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新規抗凝固薬の新たな中和薬が承認されました。

2022年03月29日 | 脳梗塞
脳梗塞の原因の一つに、不整脈があります。
特に心房細動というタイプの不整脈が脳梗塞の原因となりやすいことが知られています。
心房細動がある場合の予防薬として、ダビガトラン(商品名プラザキサ)、リバーロキサバン(商品名イグザレルト)、アピキサバン(商品名エリキュース)、エドキサバン(商品名リクシアナ)の4種類がよく使われています。
これらは血をサラサラにする薬の中でも、経口抗凝固薬というタイプに分類されます。
以前はワルファリン(商品名ワーファリン)が唯一の薬だったのですが、これらの新しい抗凝固薬はワルファリンよりも出血合併症が少なく、効果が同等またはそれ以上であるため、広く使われるようになっています。
ただし、ダビガトラン(商品名プラザキサ)だけは中和薬があるものの、他の3つには中和薬がないという問題点がありました。
しかし昨日、中和薬の製造販売が承認されたとの情報が入ってきました。
薬の名前は、アンデキサネット アルファ(製品名:オンデキサ®静注用200mg)といいます。
脳梗塞の予防薬内服中に、何らかの理由で出血を起こした場合に、中和できるかどうかはとても重要です。
使用できるのは薬価収載を終えてからになりますが、大変嬉しいニュースです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000390.000024308.html
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