で町会長を騙して、問題の七町会「要望書」を提出させた事実経過を何よりも裏書きする証拠と言えるのではないでしょうか。

      区は、地元の了承や合意を得ていないし、そもそも得ようともしていなかったことは1で明らかにした通りです。しかし、地元の合意のない強引な財産交換の強行はまずいことだということぐらい、区の側だって当然わかっているわけです。しかも、7月9日には既に、国との間で「覚書」を締結しています。ここから区は、合意形成努力をはかるのではなしに、その代わりに「地元には説明を尽くし、理解を得ていた、合意を得ていた」という作り話を証拠に残すために、信じられないような手法で、「(地元町会が実際には合意も了承もしていない)あんさんぶる荻窪の財産交換に地元町会が理解を示していた」という文言を意図的に盛り込んだ「要望書」をつくって、地元町会長を含む七町会要望書として提出させたのです。

      それも、児童館の廃止で不安を抱き苦しんでいる私たち地元の気持ちを巧みに利用し、先ほども申し上げた通り、寺井部長は、口頭では町会長に「児童館はまるまる桃井第二小学校に移転できる」と説明し、「要望書」提出に同意させました。町会長を罠にはめたのです。町会長はみな、この「児童館はまるごと移転」という区の口頭の説明を救いとして信じてしまいました。

      繰り返し強調しますが、私たち地元町会長が、話が違うということに気づいたのは、それから五カ月近く経過後の2014年12月18日の第一回桃井第二小学校改築検討懇談会の場で区の見解を示されたとき、その区の見解からです。「荻窪北児童館をまるごと移転というのは物理的に無理。あり得ない。」―それが区の正式の説明でした。私たちは、ショックを受け茫然自失してしまいました。

      この思いと苦しみがどれほどのものだったかわかるでしょうか。苦しみ、悩み抜いた末に、くやしさと子どもたちへの思いから、再び、納得のいく地元への説明を求め、声をあげ始めた私たちの生半可ではない思いと取り組みについてわかっていただけたでしょうか。この苦しみの中から、昨年6月11日の荻窪五丁目町会の「要望書」撤回も、昨年7月17日の桃井第二小学校説明会での地元の区が仕組んだ七町会「要望書」事件の追及も、昨年9月14日の南荻窪会の「要望書」撤回も、その後の今日までの取り組みも始まっているのです。

 ●区は、全事実を明らかにし謝罪すべきです。それこそが「財産交換」議案提出を考える前に、区が行なうべきことではないでしょうか。

      区は2015年第四回定例会で、基本的に、7月23日七町会「要望書」の作成・捺印・提出の全過程に「区の関与があった」と事実上、認めています。

      確かに、区は、誰が文書を作成し、誰が町会長の捺印を集め、誰が「要望書」提出に際してどのような説明をしたかについては、いっさい口を閉ざして語りません。しかし、問題の「要望書」に深く関与している白垣部長が、それまでの答弁や説明に代えて、「区の職員が事務局員として町会の文書作成等の過程に関与したりハンコ集めのお手伝いをすることはある」と答弁しました。これは「区の関与」「自作自演」を区が認めたに等しいものです。区は7月17日の住民説明会の現場では「関知するところではない」「まったくの事実無根」とシラを切っていたのですから。やましいところがなければ言い訳めいたことをする必要もないのです。

     先の第四回定例会での白垣部長答弁は、それだけ取り出してみれば一般論を抽象的に述べただけのもので意味のないことのようにも思えますが、そうではありません。具体的な事実経過、関係した職員名まで明示にあげて行われている追及に対して、それまで「まったくの事実無根」と一切否認し、「区の関知するところではない」と言ってきたことを言い変えて、この「区の関与」の答弁が区の中枢中の中枢、政策経営部長から行われたことは、きわめて重い事実です。「区の関知するところでない」どころか「区の関与」を区自身が認めたのですから。

     区は、追及されている具体的事実について、何らの具体的反論も反証もしていません。

     区は、「区の職員の『要望書』作成・過程への具体的関与のすべての事実経過」を明らかにすべきです。そもそも、控えが町会長の手元に今存在し、ほとんど公になっているにもかかわらず、区は、区のもとに保管されている問題の「要望書」現物とその内容を提示するということを未だにしていません。その「要望書」の記載と全事実経過の具体的開陳をもって、区が何をしたのか、誰の指示で行われたのか、これをはっきりさせるべきです。もはや、隠し通すことも、ごまかすことも許されません。これは単なる区のスキャンダルではすまされません。「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」を地元合意なしに強行し続けている区のやりかた、区の存立、当非そのものに関わる問題です。私たちは徹底的に追及します。

  次回に続く

 ★ 第四回:発信は2月6日夜の予定

   3、「喫緊の特養整備のための財産交換」? この1月の情報公開で明かになった事実は、そんな目的から始まった話ではまったくないということ!

