レオナルドじゃねえから。
今月、何度かダヴィの話をしてましたけど、東洋経済の記事に、以前出たダヴィの話がまた登場。
東洋経済オンライン 4月24日
■最大手ダヴィンチHD 「デフォルト予告」の波紋
こうした状況下でダヴィンチHDの金子修社長の発言が波紋を呼んでいる。同氏は、今後、ファンドの保有物件の評価額が借入金額を下回った場合、「デフォルト(債務不履行)するしかない」と言う。
これですね。
おいらが書いてたのもこの話なんですけど、ようするにダヴィの私募ファンドの物件、特にパシフィックセンチュリーとか芝パーク(軍艦ビル)とかの巨大物件について、購入したときにたくさんお金を借りているわけですが、そのお金を返す時期が迫ってると。
それで、その物件を売却してお金を返す予定だったのですが、どうも買い手がいないようだと。空室多いし。
買い手がいても、借りた分の金額より下では売る意味がないわけですね。
融資は基本的にノンリコースローンで行われているはずで、これはあらかじめ決められた担保よりも余計に支払う必要はないという借り手にとっては(一応)助かる話で、お金が足りなければ借りたお金のかわりに物件を差し出せばいいわけです。
芝パークは1430億で購入しましたが、メリルリンチと中央三井から借りてたと思います。(おそらくまるまるその金額)
なので、単純に行くとこの両者に権利が異動するということになるんですが、おそらくメリルリンチはCMBS(商業用不動産ローン担保証券)にして、細切れで売りさばいているでせう。
で、CMBSは、優先とか劣後とかいろいろ格付けがあって、満額の回収が出来なければ劣後は(つうか格付けの低いほうから)デフォルトします。
芝パークなんてデフォルトしまくりでしょう。
パシセンの場合、購入費2000億のうち、新生(だったっけ)が1120億だしてます。これより高い金額で売れる可能性は非常に低いと思います。
したがって、パシセンは取りあえず新生に引き取られるということになるのでしょうかね。残りの880億円分を投資したところはこの3年分のわずかな収益以外に何も残らないと、そういうことですね。
ダヴィの本体では自分のところの私募ファンドに投資している分はわずかなので、ほとんど直撃はしないのですが、まず収益がなくなるのと、信用がなくなります。
というか信用はすでに(ry)
パシセンや芝パークが組み込まれているファンド「カドベ」(通称一兆円ファンド)は近年の不動産バブル(サブプラ問題で終了)の象徴だったわけですが、結局はみごとなバブル崩壊の象徴として終焉するというシナリオが出来ているように思えます。
2chで最近「どうしてこうなった?」っていうAAをよく見かけるけど、ここの場合、単純に高値掴みと見通しの悪さですよね。
あちこちの不動産の決算を時系列で眺めていくと、去年の秋まで棚卸資産と負債を増やし続けたところは次々にデフォルトしています。
特に、日本綜合地所、アトリウム、コスモスイニシアの3つはひどいです。景気がどんどん悪化していることを知らなかったかのように増やしています。
次にひどいのがダヴィ。
社長がバブル脳なんだと思います。


トラコミュ 株ってどうなの!?
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