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脳動脈瘤 その39 脳血管内治療:その9 ステントアシストテクニック

2021年09月12日 | 動脈瘤
みなさんお久しぶり!
今回はステントアシストテクニックを紹介しますね。
従来治療が難しかった入り口(ネック)の広い動脈瘤も、ステントを併用することで治療できるようになりました。
上の図をご覧ください。
血管の横にできるタイプ(左)ではステントを留置すれば、血管を綺麗に温存して治療が可能です。
血管の分かれ目にできた動脈瘤はやや治療が難しいのですが、2本のステントを組み合わせれば治療が可能です。
このようにステントを使うことで、コイル塞栓術の適応が一気に広がりました。

ただし欠点もあります。
ステントは正常血管に留置するため、それが血管の壁に取り込まれて膜が張るまで血液サラサラの薬(抗血小板薬)を内服する必要があるのです。
また右の図のように2本のステントを組み合わせるような場合には、生涯内服を続ける必要があります。

これらについて、次回もう少し詳しく説明します。

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1 コメント

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Unknown (y.n)
2021-09-18 02:53:30
初めまして!
ブログ読ませて頂き大変勉強になりました!
先日、めまいがして、MRIを受けて、3.5ミリの脳動脈瘤
が見つかりました。先生は経過観察で、3ヶ月後に来てくださいと言われました!!
本当に経過観察でいいのか迷ってます。
今33歳なので、これからの人生の中で破裂する確率は高いんでしょうか?
また、膠原病でアレルギー持ちなのですが、もし手術などになっても、コイルやクリップのアレルギーはないんでしょうか?
突然の書き込み失礼しました!
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