 ★ 第五回:発信は2月7日夜の予定

   4、区の施設も区の財政も元をただせば区民の血税。「あんさんぶる荻窪廃止・税務署の荻窪南口駅前誘致の財産交換」固執・強行で杉並区がやっていることはその税金の「使い放題」「無駄遣い」

 三、地元が合意していない「あんさんぶる荻窪廃止」を国と区との取引(交換契約)で決めることは許されません

 【資料一覧】

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国有財産関東地方審議会全委員に送付された地元の『緊急要望書』の重要個所・全文連載は、ここまでです。その後の決戦2~3月議会の追及点報道は

★不可解な2010年12月3日区長「荻窪税務署の建替え工事について」⇒2013年9月30日区長「荻窪税務署移転について」(あんさんぶるー天沼3丁目二用地の財産交換の提案)⇒11月7日東京国税局長「移転候補あんさんぶる提示の検討と財産交換協議応諾の回答)→11月13日田中区長・麻生財務大臣「交換合意」・・・議会と地元・地域住民説明会で区と国は説明責任を果たせ!2013年第四回まちづくり連絡会議議事録、第五回まちづくり連絡会議議事録を情報公開せよ (2月8日発信予定)

★交換物件の鑑定評価額に係る密室諮問ー答申は無効、即刻凍結せよ(2月9日発信予定)

★第25号議案そのものを区議会は斥けよ(2月10日発信予定)

 

 

  

            

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連載(2)地元荻窪南が国有財産審議会に緊急要望書。国も議会も一切を凍結せよ

2016年02月04日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

特報・・杉並版

(児童館・あんさんぶるー地域・職場・決戦2・3月議会版)

国有財産関東地方審議会全委員に送付されている緊急要望書からの重要個所・全文掲載

 

 【短期連載第二回】

国有財産関東地方審議会全委員に送付されている緊急要望書からの重要個所・全文掲載 (2)

二、あんさんぶる荻窪の地元は合意も了承もしていません。

    杉並区が、地元との合意形成など端から考慮せず、財産交換計画を「先に結論ありき」で強行し続けて来た経過について、審議会委員各位に、まず、何よりも明らかにします。

 

  地元・荻窪南での住民説明会は一度もなし。求めても区は無視・拒絶。

    区が関東財務局との協議の際に、住民合意形成の経過、状況についてどのように報告しているのか、それともまったく伝えてもいないのか、私たちにはわかりませんが、昨年杉並区議会第二回定例会で、区の吉田施設再編整備担当部長は、「区は説明を尽くした。区としては今後説明会を開くつもりはない」と答弁し、理由として「327回も説明会をもってきた」と経過説明しています。また同じ第二回定例会で白垣政策経営部長は「あんさんぶる荻窪の財産交換問題で地元には説明が行われているのか」という質問に対して「地元町会には足繁く通って説明させていただいた、地元からはご理解いただいている」と答弁しています。

  ●地元荻窪南地域における「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」に関する住民説明会は一度も持たれていません

     私たち荻窪南地域住民に対して、地元での住民説明会を区はただの一度も開いていません。区は昨年の区議会第二回定例会の答弁で「(区の全域で)327回も説明会を行った、説明は尽くした」と強調しましたが、そんなことは、「施設再編整備計画についても、あんさんぶる荻窪の税務署との交換についても荻窪南地域では区は一度も説明会を開いていない。地元で住民説明会を行え。区は説明責任を果たせ」という私たちの批判、説明会開催の要求にたいする答えにはまったくなっていません。

    「施設再編整備計画」「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」で、荻窪北児童館を含めて廃止されるあんさんぶる荻窪、児童館廃止で学童クラブ・小学生放課後居場所事業の移転先とされ急きょ建替工事が決まった桃井第二小学校が所在する地元地域である荻窪五丁目、南荻窪はじめ荻窪南口地域が、さいしょから今日まで、一貫して無視され、ないがしろにされ、外されてきたということです。

   これは交換によって多大な犠牲・被害をこうむる「被害者」になりかねない地元が、「被害者感情や被害者意識」と「狭い地域的利害」から一方的に申していることではありません。

    説明会が始まったのは、2013年11月13日の麻生財務大臣・田中杉並区長の「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」に関する記者発表の後、11月19日の杉並区議会全員協議会でのその区長報告の直後です。「施設再編整備計画」に関する説明会は、「計画・素案」について、11月23日から12月4日の間に、区役所、井草区民センター、セシオン杉並、高井戸区民センター、旧若杉小学校の五カ所で各一回ずつ持たれていますが、荻窪五丁目や南荻窪を含む荻窪南口地域では説明会は持たれていません。荻窪南地域には前掲五カ所の施設のように住民説明会を開催できる施設としては荻窪地域区民センターがあり、桃井第二小学校もあります。しかし、荻窪南では何故か、住民説明会は持たれませんでした。

   「あんさんぶる荻窪廃止」、「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」を具体的に、優先的課題に盛り込んだ「施設再編整備計画・案」に関する説明会も、2014年1月21日から1月30日の間に、前掲の「計画・素案」説明会と同じ場所で持たれましたが、あんさんぶる荻窪廃止、「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」を目玉にした「計画・案」の説明会であるにもかかわらず、その地元であり、最大の利用者がいる荻窪五丁目をはじめとした荻窪南地域での説明会は持たれませんでした。荻窪地域区民センターでも、桃井第二小学校でも、あんさんぶる荻窪でも持たれませんでした。荻窪南の地域では、区内のほかの地域で2013年11月から2014年1月の時期に二回ずつ持たれた住民説明会が一度も開かれていないのです。地元の荻窪五丁目、荻窪南口地域は今にして思えば、意図的に区によって住民説明会実施地域から外されてきたということです。

 
   2013年11月13日の国と区の「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」の合意に至る前には、一言も、地元地域との相談も打診もなし。「財産交換」の発表後も地元地域での説明会もなし。当然、地元地域として区に対して、あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換、あんさんぶる荻窪廃止、荻窪北児童館廃止に関する住民説明会を持つよう申し入れをいました。しかし結果は、なしのつぶてでした。

