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ネトウヨがなぜ歴史や外国のことを理解できないのかについて、背景知識がないからだという説があって、それは否定できませんね。
小説一つ読むにも背景知識がないと、なかなか進みません。

中1の秋頃、「外国文学読むぞ~」とトルストイとかドストエフスキーの文庫等を買ったんですが、いやさっぱり読めない。
だって面白くないんだもの。
背景知識がないので、理解するのに時間がかかるんですよね。今みたいにネットはないから検索もできないし(笑)
ソ連こともろくに知らないのに、その前の帝政ロシアのことなんか知るわけない。
いや、ソ連より派わかりやすいかもしれないですけど。
ヘップバーン主演の「戦争と平和」をテレビでちら見した程度の知識しかないわけで。

結局、たいした読みもせず、その後海外ミステリーに関心が移るんですが、これも読めないんですね。
アルセーヌ・ルパンの子供向けのは小学生の時に読んだのでそこそこ読めると思ったら、何か面白くない。
この場合はミステリー自体にあまり強く興味がなかったのもあるんですが、やっぱり文化とか分かってなくてミステリーの本題以前にほとんどのことが「謎」過ぎて面白くなかったのでしょうね。

今なら当時と比べれば、背景知識は増えているのでいろいろと面白いんですけどね。
でも本読むのは目が疲れます。
ポアロのドラマとか画面に出て来る「当時のもの」ものがことごとく面白いですけど。(実際には当時のものではなかったものもあるようだ)

それらと比べるとSFは楽なんですね。
あ、いや、もちろん長篇の場合は背景が念入りに語られるし、当然それらは読者の知らないことですが、これはみんな同じですからね。
架空の世界なので。
海外の昔の文学だと、たいてい読者は背景を知っていることが前提になっている倍が多いわけで、知らない人間が読むのはかなりきついということになりますが、今日の本題は「クロイツェル・ソナタ」です。

中1の時に買ったやつです。薄いので買いました。薄いのになかなか読めませんでしたが。
帝政ロシアの貴族のグダグダな話など中1にとって面白いわけがない。
しかし、とにかく問題はなぜ第1楽章かなんですよ。
ざっくりとしたあら筋では「貴族の夫が、他の男と仲良くなった妻を嫉妬のあまり殺す」という話ですね。
まあ、何かありがちですが、しかし、クロイツェル・ソナタをきいたら、どうもしっくりこないんですよ。
小説の中で語られるのは第1楽章ですね。
とりあえずクロイツェル全曲。
Beethoven - Violin Sonata No.9

それで、第2楽章は13分から。
Beethoven - Violin Sonata No.9 - 2
これ、嫉妬するとしたら第2楽章でしょ、普通。
こんな仲睦まじく演奏してるんですよ。
親密さとか信頼関係とかいかにもありそうですよね。

一方、第1楽章は堂々とした曲ですが、そこに嫉妬するかと。
しかし、それがポズドヌイシェフ公爵なんだよ。
それがミソジニーなんだよ。(味の素風に)
最初から妻は恋愛の対象ではなかったんですね。
所有物。
第1楽章はバイオリン主導の堂々とした曲なんです。
ピアノは補助する立場なんですね。主従の関係に近い。
第2楽章は違うんです。変奏曲なので旋律は次々と映って行きますが、それをかわるがわる弾いて行く。
それはまあ聴けばわかりますが。

だから、「他の男のものになった」ことが許せなかったのだと思います。
嫉妬ではないんだ。
盗まれた気がしたんだね。

さーせん、今日は頭痛が酷くてこのへんで。

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