    一度だけ、区の担当者との間で「6月12日か19日に」という説明会開催予定の具体的日時の問題までいったん実務的に進みかけましたが、現場での苦労・努力も無視され、話は立ち消えにされてしまいました。これも後から思えば、そのようなこと(「覚書」締結が予定されていたこと)とは私たちはつゆ知りませんでしたが、7月9日には国(関東財務局・東京国税局)と杉並区との交換契約に向けた「覚書」が締結されています。この「覚書」締結を前にして、「地元で住民説明会を持って、波風が立つようなことはやる必要はない」という区の判断が全てに優先したのだと思います。区は反対の声が地元からおきることを恐れ、この時期に最終的に地元無視で行くことを決めたのだと思います。
 

    こうして、麻生財務大臣・田中杉並区長のトップ交渉での「合意」もそうでしたが、事前に地元に一言の打診も相談もないまま、7月9日、国(関東財務局・東京国税局)との間で「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」契約締結に関する覚書が締結されました。「2018年3月末日までに財産交換契約を締結、同日所有権移転」「その前日までにあんさんぶる荻窪をそこにある施設は明け渡す」「あんさんぶる荻窪から天沼三丁目国家公務員宿舎跡地に移転するに先だって工事のために跡地を使用するに当たっては別に定める日から国が区に対して有償で貸し付ける貸付財産とする」「現在のあんさんぶる荻窪に荻窪税務署が移転後に地下の一部スペースだけは駐輪場として区が有償で継続して使用する」等々の具体的内容にわたる約定は私たちの誰も知らない所で締結されました。しかも、区は、その事実を一切公にせず、議会にも地域にも隠していました。地元住民の開示請求で情報公開されるに至り、中身を知った私たちは、「財産交換」に係るほとんどのことが既に水面下で区と国の間で「決まっている」ことに驚き、愕然としました。
 

    区が公の場で、この「覚書」に関して触れたのは、地元住民の「区が現在進めていることは公の施設の設置、管理及び廃止は条例で定めねばならないとしている地方自治法第244条の二項を潜脱するものではないか。区はいかなる根拠に基づいて交換計画を具体的に次々と実施しているのか」「議決もなしに勝手に進めるな」という批判や議論の高まりに対して、「覚書に基づいてやっている」と答弁したのが最初でした。「区は説明は尽くしている」「覚書に基づいて実施している」とした2015年第二回定例会での答弁のくだりで初めて触れたのです。しかし、その後も、「国と区で決めた覚書に基づいている」とは答弁しても、「覚書」でどのように確認したのか、何を決めたのかという内容については、今日に至るまで、いっさい具体的に触れようとしません。既に開示されているのに、区の側からは、絶対に「覚書」の中身に立ち入って説明したり答弁したりということはしませんでした。情報公開されているのに、区においてはいまだ中身は隠し通したい秘密の「覚書」として扱われているのです。

     区は住民説明会の要求に対して、交換計画の一環として「天沼三丁目複合施設・(仮称)複合施設棟」の基本設計と実施設計、交換計画で突然浮上した桃井第二小学校改築の基本設計と実施設計に関する住民説明会をその後、今日までに、①2015年1月27日天沼小学校、②5月22日天沼小学校、③7月17日桃井第二小学校、④10月24日天沼小学校で行ってはいます。

     しかし、③の7月17日の説明会を除いては、すべて杉並区まちづくり条例に基づく「事前周知」の近隣住民説明会、杉並区中高層建築物に係る紛争の予防・調整に関する「建築計画」の近隣住民説明会を兼ねて、「住民説明会」と呼称して開催されたものであり、広報すぎなみでや区の公式ホームページでの「お知らせ」は説明会直前になっておこなわれるか、掲載もしないというもので、建設工事予定地近隣住戸への回覧板又は案内ちらし配付で狭い範囲にしか知らされていません。しかも、①②③④の説明会では、いずれも質問事項を「天沼三丁目複合施設・(仮称)複合施設」建築・設計に直接係る事項だけ、あるいは「桃井第二小学校新校舎」建築・設計に係る事項だけに予め制限し、ことの起こりであり前提である「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換」に関する質疑は制現、発言時間も3分に制限し、実際にも途中で打ち切られてしまいました。

                                                                   ③の7月17日の桃井第二小学校説明会に関して、区は開催を自ら決定したかのように言っていますが、荻窪五丁目町会が「地元であんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換に関する説明会を開け」とする要望書を開催時期と回答期限を区切って提出したことに対して、「桃井第二小学校改築に関する説明会」として持たれるに至ったものです。この区の回答に対し再三にわたりあんさんぶる荻窪・財産交換に関する住民説明会を求めた要望書に対しても、ことごとく拒否の回答を送り付け、「桃井第二小学校改築」に係る質問事項に限っての説明会として行なわれたのです。

    それでも①②③④の説明会には、あんさんぶる荻窪・財産交換問題での責任ある納得のゆく説明を求めて地元町会を先頭にいずれも百人をはるかに超える住民が参加し、とりわけ③の7月17日の説明会には三百人を超える住民が参加し、地元町会、地元住民を先頭に沢山の人々が次々と発言に立って質問しました。質疑では、次項2で詳述する区によって仕組まれた2014年7月23日付け荻窪地区七町会「桃井第二小学校早期改築要望書」事件が明るみに出、区は「区の関知するところではない」とシラを切り通そうとしました。それに対して、「要望書」に署名していた荻窪五丁目町会が「要望書提出時の説明とは状況が違っているので、荻窪五丁目町会として要望書を既に6月11日に撤回している」と発言し、7月23日付け七町会「要望書」にまつわる事実経過が克明に明らかにされました。

  ●区が施設再編整備計画に関連して行った「説明会327回」とは?

     区の吉田部長が昨年区議会第二回定例会で答弁した「327回の説明会」の内訳は、答弁によれば、「△地域・住民に対して、地域区民センターでの説明会、意見交換会はじめ37回、△町会、商店会等に対して108回、△関係団体に対して122回」というものでした。この冒頭の「37回」については「施設再編整備計画・素案」並びに「施設再編整備計画・案」全般に関するものがほとんどでその他に「施設再編整備計画 個別説明会」としてたとえば旧若杉小学校で桃井第二小学校改築工事等の説明会などが持たれてはいます。しかし、その「37回」以外、つまり「327回」の9割近くは、「町会・商店会・関係団体(当該施設)」に対するものでした。それもおよそ説明会と言えるようなものではなく、区の職員が訪問し15分位の報告で区の方針を関係団体の数人の役員や町会長に伝えただけで、しかも訪問した区職員が質問されて説明・回答もできなかったというケースもあったと聞いています。吉田部長答弁の「町会への説明会」にしても白垣部長答弁に言う「地元町会に足繁く通った」というその実体である荻窪地区連合町会会長(荻窪中央町会会長)藤原哲太郎氏個人に対する訪問・面談が大半です。

    こんな区側の答弁をもって、「説明をつくした」といえるのでしょうか。「327回」の中には、地元荻窪五丁目・荻窪南口地域・桃井第二小学校学区での住民説明会はただの一回もない、まったく持たれていない―これこそが一番重大な問題ではないでしょうか。この事実をごまかすために、「327回の説明会」という答弁をした ⇒施設再編整備計画の関係で区が区の幹部職員や地域課地区担当の職員を訪問させ接触したおよそすべての行為を全部「説明会回数」に数えて、「327回の説明会」を議会答弁用にしつらえたとしか思えません。

   私たち地元町会や地元住民が声を大にして求めている地元での「あんさんぶる荻窪・財産交換」住民説明会は、事実の問題として、これまで、いまだもってただの一度も行われていないのです。

 次回に続く

 ★ 次回(第三回):発信は2月5日夜の予定

  2、区によって仕組まれた荻窪地区七町会「桃井第二小学校早期改築」要望書事件

(※地元やあんさんぶるにゆかりの人々には「七つのハンコ事件」と呼ばれたり「区の自作自演」と言われている事件のことです。)

★ 第四回:発信は2月6日夜の予定

  3、「喫緊の特養整備のための財産交換」? この1月の情報公開で明かになった事実は、そんな目的から始まった話ではまったくないということ!

★ 第五回:発信は2月7日夜の予定

  4、区の施設も区の財政も元をただせば区民の血税。「あんさんぶる荻窪廃止・税務署の荻窪南口駅前誘致の財産交換」固執・強行で杉並区がやっていることはその税金の「使い放題」「無駄遣い」

三、地元が合意していない「あんさんぶる荻窪廃止」を国と区との取引(交換契約)で決めることは許されません

【資料一覧】

 連載は、ここまでです。その後の決戦2・3月議会の追及点報道は

★不可解な2010年12月3日区長「荻窪税務署の建替え工事について」⇒2013年9月30日区長「荻窪税務署移転について」(あんさんぶるー天沼3丁目二用地の財産交換の提案)⇒11月7日東京国税局長「移転候補あんさんぶる提示の検討と財産交換協議応諾の回答)→11月13日田中区長・麻生財務大臣「交換合意」・・・議会と地元・地域住民説明会で区と国は説明責任を果たせ!2013年第四回まちづくり連絡会議議事録、第五回まちづくり連絡会議議事録を情報公開せよ (2月8日発信予定)

★交換物件の鑑定評価額に係る密室諮問ー答申は無効、即刻凍結せよ(2月9日発信予定)

★第25号議案そのものを区議会は斥けよ(2月10日発信予定)

 

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あんさんぶる-税務署交換、白紙に戻せ!地元が国有財産関東地方審議会に緊急要望書。区議会は議案斥けよ

2016年02月03日 | 児童館なくすな!あんさんぶる⇔税務署交換

 

特報・杉並版

(児童館・あんさんぶる―地域・職場ー2・3月決戦区議会版)

「あんさんぶるー税務署等の財産交換」めぐり完全に煮詰まった攻防局面

  記事タイトルの本題に入る前に、いまの重大局面を最初に見ておきます。(本題の「緊急要望書」の抜粋重要個所の全文掲載は、今回は記事後半に掲載しています。)

(1)2月10日に区は「財産交換議案(25号議案)を提出

  杉並区(田中良区長)が2月10日に「あんさんぶる―税務署・宿舎跡地の財産交換」議案を提出することをあきらかにしました。

地元には一度の説明会もナシ!

地元からの了承・合意いっさいナシ! 

★杉並区が「地元から理解を得ていた」と言っているのも区が作って町会長のハンコを集め、「児童館はまるまるそのまま移る」とウソをついて提出させた「町会長要望書」(地元二町会は撤回)!

そして、この1月7日情報公開荻窪税務署の現在地(天沼3丁目)建替えを中止させ、税務署の荻窪駅前移転を国にもちかけたのは杉並区で、目的も喫緊の特養整備のため」ではなく「荻窪駅北口再開発のため」だったことが明るみに出た!税務署建替え中止と荻窪駅前への税務署誘致の話は2010年12月、区が特養整備を理由として財産交換を提案し税務署移転先としての「あんさんぶる荻窪」を差し出すと提示したのは2013年9月、そして2013年11月7日に区の提案に対する協議を国が応諾したのが11月7日、そこからわずか6日で田中区長と麻生財務大臣の電撃的な「特養整備のため」の「あんさんぶる―税務署等財産交換」の「最終合意」です。ずっと隠してきた!ずっと騙してきた!

★さらに、第25号議案として2月10日、田中良区長名で議案として提出される「財産交換」議案の提案理由は「交換により取得する土地に、在宅介護を支援するショートステイ等を併設した大規模な特別養護老人ホーム区の複合施設棟をあわせて整備するため、地方自治法臺6条第1項第6号の規定により、この議案を提出する」!!!!   

  【昨年10月24日の複合施設棟建設に係る住民説明会で区は、「在宅介護支援のショートステイは税務署跡地に特養ホームと一体で整備するものであり、公務員宿舎跡地の複合施設棟に整備するものではない」と言明し、施設概要、配置図、平面図でもそのことは確定している!ということは「提案理由」でいうように、「税務署跡地と公務員宿舎跡地の隣接する双方、広大な土地が必要」と財産交換発表以来言ってきたことを正当化するために、さもさも思わせぶりな言い方をしているが、実際には「在宅介護支援のショートステイ併設の大規模特養ホーム」用地としては、税務署跡地ひとつで足りたということであり、ことさらにセンセーショナルな二百床あるいは百五十床といった大規模特養に固執せず、現実性がある百床、百二十床といった適正規模の特養ならショートステイ併設でも公務員宿舎跡地ひとつにおさまるということです。区が、勝手に複合施設「あんさんぶる荻窪」にある荻窪北児童館の廃止を決め、税務署移転先として「あんさんぶる荻窪」を国に明け渡し、「あんさんぶる荻窪」を(児童館だけはじいて)公務員宿舎跡地にそっくりそのまま同様の複合施設を、わざわざ作るということを、「提案理由」では、仰々しく「区の複合施設棟をあわせてつくる」と言っているだけのです。「特養の整備のためには、天沼三丁目の隣接する二つの広大な土地をおいてない」とさんざんに言っておきながら、こんな人を愚弄した話がありますか?!】

(2)区長諮問機関「杉並区財産価格審議会」が交換物件について1月19日に「適正価格」答申

  区は2・3月区議会への「財産交換議案」提出、議決承認のために、1月19日に密室で「杉並区財産価格審議会」(杉並区長の諮問機関)を開催し、たった一回の審議で、交換する「あんさんぶる」と「税務署等跡地」の不動産価格がそれぞれ「適正な価格である」という交換を認め、後押しする内容の答申を出しています。(スギナミジャーナルの取材に基づく2016年2月3日発信記事による。この項、以下も同じhttp://miyakekatuhisa.sakura.ne.jp/wp2/2016/02/03/%e3%81%82%e3%82%93%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b6%e3%82%8b%e8%8d%bb%e7%aa%aa%e3%81%a8%e7%a8%8e%e5%8b%99%e7%bd%b2%e3%81%ae%e3%80%8c%e8%b2%a1%e7%94%a3%e4%ba%a4%e6%8f%9b%e3%80%8d%e5%95%8f%e9%a1%8c%e3%81%a7/

 同審議会の出席委員9名のうち、4人は審議会会長として宇賀神雅彦副区長、白垣学政策経営部長、南雲芳幸会計管理室長、渡辺幸一都市整備部長です。その他に川原口宏之公明党区議、浅井くにお自民党区議、坂野正和みずほ銀行荻窪支店長、鈴木秀章杉並都税事務所長、宮嶋三世東京都宅地建物取引業協会杉並支部長。

  当通信でなくても、この審議会委員構成をごらんになったら、不動産評価額の鑑定等に精通した誰が見ても公正・中立といえる専門的な有識者とはとうてい見えない構成と思うことでしょう。そして副区長やこのかん財産交換問題で言いたい放題のことを各所で話している政策経営部長ら区カラ―が濃厚で明確に公正さに欠ける(「公正らしさ」すらない)ものです。なぜ、区議が田中与党会派とみられる二会派なのかも。また、みずほ銀行の支店長についても、単に区役所職員の給与振り込み金融機関という区との関係性もあるが、気がかりな留意すべき点もある。「みずほ銀行」がかつての日本勧業銀行(日本勧業銀行法で戦前から不動産鑑定業務を専一的に担い、同法廃止後、日本勧業銀行が普通銀行に転換後、新たに鑑定業務を担う機関として財団法人日本不動産研究所に継承され、法人法改正後、2011年に一般財団法人へ移行し再開発・まちづくり等で突出した動きをしていることは、「みずほ銀行」の歴史がわかっている人なら、みな知っている。

  つまり、田中区長、杉並区中枢は、何が何でもこの財産交換を成り立たせる、そのための重要な決定的布石を「杉並区財産価格審議会」答申において、それを周到にみすえて、このような「公正らしさすら欠いたシフト」をとってきているということです。2月3日のスギナミジャーナルが示唆している通り、この交換物件の土地・建物の評価額に関する諮問ー答申は重大な争点になったと言えます。 

(3)当通信が訴えたいこと

  「喫緊の特養整備」で2013年11月19日区議会全員協は、11月13日田中区長・麻生財務大臣「財産交換」合意についての区長の「最終合意」報告を「黙過」した。情報公開で「特養整備」話がから始まったことではない事実が判明した。2013年11月区議会全員協はころりと「騙されていた」で区議会の「財産交換の容認・黙過」を済ませるつもりでしょうか。「特養の整備には天沼の税務署と隣接の宿舎の二つの土地が必要」という区がついた嘘も情報公開と25号議案でハッキリしました。あらゆる意味で「財産交換」をめぐって区が言ってきたことのウソがすべて明かになった。この事態を前に、ことここに至って、議会は、2013年11月19日の時と同じ態度をとるのでしょうか。騙されて、ここまで来たのだから、今さら仕方がないというのでしょうか。

  同じことを国(財務省)に対しても指摘しなければなりません。国は「現在地で建て替え工事」を予定していながら、田中区長の【建て替えは中止し、駅前再開発ビルを建て2014年度には供用予定だから、そこに税務署を移転した方がいい」という話に乗って工事を中止し、区長の言を鵜呑みにして、移転先ができるのを待っていたはずです。しかし、空手形だった。田中良は公約で掲げた荻窪北口再開発を口先では言ってまわった、しかし、当該北東(インテグラルタワー前・上荻一丁目)に噂が醸し出す異様な「再開発」ムードで、明かに放火とみられるようなボヤは同地に頻発したが、用地確保や買収、企業誘致等々に、田中区長はじめ区は企画にも工作にも動いた形跡はまったくなかった、「区は再開発だと言いながら身体を全然動かしていない」というのが当時を同地にいて知る人が言っていることです。つまり国は、田中区長の「駅前再開発」の口車に乗せられ、まんまと空手形で騙されたということです。そして国にとってもいきなり「荻窪駅前北口移転の話が、2013年9月「特養整備のために」と話に転換があったときに不可解な経過に疑問・疑念はあったはずです。そして振り返ってみれば、地元町会を騙したように、国に対する「あんさんぶるの荻窪北児童館は子どもセンターとして駅近くの小学校に移転整備させる」という区のウソの説明にも騙されてたわけです。それだけではありません。「二つの土地両方が、在宅介護支援のショートステイを併設した大規模特養のために是非とも必要」という(前掲の通りの)ウソの説明に騙されたままズルズルと答えて、ここまで来てしまっているわけです。国に責任とか見識というものはないのですか。なぜ「話が違う」と言わないのですか。税務署の移転先さえ確保されれば後は野となれ山となれ、区内のことは知ったことではないということですか。

  地元も、「喫緊の特養整備」のウソで騙され地域住民が分断され、「児童館は桃井第二小学校にまるまる移転」の区の説明に騙され、5か月間にわたって、児童館はそのまま全部移転するものとてっきり思って、財産交換に対してもその真贋、目的、影響について踏み込んだ検討がなかなかできないでいたというのが事実でしょう。しかし、「児童館まるまる移転」話が区によって、(そんなことは言った覚えはないとばかりに)「あり得ない」と否定されたとき、「話が違う」「騙された」ことに気付き、苦しみ悩み抜いた上に、子どもたちと地域の蒙る犠牲を考えた時、はっきりと区のすすめる財産交換計画について住民説明会をはじめとして声をあげました。くやしさと苦しみの中から地域で話し合い、子どもたちと地域の明日と命運を賭けてここまで来ました。、

  議会も国も、騙されたとしても、ここまで来たら白紙には戻せないというのですか。誰が、その結果、犠牲を蒙るのですか?誰が居場所や遊び場を奪われ、職場を奪われ、拠り所を奪われるのですか。

  ここまでハッキリした区のウソとだまし討ちの財産交換に対して、仮にも、議会が承認を与え、国が承認を与えるなら、地元をはじめ私たちは裁判、訴訟で追及され裁かれる立場に、杉並区のみならず、区議会、国も法廷に立ってもらうしかないと決意し、決断しても何の不思議もないのではないでしょうか

  財産交換は白紙に戻せ。国は、2013年11月13日の田中区長・麻生財務大臣「合意」と2014年7月9日の関東財務局・特養国税局・杉並区が締結した「覚書」を破棄し、破談にせよ。議会は、25号議案そのものを杉並区政史上最大最悪の犯罪的詐欺的議案として斥けよ。財産交換に関するすべての進行を直ちに凍結せよ。

短期間連載の本題

「税務署等との財産交換」で「あんさんぶる」地元・荻窪南は何を訴えているか?!

 1月27日、地元が国有財産関東地方財産審議会全委員に「緊急要望書」を送付していることがわかりました。今回記事から連載で、「あんさんぶる―税務署等財産交換」をめぐる事実経過について、「緊急要望書」の重要個所の全文掲載になりますが、お伝えします。

【短期連載 第一回】

国有財産関東地方審議会全委員に送付されている緊急要望書からの重要個所・全文掲載 (1)

    緊急要望書

★1月の情報公開で決定的な重大事実が判明しました。杉並区が言っている「喫緊の特養整備、その用地確保のためのあんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」というのはまったくのウソでした。

★情報公開によって、「杉並区は、現在荻窪北口東にあるインテグラルタワーのような高層複合ビルを荻窪駅前(上荻1丁目)に国税・都税・区税の税務行政機能を集約し複合ビルとしてつくるつもりなので、国が着手しようとしている荻窪税務署の建替工事は中止し、こちらに移転を検討してもらいたい。国の賃料負担はゼロ、税務署機能は確保するから」と荻窪駅前への税務署誘致を申し向け、確たるアテもない空手形で国をまきこんで荻窪駅周辺再開発の区長公約を実現しようとしたのが、事の起こりでした。2010年12月のことです。

★しかし、田中区長が試みた構想は破たん、「税務署移転」の見通しはメドもたたない・・、国は区に対し「いつまで待たせる気か」と猛抗議。窮地に立った杉並区は、荻窪駅南口直近の「あんさんぶる荻窪」を代替の移転先に決めました。それも「保育園だけでなく特養にも取り組め」という公明党からの批判にまいり、思い付いたように「喫緊の特養整備」に看板を付け替え、「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」を国に提案しました。  「あんさんぶる荻窪」も「税務署跡地と公務員宿舎跡地」も「財産交換」も、このとき(2013年9月30日)はじめて出てきた話なのです。そのわずかひと月と13日後には麻生財務大臣と田中杉並区長が交換で合意です。

★「財産交換」は、特養整備のためではなく、田中区長の荻窪駅北東再開発のための税務署誘致の破たんを取り繕うために打ち出されたということです。

        あんさんぶる荻窪(荻窪五丁目)

       荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地(天沼三丁目)

       交換に係る地元荻窪からの事実経過の報告とお願い

                        荻窪南商店会連合会

         ・・・・・・・・・・・以上、表紙・・・・・・・・・

           ・・・・・・・・・・・・以下、本文・・・・・・・・

                                  2016年1月27日

国有財産関東地方審議会委員各位

 

あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の交換

に関する緊急要望書

                                 荻窪南商店会連合会

  私たちは、この2月に開会される杉並区議会2016年第一回定例会で杉並区が議案提出を予定している「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」によって、このままでは廃止されかねない「あんさんぶる荻窪」の地元地域の町会・商店会、住民・区民・商店主です。この問題は、国と区の間での互いに所有する土地・建物の交換の合意・契約だけで決することができる事項ではなく、本来、その前提として地元住民や商店街をはじめとする区民と地域の合意・了解なしには進めることができない事項であるはずです。

  しかるに私たち地元は、町会も商店会も住民も、この交換計画について事前においても、これまでの2年余の間も、一度として、区からの説明を受けてはおりません。私たち地元はこの交換計画に対して合意などいっさいしていません。区と国がこのかんどのような協議を重ね、そこでどのような課題・案件が報告・討議されているかについては、区からの報告や説明もない以上、私たちには知る由もございませんが、私たち地元住民や商店街をはじめ区民と地域がこの交換計画に対してどのような思いと意思・意見を表明しているか、それに対して区がどのように対応しているか ― 真実がその区と国の協議の場で区の側から報告・説明されているとは到底思えません。

  この交換によるあんさんぶる荻窪の廃止は、私たち地元地域の住民と商店街、地域コミュニティの今後の行方、命運を決する問題と考えております。この交換問題は私たちにとって寝耳に水の話として突然に降りかかった問題です。どこからこのような話が持ち上がったのかさえ、事の起こりも一切伏せられたままでした。区はこの2月に議会でこの財産交換の議案を通そうとしています。こんな話に誰が納得できるでしょうか。私たち地元が合意していない上に、区が「喫緊の特養ホーム整備」「そのための財産交換」と事あるごとに区が言ってきたそのすべてを覆す事実が情報公開で発覚した今、国と区の交換契約(取引)によって、あんさんぶる荻窪の廃止が決められていいはずがありません。

  交換計画をめぐる重大な時期にあたり、私たちの声と情報公開で判明した重大事実を直にお聞き届けいただきたく、やむにやまれず、この要望書を緊急に作成し、「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎跡地の財産交換」に関して関東財務局から諮問を受け答申する位置にある審議会の委員の方々による厳格な検証と再考、公正なる審議・判断を切にお願いする次第です。

 

一、いま、あんさんぶる荻窪の地元・荻窪でおきていること

  審議会におかれては、2014年(平成26年)2月10日千代田区九段南2丁目三番町共用会議所2階大会議室でもたれた第245回審議会において、利根忠博会長が「了解を求める事項」として提出した「東京都杉並区天沼三丁目に所在する土地及び建物を東京都杉並区荻窪五丁目に所在する土地及び建物と交換すること」について、「了解が得られた」という「第245回国有財産関東地方審議会答申結果」を関東財務局長に答申書を出されています。

  審議会議事録15ページには、「交換に向け、国と杉並区とで諸手続きについて協議させていただいた上で、今後、2016年度(平成28年度)ごろ予定の審議会において改めてお諮りさせていただきたい」と明記されております。いま、その2016年度を迎えようとしています。

  この二年間というもの、私たち、あんさんぶる荻窪の地元地域は、この交換問題をめぐって、これまで地域として経験したことがないほどの筆舌には尽くせない苦しみを味わってきました。その経過はこの緊急要望書の本題として後に詳述しますが、まず、この交換によって廃止されるあんさんぶる荻窪の地元で、いま何が起きているかを最初にお伝えしておかねばなりません。

   あんさんぶる荻窪は、荻窪駅南側の西方250メートルに位置し、荻窪南地域の通勤・通学・通園の交通の要衝、南口商店街の直近にあります。このあんさんぶる荻窪が面する駅前通りに出る荻窪南口仲通りと荻窪すずらん通りの商店街のアーチには昨秋以来、「今こそ子どもの居場所守れ!! あんさんぶるは区民の財産!税務署ストップ!」「子どもの居場所を守ろう!なぜ? あんさんぶる荻窪が税務署に!?」とこの交換計画に対する異議を表明する横断幕が掲げられております。

  仲通り商店街とすずらん通り商店街の店舗には、「あんさんぶる荻窪が税務署に!!」「ボクタチを守って!! 助けて!!」「あんさんぶる荻窪の心臓・荻窪北児童館は、地域の大人も参加し、子どもを育てる場です。子どもは、そこで様々な人と話し、仲直りの仕方を覚え、一緒に物事を為し遂げることを学びます。たまごも、ひよこも若鳥もいる、大切な場所です」と訴え、子どもたちが1枚1枚にクレヨンとマジックインクでイラストに色付けした手作りのポスターが貼り出されています。

  昨年末には荻窪南商店会連合会(荻窪南口仲通り商店街・荻窪すずらん通商店街・荻窪南駅前睦会)が満場一致であんさんぶる荻窪の存続を決議しました

   昨年11月27日には、地元荻窪南地域を中心に短期間に集められた4510筆の署名が区に対して提出されており、今も署名は続けられ地域の隅々から多くの署名が寄せられています。

  地元の母親たちが、あんさんぶる荻窪と荻窪北児童館の存続を願う想いと、地域と子どもたちにとってかけがえのないこの施設が税務署との財産交換で、このままではなくなってしまうことに対して「おかしいものはおかしい」という疑問をこめて、紙芝居をつくり、各所で上演する草の根の取り組みが年明け早々始まっています。

   荻窪南地域の問題であるにとどまりません。「すぎなみのタウン誌」である1965年創刊、この2016年1月1日の発行で307号を数える歴史と実績がある『荻窪百点』が公正中立な立場で、昨年9月号、11月号、今年1月号(307号)と継続して「いま、荻窪で何を問題としているのか?」というタイトルで特集を掲載しています。1月号の特集は「子どもの居場所を考えて!」です。『荻窪百点』は50年間にわたって、荻窪の商店街、地域、文化、区内の出来事、区や地域主催のイベント、お店や医療機関の紹介、俳句や随筆、読者の投稿を掲載し、荻窪のまちづくりを地域と商店街とともに歩み、考え続けてきた情報誌です。その『荻窪百点』が、この「あんさんぶる荻窪」の財産交換問題を「荻窪最大の問題」「荻窪(杉並)のまちづくりの今後を分かつ問題」として取り上げているのです。

    2013年(平成25年)11月13日田中良杉並区長の記者発表で「あんさんぶる荻窪と荻窪税務署・国家公務員宿舎の財産交換」記事が「大規模な特養建設を計画」の杉並区と「税務署建替え費用の節約図る」国の合意として報じられましたが、その後は、メディアはほとんどこの問題に関して報道することはありませんでした。昨秋11月28日に東京新聞に、財産交換による天沼三丁目(仮称)複合施設棟建設で撤去される太宰治下宿「碧雲荘」の取り壊し問題に続いて、荻窪五丁目あんさんぶる荻窪廃止問題について、「児童館残して 廃止予定 あんさんぶる荻窪」「地元住民4510筆署名提出」「区長 『特養は広い敷地必要』」の見出しで紙面の大半を割いて、地元の声がはじめて正面からとりあげられました。

   この地元の声は、国に聞こえているのでしょうか。国はほとんどご存じないのではないか、ということです。子どもたち、親たち、商店街、住民、地元荻窪の歴史と文化と地域そのものが悲憤慷慨、悲鳴をあげています。

   審議会の委員の方々に知っていただきたいのは、このような事態に私たち地元荻窪が至らしめられているいっさいの原因、いっさいの責任はあげて、「国と区で決めた財産交換」を根拠に地元との合意もなしに交換計画を強引に押しすすめている杉並区にあるということです。

 短期連載⇒次回に続く

 ★前段の記事も含め、ここまでだけでも長文にわたるので、いったん、ここで区切ります。 今後の各回の連載予定は以下の通りになります。           

★ 次回(第二回):

、あんさんぶる荻窪の地元は合意も了承もしていません

  1、地元・荻窪南での住民説明会は一度もなし。求めても区は無視・拒絶

 第三回:

  2、区によって仕組まれた荻窪地区七町会「桃井第二小学校早期改築」要望書事件

(※地元やあんさんぶるにゆかりの人々には「七つのハンコ事件」と呼ばれたり「区の自作自演」と言われている事件のことです。)

★ 第四回:

  3、「喫緊の特養整備のための財産交換」? この1月の情報公開で明かになった事実は、そんな目的から始まった話ではまったくないということ!

★ 第五回:

  4、区の施設も区の財政も元をただせば区民の血税。「あんさんぶる荻窪廃止・税務署の荻窪南口駅前誘致の財産交換」固執・強行で杉並区がやっていることはその税金の「使い放題」「無駄遣い」

三、地元が合意していない「あんさんぶる荻窪廃止」を国と区との取引(交換契約)で決めることは許されません

【資料一覧】

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